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About Us

ビームスが思う理想の男性像

"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。

今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。

本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。

2025年春夏の西口 修平に欠かせない11のモノ -進化し続ける クラシックの現在地-

Nishiguchi’s Closet

2025年春夏の西口 修平に欠かせない11のモノ -進化し続ける クラシックの現在地-

"フューチャー (未来)"を表す「F」の名の下に、"進化するクラシック"を提案する〈ビームスF〉。ディレクターである西口 修平もまた、未来志向の持ち主です。
世界中のブランドの動向を熟知し、アイテムを選りすぐるだけではなく、独自の感性を織り交ぜることで生まれる独創的な肖像は、普遍的エレガンスと同時に新鮮なモダンさも漂う、まさしく明日の紳士像なのです。

01. CHATO LUFSENの「スタンドカラージャケット」

「いまはなきパリの名店〈アルニス〉を敬愛するオーナーが2016年にスタートさせた〈シャトー ルフセン〉。『ストバル』と名付けられたスタンドカラージャケットも〈アルニス〉のカジュアルジャケットがベースとなっており、テーラードジャケットのようなフロントダーツやボタンホールの凝ったあしらい、セミスラントポケットなどにそれらしさを感じさせます。発色が美しいウインドウペーン柄のウールリネンホップサック生地はビームスが指定した英国ムーン社製。襟裏やボタンホール等には、ブリスベン・モス社製のリネン素材を採用する、細部にまでこだわった一着です」

「インナーのチェックシャツは、ちょうどジャケットの色使いを反転させたような構成になっており、いかにもファッション的で面白いと思って合わせました。ワイドパンツとレザーサンダルにより、フレンチテイストもほのかに漂うのもポイントです」

02.BROOKS BROTHERSの「パッチワークジャケット」

「直営以外の取り扱いはあまりない〈ブルックス ブラザーズ〉ですが、たまたま展示会にうかがった際に出会ったのが、3つボタン段返り、センターベント、3パッチポケットという、いわゆる“Ⅰ型”をベースとしたシャツジャケットです。ひと目で気に入り、いかにもアメリカらしいシアサッカーストライプとマドラスチェックのパッチワーク生地で別注をお願いしました。シアサッカーはピッチの異なる2種類の生地をパッチワークしています。アメリカントラディショナルを代表する名作ジャケットをよりアメリカナイズしたカジュアルジャケットです」

「〈ブルックス ブラザーズ〉のオーバサイズなボタンダウンシャツに〈アスコット〉のニットタイ、そして色落ちした〈リーバイス〉の501®︎というアメトラの王道スタイル。ラフなジャケットなので、あえてボタンも留めずこれぐらい脱力した雰囲気で着てもいいのではないかと思います」

03.RAFFA MOLINAの「ニットベスト」

「透け感のあるニットやレースなどを用いたシースルーアイテムは、この春夏のトレンドとしてメンズでも注目されています。ですが、大人の男性にとってはなかなかハードルが高いアイテムでもある。そこでオススメなのが〈ラッファ モリーナ〉のニットベストです。ペルー産のピマコットンを用い、伝統的なハンドフレームで編み立てたものであり、肌触りは抜群。ハヤブサがモチーフである菱形の伝統柄が表現されているのもポイント。透け感がありながらも民俗調で男らしく、セクシーに振れないため、大人の男性でも採り入れやすいはずです」

「カーキのコットンシルク開襟シャツに重ねた着こなしで、首元から襟を出し、Tシャツをあえて見せることでレイヤードミックスを強調。足元はスエードショーツに合わせたベルベットのエスパドリーユ。全体をブラウン系のグラデーションでまとめました」

04.R.C.A.Fの「ビットローファー」

「1980年代にイタリアで生産されたビットローファーをベースに、日本人の足型に合わせてアレンジしたモデルです。当時のものと同じ、アッパーには柔軟なキッド(仔山羊革)、ライニングにはゴート(山羊革)を用いています。トゥボラーレ製法にイタリアのフレックスベンドソールも採用し、屈曲性に優れた抜群に履きやすい一足に仕上げました。ハンドソーンのモカ縫いなども再現しており、細身のラストも相まってドレッシーな雰囲気です。現在、山羊革はメンズのシューズにはほとんど使用されることがありません。まるでスリッパのような柔らかい履き心地をご堪能ください」

「グレーフレスコのワイドパンツに、素足履きしたブラックのビットローファーは、抜け感がありつつも上品で大人らしい雰囲気。トップスはジャケットではなく、ビッグシルエットのワイドピッチストライプシャツを合わせ、リラックス感を強調しました」

05.BEAMS Fの「ハンドメイド ライン ダブルブレストスーツ」

「ドーメル社の高品質なモヘアウール素材を贅沢に用い、リングヂャケット社のハンドメイドラインで仕立てた一着は、“とっておきのネイビースーツ”を念頭にご用意させていただきました。モヘア混ならではのハリコシと高度な仕立てにより、軽やかな着心地ながらもフォルムは実に立体的。ローゴージ、ワイドラペル、フロントダーツなし、サイドアジャスターといったサルトリアテイストの仕様も映える、世界でもトップレベルの完成度に仕上がっています」

「グレーベースのクレリックシャツにネイビーのジャカードタイ、ライトグレーチーフ、そしてブラックのコンビローファーでモダンにまとめた着こなし。イタリアや英国では見られない、都会的なジャパニーズクラシックスタイルといった装いです」

