
Find your charm!
「気になるパーツ」を魅力に変える春メイク!
Featuring

小島紗希
(ヘアメイクアップアーティスト)
1991年3月生まれ。新潟県出身。サロンPRとして働きながら独学でメイクを学んだのち、独立。現在は人気コスメティックブランド「uneven」のクリエイティブディレクターを務めながら、へアメイクアップアーティストとしてマルチに活躍する。 Instagram: @kojimasaki_

File01: Lip Makeup
リップの存在感が強すぎるんです。
いちばん気になるパーツは唇。濃い色のリップをつけると、唇の存在感が強くなりすぎてしまうのが悩みです。でも色味を抑えたリップを選ぶと、今度は「体調大丈夫?」って言われるくらい顔色の悪さが目立ってしまって。 大好きなピンクやベージュ系のリップをつけても、血色感があって、かつナチュラルに仕上がるメイクが知りたいです。
普段はどんなリップメイクをしている?
重ねて発色させるタイプのリップであっても、あえて1度塗りにして、唇があまり目立たないようにしています。そうするとリップの持ちがよくない場合もあるので難しいのですが…。色によって塗り方に強弱をつけて対処しています。目元は強くなりすぎないように、パステルピンクやイエローなどやさしい色を使うことが多いです。


ASKING
小島さんが栫井の悩みを分析!
撮影前に回収した事前アンケートの回答をもとに、栫井が苦手と感じるパーツや上手く使いこなせないアイテムなどを詳しくチェック。主な悩みは顔色の悪さと、濃い色を使ったメイクで強まる、そこはかとないコンサバ感。整い顔だからこその“抜け感のなさ”をメイクアップでなんとかしたい! それに対する小島さんの回答は…?
ハッキリした顔立ちだからこそ、意外と難しい。
色味のあるリップや、黒いマスカラやアイラインが苦手な理由が、どちらも「濃くなる」だったので、なんとなくですが、リップもちゃんと色をのせて、アイシャドウも塗って、さらにマスカラもしっかり塗るというメイクが多いのかな? と思って。ハッキリしたお顔立ちだから、それだと確かに濃く見えてしまいそうだなと思いました。
あえて「苦手アイテム」の使い手になりましょう!
「抜け感を出したい」という本人の希望をベースに、栫井さんが特に苦手だとおっしゃっていた、顔色が悪くなってしまうベージュリップと、目元が重たく見える黒マスカラを取り入れたメイク。苦手だからと敬遠しているアイテムこそ上手に使いこなせるようになってほしいので、この2つを使って変身してもらおうと思いました。

小島さんが描いた栫井メイクのアイデアラフ。
オーバーリップはもちろん、目のアンダーインラインがどんな印象になるのか気になります。
印象って、他人が見ると意外と違うもの。
写真を見た時は、もうちょっとコンサバなお顔立ちだと思っていました。でも実際にお会いしたら、十分抜け感のあるお洒落顔。気にされている顔色もピンク系の色白さんで、きちんと血色を感じました。自分が“私はこうだ!”と思っていても、他の人から見たらそうじゃないということ、ありますよね。栫井さんもそうかなと思いました。

MAKEUP
Let's see Makeup!
栫井のお悩み解決メイクは?
テーマはずばり、苦手アイテムの克服!
自分には似合わないと思い込んでいた、ベージュリップと黒マスカラ。大胆な取り入れ方で新たな魅力を得た栫井に、小島さんから悩み解消のポイント解説とメイクアップのアドバイス。



栫井: オーバー目に塗っていただいたベージュリップが、すごく新鮮でした! ベージュ系を塗りたいという願望を叶えていただいて、ありがとうございます。
小島: もともと栫井さんの唇はとてもきれいな形。でもその形に沿ってきれいに塗ってしまうと“リップ塗ってます!”って、なってしまうんですよね。なので一度コンシーラーで輪郭も色味も消して、あえて境界線を曖昧にしてから、オーバーリップにしました。薄い色だからこそがっつりオーバー気味にして、アンバランスなボリューム感をポイントにしたいなと。
栫井: マスカラも、黒を使ってくださるんだ! って。
小島: 例えば黒マスカラも、1度塗りだとスッときれいに整っちゃう。でもたっぷり3度塗りしてダマダマにしたことで、抜けが出ましたよね。お顔が整っているから、振り切った方がかわいいというか、おしゃれ顔に見えるんです。あと意外と効いているのが下瞼のインラインに入れたマットなピンクベージュ。本来、濡れ感があるはずの部分にマットな質感を入れたことが、さりげなくアクセントになっているんです。
栫井: 今日はチークも入れていないんですけど、顔色もちゃんとよく見えて。色はほとんど使っていないのに。もしかしてこれまでの自分のメイクって、意外と濃かったのかも? って思いました。
小島: お使いのもの、ひとつひとつが、少し色が強いのかもしれないですね。カラーレスメイクにしたことで目のきれいさが際立ちますし、前髪をなくして顔を出すのも、きれいさがさらに引き立って素敵ですよ!



