高感度より好感度
〈ブリッラ ペル イル グスト〉が提案する2024-25AWスタイル
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
高感度より好感度
心地よく頬を撫でる春風のような軽快さは〈ブリッラ ペル イル グスト〉のディレクター、小林順平が掲げる「万人に受け入れられる好感度な装い」には欠かせません。
そんな同レーベルがオススメする10スタイルを紹介します。
01_色付く景色に効く色仕掛け
装いで季節を表現することもファッションの愉しみのひとつ
ここ数年、春夏でも落ち着いた色合いのジャケットやスーツが主流になっていましたが、その反動からか、今季は久しぶりに明るい色使いのジャケットが気になります。とはいえ、このムードを数年来続いたシックな色目からの脱却と捉えると、急に発色の強いビビッドな方向に進むのはやや抵抗感もあり……。ニットのトレンドも然りですが、ジャケットは発色の強いものではなく、スモーキーなトーンで表現されたものが、今の時代の空気感を捉えているといえるでしょう。
肩肘張らずに着られる色目だけに、合わせるアイテムは力の抜けた雰囲気のものを選ぶのが正解。リネンのシャツやシアサッカーのパンツなどのリラックスしたムードを感じさせるアイテムと合わせれば、時代感と季節感、そして大人の余裕を感じさせるスタイルが完成します
02_ギラつかない色気の醸し方
カラーニットはさりげなく馴染ませるのが大人のやり口
今季注目のカラーのひとつである〝ピンク〟。これまで〈ブリッラ ペル イル グスト〉でも人気のカラーでしたが、メインストリームだったのは発色のいいピンクでした。しかし、先ほどのジャケットの際にも申し上げたように、今季は同じピンクでもスモーキーな色合いが、大人のカジュアルスタイルにも馴染みやすくオススメです。
とはいえ、スモーキーカラーは、色目によって印象がかなり左右されます。その点、色出しと素材使いに定評のある〈フィリッポ デ ローレンティスからリリースされたこちらのニットなら、ざっくりとしたリネンの清涼感とシルクの光沢によって、とても上品な仕上がりに。まさに好印象な一枚です。
暖色系で相性のよいライトブラウンのナイロンブルゾンと、ホワイトのショーツでシンプルかつ軽やかな印象に仕上げるのがいいでしょう。
03_ブームからスタンダードへ
昨年に続き人気なストライプパンツは今や夏の定番へ
昨年大きな反響を得たストライプパンツ。その影響は2025年の春夏シーズンにも色濃く残っており、さまざまなサプライヤーからバリエーション豊富に展開されています。私は、この流れはもはや一過性のものではないと予測しています。
夏の定番アイテムの地位にまで上り詰めたであろうストライプパンツは、シンプルを通り越して地味になりがちだった夏の装いからの脱却を図るうえで、本当に頼れる存在です。
なかでも〈ベルウィッチ〉のストライプパンツはインパクトのあるピッチのストライプですが、清涼感のあるブルーとホワイトの配色なので、着用するとスタイリングに自然と溶け込んでくれること請け合い。
合わせるアイテムはシンプルさを心掛けながらもスモーキーなブルーのシャツを選ぶなどして、今シーズンの気分をさりげなく採り入れています
04_素材と靴選びで印象が段違い
今シーズン注目のホワイトワントーンは足元もナチュラルに
春夏らしい明るめのカラーリングは、かつてのような発色のいい派手な色ではなく、ホワイトやトープなどナチュラルなトーンの色が主流となっています。その流れを受けて、スタイリング全体をホワイトのワントーンで上品にまとめるスタイルに注目が集まっています。
今シーズントライしていただくうえで気をつけていただきたいことが、一点だけあります。それは「粗野な素材同士を組み合わせない」ということ。どうしてもカジュアルな印象が必要以上に出てしまうため、大人らしさに欠けてしまう恐れも……。合わせるアイテムの素材に変化をつけながら上品にまとめ上げていくことで、バランスよく着こなすことができますので、ぜひお試しを。
ちなみに、足元はコントラストがつきすぎない、全体に馴染むようなカラーの靴を選びましょう。アーシーな色目だと、まとまりも一層よくなりますよ。
05_「優しそう」は最高の好印象
大人のライダースはハードではなく柔和のムードが気分
レザーブルゾンは、ともすると映画『イージー・ライダー』に代表されるような、ハードな印象になりがちです。しかしながら、イタリアのレザーブランド〈アルタクルーナ〉が手掛けると、厳選に厳選を重ねた上質素材の採用と洗練を極めたようなミニマルなデザインの恩恵で、とても柔らかく、上品さすら感じさせるアイテムに仕上がります。まさしく「大人にこそ相応しいレザーブルゾンの代表」という佇まいです。
それだけに、スタイリングも大人ならではの上品さや洗練されたムードを感じさせる落ち着いたトーンでまとめました。ただ、それだけだと面白味に欠けるので、スカーフでさりげなく遊び心をプラスしています。インナーをニットやTシャツではなくシャツにすることで従来のレザーを採り入れたカジュアルスタイルとは異なる、都会的なムードを演出しています