06.HUNTING WORLDの「オールレザー キャリーオール」

「これまでも〈ハンティングワールド〉にはデニムを使うなど素材の載せ替えで何度か別注をお願いしてきました。今回は初のオールレザーということで、日本製レザーを用い、日本のファクトリーでの生産にこだわりました。日本の高度な技術を駆使し、衣料用のソフトなキップレザーを極限まで薄く漉き、ボンディングしてウレタンの中綿を封入することで、まるでオリジナルのバチュー・クロスのようなハリ感と膨らみのある表情を再現しています。高級感があるのはもちろんですが、使い込むことで艶が出て味わいが増してくるのも魅力です」

「トラッドなネイビーブレザーにヴィンテージデニム、さらにバチュー・クロスのバッグをコーディネートすると、〈ハンティングワールド〉が大流行したまさに80年代のスタイルに。これをブラックのオールレザーに持ち替えれば、モダンかつ大人らしい雰囲気を醸し出すことができます」

07.ARMAの「レザーシャツ」

「昨シーズンから始まったばかりのレザーブランドである〈アルマ〉は、デンマークを拠点に皮革産業が盛んなトルコの自社工場で生産。そうした背景もあり、確かな技術力がありながらもコストパフォーマンスが非常に高く、またデザインも非常に洗練されています。ボタンを小さく別注した極薄のラムレザー製のシャツも、裏面ナッパ仕上げの一枚仕立てでとても軽量。さらにサイドポケットもついているので、シャツアウターのような感覚で着用いただけます」

「一般的には淡いピンクには白っぽいアイテムを合わせがちですが、あえてブラックのモックネックにオーバーサイズのブラックデニムを合わせて、モダンな印象に仕上げました。シャツの上質で軽やかな質感を引き立てるために、リラックスしたシルエットで統一しています」

08.CINQUANTAの「スエードオーバーシャツ」

「こちらは近年トレンドになっているビッグシルエットのスエードウエスタンシャツ。緩めなシルエットに加え、大きめのパッチポケットやマットメタルのドットボタン、サイドシームのウエストポケットなど、ブルゾン感覚で羽織ることが前提のつくりになっているのが特徴です。70年代の空気感があるウエスタンシャツをモダンな方向にアレンジしたものといえるでしょう。スエード素材もハイクオリティなものを厳選しており、高級感も十分ありますので、大人の男性にさらりと羽織っていただきたいですね」

「ヴィンテージのウエスタンシャツに羽織ったウエスタン・オン・ウエスタンの着こなし。ボトムスはクリースを入れたペインターパンツにローファーで、80’sお坊ちゃん風のレイヤードスタイルに仕上がっています」

09.ORTELOの「シューカットデニムスラックス」

「近年は70’sのムードが注目されています。その代表アイテムがブーツカットのジーンズですが、クラシックスタイルには採り入れにくい。そんな今季、ドレスパンツブランドで唯一、新作としてシューカットのスラックスをラインナップしていたのが〈オルテロ〉です。ブーツカットほどフレアしておらず、また腿渡りや膝がピタピタにならない上品なシルエット。ムラ糸などは使用していない11.8オンスの岡山産の高品質なブラックデニムで、クリースの落ち感もきれいです。今の気分を大人らしく採り入れることができるパンツといえるでしょう」

「ポプリンの白シャツにベージュのハリントンジャケットを羽織り、足元にブラウンリザードのウエスタンブーツを合わせた装いは、全体的にブラック&ブラウンの色使いを意識。70’sやフレンチといった、今季らしいキーワードもほのかに薫ります」

10.TANGENTの「グルカショーツ」

「リラックス感が求められる今季の傾向に合う、ややワイドなショートパンツがほしいと思っていました。そこでテーラードパンツとミリタリーの融合をコンセプトとする〈タンジェント〉にオーダーしたのが、英国軍のグルカショーツをベースとするこのモデルです。切れ上がったヒップや小股、ストンと真っ直ぐ落ちるクリースなど、テーラードのノウハウが随所に活かされており、シルエットはキレイめで上品。丈も短すぎず、長すぎないように微調整し、大人が安心してはけるショートパンツに仕上げました」

「全体的にはトーン・オン・トーンですが、リネンコットンショーツに合わせ、軽やかでリラックス感のある雰囲気のカジュアルスタイルにまとめています。パンツのハイウエストを活かすために、インナーのニットをタックイン&ブラウジングさせました」

11.BEAMS Fの「ハンドライン シルクツイードジャケット」

「近年、クラシックシーンで注目度が高まっている高級天然素材。秋冬ではカシミヤですが、この春夏はシルクにフォーカスします。その代表的アイテムが〈ビームスF〉のジャケットです。リングヂャケット社で仕立てる最高峰のハンドメイドラインで、生地はマラリウス社製のシルクツイードを使用。滑らかな肌触りに加え、軽く柔軟なうえにとても快適で、通年で楽しめるはず。シルクならではの繊細な光沢は、まさに“クワイエット ラグジュアリー”を体現します。これほどの品質でこの価格を実現できるのは、ビームスだけと自負する一着です」

「トップスはシルクニットで、あえて艶っぽいシルク・オン・シルクに。一方、ボトムスは裾をカットしたブーツカットジーンズで、ネイビーのビットローファーを合わせた、70’sミックス的な装いです。鮮やかなブルーのニットとジーンズを合わせ、ジャケットの色柄を際立たせています」

※価格表記のないアイテムは全て本人私物

Photo / Satoshi Kuronuma [aosora]
Styling / Shuhei Nishiguchi [BEAMS]
Text / Yasuhiro Takeishi [City Writes]
Special Thanks / Issei Inada

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