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UPDATE :22.09.01
04
絵を描くように、
宙を舞う。
FEATURE :

SEI ASAKURA

朝倉 聖(パルクール)

パルクールアスリート、朝倉 聖さんを迎えたファッションストーリー。

BEAMS SHIRT ¥9,900(inc. tax)
BEAMS SHORTS ¥12,100(inc. tax)

BEAMS CHECK SHIRT ¥10,450(inc. tax)
THE NORTH FACE PANT ¥12,100(inc. tax)

B:MING by BEAMS T-SHIRT ¥4,620(inc. tax)
VAPORIZE JEANS ¥17,380(inc. tax)

BEAMS MULCH BORDER T-SHIRT ¥6,600(inc. tax)
VOPORIZE JEANS ¥16,280(inc. tax)

BEAMS BASEBALL T-SHIRT ¥6,050(inc. tax)
BEAMS PANT ¥12,100(inc. tax)

B:MING by BEAMS ANIMAL TIE DYE
T-SHIRT ¥4,950(inc. tax)
GRAMICCI × BEAMS PANTS ¥16,500(inc. tax)

VOICE

パルクールを知ったのは中学2年生。たまたまパソコンの機能性をパルクールで説明するテレビCMを見て、あ、体で表現するアートがあるんだなって興味をもったのがきっかけです。僕はもともと、人とコミュニケーションをとるのがあまり得意じゃなくて。一人っ子で留守番することも多かったので、家で絵を描いてばかりで、中学は美術部だし、あと書道を習っていたんだけど、絵や言葉と違う方向から自分で何か表現してみたいなと思って。

18歳ではじめて大会に出ました。日本ではあんまり開催されないので、シンガポールで。そこで3位と、一番印象に残った技をした人に与えられるベストトリック賞をいただいて、自分の実力とか、どのくらい通用するのかを知ることができた。漠然とですけど、高校を卒業してからも、とりあえず練習して大会に出てってことを繰り返して、道を広げていこうと意識し始めたんです。

18歳ではじめて大会に出ました。日本ではあんまり開催されないので、シンガポールで。そこで3位と、一番印象に残った技をした人に与えられるベストトリック賞をいただいて、自分の実力とか、どのくらい通用するのかを知ることができた。漠然とですけど、高校を卒業してからも、とりあえず練習して大会に出てってことを繰り返して、道を広げていこうと意識し始めたんです。

表現の場が家の中から外に変わったのはすごく大きくて、出会う人も出会う場所も変わりました。パルクールって、やっぱりファッションやアートとか、教育とか、いろんな方面でつながることが多いんです。パフォーマンスをすることが、僕にとってのコミュニケーションになることを経験できたし、自分が高みを目指すいいきっかけになりました。人前に出ることで、“心と身体を鍛えることが出来る”ことも知ることができましたね。

競技の時の衣裳も気にするようになりました。その日の場所や、気分に合わせて表現を変えています。パルクールは、個性が出やすい競技と言われていて、僕はきれいであることとか、バランス感とか、全体の流れをすごく意識するタイプですが、それって絵を描いている時と変わらない。美術館で作品を観て「きれいだな」とか「感動するな」っていう気持ちは、パルクールに例えたら「何回体を捻った」とかそういう理屈じゃないと思うんです。その言葉にしにくい感覚を、身体で表現していきたい。僕は競技中に“音がない”ってよく言われるんです。半無重力なのが僕の強みで、技と技のつなぎ目がなかったり、気持ちいい動きっていうのは意識しています。

当面は国際大会で結果を残し続けて、オリンピック種目に採用されて出場するのが目標ではありますけど、スポーツをしているって感覚はあんまりない。必要だと思うんですけど、絵と同じように、「ここでこれを描いて、こう繋げて、全体的にこうなったらいいな」という感覚でアートみたいに楽しみながら続けていきたいです。

PROFILE :
SEI ASAKURAパルクール朝倉 聖

TOKIOインカラミ パルクールチーム所属。パルクール集団 monsterpk crewメンバー。2018年にシンガポールにて行われたアジア大会 『LCG IV ASIAN PARKOUR CHAMPIONSHIPS』では、国際大会初出場にしてスタイル部門において3位入賞。同時にベストトリック賞も獲得したのを皮切りに、2019年ドイツ・シュトゥットガルトにて行われた世界大会で日本人初優勝、続く第一回パルクール日本選手権でも第一回フリースタイル王者に輝く。さらに有名アーティストのドームツアー帯同などライブステージやショー、場所を選ばずどんな場所でもパルクールを魅せ、競技のアート性も発信している。

Photo:Houmi Sakata
Styling:Kodai Suehiro
Hair & Make-up:Yosuke Akizuki
Design & Development:RaNa design inc
Production:MANUSKRIPT