File02: Eye and Eyebrow Makeup
目元の強い印象をどうにかしたい!
顔に対して目が大きすぎて、ちょっと強い印象になってしまうのがイヤなんです。だからメイクでなんとかしたいんですけど、眉毛、まつ毛、アイライン… 全部、難しいです。眉毛は眉頭が上手く描けないし、まつ毛は真っ直ぐすぎ。アイラインも太くきれいに引くのが大変。濃いメイクだときつく見えてしまうのも悩みです。
きつく見えないよう、何回もやり直し。
真っ直ぐすぎるまつ毛は、余裕があればビューラーでカールアップして、カラーマスカラをつけています。黒いマスカラをつけると、強くなってしまうので、あまり使いません。アイラインと眉毛は、納得いくまでとにかく何回もやり直し(笑)。アイラインはやさしい目元になるように、なるべく太く描いています。


ASKING
小島さんが林の悩みを分析!
撮影前に回収した事前アンケートの回答をもとに、林が苦手と感じるパーツや使いこなせないアイテムなどを、詳しくチェック。側から見るとチャームポイントとしか思えない大きな目も、林にとっては「しっかりメイクが似合わないし、強い顔に見えてしまう」と悩みのタネに。小島さん、こちら、どうしたら解決できますか…?
目元だけじゃなく、リップメイクも提案!
写真でお顔を見た時は、目を強調するメイクが得意なのかと思っていましたが、アイラインもお悩みパーツとのことだったので、どういう形がいいのかな? と。また、色をのせると強くなってしまうからリップをあまり塗らない、とのことだったのでもったいなくて。似合うリップメイクを提案したいなと思いました。
普段は不得意な、マスカラ使いに挑戦!
まつ毛が真っ直ぐすぎるということもあり、カールアップしたロングまつ毛メイク(清楚系まつ毛)がしたいというご希望がありました。さらに、普段マスカラはあまり塗らないということだったので、マスカラを主役にしたメイクをイメージしました。自分の普段のメイクしか出来ないということなので、がらりと違う提案もできればと。

小島さんが描いた林メイクのアイデアラフ。全体的にブラウン系でカラーが統一されている。
もともとかわいらしい顔立ちなので、目力を強調せずにやわらかく。
すごくかわいらしい方。目が大きすぎて強く見えてしまうのが悩みとのことだったので、まつ毛メイクといっても目力を強調するのではなく、やわらげるメイクにしようと。目が大きく見えるアイラインの入れ方をしていたので、そこも変えて。お洋服のトーンとも合うブラウン系でまとめて、大人っぽく仕上げる方向に決めました。

MAKEUP
Let's see Makeup!
林のお悩み解決メイクは?
クールな猫顔から、愛され犬顔に変身!
欠かせないと信じていた長めのアイラインこそが、悩みである“強い顔”の原因と判明! 憧れのやさしい顔を手に入れた林に、小島さんから悩み解消のポイント解説とメイクアップのアドバイス。



