
Style with MakeUp! Autumn
トレンドメイクとファッションと。
秋の映えリップは
ブラウン系&ピンク系の二択!
Featuring

村上綾
(ヘアメイクアップアーティスト)
大阪生まれ。化粧品会社に入社後、ヘアメイクアシスタントを経て2010年に独立。現在、雑誌や広告、女優さんのヘアメイクを中心に幅広く活躍中。 @ayamurakami__

01. Pink / Mode & Casual
村上さん、秋のリップは 「ピンク系」が注目ってほんと?
秋リップというと深い赤をイメージする人が多いと思いますが、今年らしい表情をつくるなら断然、ピンク系。一言でピンクと言っても、その色味や質感で印象が全く違うのがおもしろいところ。そして同じ色でも肌や唇や髪の色でも見え方が変わるんです。「ピンクって難しそう」と思いきや、色選び次第で自分に合う色が必ず見つかるはず。今回使った「Amplitude」の08番は、おもちゃみたいなミルキーなピンクがユニーク。こんなピンクをまとったら、自然と心踊りますよね〜。(村上)

KEY ITEM / Amplitude コンスピキュアス マットリップス 08 ピュアピンク 4,730円(税込)
時代を超えたアイコンである銀幕の女優にインスパイアされたシークなピンクを現代風に昇華。唇のニュアンスをそのまま表現するマットなテクスチャーと軽いつけ心地を両立。


「私には似合わない!」と封印していたピンク系リップ。以前試したときに全然しっくりこなくて、それ以来ピンク系は一切つけないという藤山。洋服によってメイクを変えることもほぼなく、いつも似た感じのカラーコスメを買ってしまうとか。

マットな質感のリップは、色をきれいにのせるためにうるツヤ唇にしておくべし。スクラブタイプの保湿もおすすめ!

モノトーンファッションのポイントにするべく何往復か「ぐりぐりぐり」と直塗りし、リップの色をしっかりと出していきます。

リップのピンクを引き立たせるべくアイメイクはミニマルに。アイシャドウとマスカラは使用せず、長めに引いたグレーのアイラインと眉頭の毛流れにのせたジェルで目の強さを強調。


アイメイクはさまざまな色を楽しみますが、リップはほぼ同じ…。マスカラやアイラインの色は変えるけれど、リップはオレンジとピンクの中間のような色味ばかりという斉藤。今回のピンクは使ったことがないと言う。どんな見え方になるか楽しみ!

筆を使うよりも直塗りのほうがきれいに発色します。唇の輪郭をしっかりとらずにふわっとすることで肌に馴染ませて。

モード系は「ぐりぐりぐり」と塗るイメージだったのに対し、カジュアル系は「トントントン」とたたくようにぼかしつつ軽くのせます。

カジュアル系スタイルとピンクリップの組み合わせで幼くなりすぎないように、目元にもモスグリーンのマスカラやピンクのアイラインをほんのりのせて、リップだけを強調しない仕上がりに。

ピンク系リップに合わせたモード系スタイリングのポイントを教えて!
鮮やかなピンクリップが主役に躍り出る、モノトーンスタイルです。アイテムもメイクを引き立てるようにシンプルなものを選びつつ、存在感のあるデザインや秋らしい素材感で高感度なスタイリング。普段は自分の骨格を意識して服選びをするので、こだわったのはシャツとスカートのバランス。アクセはピンクリップに合わせてシルバーで統一しました。(藤山)

Blouse 10,450円(税込)/ Ray BEAMS
Skirt 13,200円(税込)/ Ray BEAMS
Earrings 3,850円(税込)/ Ray BEAMS
Ring 3,520円(税込)/ Ray BEAMS
Shoes 26,400円(税込)/ Dr.Martens
ピンク系リップに合わせたカジュアル系スタイリングのポイントを教えて!
ピンク系リップのかわいいイメージに合わせて、大きなフリル襟のシャツを合わせました。トゥーマッチにならないように、オーバーサイズのハンティングベストを重ねて引き算したスタイリングです。秋だからこそ楽しめるレイヤードは、ふんだんに取り入れたい! 足元はカジュアルの王道でもある、デニム×コンバースを合わせました。(斉藤)

Shirt 16,280円(税込)/ TORI-TO × BEAMS BOY
Vest 17,380円(税込)/ BEAMS BOY
Pants 23,980円(税込)/ orSlow × BEAMS BOY
Shoes 13,200円(税込)/ CONVERSE


Pick Up Items

OSAJI ニュアンス リップスティック 08 Kimito / 君と 3,080円(税込)
ほんのりラメが入ってラフに塗るだけで唇に立体感を与えてくれる。どこかノスタルジックな雰囲気をもたらすクリーミーなパープルピンク。

SHISEIDO ヴィジョナリー ジェルリップスティック 205 Pixel Pink 3,960円(税込)
もとの唇の色と馴染んでサテンのようなほんのりツヤをプラス。ファッション界隈でも再燃中の90年代を想起させる青みピンクが今新鮮。

02. Brown / Mode & Casual
やっぱり秋は、「ブラウン系」もはずせない?
今や秋の定番でもあるブラウン系リップはもちろんおさえておきたいものの、どこか今年っぽさも意識したいところですよね。今回使用している「LAURA MERCIER」の303番は、赤みのあるブラウンなので顔色が暗くなりすぎず旬な顔を仕上げてくれます。そして推したいのがマットな質感がありつつもシアーな発色で透明感もあるという、かゆいところに手が届く絶妙なテクスチャー。クレヨンタイプで気軽に塗れるし、見た目がかわいいのもテンション上がるポイントですね。(村上)

