Nishiguchi’s Closet
2025年春夏の西口 修平に欠かせない11のモノ -進化し続ける クラシックの現在地-
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
Nishiguchi’s Closet
ファッションのセンスや嗜好は熟成されていくが、どんな服やムードを纏いたいかという、いわゆる気分は日々更新されるもの。
そんな西口修平の"今"の気分に合致した服で、装いを洒脱にアップデートしてほしい。
「ビジネススーツに関しては長らく無地の人気が続きましたが、今季は久々にクラシックの王道であるストライプスーツが着たい気分。そこでご用意したのが、ドーメル社のネイビーチョークストライプ生地で仕立てたスーツです。落ちついたストライプなので目立ちすぎず、無地慣れした方も着やすいでしょう。ハンドワークを多用したリングヂャケット製ゆえ、着心地も申し分なしです」
「ここ数シーズン、トレンドとして注目されているのがショート丈のブルゾン。なかでも今季はショートながらもゆったりとしたシルエットのバランス感を楽しみたいと思い、〈チンクワンタ〉よりピックアップしたのが、代名詞的な素材であるゴートスエードのブルゾンです。フランス軍のユニフォームがモチーフであり、色も濃いめのオリーブグリーンでミリタリーテイストの一着ですが、軽やかなリラックス感がいまどきな雰囲気です」
「スポーティでコンフォートなスタイルが潮流になりつつある今。スリッポンではなく、改めてレースアップのシューズを履く機運が高まっています。そこで、〈エンツォ ボナフェ〉に別注した2アイレットの外羽根プレーントゥは、シンプルかつエレガントで履きやすいはず。一見ショートブーツを履いているような見え方をするので、足元をきれいに見せてくれるのも特徴ですね」
「この春夏、個人的にかなり傾倒しているのが“フレンチ”というキーワードです。その影響から英国の〈コーディングス〉に別注したサファリジャケットは、通常日本に入ってきていないクラシックで着丈の長いモデルがベース。それに最も薄手のブラックのアイリッシュリネンを載せました。ゆったりと軽やかに羽織れるのに加え、ブラックゆえラギッドにならず、シックなパリのイメージで都会っぽく着こなせる一着になっています」
「今季から取り扱う〈レ バルケ〉は、ナポリのテーラーで修行した若いふたりの日本人が立ち上げた新しい日本のブランド。そのショールカラージャケットはしっかりとしたコットンジャージの一枚仕立てで、ガウンのようにゆったりと羽織れます。美しい曲線を描くショールカラーをはじめ、随所をハンドステッチで縫っており、細部の仕上がりも非常に丁寧。それでいてコストパフォーマンスも抜群なお勧めの一着です」
「こちらのパリブランド〈ハズバンズ〉も今季初めて買い付けたもの。1970年代の古き良きパリのクラシックスタイルを表現しており、このブレザーも“ゲンズブール”というモデル名の通り、俳優のセルジュ・ゲンズブールをオマージュしたもの。ややコンケーブした肩やローゴージのラペルに70’sのムードが漂いますが、前合わせは浅めでボタンを開けても着られるように、現代的バランスで着こなせます」
「春夏のカジュアルというとアウトドアやリゾートが定番スタイルですが、双方の要素を兼ね備えているのがサファリ系です。フレンチの要素もあるので今季注目しており、〈ウールリッチ〉にもサファリシャツを別注しました。70年代のモデルがベースであり、背中のゲームポケットなどデザインは本格派ですが、薄手のリネンを用い、ボタンは白蝶貝製にするなど、きれいめでラグジュアリーな雰囲気で着こなせるようにアレンジしています」
「ビームスが〈ハンティングワールド〉と取り組んでいる別注企画。その最新作は一見、代名詞的な素材であるバチュー・クロスに見えますが、実はオリーブグリーンのデニム製です。中綿のウレタンも入れて膨らみをもたせ、見た目は往年の雰囲気ですが、軽快かつマットな表情でより合わせやすく、軽量化も実現しています。名作ショルダーの『キャリーオール』をはじめ、用途に合わせて選べる全3型のラインナップです」
「フランスに現存する数少ないシャツブランドのひとつである〈アトリエ ゴティエ〉は、フランス随一のメゾンでシャツを担当していたアルベール・ゴティエが1947年に創業。そんな老舗に襟型を別注したドレスシャツは、襟芯のないやや小ぶりのレギュラーカラーやストレートカフ、現地ではドレッシーとされる前立て付きで、クラシックなフランスのドレスシャツを意識しました。柔らかな雰囲気で、さらっと着こなせます」
「春夏に活躍する単品パンツですが、この2プリーツのトラウザーズは〈オルテロ〉という今季から扱う日本のパンツ専業ブランドのもの。イタリアの名馬にちなむブランド名をはじめ、随所に乗馬モチーフが散りばめられています。また完全オリジナル素材にこだわっており、このウールリネンも独特の風合いと色合いです。サステナビリティへの注力や優れたコストパフォーマンスにも注目です」
「いまはなきパリの名店〈アルニス〉を愛するオーナーが2016年にパリでスタートさせた〈シャトー ルフセン〉は、当初ヴィンテージショップでしたが近年オリジナルウェアも展開。そのひとつである〈アルニス〉の傑作『フォレスティエール』をオマージュしたジャケットを英国ブリスベン モス社製アイリッシュリネンで別注しました。フランス最古の軍用ボタンメーカー製メタルボタンなど、細部までこだわったつくりです」
「夏に履きたいショーツは、大人っぽく履けるものを選ぶのがポイント。今季からご紹介するデンマーク発のレザーブランド〈アルマ〉のものなら問題ないでしょう。非常に柔軟できめ細かい極上ラムスエードを用いており、ベルベットのような表情は高級感満点。革の柔軟さを活かしたイージーパンツ仕様であり、加えて総裏なので履き心地も文句なしです。太すぎない膝上丈で合わせやすく、プライス面でもお勧めできます」
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2025年春夏の西口 修平に欠かせない11のモノ -進化し続ける クラシックの現在地-
Nishiguchi’s Closet
装いに新たなムードを吹き込む次なる一手 西口修平のアップデートに 欠かせない10の存在
Nishiguchi’s Closet
西口修平をカタチ作る15のモノ