Best Cleansing Routine!

〜クレンジング迷子のお悩み相談室〜

さまざまな肌悩みを抱えるbb部員が、お手入れ方法やメイクアップについてその道のプロにレクチャーを受ける「お悩み相談室」。今回は、誰でも毎日必ず行うスキンケアのファーストステップ、クレンジング&洗顔がテーマ。いつもの自分のクレンジングのやり方に選び方、果たしてあってるの? 肌と向き合って24年の国際エステティシャン・大杉みどり先生に聞いてみた。

Featuring

大杉みどり先生

(株式会社アンジェラックス代表/予防医学士/
INFA認定国際エステティシャン・ゴールドマスター)

ひどい肌荒れとそれを克服した経験をもとにエステティシャンの道に進み、20歳でエステティシャン、店長としてキャリアをスタート。23歳で都内の旗艦店の立ち上げを手掛け、予約の取れないサロンとして話題に。2017年4月代表取締役社長に就任。2020年8月「国際エステティシャンみどり先生」のYouTube動画をスタート。エステティシャン歴24年、約2万人以上のカウンセリング実績から、肌悩みを持った女性から多くの支持を集めている。

【国際エステティシャン みどり先生】
https://www.youtube.com/@midori_sensei/featured

みどり先生YouTubeにて【bb部員 クレンジングチェック】動画公開中!
https://youtu.be/IvEZBuA6Xeg

What's Cleansing?

メイクをしたり日焼け止めを塗っている人にとって、クレンジングは当たり前にこなす日々のルーティーン。でも実は、正しいやり方をマスターするだけで美肌を育ててくれる大切なスキンケアだって知っていた? まずはそのキホンのキから、みどり先生に教えていただきます。

Q.

そもそもクレンジングって何で大切なんですか?

A.

メイクの油分や毛穴に詰まった角栓、余分な皮脂など油性の汚れが肌に残っているといろいろな肌トラブルの原因になるからです。汚れを落とすことが、美肌づくりにはいちばん大切。汗や古い角質などの水溶性の汚れは泡洗顔で落としましょう。クレンジング剤が肌に残ってしまう場合もありますので、いっしょに洗い流す意味でもダブル洗顔をおすすめします。

使用感が良いからボディオイルでクレンジングしちゃっています。

Q.

オイル、ジェル、ミルク、クリーム、何が違うの?

A.

大きく分けてオイル、ジェル、ミルク、クリームの4種類があり、主な違いは洗浄力。自分のメイクの程度に合わせて選ぶのがおすすめです。油性の汚れは油でしか落とせないので、メイク落としに油分は不可欠。ただしクレンジング剤には界面活性剤という刺激になる成分が入っているので、肌に置いておく時間はできるだけ短い方が良いんです。なので私は、メイクとなじみがよく、汚れを素早く浮き上がらせてくれるオイルクレンジングを推奨しています。

が、使い分けるならベタつきがイヤな人はジェル、より軽さを求めるならミルク、乾燥肌・敏感肌の人はクリーム。ただ最後の2つは肌にやさしい分、洗浄力は弱め。ある程度時間をかけないと汚れが浮いてこないので、肌に負担をかけないよう、かなりの量を使う必要があります。

敏感肌で“オイルNG”と言われたことが。クレンジングクリームを使っています。

ばっちりメイクはオイル、軽目ならジェルと使い分けたい!

Q.

クレジングで大事なことはなんですか?

A.

オイルクレンジングの場合は、きちんと乳化させること! 汚れがなじんだオイルに水を加えると白くなりますが、この状態からさらに指先の質感がサラサラになったら汚れが油に絡め取られた証拠。この水と油がしっかり混ざった状態を「乳化」といい、これを流すと油性の汚れが落とせます。乳化ができないと肌に汚れが残って毛穴が詰まったり乾燥や、肌荒れの原因につながります。

Let's Try!

汚れを十分に落として素肌を“ゼロ”の状態にすることが、クレンジング最大の目的。ここでbb部員が普段から行っているクレンジング&洗顔を、みどり先生が横でチェックしながら直接指導! どれくらいできているのか、ドキドキです!!

First challenge!

加藤蘭のクレンジング!

