My 5 Stylings | 名物スタッフによる"普通の5日間"
Vol.05 Mr.Ryosuke Serizawa
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
My 5 Stylings | 名物スタッフによる"普通の5日間"
スタイルを持つ男たちによる洋服を愉しんだ自由な着こなし。第3回目の今回は、「ビームスF 新宿」の岸が登場。唯一無二な着こなしと風貌でビームスメンズドレスの中でも抜群の存在感を誇る名物スタッフ。そんな岸の”普通の5日間”に目が離せません。
「私の1日は基本清掃からスタート。お約束の顧客様のことや新しく入ったアイテムをチェックしながら徐々に仕事モードに切り替えていきます。大切なルーティンですね。いつも装いのテーマというか、イメージを持ってコーディネートを決めているのですが、この日はパリのカフェで働いているギャルソン。スリーピーススーツのジャケットとベストのインナーに古着のエプロンを合わせてみました。実際に見た訳ではなく、なんとなくのイメージで組んでいます。その方がただの真似ではなくオリジナリティが出るかなと。所謂ブロークンスーツと呼ばれる合わせですが、スーツを着用する機会がめっきり少なくなってきたこういったご時世だからこそ、スーツの自由な着こなしを探っていきたいですね。もちろん仕事終わりは仲間と一緒に。好きな洋服の話を好きなだけする。この時間がかけがえのないひとときです。」
「休日、元同僚の大島さんが働く高円寺の古着屋「Bon Vieux」へ。古着屋は高校生の時から好きで、部活帰りによく友人たちと寄っていました。今でも時間ができると色々なところにふらっと足を運びますね。古着屋ならではのお店の雰囲気はもちろん、ツウな方々との出会いも醍醐味。見て話すだけでも楽しいのですが、お宝に巡り会えた時はもっと最高です。普段は現行品とのミックススタイルが多いなか、この時はたまたま全身古着。ミリタリー、ワーク、スポーツ、エスニック。何も考えず、ごちゃ混ぜにしたコーディネートです。ただ、それでも成立してくれるところが古着の良いところ。と、これは勝手に思っているだけです(笑)。ちなみに古着を買う際にはあまり深く考えないようにしています。ディテールや年代、状態など細かな要素はたくさんありますが、良いなと感じたものがすべて。傷や汚れなど含めてそのものの良さだと思っています。」
「朝のまだ閑散とした新宿。夜の雰囲気とはまた違った、この時間帯にゆっくりと出勤するのが気分です。大抵の日は天気を見てからコーディネートのイメージを決めてそのまま家を出ます。その日店頭に立つ服装で出勤していますね。通勤時にはこだわりがあり、ウールパンツを穿いた日は綺麗なラインを保つ為電車の中では極力座りません。所謂クラシックな、ドレス的な考え方かもしれませんが、昔から変わらずこのスタイルです。この日の〈ダルクオーレ〉のスーツはス・ミズーラ。50年代のハリウッドスターを意識し、長めの着丈や太いパンツなど拘って誂えました。コーディネートもスーツの雰囲気に合わせ、白シャツに黒ニットタイとストイックに。昔スクリーンで観たヒットマンをイメージしています。一方、何も気にせず選んだスポーツバッグは、小学生の頃ラグビースクールに通っていた際に使っていたものでかなり年季が入っています。大きさ、形、やっぱりしっくりくるんですよね。ドレッシーなバッグも持っていますが、こういったスポーティなものを選ぶことがほとんど。堅苦しすぎない、ちょっと抜けたぐらいが私には丁度良いんです。」
「普段は上階の「ビームスF 新宿」にて勤務していますが、日本の文化を伝えるアイテムを扱っている、下のフロアのビームス ジャパンにも休憩時間によくお邪魔しています。特に5階の〈フェニカ〉のアイテムには惹かれるものが多く、スタッフとの会話も楽しいのでついつい長居してしまいますね。私は基本的にはクラシックなものを好み、テイスト問わず普段の装いや生活に取り入れています。この日のインナーも10年以上前に購入したアメリカンなベースボールシャツ。ブレザーにグレースラックスのオーセンティックなスタイルに敢えて重ねました。〈カスタムテーラービームス〉でオーダーしたブレザーはスラントポケットに指定したブリティッシュな一着で、メタル釦も個人的に集めたものを付けた拘りの仕様。袖の釦が左右で違うんです。ちょっとした遊びですね。ファッションは自由ですが、洋服一つひとつにはそれぞれ背景やテイストがあります。それを考えながら、敢えて崩してミックスしていく。その愉しさがやめられないところなのかもしれません。」
「休日は家族と。家から自転車を走らせ、大きな公園に。育ち盛りの子供たちはいつも元気に走り回っています。当然私も一緒に遊ぶので動きやすいスタイルがマスト。滑り台にブランコ、ボール遊びなど、汚れることを前提にコーディネートを考えています。この日はケミカルウォッシュのデニムをベースに90’sな雰囲気で。シャツは10年ほど前に購入した〈ORIAN〉のチェックシャツ。かなり着込んできたので良い感じにクタっとしてきました。それでもイタリアのシャツブランドならではの綺麗な雰囲気があるので、こういったスタイルに混ぜるとラフになりすぎなくて丁度良いんですよね。ちなみにベースボールキャップは私も幼少の頃から見ていた球団のものです。海外のものの方が格好良いのかもしれませんが、私にとってはこれがリアル。洋服は着ますが、日本人ですから。」
ビームスF 新宿 / サブショップマネージャー
岸 卓司 Takuji Kishi
ビームスF 新宿 / サブショップマネージャー
岸 卓司 Takuji Kishi
1975年群馬県高崎市生まれ。地元高崎で働いていたが好きな洋服に携わりたく、ビームス ハウス 丸の内にアルバイトとして入店。社員となったあとはビームスF 原宿やビームス ハウス メン 横浜にて経験を積み、2021年よりビームスF 新宿に勤務。店舗ではサブショップマネージャーとして店舗運営に携わっている。プライベートでは洋服、酒、温泉、旅行、映画を広く愛する二児の父。
My 5 Stylings | 名物スタッフによる"普通の5日間"
Vol.05 Mr.Ryosuke Serizawa
My 5 Stylings | 名物スタッフによる"普通の5日間"
Vol.04 Mr.Ryota Kaji
My 5 Stylings | 名物スタッフによる"普通の5日間"
Vol.02 Mr.Masateru Ito