小島: 林さんがずっと引いていた外に長いアイラインを無くし、ベージュまつ毛とブラウンリップでやさしい雰囲気に仕上げました。
林: アイラインは太く長く引いた方が目の印象がやさしく見えると思っていたんですよ。でもそうじゃないって今日、教えていただいてすごーくびっくりしました。アイラインのない自分を鏡の中で見た時は実は納得できなかったんですが(笑)、写真を撮ってもらってアイラインがなくてもすごくやさしく見えて、嬉しかったです!
小島: わー、よかった(笑)。目尻側にアイラインを引くと顔が横に伸びて、目自体も伸びて見えるんですよ。なのでそれをなくして、あえて“目力を消す”ベージュのマスカラを使いました。上下ともにたっぷり塗ってバサバサにしています。もうひとつのポイントは、目頭に「く」の字に入れたラメ入りブラウンのアイライン。これがキュッと締まった印象にしてくれて、目力が無くなりすぎるのを防げます。
林: リップもブラウン。強い色なのにふんわりですごく好きです。
小島: 口紅じゃなくてシェードカラーをスポンジに取って、やさしくポンポン叩いてなじませています。ここでツヤリップだと主張しすぎちゃうので、マットでふんわり。同じ色を鼻先にちょんちょんっと入れて、ちょっと犬っぽくかわいい系に。鼻とリップを同じ色にして一体感を出しました。
林: 犬みたいでかわいい(笑)。ずっと猫顔って言われていて、犬顔にしたかったんです。すごく嬉しいから、これもすぐに取り入れます!



File03: Cheek Makeup
骨格に合わせたチークメイクが知りたい!
まず赤ら顔がいちばんの悩み。赤面症なので割と常に頬が赤くなってしまって、チークの入れ方が難しくて悩んでいます。あとは顔の骨格に左右で差があるところ。頬骨や眉毛の高さにも違いがあるので、メイクもしにくかったりして。そして、小ぶりな目と口も。自分に合ったアイメイクが分からず…。 素朴な顔立ちを活かしたメイクが知りたいです!
血色の良さを活かすメイクに試行錯誤中。
赤みが出やすい頬は“血色がよい”とも言えるので、そこを活かしてハイライトでちょっとツヤを足すとか、シェーディングするイメージでブラウン系のチークをちょっと入れるとか… 試行錯誤しています。目と口が小さいのは、自まつ毛の長さを活かしてアイラッシュリフトで大きく見せたり、リップにしっかり色を入れたりしています。


ASKING
小島さんが鈴木の悩みを分析!
撮影前に回収した事前アンケートの回答をもとに、鈴木が苦手と感じるパーツや使いこなせないアイテムなどを、詳しくチェック。赤ら顔がもたらすチーク問題や、顔のカタチに目・口の小ぶり加減など。本当はもっといろんなメイクで自分を楽しみたいけれど、悩みが邪魔して素直になれない。小島さん、解決策を教えてください。
もともと色がある部分は、色選びが重要!
頬の赤みに関してはたしかに、チークの色選びが難しいだろうな、と思いました。唇の赤みが強い場合と同じで、もともと色があるところに色を重ねるとすごく濃く見えてしまいますしね。もうひとつのお悩みの「顔の骨格の左右差」というのは割とみんなあるものですし、そこまで気にしなくても大丈夫なんじゃないかと思いました。
ピンクの肌になじむ、ベージュチークで幅を広げる!
写真を見たらチーク自体とても似合うお顔だなと。赤ら顔といってもピンク寄りなので、普通の人だとくすんでしまいがちなハードルの高いベージュチークも、肌になじんでいい感じに見える。だからそこはむしろ得だな! って。色味を抑えたカラーレスなチークで普段と違うイメージに仕上げたら、メイクの幅を広げられると思いました。

小島さんが描いた鈴木メイクのアイデアラフ。縦に大胆に入っているベージュチークのメイクが気になります。
あえてチークをたっぷり、アンバランスな色っぽさを。
ご本人はヘルシーで元気な印象でしたが、普段と違う「色気のある女性らしいメイク」にチャレンジしたいと伺ったので、色味のないチークをたっぷり縦に入れて、大人な雰囲気に振ろうと思いました。いつもわざとボサボサに仕上げているという眉毛も、あえてきれいに整えて、アンバランスな色っぽさのあるメイクにしようかなと。

MAKEUP
Let's see Makeup!
鈴木のお悩み解決メイクは?
質感メイクで大人っぽく、色っぽく!
眉、頬、目、口… 個性的なパーツの魅力を最大限に引き立てる絶妙なカラーレスメイク。垢抜けニュアンスを手に入れた鈴木に、小島さんから悩み解消のポイント解説とメイクアップのアドバイス。



