ELEMENTS OF STYLE | 中村達也ブログ
ダッフルコート
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
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全国の店舗のディスプレイが交換されるたびに画像が送られて来るのですが、すべてチェックをして改善点があればコメントを入れるようにしています。
まったくダメなものはすぐに交換するように指示することもありますが、細かい部分を改善することでより良くなるケースが多いので、そのようなコーディネートには積極的にコメントを入れるようにしています。
逆にまあまあなものにはコメントは入れません(笑)。
今回は最近一か月の間に送られてきたカジュアルコーディネート(カジュアルなジャケットも含みます)のディスプレイを何点か抜粋して、アドバイスしたポイントをご紹介したいと思います。
皆さんのコーディネートの参考になる部分もあると思いますので、じっくりご覧いただければと思います。
タイドアップとノータイのジャケットコーディネート。
今回は最近一か月の間に送られてきたカジュアルコーディネート(カジュアルなジャケットも含みます)のディスプレイを何点か抜粋して、アドバイスしたポイントをご紹介したいと思います。
皆さんのコーディネートの参考になる部分もあると思いますので、じっくりご覧いただければと思います。
タイドアップとノータイのジャケットコーディネート。
左のグリーンのチェックのジャケットに合わせて、右のパンツはミリタリーグリーンのカーゴパンツにしたのではないかと思われます。
しかし、右のコーディネートは秋冬のような重たい色使いなので、今の時期のコーディネートとしてはお客様がイメージしづらいコーディーネートだと思い、もう少し季節感のあるコーディネートに変更するようにアドバイスしました。
変更後はこんな感じになりました。
ジャケットはグレンプレイドで合わせ、ネイビーのネクタイとネイビーのニットで合わせているので統一感も感じられます。
上の画像と比べてみても、全体が明るくなって季節感も出ていると思います。
仮にカーゴパンツをそのまま使うのであれば、生成りのジャケットに白いTシャツを合わせて、上半身を明るくして足元はホワイトのスニーカーを合わせると良いと思います。
これから真夏に向かう季節のディスプレイなので、季節感を考えたコーディネートが重要です。
ジャージのストライプジャケットとドローコードのパンツというリラックス感のあるコーディネート。
色合わせはシンプルでとてもいいのですが、レザーのスリッポンにニットポロを合わせて、ポロの裾をインするのは野暮ったく見えます。
最近BEAMSのディスプレイは、なんでも裾をパンツにインしてしまう傾向があるのですが、裾をインするかアウトにするかは、コーディネート全体のイメージで決めることが重要です。
同じようなコーディネートで、こちらはポロの裾をアウトにしています。
こちらの方が洗練されたイメージに見えますね。
パンツがサイドアジャスターのようなクラシックなパンツであれば、ポロの裾はインしてもいいと思います。
もしくは、ニットポロがTシャツで、足元がスニーカーやカジュアルなスリッポンであれば裾をインしてもいいと思います。
ドローコードのパンツに裾をインするとドローコードが結び目が見えて、合わせるアイテムによってはとても野暮ったく見えます。
皆さんもドローコードのパンツを穿くときは注意してください。
こなしでイメージが随分変わるという一例です。
軽い一枚仕立てのストライプジャケットにショーツを合わせたコーディネート。
洗練されたショーツスタイルでコーディネートはとても良いと思います。コンビのローファーを合わせることによって少しエレガントさをプラスして、洗練されたコーディネートにしようとしている反面、ニットの裾をインしてドローコードの結び目が見えてしまっているのでちぐはぐな印象に見えます。
ニットの裾をアウトにするとこんな感じになります。足元がスニーカーであれば裾をインしたままでもいいと思います。これも合わせるアイテムによってこなしを変えなければいけないという一例です。リネンのプルオーバーのシャツにストライプのドローコードのパンツ、足元はエスパドリーユでリラックス感のあるコーディネートです。
ネイビーのワントーンも個人的には好きなコーディネートです。
シャツの裾をインしてなくてよかったです・・・(苦笑)
