アメリカンなイベント演出に洒脱なファッション「BEAMS GOLF CUP 2024」にあふれるファンな空気感
〈BEAMS GOLF〉 のファン&ファミリーが全国から集まるイベント「BEAMS GOLF CUP 2024」が、今年も千葉県の太平洋クラブ八千代コースを舞台に開催されました。ゴルフコンペというと、ちょっと敷居が高く感じてしまう方もいるかもしれませんが、本イベントはビギナーから先輩方まで、純粋にゴルフと 〈BEAMS GOLF〉 の世界観を楽しむというのがモットー。長年ゴルフメディアでライターをしている筆者もすっかり魅了されてしまったファンな一日をレポートします。
入場した直後からワクワクのもてなしが詰まっている
春先に実施された福岡、関西でのイベントに続き、今年度ラストを飾る関東
エリアでの 「BEAMS GOLF CUP」は、ここ数年定番となっている「太平洋クラブ 八千代コース」がその舞台。関東近県からはもちろん、九州や関西エリアなど、全国からファンや 〈BEAMS GOLF〉 のスタッフが集い、参加者は延べ34組、135名という大規模なものになりました。
太平洋クラブ といえば、全国に18コースを有し、国内男女トーナメントも多く開催される名門クラブ。ここ八千代コースは、太平洋クラブの中でもアメリカンスタイルのカジュアルなコース。おしゃれで現代的なスタイルが 〈BEAMS GOLF〉 のイメージにぴったりのコースです。
また、八千代コースのクラブハウス内にあるプロショップ「Select The Club」内には、 〈BEAMS GOLF〉 がインショップで展開されており、人気のラインナップが並びます。当日は、本イベント会場限定で 〈JONES Sports〉 へ別注したスペシャルアイテムをサプライズで販売。こうした関係性に加え、後述する同コースの様々な設えもあり、コンペの舞台となってきた背景があるのです。
当日、会場に到着すると、フロント横では 〈BEAMS GOLF〉 のスタッフたちがお出迎え。参加名簿の確認と共に、参加者にはスタート時間などが記された「BEAMS GOLF CUP」のリーフレットとステッカーが手渡されます。
リーフレットには組み合わせ表と賞品リスト、そして当日の豊富なコンテンツやサービスが記されたわかりやすいMAPなどがコンパクトにデザインされたものとなっており、参加者へのホスピタリティを重視した配慮がなされています。
フロントでチェックインし、スコアカードホルダーを受け取ったらロッカールームへ。番号を頼りに自分のロッカーを訪れると、ロッカー扉には参加者名が記されたカードが貼られ、まるでクラブメンバーや、トーナメントプロになったかのようで気分がアガります。
しかも、ロッカーを開けると、そこには本大会の参加特典であるオリジナルのカートバッグ、ネオンカラーのマーカーが3つも入っていました!
カートバッグは今季のシーズンテーマでも”ニューヨーク”を思わせるチームカラーを採用したハンドルが印象的で、マーカーは色と柄が3つとも違うもの。これを手渡しでなく、ロッカーに忍ばせて置く(?)、遊び心がなんとも彼ららしい。来場直後は、着替えやシューズなど両手が荷物でいっぱいなことも多いはずで、こんな風にロッカーで配布されるのがありがたいと感じるゴルファーは多いのでは、と個人的に関心しました。
ちなみに「BEAMS GOLF CUP」には、コンペにつきものの参加者全員の集合時間が設定されていません。参加者は自身のスタート時刻を見ながら、それぞれのペースで会場入りします。それでもイベント常連のファンの方々は、6時30分の受付開始直後から、次々に来場されます。その理由は、スタート前のこの時間にこそ、本イベントの真骨頂であることを参加者の方々が承知しているからなのです。
クラブハウス2階では、EXILEのフィジカルトレーナーで〈B.G.THREE〉のアンバサダーでもある吉田輝幸氏率いるトレーナー陣がスタンバイ。ラウンド前にストレッチ&コンディショニングをサポートしてれくるコーナーで施術をもれなく受けられます。