鈴木: いつも控えめに入れていたチークを、今日はがっつり、広範囲に入れていただいて。こういう風に“縦”に入れると、意外と似合うんだって思えました。
小島: 眉毛しっかりでまつ毛も長いし、すべてのパーツがいい意味で前に出ているので、メイク映えするお顔立ちなんですよね。でもその分、やったらやっただけ「やってます!」ってなる(笑)。なので、色ではなく質感が際立つメイクにしました。チークも瞼も同じゴールドのパウダー。肌になじむけど、動いた時や光が当たった時にツヤが出てすごくきれい見えるんです。
鈴木: リップも大人な色ですごく新鮮でした! なんなら一番、いつもと違うかもしれない。
小島: コンシーラーで輪郭と色を消したあと、ヌードベージュのリップで唇の山を消すように塗ってから、ツヤのあるブラウンでオーバーリップにしています。これで輪郭をしっかり出すと整いすぎちゃう。眉毛をきれいに整えた分、唇を丸っこくすることでハズしてみました。
鈴木: 眉毛もいつもと違って、きれいに整えていただきました。リキッドで眉毛を1本1本描くというのも初めてでした!
小島: お悩み解決メイクじゃなかったら、素の眉毛をそのまま活かしたと思います。今回は“女性らしさ”がテーマにあったので、リキッドで眉毛を描いて毛並みを作り、立体的に整えました。
隠れポイントは赤茶ラメ入りのアイライナー。下瞼インラインに、目頭から目尻まできっちり入れています。ほんの少しなんですが、この赤みが入ることで“色気”が生まれる。ここにも女性らしさを、さりげなく足しました。鈴木さんはまつ毛がすごく長くてバサッとしているので、カラーマスカラだと主張しすぎちゃうかなと。インラインに色を入れて遊ぶの、おすすめです。


Impressions
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苦手なメイクを克服してメイクの楽しさ倍増!
私が苦手意識を持っているアイテムを使ってくださって、こんな風になるの? って、これまで見たことのない、新しい発見がたくさんありました。リップもアイメイクも自分ではまったく思いつかない提案でしたが、仕上がりがすごくナチュラルで、普段から取り入れられるなと思いました。積極的にトライすることで、悩みが解決できそうです。
PROFILE鹿児島県鹿児島市出身。18歳で上京し、今年で東京8年目。最近ハマっているものはナチュラルワイン。気になるワイナリーに行き、その場で今日の1本を決め、それに合うご飯を飲みながら作る!この休日コースが好き。今年の夏こそ、島旅に行きたい。
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メイクの力で新しい自分に、出会えた日!
この企画に参加させていただき、とてもありがたかったです。 今日ここに来なければ知らなかった、出会うことのなかった自分と出会えました。今日のメイクを教えていただけなかったら、迷い続けて、私のアイラインはどんどん長くなっていたかもしれないです(笑)。やさしい顔になりたかったから、本当に、今日で悩みが解消されました!
PROFILE日本生活5年目、台湾出身。海鮮と果物がたくさんの熱帯島国で育って、おいしいご飯を食べるだけで幸せになれます! 仕事後の一杯、帰宅後のネトフリ、休日の昼サウナの時間が至福のひととき。日常的の些細なことにも注目して、人の心をほっこりさせるのが最近の目標です!
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自分の顔を活かすメイクに出会えた日になりました!
まず、小島さんの大ファンなのでお会いできて、メイクしていただけて本当に嬉しかったです。自分の顔とメイクを見直すきっかけにもなりましたし、春夏はもっとメイクを楽しみたいなと思っていたので、がんばれ! って背中を押してもらった気がします。サボりがちでしたが、お店でもキラキラさせようと思いました。ありがとうございました!
PROFILE千葉県千葉市出身。海の近くのゆったりした街で育つ。身体を動かすことと人が大好き!! キャンプやサイクリング等、外で思い切り遊んだ後のサウナが1番の至福。クルクルのカーリーヘアと明るくキュートな笑顔がトレードマーク。
かわいいあのコも、実は密かにコンプレックスを抱えていたり、メイクがうまくいかない… と悩めるパーツがあったりするもの。今回はbb部員の栫井、林、鈴木がヘアメイクアップアーティスト・小島紗希さんにパーソナルなお悩みを相談。苦手ポイントや自分の中の思い込みを払拭して、メイクアップでもっとキラキラに!