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ビームスが思う理想の男性像

"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。

今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。

本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。

西口修平を作る13のモノ | Nishiguchi’s Closet

Nishiguchi’s Closet

西口修平を作る13のモノ | Nishiguchi’s Closet

西口修平を作る13のモノ | Nishiguchi’s Closet

〈ビームスF〉ディレクターの西口修平が、今季注目する13のアイテムをセルフスタイリングと共に紹介します。

01 J.M. WESTONのブラックスエードシューズ

そもそも、〈ジェイエムウエストン〉の「#641 ゴルフ」は、インラインでブラックスエードが存在しません。だから、この素材が欲しいと思ったら、オーダーするしかなかったんです。でも“ウエストン”、“ゴルフ”、“ブラックスエード”の三拍子揃った感じって、フレンチの王道だと思うんです。そんな今の気分を反映した一足を〈ビームスF〉として取り扱うべきと思い別注を実現させました。
スタイリングは今季ならチェックのワイドパンツだけでなく、グレーの太畝コーデュロイパンツなどと上品で都会的に合わせたいですね。ブラックカーフよりも抜け感があって足元を軽く見せられるけど、色気はしっかり残る。そんなムードで履きこなしていきたいです。

02 BEAMS Fのハンドラインスーツ

この〈ビームスF〉オリジナルのスーツは、毎シーズン人気を博す〈リングヂャケット〉に製作をお願いしているハンドラインのフィレンツェモデルシリーズの1 着です。こちらで使用した生地は英国フォックスブラザーズのフランネル。グレイッシュなダークブラウンベースにグレーストライプが入ります。ビシビシのクラシックスタイルでめかしこんでも良いのですが、ビジネススーツとしても着られるような絶妙な色合い。だから、きっとグレースーツのような感覚で、幅広い方に旬なブラウンスーツの魅力に触れていただけるはずです。
手前味噌ながら、ハンドの工程をこれだけかけているにもかかわらずこのプライスは、本当に“買い”だと思いますね。

03 A VONTADEのスウェットセットアップ

元々は、アメリカのド定番なスウェットのセットアップだったものを、ジャケットにも合わせやすいフォルムに別注したのがこのアイテム。トップスはジャケットのインナーとして着られるように、ボトムスも股上の設定がものすごく長かったのでスラックスぐらいのバランスに修正し別注しました。あまりこの手のアイテムに馴染みがない方でも、グレーのニットやスラックス感覚で着ていただけるのではないでしょうか。
スタイリングはプレッピーにヒネりを加えるイメージで、紺ブレを合わせています。ドレスアップしすぎないように、あえてカバーオールを合わせている点も自分流のアレンジですね。

04 SEALUPのバルカラーコート

90年代〈シーラップ〉のアーカイブをベースに作成した完全別注のバルカラーコート。緩く、飾り気のないミニマルで上品な雰囲気とそのたっぷりとしたシルエットは当時のものとは思えないほど現代的に感じます。コートのシルエットが存分に活きるドレープ感のある素材を載せています。太めの袖口にはカフストラップを設け、コートのエレガントな側面が一層協調されています。
そんな色気溢れるラグジュアリーなコートに敢えて少し土臭いアイテムなどを合わせてみるなどのミックススタイルも存分に楽しみたいと思います。

05 JOHNSTONSのカシミアニット

まず初めにお伝えしたいのは、このニットは“とても重い”ということ。6プライのカシミア糸で編み上げているので、見た目以上の重量感があります。でも、昔ながらのスコットランド製の良いニットって、本来こういうものなんです。しっかりと重みがある分、暖かさは別格です。もちろん、それだけ贅沢にカシミアを使っていながらこのお値段は十分ご納得して頂けるのではないでしょうか。
天然繊維の宝石ともいわれるカシミアをふんだんに使ったハンドフレームにて編み上げ完成されたニットは一生モノの伝統工芸品といっても過言ではありません。ちなみに、個人的にはこういうラグジュアリーなアイテムこそ、上品にガシガシ着ていただきたいと思います。

06 CINQUANTAのリバーシブルベスト

これのネタ元となったベストを初めて展開したのは、もうかれこれ5年以上前になるでしょうか。ある日、それを着ていてふと思いついてしまったんです。「これを、リバーシブルにしたら、もっと使えるんじゃないか」って。
それで別注をしたのが、今回の新作になります。ムートンの表と裏の素材をそのまま生かしてリバーシブル仕立てにすることで、まったく異なる表情に仕上げました。質感は異なりますが、どちらの色合いも素晴らしいので、両面ともに主役として活躍してくれます。私のスタイリングはブリティッシュアメリカンですが、どんな装いにも相性抜群の逸品です。