ニットを肩掛けしていますが、ニットのゲージが太く重く見えるので、他のアイテムとのバランスが悪いのが唯一のマイナス点。
シンプルなコーディネートなので、物足りなくてニットを肩掛けしたのだと思いますが、この場合はハイゲージにするべきでした。
コーディネートは素材感のバランスが重要です。
リネンのシャツにカーゴショーツのコーディネート。
先日のインスタライブでもお話ししましたが、長袖のリネンのシャツをショーツに合わせるコーディネートはBEAMSのおすすめコーディネートでもあります。
コーディネート的には問題なかったのですが、アドバイスしたのは色使い。
シャツが濃いグリーンでパンツがベージュなので、これから真夏に向けてのディスプレイとしては色使いが重たく感じました。
シャツをピンクやイエローなど明るい色にするか、グリーンのシャツを活かすのであればショーツをホワイトにするとコントラストが出て季節感も感じられる色づかいになるとアドバイスしました。
先ほどのカーゴパンツのコーディネートもそうですが、これから真夏に向けてのディスプレイなのにラギッドな色使いのコーディネートが多いのが気になります。
ネイビーのパーカにブルーのニット、パンツはシアサッカーのストライプという大人の休日スタイルにおすすめしたいコーディネートです。
意外とこういうシンプで大人っぽいディスプレイをするショップが少ないので、お客様の参考にもなるのではないかと思います。
一点だけアドバイスしたのがインナーのニットの着丈の長さ。
着丈が長いと上半身が間延びして見えてバランスが悪くなります。
このコーディネートでニットの裾をパンツにインするのはNGなので、着丈のバランスが良いものに変更するしかありません。
シャツでもニットでもカットソーでも、裾を出す場合は着丈の長さのバランスが重要です。
ダブルポケットのシャツのインナーにボーダーT、パンツはカーゴパンツというコーディネート。
シャツの色を生成りにして正解ですね、ラギッドなアイテムを使ったコーディネートですが、上半身の色が明るいので季節感のあるディスプレイになっていると思います。
私が気になった点は、Tシャツのネックのリブがブラックなので、生成りのシャツと合わせると首元のブラックが目立って少し野暮ったく見えるところ。
カジュアルなショップのディスプレイならばこれでもOKかなと言う感じですが、ドレスのカジュアルとしては細かい見え方にこだわりたいところです。
この場合は同じボーダーでもネックのリブが白いものにした方がシャツとの馴染みがが良くなるというアドバイスをしました。
VMDの責任者からはボーダーの柄が透けるのも良くないという指摘もあったので、後日ベージュと白のボーダーに変更しました。
シャツがデニムやシャンブレーであればこのボーダーTでいいですが、今回はシャツが白っぽい色だったので首元のブラックが目立ち過ぎました。
>細かいことなのですが、見た目の印象はこういうところで変わるので注意が必要です。
このような感じで、日々ディスプレイをチェックしながら気づいたことをコメントしています。
毎シーズンVMDからディスプレイコーディネートの指針は出しますが、コーディネートが画一的にならないように、ある程度柔軟で自由度のあるガイドラインを出しています。
しかし、最近はスタッフも若くなったこともあり、基本よりも応用が先に来るようなコーディネートが多くなっているというのも事実。
縛りが多くなるのは良くないですが、なんでもありと言うのもNGです。
特に店舗のディスプレイはお客様にご提案するものなので、お客様がそのコーディネートを見て参考になったり着てみたいと思われなければ意味がありません。
なので、最近の自分は洋服屋目線だけでなく、お客様の目線を重要視しながら、偏ったコーディネートになっていないか特にチェックしています。
ミックススタイルという流れは続いていますが、基本ができていないミックスし過ぎが多くなってしまったなと言うのが自分の反省点でもあります。
これからもお客様がより着てみたいと思っていただけるコーディネートになるように、アドバイスしていこうと思っています。
基本があっての応用、なんでもありはNGです。
最近は毎シーズンSNSのメッセージで厳しいご指摘をいただくことも増えていますが・・・
お手柔らかにお願いします。
ホワイトのレザーデッキが欲しくて購入しました
SEBAGOのDECKSIDES
ブラウン、ネイビーに続いて3足目。
これから真夏に向けて出番が多くなりそうです。
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