Nishiguchi’s Closet
装いに新たなムードを吹き込む次なる一手 西口修平のアップデートに 欠かせない10の存在
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
Nishiguchi’s Closet
"フューチャー (未来)"を表す「F」の名の下に、"進化するクラシック"を提案する〈ビームスF〉。ディレクターである西口 修平もまた、未来志向の持ち主です。
世界中のブランドの動向を熟知し、アイテムを選りすぐるだけではなく、独自の感性を織り交ぜることで生まれる独創的な肖像は、普遍的エレガンスと同時に新鮮なモダンさも漂う、まさしく明日の紳士像なのです。
「いまはなきパリの名店〈アルニス〉を敬愛するオーナーが2016年にスタートさせた〈シャトー ルフセン〉。『ストバル』と名付けられたスタンドカラージャケットも〈アルニス〉のカジュアルジャケットがベースとなっており、テーラードジャケットのようなフロントダーツやボタンホールの凝ったあしらい、セミスラントポケットなどにそれらしさを感じさせます。発色が美しいウインドウペーン柄のウールリネンホップサック生地はビームスが指定した英国ムーン社製。襟裏やボタンホール等には、ブリスベン・モス社製のリネン素材を採用する、細部にまでこだわった一着です」
「直営以外の取り扱いはあまりない〈ブルックス ブラザーズ〉ですが、たまたま展示会にうかがった際に出会ったのが、3つボタン段返り、センターベント、3パッチポケットという、いわゆる“Ⅰ型”をベースとしたシャツジャケットです。ひと目で気に入り、いかにもアメリカらしいシアサッカーストライプとマドラスチェックのパッチワーク生地で別注をお願いしました。シアサッカーはピッチの異なる2種類の生地をパッチワークしています。アメリカントラディショナルを代表する名作ジャケットをよりアメリカナイズしたカジュアルジャケットです」
「透け感のあるニットやレースなどを用いたシースルーアイテムは、この春夏のトレンドとしてメンズでも注目されています。ですが、大人の男性にとってはなかなかハードルが高いアイテムでもある。そこでオススメなのが〈ラッファ モリーナ〉のニットベストです。ペルー産のピマコットンを用い、伝統的なハンドフレームで編み立てたものであり、肌触りは抜群。ハヤブサがモチーフである菱形の伝統柄が表現されているのもポイント。透け感がありながらも民俗調で男らしく、セクシーに振れないため、大人の男性でも採り入れやすいはずです」
「1980年代にイタリアで生産されたビットローファーをベースに、日本人の足型に合わせてアレンジしたモデルです。当時のものと同じ、アッパーには柔軟なキッド(仔山羊革)、ライニングにはゴート(山羊革)を用いています。トゥボラーレ製法にイタリアのフレックスベンドソールも採用し、屈曲性に優れた抜群に履きやすい一足に仕上げました。ハンドソーンのモカ縫いなども再現しており、細身のラストも相まってドレッシーな雰囲気です。現在、山羊革はメンズのシューズにはほとんど使用されることがありません。まるでスリッパのような柔らかい履き心地をご堪能ください」
「ドーメル社の高品質なモヘアウール素材を贅沢に用い、リングヂャケット社のハンドメイドラインで仕立てた一着は、“とっておきのネイビースーツ”を念頭にご用意させていただきました。モヘア混ならではのハリコシと高度な仕立てにより、軽やかな着心地ながらもフォルムは実に立体的。ローゴージ、ワイドラペル、フロントダーツなし、サイドアジャスターといったサルトリアテイストの仕様も映える、世界でもトップレベルの完成度に仕上がっています」
「これまでも〈ハンティングワールド〉にはデニムを使うなど素材の載せ替えで何度か別注をお願いしてきました。今回は初のオールレザーということで、日本製レザーを用い、日本のファクトリーでの生産にこだわりました。日本の高度な技術を駆使し、衣料用のソフトなキップレザーを極限まで薄く漉き、ボンディングしてウレタンの中綿を封入することで、まるでオリジナルのバチュー・クロスのようなハリ感と膨らみのある表情を再現しています。高級感があるのはもちろんですが、使い込むことで艶が出て味わいが増してくるのも魅力です」
「昨シーズンから始まったばかりのレザーブランドである〈アルマ〉は、デンマークを拠点に皮革産業が盛んなトルコの自社工場で生産。そうした背景もあり、確かな技術力がありながらもコストパフォーマンスが非常に高く、またデザインも非常に洗練されています。ボタンを小さく別注した極薄のラムレザー製のシャツも、裏面ナッパ仕上げの一枚仕立てでとても軽量。さらにサイドポケットもついているので、シャツアウターのような感覚で着用いただけます」
「こちらは近年トレンドになっているビッグシルエットのスエードウエスタンシャツ。緩めなシルエットに加え、大きめのパッチポケットやマットメタルのドットボタン、サイドシームのウエストポケットなど、ブルゾン感覚で羽織ることが前提のつくりになっているのが特徴です。70年代の空気感があるウエスタンシャツをモダンな方向にアレンジしたものといえるでしょう。スエード素材もハイクオリティなものを厳選しており、高級感も十分ありますので、大人の男性にさらりと羽織っていただきたいですね」
「近年は70’sのムードが注目されています。その代表アイテムがブーツカットのジーンズですが、クラシックスタイルには採り入れにくい。そんな今季、ドレスパンツブランドで唯一、新作としてシューカットのスラックスをラインナップしていたのが〈オルテロ〉です。ブーツカットほどフレアしておらず、また腿渡りや膝がピタピタにならない上品なシルエット。ムラ糸などは使用していない11.8オンスの岡山産の高品質なブラックデニムで、クリースの落ち感もきれいです。今の気分を大人らしく採り入れることができるパンツといえるでしょう」
「リラックス感が求められる今季の傾向に合う、ややワイドなショートパンツがほしいと思っていました。そこでテーラードパンツとミリタリーの融合をコンセプトとする〈タンジェント〉にオーダーしたのが、英国軍のグルカショーツをベースとするこのモデルです。切れ上がったヒップや小股、ストンと真っ直ぐ落ちるクリースなど、テーラードのノウハウが随所に活かされており、シルエットはキレイめで上品。丈も短すぎず、長すぎないように微調整し、大人が安心してはけるショートパンツに仕上げました」
「近年、クラシックシーンで注目度が高まっている高級天然素材。秋冬ではカシミヤですが、この春夏はシルクにフォーカスします。その代表的アイテムが〈ビームスF〉のジャケットです。リングヂャケット社で仕立てる最高峰のハンドメイドラインで、生地はマラリウス社製のシルクツイードを使用。滑らかな肌触りに加え、軽く柔軟なうえにとても快適で、通年で楽しめるはず。シルクならではの繊細な光沢は、まさに“クワイエット ラグジュアリー”を体現します。これほどの品質でこの価格を実現できるのは、ビームスだけと自負する一着です」
※価格表記のないアイテムは全て本人私物
Nishiguchi’s Closet
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装いに新たなムードを吹き込む次なる一手 西口修平のアップデートに 欠かせない12の存在
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西口修平をカタチ作る15のモノ