What's MINDFULNESS?
ちゃんと教えて! マインドフルネス
Featuring
Mami先生
(ヨガ・瞑想講師/マウレアヨガスタジオ主宰)
2013年にオアフ島のビーチで初めてヨガを体験。ハワイでヨガの学びを深め、帰国後2014年にMaulea Yoga Studioを、東京・恵比寿にオープン。イシュタヨガ全米ヨガアライアンス認定(RYT500)、マインドフルネス指導者養成講座ほか、多数の指導者プログラム修了。ヨガや瞑想、マインドフルネスを通して、幸せな人生の実現をサポートしている。5月にTRUNK(HOTEL)にて開催される、「AWAKEME」に出演する。
First Impression
最近よく聞く、「マインドフルネス」というワード。「マインド」が「フル」って、一体なに? 「アタマがいっぱい」ってこと?? 体験&レポートするのは、マインドフルネス初心者、ビームス VMD・梶亮太と、宣伝課・渡邊かれん。ほかのbb部員からの素朴な疑問も引っ提げて、Mami先生のプログラムに臨みます。
最初の一歩が難しい。
梶: 正直なところ、実は「マインドフルネス」っていう言葉すら聞いたことがなくて。なので…イメージも何もないんだよね(笑)。
渡邊: 私は興味あるんですけど、ちょっとハードルが高い印象。早起きしてやるものなのかなってイメージもあって、継続が難しそうだなと思っちゃう。
梶: 何か自分でケアしてることある?
渡邊: 夜寝る前のストレッチ。あとたまに、考えていることをノートに書き出したり。手を使って紙に書くと、頭の中が整理されるんですよね。
梶: えらい! 僕は朝起きたら水を一杯飲むけど、自分のケアのためと思ってやってるわけじゃないしなぁ。ほかに朝のルーティーンといえば、カフェオレ飲みながらタバコ吸うくらい(笑)。
渡邊: やってみたくても、どこから手をつけたらいいのかわからないので、気軽に取り組める方法を教えてほしい!
梶: マインドフルネスって、仕事にも生かせるのかな? 3月半ばに部署異動になったばかりなので、仕事で行き詰まったときの対処法なんかがあれば知りたい。
Lecture
実際に体験する前に、まずはMami先生のレクチャーからスタート。そもそも「マインドフルネス」って、一体なに? どういう状態のことをいうの? 春風の踊るさわやかなテラスを舞台に、青空教室が始まりました。
マインドフルネスって?
私たちの日常って、ほとんどが「ながら行動」なんです。テレビを見ながらごはんを食べたり、スマホを見ながら話を聞いたり。何かひとつに集中していることって、すごく少ないですよね。マインドフルネスは、この対極にある状態。目の前のことに全身全霊を傾け、五感ですべてを感じ取っていくワークです。
私たちには身体の感覚だけじゃなくて、心の動きも生じます。こうやって話を聞きながらも、ふと過去のことを思い出したり、先の予定が気になったり、思考や感情は縦横無尽に飛び回りますよね。こうした心の動きに気づいていくというのも、マインドフルネスのスタンスです。
考え事が消えない!
思考と自分が一体化してしまうのではなく、「いま考え事をしたな」「嫌な気持ちになったな」という自分を、客観的に捉えていく。そのため、マインドフルネスは別名「気づきのスキル」とも呼ばれています。心が飛び回りやすいのは当たり前だからこそ、それを否定しない。思考が起こったことに気づきつつ、「いま、ここ」に意識を戻す。その繰り返しでい良いんです。
Pick Up
リトリートチェア
bb部員が気になったのは先生が座っていた椅子! 座ると腰の位置より膝が上に来るように設計されており、自然に瞑想しやすい姿勢がとれる。
Breathing Meditation
呼吸は何よりも大切!!
マインドフルネスの具体的な実践方法のひとつに、「呼吸瞑想」があります。これは、呼吸に伴う身体の感覚に意識を向け続ける、というプラクティス。鼻の内側を空気が出入りする感覚か、お腹が膨らんだり縮んだりする動き、このどちらかやりやすいほうを選んで取り組むのがおすすめです。
呼吸がしやすいように背筋が伸びれば、あぐらでも正座でも、椅子に座ってもかまいません。一度、握りこぶしをつくって力を入れて、肩を耳の方に引き寄せてから、吐く息で脱力。何度か繰り返しましょう。手は自分が落ち着く場所ならどこでも、上向きでも下向きでも、組んでもいいです。目を閉じて、呼吸を感じていきましょう。お腹の膨らみを感じる場合は、お腹に手を置くとわかりやすいかもしれません。
あるがままって何?