【肌悩みは?】
乾燥/化粧崩れ/くすみ /シワ/たるみ

【普段のクレンジングは?】
保湿用のマタニティオイル(ボディオイル)が肌に合うため、それをなじませて入浴中にメイクオフしています。お湯で乳化して流したあと、弱酸性の洗顔料で落としきれなかった汚れを落とします。朝は基本的に水洗顔のみです。

オイルを手に取り目元→全体に塗り広げ、なじんだら洗い流す。

オイルの量が少ないですね~、いまの倍くらいの量が必要です。アイメイクも落ちきっていないのでもっとしっかり乳化させましょう!

オイルのベタベタ感がなくなるまで弱酸性の洗顔料でよく洗う。

きれいに洗い流したら、タオルで水気を拭き取って終了。

十分に洗い流せていないパーツがありますね。洗い残しは肌荒れの原因になるのでたっぷりのぬるま湯でバシャバシャと!

生え際は洗い残しやすい部分なので、意識してきちんと流すこと。

みどり先生:まず、オイルをボディオイルからクレンジングオイルに変えてください(笑)。保湿のオイルと汚れを落とすオイルは、ちょっと違うんです。あと、肌はなるべく摩擦させないのが鉄則。タオルで拭くときも上下にゴシゴシせず、押し当てるようにして水気をとると良いですよ。

加藤:オイルだから、これでもいいと思ってましたー! オイルにも、いろいろな種類があるんですね……。

おでこやフェイスラインの洗い残し、あまり意識したことがなかった!

Second challenge!

続いて隈元楓のクレンジング!

【肌悩みは?】
乾燥/化粧崩れ/毛穴

【普段のクレンジングの方法は?】
入浴前にクレンジングクリームをさくらんぼ大くらい、顔全体に伸ばします。洗い流してもアイメイクが落ちていないことがあるので、その場合は少量のクレンジングオイルでそこだけ再度落とします。お風呂上がりに泡タイプの洗顔料でW洗顔を。朝は泡洗顔をしています。

クリームを顔の中心から全体になじませて、しっかりクルクル。

クレンジングの量がかなり少ないかな……。 摩擦が気になりますね。

残ったアイメイクを落とすため、オイルをプラスしてさらにクルクル。

目元をクレンジングオイルで追洗いしてる?! 肌負担を考えてポイントメイクは先に落としましょう!

ポイントメイクを先に落とすときは、濡らして絞ったコットンにオイルをつけたものでスルッとオフするとラク。

みどり先生:少し赤みはあるけれど、クリームじゃなきゃダメなほどの敏感肌ではなさそう。オイルクレンジングに変えても良いんじゃないかな? あとはちょっと目元をコシコシしすぎかも。シワや黒ずみの原因にもなるので、摩擦には気をつけてくださいね!

隈元:アイメイクを丁寧に落としているつもりだったんですが、気をつけます。

一気に落とそうとするのはダメなんだ、ということがわかりました。

Third challenge!

最後は期待のメンズ、沼田倫宏!

【肌悩みは?】
肌荒れ/毛穴

【普段のクレンジングの方法は?】
日焼け止めを塗った日、メイクをした日に薬局で買ったクレンジングオイルでクレンジングしています。乾いた肌にオイルを2~3プッシュ。40~45度のお湯で流してから泡洗顔をしています。朝は水洗顔のみです。

オイルを3プッシュくらい手に取り、Tゾーンからなじませる。

皮脂分泌が多くテカりやすい額や鼻筋などから伸ばすのは正解!オイルの量がたっぷりなのも良いですね。

乾燥する頬はオイルも少なめに。W洗顔もするのでザッと洗い流す。

洗い方が強いですね。指先で洗うと力が入りすぎて皮膚をこすってしまうので、指の腹を使って優しく洗って。

汚れが落としきれていないので、洗い流す前にしっかりぬるま湯をなじませて乳化させましょう。

普段はお風呂で洗顔するので、45度くらいのお湯でバシャバシャ。洗顔後はタオルじゃなくてキッチンペーパーで水を吸い取る。

みどり先生:すごい、全体的に優秀です(笑)。でもお湯の温度とすすぎ方はちょっと注意ですね。

沼田:お風呂で洗顔することが多いので、つい熱いお湯になっちゃって。

みどり先生:水温が高すぎると乾燥の原因になるので気をつけて。あと、すすぎはしっかりと! 洗い残しはニキビや肌荒れを引き起こすこともありますよ。

ちゃんと乳化してきれいにすすぐだけで、肌が明るくなりました!

