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About Us

ビームスが思う理想の男性像

"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。

今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。

本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。

西口修平をカタチづくる15のモノ

Nishiguchi’s Closet

西口修平をカタチづくる15のモノ

西口修平をカタチづくる15のモノ

自分が欲しいものを自分で買い付け、自分で着こなす。
14万人以上のフォロワーが刮目する、〈ビームスF〉のディレクター、西口修平のスタイルは、だから格好いい。
そんな西口がとくに注目する15の新作を自ら紹介。

※クレジット表記のないものは全て本人私物

01_WOOLRICHのマウンテンパーカ

「〈ウールリッチ〉の名作マウンテンパーカ。60~70年代のブランドの定番をベースに春夏用に羽織れるよう完全別注しています。撥水透湿性を備えた高密度ナイロンを使用し、ライニングも極力排しています。ベルクロをスナップボタンに変更するなど細部まで作り込みました。オリジナルを極力踏襲させながらも現代的な機能素材を採用することで60/40クロスよりも洗練された配色での展開を実現させています」

「きれいな色のサマーマウンテンパーカを軽やかに着るようなプレッピースタイルで構成しています。ネクタイやブレザーボタンなど要所に色をちりばめたカラフルで軽やかな春夏のスタイリングです」

02_LLOYD FOOTWEARのモンクストラップ

「〈ロイドフットウェア〉のマスターロイドのシングルモンクストラップはチャールズFステッド社のフルグレインスエード、ソールにはオークバークを使用した最高級品。オーセンティックな鼻の長すぎない英国靴に見えながら日本人の足型に合う〈ロイドフットウェア〉のエクスクルーシブラストを採用しています」

「“デニムにモンクストラップ”をテーマに組んだスタイリングです。ビンテージ〈リーバイス〉のセットアップに濃紺のブレザーを羽織り、彩り鮮やかなネクタイをポイントにすることでどこかパリっぽい空気感を出しています」
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03_BELVESTのリネンジャケット

「しなやかなダブルフェイスのリネン100%生地でオーダーした4つボタンのダブルブレストのジャケットはナチュラルカラーや、白蝶貝ボタン、3パッチポケット仕様でリゾートな雰囲気です。〈ベルベスト〉は丸みのある柔軟な仕立てが得意なので、リネンの素材感とも相まって、ゆったりとしたラグジュアリーな雰囲気に仕上がっています」

「ヨーロッパの古き良きリゾートスタイルをイメージしています。全体をナチュラルカラーでまとめ上品で大人らしく仕上げました。ジャケットの軽やかな仕立てや素材感が活きるような限りなくミニマルなスタイリングを目指しました」

04_JOHN SMEDLEYのハーフモックネックシャツ

「90年代の〈ジョン スメドレー〉社のカタログからインスピレーションを受けて作製したハーフモックネックです。春夏に着られるハイネックですが、大人っぽいニュアンスの細ピッチのボーダーで別注しました」

「リラックスした大人のスタイリングです。ヴィンテージの〈リー〉のウエスターナーはハイライズのワイドパンツでバランスを取りました。ハーフモックネックのニットが本来ラギッドなジージャンを上品にまとめてくれています」
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05_BOGLIOLIのシルクジャケット

「先シーズンからビームスのみで取り扱いをスタートした〈ボリオリ〉の新型ジャケットの“ウインザー”。ワイドラペル、2つボタン、マシンステッチ、そして3パッチポケットと70~80年代のアメリカンデザイナーを彷彿させる雰囲気のジャケットですが、素材はシルク100%のヘリンボーンツイル。アンコンのナチュラルショルダーなので柔軟かつ軽やかです」

「定番的な配色にしないトラッドスタイルを楽しむことをスタイリングテーマにしています。色落ちしたブラックデニムをポイントとしてネクタイと靴をブラックで締めたモダンなトラッドスタイルで構成しています」