思考が生じても、ジャッジせずにあるがままを受け止めます。「タッチ&リリース」という言い方をするんですが、生まれた感情に「こんにちは」とあいさつしたら、「さようなら」と手放して、意識を呼吸に戻す。大事な人を見守るように、やさしさと好奇心をもって、自分のことを観察しましょう。もし身体に痛みやしびれが生じても、否定せずにその状態を受け止めます。では、ゆっくりと目を開けてみてください。いかがでしたか?
Eating Meditation
「食べる瞑想」って何?
次は、ちょっと変わったアプローチで瞑想をしてみましょう。皆さんにレーズンをひと粒ずつ配りました。でも、「レーズンだ」って思わずに、初めてこの物体に出合った、宇宙人の気持ちで向き合ってもらいます。まず、いろいろな角度から、よく観察してみてください。これは一体、何でしょう? 食べられるものでしょうか? 何色ですか? 一色でしょうか? 何色か混ざっていますか? 触ってみて、質感はどうでしょう? 湿っていますか? 乾いていますか? 硬いですか? やわらかいですか?
今度は目を閉じて、鼻に近づけてみます。においはしますか? 唇に当ててみたら…冷たいですか? あたたかいですか? 目を閉じて、口の中に入れてみます。舌の上で転がしてみて、染み出してくる味や香りがあるか、感じます。歯に当ててみて感触を確かめたら、ゆっくりと噛んでみましょう。味はするでしょうか? どんな味ですか? その味わいは、時間と共に変化するでしょうか? のみ込んだら、それが食道を通って、身体に吸収されていく感覚も味わってみてください。
ゆっくり食べるって意外と難しい
いかがでしたか? 私たちはふだん、目の前の食べものをこんなふうに改めて観察したり、どんな質感、香り、味なのかって、そこまで気にしたりしていませんよね。「これはレーズンだから、こういう味」って、決めつけている。でもそれって、レーズンの可能性を狭めることになってしまっているんです。全身全霊で向き合うと、新しい気づきが生まれる。それまでレーズンが嫌いでも、ちゃんと味わってみたら、このひと口から好きになるかもしれないですよね。食べる瞑想は、そんな新しい可能性に気づくためのプラクティスなんです。
呼吸瞑想は、覚醒して取り組むものなんです。横になると、人間どうしても眠くなっちゃいますよね(笑)。でも、良い睡眠への導入という意味でいうならば、ふとんに入った状態で、吐く息を数えるのがおすすめ。吸って、吐いて1、吸って、吐いて2…という感じで10まで数えて、そこから次はカウントダウンしていく。だんだんと思考が収まっていくので、すっきりと眠れると思います。
あと、「ボディスキャン」もいいですね。足の指先、甲、足首、すね、ふくらはぎ、太もも…という感じで頭のてっぺんまで、身体のパーツに沿って、意識を移動させていくんです。不眠で悩んでいる方に向けた睡眠導入としても活用されている手法なんですよ。
全然そんなことないです! 日常のあらゆる行動で、マインドフルネスを実践することはできます。例えば、歯みがきをしながらその感覚に向き合うのもマインドフルネスだし、さっきレーズンを味わったように、朝のコーヒーを味わう、でもいい。最初のひと口だけで十分です。歩いているときに、足の裏の感覚に意識を向ける「マインドフルウォーキング」も、実践しやすいのでおすすめです。
私も最初は半信半疑でした。スピリチュアルな感じだな~って(笑)。でもいまは、マインドフルネスって、「生きていくことそのもの」だと思っています。
昔の人たちは、常にマインドフルな状態だったと思うんですよ。いまみたいに、便利なテクノロジーもなかったし、身体を使って作業することがほとんど。でも現代に生きる私たちは、スマホをいじって、パソコンの画面に向かっているだけで、一日が終わっちゃうこともある。それって、人間らしい暮らし方から離れてしまっていると思うんです。
人間が生き物として本来もっている能力とか、自然治癒力、そういうものを引き出すためにも、五感でしっかりと感じるマインドフルな時間が大事なんじゃないかなって。なのでマインドフルネスは、もはや健康管理のためのひとつのアプローチだと思っています。
