
今年で3年目となる<ビームス ジャパン>と香川県とのコラボレーション企画。夏に引き続き、この冬も讃岐の手仕事の魅力をたっぷりと発信します。匠に別注した伝統的工芸品、クリエーターたちの連携による新商品、伝統の技が光る縁起物アイテムなど、<ビームス ジャパン>と香川県のつながりから生まれた、温かみに溢れたラインナップです。ぜひ、ご覧ください!


この冬は、<ビームス ジャパン>と香川県内の事業者との”つながり"をテーマに商品をご用意致しました。
漆器、手まり、染め物、組手細工、盆栽、革小物、張子など、どのアイテムにも讃岐ならではのストーリーをたっぷり詰め込みました。
”つながり"を意味する”ご縁”とかけて、香川県内の職人と連携して製作した”円”をテーマにした商品や2022年の干支である寅をはじめ、
新年に相応しい縁起の良い伝統的工芸品も盛りだくさん。
さあ、<ビームス ジャパン>と香川県の”つながり”を感じてください!


<ビームス ジャパン>と香川県のご縁を祝い、讃岐ならではの手仕事による”形の丸い縁起物”を揃えました。手がけたのは、伝統的工芸品や地域産品を担う職人集団<讃岐ざんまい>のメンバーである5者。<一和堂工芸>は、おめでたい金色のラインを施した香川漆器のお椀を製作。<大川原染色本舗>の巾着は、飛び跳ねる鯛を讃岐のり染で表現しました。<花澤明春園>のワイヤー盆栽は、盆栽で使用する針金を使って黒松を造形。<讃岐の手まり>は、縁起の良い鶴と松竹梅をモチーフにかがりました。<森本建具店>の組手(くで)細工は、六角形のパーツと輪ゴムで組み立てるサッカーボール型のパズルです!

現代のライフスタイルに寄り添いながら、讃岐の地に根付く文化や伝統的工芸品を後世に残したい。そんな想いを込めてプロダクトを提案するモノづくりチーム<讚地(さんち)>。今回ご紹介する『勝弁(かちべん)』は、香川の伝統的工芸品『讃岐桶樽』の弁当箱、讃岐正藍染で勝色(かちいろ)に染められた風呂敷、メッセージやお守りが入る讃岐正藍染のお守り袋『御福ろ(おふくろ)』がセットになっています。風呂敷は、”勝って花が開くように”との願いを込めて『花包み』でお届け。ぜひとも勝負の日に使いたい、縁起をたっぷり担いだ弁当箱セットです。
また今回は、この3アイテムをそれぞれ担当した3人のクリエーターの新商品も販売します。風呂敷を染めた<染匠 吉野屋>の大野篤彦さんは、お守り袋『御福ろ』を手がけた<grasspool>の小西弘恵さんと共同でペンケースを製作しました。弁当箱に携わった<谷川木工芸>の谷川清さんは、<ビームス ジャパン>のリクエストに応えて、電子レンジで使用できる、箍(たが)のない弁当箱をつくってくださいました!


『香川県伝統工芸士』に認定された曽川満里子さん、寄能由香里さんの手仕事が光る伝統的工芸品の手まり『讃岐の手まり』は自然由来の原材料だけを使い、昔ながらの手法でつくられています。香川県には、古くより『讃岐三白』と呼ばれる特産品(塩・砂糖・綿)があり、曽川さんは、そのひとつである木綿糸を草木染めし、籾殻(もみがら)を和紙で包んだ芯に糸を巻きつけて土台まりを造形。そこに、ひと針ずつ丁寧に糸をかがって模様を描きます。今回、<ビームス ジャパン>が土台の色をセレクト。3色の手まりに、曽川さん、寄能さんが植物、籠目、切子の模様を繊細に表現しました。


香川県の伝統的工芸品である『張子虎』は、西讃地方に古くから伝わる縁起物で、子どもの健やかな成長を祈って飾られています。2022年に寅年を迎えるにあたり、<ビームス ジャパン>では金色の張子虎を<田井民芸>に別注。5代目の田井艶子さんは、『香川県伝統工芸士』に認定されており、伝統の技術を継承し、昔ながらの原材料である和紙・胡粉・にかわ・顔料・ガラス玉・馬毛・ワニスを用いて、張子虎を丁寧に手づくりしています。古文書仕立ての張子虎は、田井さん発案のレアアイテム。江戸後期から明治初期にかけて筆で書かれた古文書を使用し、一枚一枚貼りあわせて仕上げています。


『オリーブレザー®』は、革工房であるエールック株式会社(東かがわ市)が、皮革生産の本場である姫路の革職人と共に開発したオリジナルの革素材です。国産の上質な皮を選りすぐり、環境にやさしい植物タンニンと香川県小豆島で精製されたオリーブオイルを使って長時間じっくりと丁寧になめしました。オリーブオイルに含まれるオレイン酸の最大の特徴は保湿力です。オレイン酸が皮革を良好な状態に保ち、長持ちさせることを可能にしています。このオリーブレザーを使った革小物4点を<エールック>に別注しました。どれも末長くご愛用いただける逸品です。
- 左上から
- IDケース ¥4,180(税込)
- カードケース ¥4,950(税込)
- コインケース ¥3,960(税込)
- L字ラウンドジップ財布 ¥7480(税込)