CLEANSING FAQ

クレンジングの大切さとポイントをよーく理解したbb部員たち。どうせなら疑問をすべて解決したいと、気になるところを先生に追加で質問。ここをしっかり押さえて毎日のクレンジングを見直したら、着実に美肌の道を進めそう。

Q.

洗顔に適した水温は何度くらいですか? 熱いほうが汚れ落ちが良さそうと思ってしまいます。

A.

シャワーと同じ温度など水温が高すぎると、肌に必要なうるおいまで奪ってしまい、毎日続けると乾燥しやすくなってしまいます。ただ、冷水だと余分な汚れが落とし切れないので、体温よりも低い、32~34度くらいのぬるま湯で洗うのがベストです。また、シャワーを直接顔にかけるのも水圧が強すぎるのでおすすめしません。

汚れ落ちがいいから高温がいい!というわけじゃないんですね。

Q.

クレンジング剤の量が少ない!とみどり先生から指摘が…… どれくらいが適量なのでしょうか?

A.

これはもう、たっぷり!が基本。肌は摩擦がいちばん嫌い。肌の上を指の腹がなめらかにすべるくらい、オイルであれば3~4プッシュくらいを目安に使用してください。手に取ったときのイメージはコレ(画像)くらいです。また、クレンジング剤は肌に長く置いておかない方がいいもの。長々とマッサージはしないでくださいね!

いつものクレンジングでは、圧倒的に量が少なかった……。

Q.

洗い流すタイミングはどうやったらわかる?

A.

オイルクレンジングの場合は、ぬるま湯をなじませて乳化させていくと、肌の上で重たかった指がふっと軽くなる瞬間がありますが、それが乳化完了のサイン。乳化が完了したら洗い流していきましょう。洗顔後、水気を拭き取ったタオルに何もついていなければ汚れがきちんと落とせたということ。鏡をよく見て、自分の“素肌”を知っておくと良いですね。

自分の元の肌の状態を知っておくのも、大切なんですね!

Q.

正しいクレンジングのほかに、やっておきたいお手入れは?

A.

朝は水洗顔だけという人が多くてびっくり! 寝ている間に出た皮脂や、前の晩のスキンケアで残った油分を、洗顔料で落として肌を整えましょう。起きたときカサカサしていたら肌が栄養不足で、自ら油膜を作れていないということ。お手入れの最後にクリームを取り入れて栄養を与えてあげてください。

これまで一年中、水だけでした! 明日から朝も泡洗顔します。

Impressions

  • 加藤蘭

    (オムニスタイルコンサルタント)

    クレンジング剤の選び方、改めて勉強になりました。

    とっても楽しかったし、勉強になりました! 今日教えていただいたこと、ぜんぶやっていきたいです。とりあえずボディオイルを卒業して、クレンジングオイルを買うところからのスタート(笑)。本当にゼロからやり直します。

  • 隈元楓

    (オムニスタイルコンサルタント)

    面白かった!今度はオイルクレンジングに挑戦します!

    自分では普通だと思っていたやり方が、いろいろ違っていて驚きました。正しい方法をいま知れてよかったです! 何より肌が弱いからオイルはダメだと思い込んでいたので「オイルを使って良い」と分かって、とてもうれしいです。

  • 沼田倫宏

    (ビームス 銀座 スタッフ)

    乳化による汚れ落ちの違いに感動しました。

    「乳化」を知れたことがすごく良かったです。洗い流したあとの肌色のトーンアップ度合いや、さわったときのしっとり感がこれまでと全然違いました。汚れを落とすことの大切さが理解できたので、続けていきたいと思います。

Photographer: Yuki Okishima,  Text: Kei Yoshida,  Creative Direction: Mo-Green Co.,Ltd.

BACK TO Hi! Professional!

Category

  • Hi! Professional!
    Hi! Professional!

    教えて! 美のプロフェッショナル!

  • Brand Tour
    Brand Tour

    注目ビューティブランドのほんとのところ。

  • My Best Beauty Gadget
    My Best Beauty Gadget

    みんなのビューティガジェット。

  • Try!
    Try!

    気になるビューティコンテンツ、やってみた。

  • TOPICS

    ビューティなこと、いろいろ。