その隣、2階レストランのテラスに設置した特設ティからは、18番ホールのグリーンへ約60ヤードのアプローチを競う「19Hニアピンコンテスト」で盛り上がる参加者とMC役のスタッフの軽妙なトークが聞こえてきます。
着替えを済ませたばかりで、ドライビングレンジでの練習もなく、距離感をつかみにくい打ち下ろしと名門コースのクラブハウスのテラスで行う非日常のロケーション、失敗しても当たり前の中、見事オンしてガッツポーズ、失敗しても参加者の方々は笑顔です。
「JAL SHOPPING CHALLENGE !!」と題されたこのニアピンコンテストは、その名の通り運営会社である(株)JALUXがスポンサードしており、優勝商品はJAL SHOPPING で使用できる30,000円分のクーポン。会場には2025年2月又は3月に発売予定のJAL SHOPPINGと 〈BEAMS GOLF〉 によるコラボアイテムも展示されていました。ニアピンコンテストにスポンサーがつくなんて、まるでトーナメントのようです。
と、気分が盛り上がってきたところで、参加者たちはクラブハウスを出て、スターターズハウスへと向かいます。
その道すがら、練習グリーンでは 〈BEAMS GOLF〉 契約プロである勝又優美プロの姿が。ここでは、希望者にパッティングのワンポイントレッスンが行なわれているのです。YouTubeなどでも活躍する人気プロに直接アドバイスをもらえる、とあってなるほど、参加者の多くが早めに会場入りする理由がなんとなくわかってきました。
これが 〈BEAMS GOLF〉 流儀のスタートホールです
太平洋クラブ八千代コースはOUT、INの両スタートホールが並び合うレイアウトを特徴としています。その両ホールを臨む中央に位置するスターターズハウスは、コーヒーやホットドックといった軽食をテラス席でいただけ、アメリカのカジュアルコースを思わせる佇まいで知られます。
大会当日、スターターズハウス前にはさらに、キッチンカーや〈BEAMS GOLF〉のブランドロゴをモチーフとした設えに、DJブースまでが設置、まるで音楽フェスの会場を思わせます。ちなみにDJも〈BEAMS〉スタッフが担当。コンペで朝イチのティショットを前にドキドキする緊張感も良いですが、こんなに参加者たちがリラックスしているコンペはなかなかお目にかかれません。
“おもてなし役”である〈BEAMS GOLF〉のスタッフは、ブランドカラーであるグリーンのキャディビブスを身に着けており、そこかしこで参加者たちをアテンドする様子が見て取れます。
地元千葉県八千代台にあるパティスリー「kokoro」もイベントに参加。参加者たちは、スコーンなどの焼き菓子を手にとります。チーズケーキやカヌレ、卵不使用のスコーンはほくほくとした食感とやさしい甘さが特徴で、その場で食べる方、ラウンド途中の気分転換にと飛ぶようになくなっていきました。
テーブルに置かれた〈BEAMS GOLF〉ロゴ入りのカラフルなティペグやグリーンフォーク。可愛さのあまり、ついつい多めに手に取ってしまいます。
キッチンカーで出店していた「AriHa cafe」では、コーヒーやクラフトコーラ、チャイラテといったソフトドリンクを提供。しかも専用のタンブラーに入れて、ラウンドに携帯できる上、そのまま持ち帰りOKという仕組です。不要なゴミを減らし、オリジナルタンブラーまでゲット。ラウンド後半の疲れにうれしいエナジードリンク「RedBull」もふるまわれます。ちなみに、ここに挙げた、すべてが本コンペではオールインクルーシブ、つまりフリーなんです。
気持ちの良い音楽に包まれながら、いよいよ色づき始めた紅葉と秋晴れの中、気の置けない仲間と軽食でワイワイ、「BEAMS GOLF CUP」はスタート前のこの雰囲気こそ真骨頂と言えるかもしれません。
〈BEAMS GOLF〉 を着こなす洒落者続々!グループやペアでのリンクコーデも見物
いよいよティオフ、とその前に1Hスタートティ横では、参加者たちのコーディネートのスナップ撮影があります。実はこれ、本レポートでの紹介だけでなく、大会でのベストドレッサーを決定する審査資料も兼ねているのです。今季の〈BEAMS GOLF〉のシーズンテーマである”ニューヨーク”モチーフで全身をまとめた方から〈MALBON GOLF〉などレアなコラボアイテムをいかしたコーデまで、世代や性別を問わず、着こなし上級者が揃う様はさすが〈BEAMS GOLF〉ファンの集うコンペといった印象です。