07 MORGANOのヘリンボーンチルデンセーター

チルデンセーターはヘリンボーン柄や色味も含め、冬の寛ぎ着をイメージして完全別注したものです。素材もウールカシミアを贅沢に使用しています。この手のアイテムは、ともすると野暮ったくなってしまいますが、直球のシャツではなく、ファインなニットを合わせることでモダンな雰囲気を演出しました。
ニット以外だと、カットソーも相性はいいと思います。けれど、個人的にはニットのレイヤードが断然オススメ。実は配色も、ニット・オン・ニットがしやすいように計算しているんですよ。

08 BEAMS Fのニットガウン

第一弾がネイティブアメリカン柄。第二弾がヘリンボーンと、ここ数年秋冬になると毎年提案し続けているガウンの新作です。第三弾となる今回はケーブルニットヴァージョン。ペルー原産のすごく軽くて柔らかいウールを使用しているため、見た目以上に軽く、タッチもしなやか。フワッとしていて着心地がすごく良いんですよ。もちろんカジュアルなスタイルにもすんなりと合わせられるアイテムですが、天邪鬼な私個人としてはスーツのアウターとして着たい気分。
ジャン・コクトーがタキシードにダッフルコートを合わせたように、ちょっとヒネりを効かせたレイヤードスタイルの方が、このガウン本来の良さが最大限引き出せると思っています。

09 INVERTEREのダッフルコート

世の中で“定番”と呼ばれ、不変の魅力を備えているように思われているアイテムですら、今の時代に合わせたカタチにアップデートさせる。それも、メンズのクラシックを主戦場とする〈ビームスF〉の使命だと常々考えています。そんな私たちの思いを具現化したのが、この〈インバーティア〉の別注ダッフルコートです。
インラインのものほど細くなく、一過性の流行のみにとらわれた過度なオーバーサイズでもない。それは、言うなれば“現在進行形のクラシック”。このダッフルコートに一度袖を通せば、きっと進化した定番の魅力に気づくことができるはずです。

10 BERNARD ZINSのスラックス

2年前、70年代後半のベルナールザンスのスラックスを完全復刻したのが、このSASHA(サーシャ)です。2プリーツの深さはかなり浅く、腰回りがピッタリ吸い付くようなタイトフィット、小さなヒップラインから真っすぐ落ちるワイドストレートはフレアまで行かないながら70年代のシルエットの時代感が色濃く反映されたモデルです。
このブラウンのホームスパンとパンツのシルエットの見え方は絶妙で、一見土臭く見えるような素材もエレガントなシルエットのため上品に昇華されています。奇をてらうことなくニットやソックスで色を足しながらノンシャランとした雰囲気で色気を演出するのが、このパンツをお洒落に穿きこなすコツだと思います。

11 BEAMS Fのハンドラインブレザー

〈ビームスF〉の40周年を記念して〈リングヂャケット〉に作ってもらった紺ブレ。それをいまの気分に合わせてブラッシュアップさせるべく、ハーフサイズアップしつつ、ラペルも太くしました。生地は、アーサーハリソンのすごくヘビーなフランネル。で、当時はまだフレンチってキーワード自体があまり注目されていませんでしたが、あの頃すでに「往年のフレンチスタイルで着こなしたい」と思っていたので、ホワイトジーンズやブラックスエードのシューズを合わせて、フレンチな気分でスタイリングしました。
ただ、“そのまま”だとつまらないので、タイドアップしているのに着ているのはマリンセーター、胸には〈エルメス〉の「カレ」を。こんな風にさりげなくめかし込んだ感じが、まさに今の気分なんです。

12 LE LABOUREURのワークジャケット

このアイテムは、フレンチワークの代名詞的ジャケット。サイズやシルエットには、オリジナルの雰囲気を残すために一切手を加えていません。唯一別注したのは、通常胸ポケットの横にあるタブを取り除き、よりミニマルな印象に仕上げたという一点のみ。ちなみに、街中の労働者たちが着ていたブルーモールスキンはヴィンテージ市場でもしばしば見かけますが、ブラックモールスキンはより過酷な環境下で着られたモデルで、その分稀少価値が高いとされています。
少々蘊蓄も語りましたが、なにより上質なジャケットとこの手のワークジャケットの良さを並列で語れることこそ、セレクトショップならではの醍醐味だと思いませんか?

13 DRAKE’Sのシャツ

ネルシャツって、決して二枚目なアイテムじゃないですよね。なのに、今回それをあえて別注しました。その理由は、ネルシャツが寒暖差を調節するアイテムとして、ニットやカーディガン代わりに十分なりえる、と思ったからです。
個人的な好みの話をすると、インナーはニット。そこに〈リーバイス〉の「517」を穿きたいトコロですが、「それはサスガに……」と感じる方もいらっしゃると思うので、いつものカジュアルに合わせているニットやカーディガンの感覚で着てもらえれれば。柄目はアウトドア然としたオンブレチェックですが、色味はブラウンなので大人らしく着こなせます。きっと見慣れたカジュアルが刷新されるはずですよ。

Photo / Yuji Takeuchi[BALLPARK]
Styling / Shuhei Nishiguchi
Special Thanks / Issei Inada

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