「心の檻」なんて言い方をするんですけど、誰もが自分自身に対して固定観念を持っていて、その中に閉じこもっている。でも、ありのままの自分を観察して受け入れてみると、意外な可能性に気づいて、視野が広がる。仕事に生かせることも、たくさんあると思います。私だってもともとは、「人前に出るなんてほんと無理!」っていう人間でしたから(笑)。
自分自身の良いところにも悪いところにも、目をそらさずに向き合う。そうすると心が穏やかになって、感情の波にのみ込まれにくくなるんです。感情が起こること自体は悪いことじゃない。でも、自分と波が一体化してしまうのと、波を乗りこなすのとでは大違いですよね。
心が安定すると、ストレスも緩和されて、自己理解、セルフラブも高まる。自分自身の内なる調和が他人との調和を生み、それが環境の調和にもつながっていくから、自然と地球にやさしい選択もできちゃうと思っています。
私も出演している「RussellMEプレミアム」というライブ配信サービスを運営している、ラッセル・マインドフルネス・エンターテインメントという会社が新しく始めた、ヨガ、瞑想、音楽とダンスで心と身体を整え解放するイベント「AWAKEME(アウェイクミー)」が、セルフラブフェスのアフターイベントとして開催されます。
このイベントでは、会場のスクリーンにテーマに合わせた海外の風景を映し出し、来場者に旅する気分でヨガ、瞑想、ダンスを体験していただけるので、この機会にぜひご参加ください!
今回のテーマはアフリカ。私も来月開催される「AWAKEME」に出演するので、楽しみにしています。
Impressions
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イメージが一新されました
ヨガとか瞑想って聞くと、みんなで集まって円になって…っていうあやしいイメージがあったんですが(笑)、全然そんなことなかった。1日の中で何も考えないってことがほとんどないので、これからは意識的にそういう時間をつくってみようかなと思います。
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思っていたより気軽に始められそう!
すでに日常でやっていることに意識を向ければそれがマインドフルネスになる、って聞いて、自分の中でのハードルがぐんと下がりました。それなら気軽に取り組めるし、相性の良いもので続けられそう。まずは寝る前のボディスキャン、やってみます!
Self Love Items
「SELF LOVE FES」に出展する企業・ブランドから、マインドフルネス にまつわるサービスやアイテムを一部紹介。会場では、他にもセルフラブに関するトークショーやワークショップが開催されたり、アイテムの物販などもあるので、気になった方はぜひ会場まで足を運んでみてください。
Information
マインドフルネスをきっかけに「セルフラブ」を知る!
「マインドフルネス」「セクシャルウェルネス」「フェムテック」「フィジカルヘルス」「アート/カルチャー」「海外の最新情報」などをキーワードに、物販のみならずトークショーや配信番組、ワークショップを通じて、SELF LOVEにまつわるさまざまなヒントや気づきを提供する、BE AT TOKYO主催のイベント。瞑想やヨガの注目ワークショップも。
日程:4月22日(金)、4月23日(土)、4月24日(日)
時間:11時〜20時
場所:BE AT STUDIO HARAJUKU(ラフォーレ原宿 6階)
※入場無料
※会場のラインナップには、一部18歳以上を対象とした商品が含まれます。ご了承ください。
詳細はこちら
ビームススタッフ(以下、bb部員)が、世界中の美容にまつわるコンテンツを実際に体験してみる企画「Try!」。今回は、4月22日から開催されるBE AT TOKYO主催の「SELF LOVE FES(セルフラブフェス)」でも催される、ウェルネス・モーニング・パーティ「AWAKEME(アウェイクミー)」の5月公演に出演するヨガインストラクターで瞑想講師のMami先生が、「マインドフルネス」についてレクチャー。さらに、「呼吸瞑想」と「食べる瞑想」を体験させてもらいました。マインドフルネスを深く知りたいなら「SELF LOVE FES」へ!