個人での着こなしもさることがら、印象的だったのは同組の仲間やパートナーと上手に着こなしをリンクさせた参加者たち。事前に打ち合わせて、コンペに参加するその心意気に頭が下がりますし、こんなの楽しいに決まってますよね。
個人的には、アクセサリーや色使いなど細部にこだわりを感じる参加者たちのテクニックに注目しました。シューズの柄に、ヘッドカバーなど、シンプル、モノトーンが好まれる日本のゴルフシーンで、これだけテーマや色使いを遊べるブランドって、なかなか見当たりません。PGAツアーのゴルフ中継でプレーヤーよりも、むしろ観客たちのウェアが色鮮やかに感じる、あの華やかさとでもいうべきでしょうか。カジュアルからクラシックまで幅広い着こなしは、改めてセレクショップ〈BEAMS〉を背景に持つブランドであることを感じさせてくれます。
ドラコン・ニアピンだけじゃない、誰もが楽しめる仕掛けがいっぱい
スタート前、オナーを決めるスタート抽選はゴルファーなら常識ですが、一番のオナーを引けたらラッキーチャンス。〈BEAMS GOLF〉契約の中井学プロや丸山奨王プロ、松原柊亜アマがデモンストレーションを兼ねて参加者に替わりティショットを代打。オナーは自身のボールか、代打のボールをマイボールにできる特別ルールが適用されます。
スタート早々、年末特番のゴルフ番組のような演出、本大会はそもそも新ぺリア方式ですし、ストイックにスコアを競うのも良いですが、アマチュアのコンペはこの位思い切った演出がある方が楽しめると思いますがいかがでしょう。
DJブースから流れるポップミュージックの中、続々とスタートしている参加者、その横では、スタートを待つ間、プロとの記念撮影に興じる姿も見掛けます。”ニューヨーク”ということで自由の女神ポーズを決めるお茶目なプロたちと気軽にコミュニケーションができます。
スタート前からイベント目白押しですが、ラウンド自体ももちろん魅力的です。参加者はお洒落のレベルに加え、実力者ぞろいで笑顔の中にも真剣にプレーを楽しまれている様子。ここにおいて、ようやくラウンドはスタート。太平洋クラブならではのお洒落なチェックのニッカボッカーズを着用したキャディ同伴のもと、参加者たちは歩いて次打へと向かいます。
INコース最終の18番ホールは、クラブハウスのテラスから行われた「19Hニアピンコンテスト」と共通のグリーン、今度は本当のニアピンホールとして再登場します。契約プロである吉野茜プロとの対決で、プロより内側に寄せることができれば、サインボールに加え〈BEAMS GOLF〉オリジナルグッズをゲットできます。
ドラコン・ニアピンだけじゃない、誰もが楽しめる仕掛けがいっぱい
“アガり3ホールは疲れて、身体も回らずスコアを崩しがち”、筆者もそうです。通常コンペでは、スタートホール以外はあまり変化がない場合が多いのですが、「何か甘いものでも欲しい」なぁ、という中盤の6番ホールで参加者たちを待っているのは、東京・世田谷にある行列のできるドーナツ店「PARK SIDE DONUTS」謹製の小ぶりなリングドーナツ。これまたアメリカンな演出がたまりません。2025春夏シーズンではゴルフグッズのコラボレーションも展開するそうです。
そんな、スイーツを頬張りながらのぞむPAR3、ショートホールのグリーンを見ると、そこには3本ものピンフラッグが! これぞ「BEAMS GOLF CUP」名物のバーディサービスホール。横長のグリーンに等間隔で配されたピンはどこにカップインしてもOK。
グリーンオンしてから、改めて狙いやすいカップを選ぶなど、中々に戦略的です。といいつつ、多くの参加者が狙いを絞りきれず、グリーンオンならず。こんな試みを名門コースが受け入れてくれることにも驚愕です。
スコアはもちろんですが、着こなしのナンバー1はもっと大事
ハーフでの休憩を挟み、18ホールのプレーを終えると、ホールアウト後は自由解散。表彰式やパーティはあえて行わず、順位発表やベストドレッサーなどはメールなどを通じて参加者へ共有されます。これも全国から参加者が集まる本イベントならではなスマートな対応かもしれません。