KEY ITEM / LAURA MERCIER ペタルソフト リップスティック クレヨン 303 JEANNE 3,300円(税込)
洗練されたマットな質感でありつつ植物由来の美容成分配合の適度な潤いとシアー感があり、「塗っている感」なくおしゃれにキマる。先が細めなので小回りが効いて使いやすい。


唇の色が沈んで見えそうで、ブラウン系は避けてきたという斉藤。秋らしくて挑戦したいと思いつつ、強い印象になりすぎてしまうかなと敬遠していたブラウン系リップ。今回テクニックを学んで、今年の秋はいっぱい登場させたい。

薄めの唇の方は、少し塗るだけでもツヤっと見えてしまう。メイクが全面に出すぎるような強すぎるツヤっぽさは出したくない。

そこでテクニック。直塗りしつつも少しティッシュオフしてぼかし、リップと唇に馴染ませることでマットに。

カジュアル系スタイリングでのしっかりメイクは、少しメイクが浮いた印象に見えがち。ナチュラルメイクを意識しつつも、黄色いマスカラをさりげなく目尻だけにのせてアクセントに。


自分的に一番しっくりくるのが、ブラウン系リップ。素肌感のあるメイクが好きという藤山は、肌馴染みのよいブラウン系リップをつけることも多いとか。ナチュラルなメイクが多いからこそ、キラリと光るプロのワザを盗みたい。

リップの輪郭をとりながらも少しオーバーめに直塗り。主張しすぎない色味なので少しポテッとなるくらいでもかわいい。

シアー感のあるタイプは、最初にファンデーションで唇の赤みを消してベースづくりを。より鮮やかに発色します。

目元はブーム再燃中のたっぷりマスカラメイク。均等にというより、ダマを気にせず縦にブラシを動かしてアクセサリーのように。目尻と目頭だけにゴールドのアイシャドウをのせることできらめきを。

ブラウン系リップに合わせたモード系スタイリングのポイントは?
リップに合わせて、ブラウンベースのアイテムを選びました。ワンピースでもフェミニンになりすぎないように、秋っぽいニュアンスのある配色とヴィンテージ感のある大ぶりのゴールドアクセでモード感を全開に。ボリューム感はありつつも骨格を意識して高い位置でウエストマークされているシルエットもポイントです。(藤山)

One-piece 48,180円(税込)/ FUMIE=TANAKA × Ray BEAMS
Necklace 17,380円(税込)/ FUMIE=TANAKA × Ray BEAMS
Ring 11,880円(税込)/ FUMIE=TANAKA × Ray BEAMS
Shoes 20,900円(税込)/ RBS
ブラウン系リップに合わせた、カジュアル系スタイリングのポイントは?
カジュアルテイストでも大人の要素をちりばめたスタイリング。ミリタリー感が全面に出すぎていないパンツとコンパクトなスウェットにレイヤードしたのは、凝ったディテールが目を引く新作の黒のニットベスト。黒を3ヶ所いれて、全体的にまとまるように意識しました。少し先の季節も意識しつつ、ニット帽やニットベストを。(斉藤)

Sweat shirts 10,780円(税込)/ BEAMS BOY
Vest 12,100円(税込)/ BEAMS BOY
Pants 19,580円(税込)/ BEAMS BOY
Knit cap 3,630円(税込)/ INFIELDER DESIGN × BEAMS BOY
Ring 4,290円(税込)/ BEAMS BOY
Shoes 33,000円(税込)/ Clarks


Pick Up Items

Celvoke ディグニファイド リップス 10 レンガ 3,520円(税込)
ツヤでもなくマットでもない、唯一無二のテクスチャー。美しい発色ながらも赤すぎず唇の地色にすんなりと馴染むので、ぜひ普段使いに。

SUQQU バイブラント リッチ リップスティック 09 綺響-AYAHIBIKI 5,500円(税込)
しっかりと唇に密着するソフトマットな質感で印象的な口元に。色づきもよく洗練された都会の女性のイメージをつくります。
Impressions
-
似合わないと決めつけないで挑戦します!
普段自分では絶対に選ばないピンク系リップも、アイメイクとのバランス&引き算メイクで馴染むことを知ってびっくり。アイシャドウしないっていうのもそれはそれでメイクの一つなんだなあと、すごく勉強になりました。今年は職場が変わるなど環境にも変化があるので、つけたことのない黄色いアイシャドウに挑戦してみようかな。
-
リップは色だけじゃなく、全体感なんですね。
アイメイクは割といろんなカラーを楽しむのですが、リップの色を選ぶ発想がなくて。使い方で次第で自分に馴染むことがわかったので、これを機にリップもいろいろ挑戦してみます。普段はカジュアルなスタイルが多いですが、だからこそ今年の秋は大人っぽいメイクに挑戦したい。教わったテクニックも明日から早速やってみます!
Photographer: Sodai Yokoyama Hair&Make-up: Aya Murakami Text: Aika Matsuzaki Creative Direction: Mo-Green Co.,Ltd.
bb部員が注目スタイリングを提案、人気のヘアメイクアーティストが「旬のメイクアップ」で仕上げるヘアメイク企画の第三弾。前回に引き続きヘアメイクの村上綾さんにご提案いただいたのは、ひと塗りでたちまち「秋の旬顔」をつくるカラーリップ。登場するのはbb部員モード系代表・藤山 春陽、カジュアル系代表・斉藤 菜摘! それぞれのスタイルに合わせて、リップをどう使い分ける?