06_CINQUANTAのスエードワークベスト

「大人のレイヤードスタイルを季節問わず楽しんで頂きたいと思い〈、チンクワンタ〉にお願いして作製頂いたのがこの完全別注のスエードワークベストです。Tシャツ、シャツ、ポロの上には勿論のこと、ジャケットやブルゾンのインナーにも様になる名脇役です」

「個人的に注目している夏のレイヤードスタイルは、リネンシャツの中にポロシャツをレイヤードし、軽やかながら大人らしい印象に。リラックスした雰囲気のワイドグルカショーツが自然に合います。すべて違う色のブラウンのグラデーションの中に、グリーンを利かせています」

07_FUMIYA HIRANOのビスポークトラウザーズ

「英国サヴィルロウの老舗テーラー〈ヘンリー プール〉で修業された平野史也さんが立ち上げた、トラウザーズブランドの逸品。モデル名も“サヴィルロウ”となっており、切り替えのないワンピースのハイバックや2プリーツ、サイドアジャスターなどビスポークの仕様が満載。生地も打ち込みのいい英国ウェインシールのヘリンボーンを使用したこだわりの一本です」

「仕立ての良いトラスザーズをどう上品に着崩すかを考えて構成したスタイリングです。ブラックスエードのワークジャケットに色褪せたブラックデニムのワークシャツ、オーバーサイズのポロをレイヤードし、シルク100%のネッカチーフでドレスアプローチを試みています」
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08_LE LABOUREURのチョアジャケット

「1956年創業の〈ル・ラブルール〉は、フランスに現存する最古のワークウェアブランド。コットンリネンのチョアジャケットも本物のワークウェアであり、平面的な作りながら骨太で着込むたび味わいが増します。今季チョアジャケットは多くのブランドが手掛けていますが、やはり本物を揃えたく、バイイングしました」

「カジュアルスーツのアウターとしてチョアジャケットを着てみたいと思い組んだスタイリングです。ポロとネッカチーフが綺麗な挿し色となりワークジャケットのラギッド感を感じさせないような雰囲気にしています。本物のワークウェアもクラシックですし、本物のテーラードの洋服もクラシックなものという解釈のもと、自由な組み合わせを楽しんで頂きたいと思います」

09_S.MANOのブリーフケース

「デジタル化による荷物の軽減や緩やかなドレスコードにより、オンタイムでもかっちりしたブリーフケースを持つ機会は減りました。それでも我々としては、スーツには革のブリーフを持ってほしい、という思いでバイイングしたのが、この〈エス マーノ〉の新作ブリーフです。堅すぎない、やわらかなフォルムが現代にマッチしています。天然シボの高級キップレザーを使用し、経年変化も楽しめるブリーフケースです」

「クラシックなスーツスタイルに見えて、重い英国生地のナポリ仕立てのスーツ、ブラックスエードの英国靴といったように少し(実は)天邪鬼な私らしいスーツスタイル。丸みのあるブリーフケースは柔らかな仕立てのスーツにぴったりマッチします」
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10_BARBOURのフーデッドハンティング

「〈バブアー〉の廃番モデル、“フーデッドハンティング”をベースに現代的にアップデートさせたモデルを完全別注で作製しました。元々細身のシルエットのベースモデルをAラインに変更し、小さいフードも大きく首まわりの収まりが良くなるように修整しました。モッズコートのように軽やかに羽織れます」

「“カジュアルスーツをスポーティに”というコンセプトで組みました。リネンスーツにウエスタンシャツ、レジメンタルタイ、デッキシューズとプレッピー要素をふんだんに盛り込みました。好きなものはいつまでも変わらない。そんなスタイリングです

11_BEAMS Fのリネンウールスーツ

「リングヂャケットの工房で生産されているハンドラインの別注は毎シーズン人気を博す前ダーツのないフィレンツェモデル。今回はドーメル社のリネンウール素材を使用しています。フルキャンバスでありながら柔らかな仕立てと英国生地とのバランスが秀逸です」

「スーツを活かすブルーグラデーションで構成したスーツスタイル。ターコイズブルーのポロとチーフを利かせネイビーのローファーで締めました。仕立ての良いものは出来る限りシンプルに装いたい。そんなスタイリングです」