さて、後日、参加者に共有された受賞者ですが、優勝者には、なんと30万円相当のゴルフ&宿泊券付き国内旅行ペアチケット。ビームスギフトカード10万円などの豪華賞品が用意されました。
こうした順位発表に加え、本イベントではベストドレッサー賞を男女各1名が授与されました。
参加者の多くが〈BEAMS GOLF〉のシーズンテーマをしっかり意識してコーディネートしている中、アイテム選定、色使い、サイズ感…、優勝した両名は、さすがはファッション大好きゴルファーが集うコンペを勝ち抜くだけのセンスです。
男性の受賞理由を選考したスタッフに聞くと「オレンジレーベルとパープルレーベルのMIXで、テーマである”NEWYORK”を表現されていました。上品なコーディネートにまとめながら、オレンジレーベルらしい遊びのあるアイテムが程よい抜け感をだしています。素晴らしいMIXスタイルでした」。
同様に女性の受賞理由は「メンズ同様、オレンジレーベルとパープルレーベルのMIXコーデ。参加者の中でも目立っておりました。ハットの取り入れ方も非常に上手く、当日配布されたステッカーもコーディネートに取り入れてしまうなど、お洒落上級者といえるテクニックはとても参考になりました」とのこと。
洒落者が集まるゴルフアパレルのコンペにおいて、着こなしでの評価はファンにとって一番の名誉といえるかもしれません。
この他にも〈BEAMS GOLF〉ディレクターが選ぶコーディネート特別賞は、写真の参加者様に決定。「組自体がみなさんお洒落でクループで目立っていました。その中では一番シンプルなコーディネートだったにもかかわらず、バランスの良さと洗練された雰囲気を出されていました。シンプルなゴルフスタイルがトレンドの中で、モノトーン一辺倒でないコーディネートが素晴らしかったです」と選考したディレクターは賛辞を贈ります。
今回の受賞理由を聞くと、オレンジレーベルとパープルレーベルの異なるラインから上手にアイテムをチョイスしている点や、グループ参加でテーマを統一し目立つ、といったことがポイントとなっているようです。次回以降「BEAMS GOLF CUP」でベストドレッサーを狙うなら、こうした点に留意すると良いかもしれません。ちなみに、ベストドレッサー賞を受賞したお二人には〈BEAMS GOLF〉で好きなコーディネート一式を店舗で選べるという賞品が授与されました。
コンペとはファンミーティングである
ホールアウト後はショップで買い物を楽しんだり、レストランで参加者同士がコミュニケーションをとる姿が見られましたが、実はラウンド後のレストランでは〈BEAMS GOLF〉ファンやスタッフが集まるオンラインコミュニティ「BEAMS GOLF CLUB」のオフラインミーティングも開催されていました。
普段から本コミュニティでは、ファンからショップスタッフやバイヤーまでがアイテムの感想や情報交換に留まらず、垣根なく活発なコミュニケーションが行われているそうで、オフラインミーディングの今回、初めてリアルでの顔合わせとなったメンバーもいたそうです。
彼らは本イベントを、ゲストである参加者とファミリーと呼ばれるスタッフたちが、ゴルフとブランドの世界観を共有する場として、据えていることが見てとれます。スターターはもちろん、社長、副社長、そしてショップスタッフが参加者と一緒にラウンドする、イベント全体を通して、参加者たちを盛り立て、親睦を図り、プレー以外にも様々な仕掛けで、いかにして自社のブランドを好きになってもらえるかに徹する。そんな思いに溢れているように感じるのです。
この時期、大規模コンペでの最終組は日没覚悟のラウンドとなりますが、そこに代表でありVIPであるはずの設楽氏の姿があったことが〈BEAMS GOLF〉ファンに対する姿勢が如実に現れているといったら考えすぎでしょうか。一度参加すれば、きっと〈BEAMS GOLF〉のファンになってしまう、「BEAMS GOLF CUP」とはそんな稀有なコンペだと断言いたします!
Photographs by Takayuki Haneta, Kazuharu Igarashi
Text by Junichi Fujii