06_色使いの妙で新鮮味をプラス
ニュートラルなカラーで構成した現代のジャケットスタイル
カジュアルスタイルだけでなく、ジャケットスタイルにおいてもナチュラルなカラーでスタイリングをまとめることで今の時代のムードを演出することは十分に可能です。
例えば、ライトグレーにベージュのペーンという優しい色調で表現されたジャケットを主軸に据えたスタイルの場合、アイテム単体だけ見ても今の時代感を強く感じることができますが、さらにジャケットのペーンの色をシャツのカラーで拾うというセオリー通りのスタイリングをするだけで、今までのムードに大きな変化を持たせることができるのです。
オフホワイトのニットを肩掛けしたり、パンツをホワイトにしてメリハリをつけたりすることで、全体の色目がボヤけないようにしているのもポイント。確実に新鮮味が増すので、ぜひ試してみてください。
07_真夏だって快適にカッコよく
微に入り細を穿つこだわりニットシャツが夏の男の装いを救う
猛暑を超えて、もはや酷暑と称される日本の夏。お洒落をするのもひと苦労なので「できる限り薄着でいたい」というのが正直なところではあります。けれど、大人としての節度を保つ意味でも「Tシャツ一枚だとちょっと心許ない」というのも、好感度な男の本音なのかと。
そんな悩める方々にオススメしたいのが〈ブルブレ〉の半袖ニットシャツです。素材をリネンにすることで清涼感があり、湿気の多い日本でも快適に過ごすことができます。表情のある織柄やブラウンのトリミングなど、細部に至るまで徹底してこだわったデザインのおかげで、着こなしの主役を張れる、夏の救世主的アイテムです。
パンツはモノトーンのイージーパンツを合わせることで快適ながらも洗練された装いに。これにて、今夏を気持ちよく乗り切っていただければ幸いです
08_洗練の配色で水着を街着に
欧州における永遠の定番スタイルを現代的な色使いでより身近に
ヨーロッパでは昔から「スイムウェアの上にニットをさっと羽織って街を歩く」というスタイルが定番とされてきました。それだけ聞くと「日本で採り入れるのには少しハードルが高い」という印象を抱くかもしれませんが、この〈グランサッソ〉のスイムウェアは色使いやプリントのデザイン、そして柄目の大きさなどが従来のスポーツブランドのものとは大きく異なります。ひと目ではスイムウェアとは分からない小洒落た顔立ちだけに、普段の装いにもすこぶる馴染むのです。
スタイリングは色のメリハリをつけるのではなく、あえてパンツのカラーに近いライトベージュのニットを選ぶことで、今年らしい柔らかなトーンを心掛けています。こんなふうに軽快感がありながらも上品さも感じさせるスタイリングであれば、日本の街角にも自然と溶け込めるのではないでしょうか。
09_必要なのは節度のある開放感
リラックスジャケットにショーツを合わせる大人のサマースタイル
夏の定番であるショーツスタイルは、ここ数年ニットやシャツと合わせていた方が多かったのではないでしょうか?しかしながら、今季は久しぶりにジャケットと合わせるスタイルに注目が集まります。
特にヨーロッパにおいて昔からビーチやプールサイドで愛用されてきたパイルジャケットのようなリラックスした素材やフィッティングのものが、軽快なショーツとの相性もいいためオススメ。カジュアルなジャケットとコーディネートすることで上品な大人のショーツスタイルに格上げできるからです。
インナーをネイビー無地でシンプルに合わせるのもいいですが、今回はグリーンのプルオーバーシャツを合わせ、より季節感を感じさせる装いに仕上げました。開放感を感じさせながらも、大人の節度を保ったショーツスタイルは、リゾートでも街中でも必ずや重宝するはずです
10_装いの土台で季節感を演出
春夏の足元を上品に彩る美しきカラースニーカー
ここ数シーズン、靴は落ち着いた色味のものを用いることが多かったのですが、久しぶりに春夏らしい軽快さを感じさせるアイテムに注目しています。
一方でホワイトソールスニーカーはアイテムとしても依然注目を集めています。トレンドをそのまま踏襲するのも面白くないということで、上質かつ色目のキレイなスエード素材に着目しました。軽快感はそのままに、より着こなしのアクセントになりつつ、大人の色気を感じさせるアイテムを作れないかと、模索しました。結果完成したのがこの〈ブリッラ ペル イル グスト〉のスニーカーです。
スエードの発色が美しいので、明るいカラーのデニムスーツにライトブルーのリネンコットンニット、パイルのボーダーTで全体の統一感を図りつつ、シューズを際立たせています。
高感度より好感度
〈ブリッラ ペル イル グスト〉が提案する2024-25AWスタイル
高感度より好感度
好感度な男に必要な7つのコト いつも僕の背中を 押してくれる服。
高感度より好感度
〈ブリッラ ペル イル グスト〉ディレクター・小林順平のとある一週間