12_BEAMS Fのナイロンコート

「80年代にパリの著名セレクトショップがナイロン製の実物ポリスマンコートを売っていたのですが、それをオマージュしてナイロンコートを作りました。素材はリモンタ社のナイロンを使用。背のアンブレラヨークや一枚袖などはそのままに、Aラインの上品なシルエットで現代的にアップデート。オンからオフまで羽織れます」


13_BEAMS Fのプリントタイ

「英国の老舗シルクプリントメーカーのアダムリー社の50オンスのロイヤルシルクにプリントを施し、日本にて手縫いで仕上げました。ヴィンテージを意識してマットな表情に仕上げており、締め心地も抜群。シワにもなりにくい特徴があります」


14_BAFYのコットンリネンベスト

「今シーズン〈バフィー〉に完全別注したゆとりのあるベストは、メランジ感のあるコットンリネンの素材を採用しました。絶妙な透け感があり、シャツやカットソーなどにレイヤードすることで、リラックスした涼しげな着こなしを楽しめます」


15_ELASIOの ットン鹿の子ポロシャツ

「半世紀もの歴史を誇り、著名メゾンの製品も手掛けるフランスのカットソー工場が、今季スタートさせたファクトリーブランド〈エラシオ〉。そのオリジナルポロはコンパクトな襟まわりに対してボディはゆったりめと、時代感に合ったポロシャツです。小ぶりのフレンチカラーは、ジャケットにも好相性」

※クレジット表記のないものは全て本人私物


西口修平が語るクラシックスタイルの未来

「日本におけるクラシックスタイルの過去を遡れは、1960年代のアイビーに始まり、70年代のアメリカントラッドとアメリカンデザイナー、80年代のプレッピーとフレンチアイビー、90年代のニューテーラード、その後クラシコイタリアというように、大きな流行の変遷がありました。そのたびに我々ショップやメディアが一斉に取り上げ、同種のスタイルに身を包んだお客様も増えたのですが、そういった大々的な流行は2000年代前半まで続いたクラシコ以降、見られなくなりました。その要因に挙げられるのが、やはりインターネットの普及によるファッションの多様化でしょう。
いずれにしろ、小さなトレンドはありますが大きな流行を作り出せなくなった現在、クラシックスタイルは先細りしているように感じます。多様化、細分化されたことで、マニアックで嗜好性の高い世界に先鋭化してしまった。ただでさえカジュアルとは異なり、ドレスウェアなどには一定のルールがあるので、若い世代にとっては“クラシック=難しい”というイメージがある。そのため、より若者が入りにくい分野になってしまっているのを感じます。
私はこうした状況を〈ビームスF〉のディレクター就任時から危惧し、打開策を模索してきました。そしてクラシックを現代的なスタイルにアップデートする必要があると、確信したのです。例えば“クラシコのスーツには、イタリアのシャツとタイを合わせなければならない”という風潮はいまも根強いですが、グローバルな現代、国別にスタイルを分ける意味がどこまであるのか。それよりもいまは、昔ながらの着こなしや暗黙のルールに縛られるより、裾野を広げ、もっと自由にクラシックを楽しむべきです。TPOやドレスコードなどの基本的ルールさえ守っていれば、クラシコのジャケットにヴィンテージのジーンズやアメリカ製のボタンダウンシャツ、あるいはフランスのバスクシャツを合わせてもいい。その方がファッションとして楽しめると思います。こうした考えに基づき、バイイングも国やジャンルにとらわれず、幅広い視野で行っています。そしてSNSや他のメディアでも、現在のクラシックは自由で面白いということを積極的に発信するようにしていのです。
島国の日本は、多様な国のエッセンスをミックスし、独自に昇華するのが元々得意。海外の模倣をするのではなく、日本人らしくクラシックを解釈し、再構築する時代にもうすでに差し掛かっているのではないでしょうか」

Photo / Akira Maeda[Maettico]
Styling / Shuhei Nishiguchi
Special Thanks / Hiroki Tsuchiya

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