しなやかなプレースタイル、ハードなディフェンス、強いメンタリティをもち、まさにチームの中心として活躍する今村佳太選手は、20-21シーズンから琉球ゴールデンキングスに所属し、チームを盛り上げてきました。そんな今村選手に、キングスのこと、沖縄のこと、BEAMS SPORTSとのコラボレーションプロジェクト『KINGS with BEAMS SPORTS』について、いろいろ話してもらいました。
雪国から南国へ
スター選手が語るチームのこと
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―まず、キングスでプレイすることになって感じたことは?
僕は新潟出身で、地元のチーム(新潟アルビレックスBB)から移籍してきたんですが、沖縄県民のバスケットボールに対する情熱に応える責任を強く感じました。この雰囲気は他にはない独特なものがあります。僕自身、オフの日に街を歩いていても声をかけていただいたり、普段の生活でもプロバスケットボールの選手であることを実感できるようなリスペクトに身が引き締まります。アリーナでもチームとファンが一体になって盛り上がれる。それだけバスケットボールに目の肥えたファンが多いんだと思います。
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―応援もいつも他のチームとは違う盛り上がりですね!
今は声を出して応援できない状況ですが、ディフェンスで頑張ったとき、ルーズボールを必死で追った時の拍手とか、鼓舞してくれる雰囲気が、すごくチームの背中を押してくれます。キングスのリズムを取り入れた応援ソングもホーム感が強いし、すごい武器だと感じます。音響をフルに使って盛り上げたり、一方であえて静かにバスケットボールの音を際立たせるなど、チームによっていろいろありますが、キングスはガンガンタイプです。
チームはまずめちゃくちゃハードワーク、そして試合を通して自分の役割をやり続ける選手が多いなとすごく感じています。前のチームで敵として接していたときから、バスケへの姿勢とか、好きなチームでした。それが今、こうして一緒にプレイできて素直に嬉しい。あと、雪国出身だったので、冬の暮らしやすさに驚いています(笑)スノータイヤに変えることも、雪かきも必要ないので。
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―移籍3年目ですが、今シーズンの目標は?
移籍した2年目で、初めてチャンピオンシップのベスト4の壁を越えることができました。一つ、このチームに来れてよかったなと思う一方で、ファイナルで敗れ、あと一歩という非常に悔しい思いもしました。今年はチャンピオンシップのファイナル制覇という悲願を達成したいです。また天皇杯、今年は東アジアスーパーリーグもあります。三冠を狙える立場のチームだと思っているので、そこは貪欲に掴んでいきたいですね。
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―今後、BEAMS SPORTSとやってみたいことはありますか?
とくにアメリカではバスケットボールって、ファッション性が重要で、NBAのカルチャーをストリートが取り入れていると思うので、Bリーグもファッション業界と切磋琢磨していけることが、お互いにとっての相乗効果に繋がると思います。僕らって結局、試合しているところを見てもらえるので、それが一番影響力があるんじゃないかと。そういう部分で何かBEAMS SPORTSとの取り組みを見せられたら、沖縄の人たちにきっと喜んでもらえると思います。ぜひお願いします!
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今村佳太
Keita Imamura
1996年生まれ。新潟県出身。ポジションはガード/フォワード。191cm。2017年に新潟アルビレックスBBに入団。2020年に琉球ゴールデンキングスへ。移籍1年目からチーム初のチャンピオンシップ進出に貢献。2022-23シーズンもチームのエースとして活躍。1月に開催されたオールスター2023もファン投票でスターティング5に選出されるなど、リーグの至宝として期待されている!
Photo:Reiko Toyama
Production:MANUSKRIPT