香川県中西部の丸亀地方は、海と山に囲まれた風光明媚な土地で、江戸時代初期よりうちわが作られてきました。現在では全国シェア9割を占める日本一のうちわ産地です。年間1億本以上生産される丸亀うちわの特徴は、柄と骨が1本の竹から作られていること。その工程数は47あり、職人の手仕事が光ります。1997年には国の伝統的工芸品に指定されました。丸亀うちわには多様な色や形がありますが、今回は涼を感じさせるデザインをセレクト。地紙に円形の和紙を貼り付けて水玉模様に仕立てた1本は別注品です。「おいり」を連想させる淡い色にこだわりました。


香川県の伝統的工芸品に指定されている「讃岐のり染」は、もち米で作られた糊を生地に置いて染め抜く技法で、江戸時代に京都から伝わったと言われます。瀬戸内の温暖な気候や長い日照時間は染物に最適。独特の風合いを醸しながら、目をひくほど色鮮やかな讃岐のり染が生まれています。獅子舞の油単(ゆたん=舞う人が被る布)や法被(はっぴ)、大漁旗、のぼりなど、「ハレの日」に用いられてきた讃岐のり染を、創業200余年の<大川原染色本舗>が日用品に落と込みました。糊置きにより1枚1枚手で染め分けられた鮮やかな色使いや、躍動的な絵柄が魅力のラインナップです。


「香川漆器」は、江戸時代後期に玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)が、中国・東南アジアの漆芸技術に日本古来の技法を加えて生み出したことに始まります。現在では、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)、後藤(ごとう)塗、象谷(ぞうこく)塗の5技法が国の伝統的工芸品に指定されています。この香川漆器の技を次世代につなげようと、漆芸作家の松本光太氏が立ち上げた漆芸団体が<さぬきうるしSinra(シンラ)>です。「Ishiko」シリーズは、県名産の花崗岩「庵治(あじ)石」の石粉を混ぜた色漆を使用する代表作。マットな質感で、ナイフやフォークなどの金属製カトラリーでも傷がつきにくく指紋も目立ちません。


1955年創業の<谷川木工芸>は、香川県の伝統的工芸品である「讃岐桶樽」を中心に、神社仏閣に納める担い桶からおひつなどの日用品まで、幅広い木製品を製作しています。本商品はお弁当箱サイズの持ち運べるおひつ、讃岐弁「あのの」に、香川県の帆布バッグブランド<Cargo Ship(カーゴシップ)>による専用のランチバッグをセットにしました。桶ならではの木のぬくもりが感じられるだけでなく、余計な水分を木が吸収するためお米の味が引き立ちます。ランチバックは、オリーブの葉で染めた帆布と、桶を作る際に出る杉の木くずで染めた帆布を組み合わせました。シンプルで優しい風合いが、讃岐弁「あのの」によく調和します。


アートと文化の息づく香川県から生まれた「せと刺しゅう」は、真っ白な刺繍加工を施した生地の上にカラフルな染料で色を染めた繊維加工技法です。刺繍の織り成す糸の光沢と質感にフルカラーの染色技術を掛け合わせた奥行きのある表現が特徴です。刺繍の凹凸により、見る角度によって表情を変える色彩のグラデーションや立体的な光の反射をお楽しみください。今回は、せと刺しゅうを使用したオリジナルブランド<せと刺織り(しおり)>より、瀬戸内海をモチーフとしたコインケースとカードケースをラインナップ。瀬戸内海の青い海に浮かぶ島々を運行するフェリーという、素朴な瀬戸内の原風景を「せと刺しゅう」で表現することにより、懐かしさの中に新鮮さを感じられる独特なデザインへと仕上がっています。


琴平町の老舗染物屋<染匠 吉野屋>。その四代目、大野篤彦氏が取り組む「讃岐正藍染(さぬきしょうあいぞめ)」を取り入れた丸亀うちわと麦わら帽子です。丸亀うちわは、丸亀市で活動する<うちわ工房 風の種>が山に入って竹を切り出すところから、骨づくり、貼りまでのすべての行程を手作業で仕上げました。麦わら帽子は、観音寺市で天然素材の良さを引き出すために昔ながらの材料選定や製法にこだわったモノづくりをする国内でも数少ない製帽所<丸高製帽所>が製作。それぞれ地紙とリボンに、香川県で江戸時代から伝わる「保多織(ぼたおり)」を讃岐正藍染した生地を使用。<染匠 吉野屋>では、地元の若手農家とともに、藍の栽培から、蒅・灰汁・染め液づくり、正藍染まで、一貫して琴平町にこだわっています。幾度も染め重ね、天日で干した藍のジャパンブルーが涼を呼びます。
夏の開催に続き、<ビームス ジャパン>と香川県の手仕事が”つながる”ことで生まれたアイテムをBEAMS公式オンラインショップで展開します。縁起物や2022年の干支・寅にちなんだ伝統的工芸品など、冬のシーズンに適したラインナップとなっています。今回も讃岐の事業者の方々が連携したコラボレーション商品が多数誕生しています。ぜひ、香川県の新たな魅力をお楽しみください。


今回は国の特別名勝に指定されている栗林公園(香川県高松市)にある「かがわ物産館 栗林庵」にて、<ビームス ジャパン>と香川県の”つながり”でこれまでに誕生したアイテムを期間限定で販売します。伝統的工芸品をはじめとする讃岐の逸品に出会ってください。