FEATURE

2025.01.09

【Vol.7 Adachi’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
蚤の市散策で大活躍しているリュック

BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。
無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。

Vol.7
足立章紘
スーパーバイザー

Adachi’s
Best of Tsuzuku

 

 

「ビームス ジャパン 京都」のショップマネージャーをしていた時代、毎月開催される『平安神宮』の蚤の市に寄ってから出勤をしていました。その途中に〈日の出テント〉さんのお店兼工房があり、製作現場を見させてもらおうと声をかけた方が偶然にも代表の紀伊馬さんだったんです。店舗でのみ1個からオーダーできると聞き、蚤の市で使える背負いかごのような大型リュックをお願いしました。それがきっかけで商品化されたのがこの鞄。実際に販売されたものは一回りぐらい小さいサイズです。

 

修理も可能な限り対応してもらえるので、蚤の市だけでなくキャンプや旅行でもハードに愛用していて、帆布がクタクタになっていく姿に愛着が沸いています。店舗を離れる際に代表から同型の色違いを頂いたのですが、子どもが大きくなったのでこれからは親子でこのリュックを背負って蚤の市を回りたいです。

左上から

妻から影響を受けたことは色々ありますが〈AURORA SHOES(オーロラシューズ)〉のミドルイングリッシュもそのひとつ。一緒に暮らし始めた時、いい感じに皺の入ったこの靴が玄関に並んでいて、どこのものかこっそり調べました(笑)今では夫婦合わせて7足。手入れ担当として妻の靴もメンテナンスしながら履き続けています。

 

中学生の頃、初めて大阪アメリカ村で買った古着がUS ARMY ジャングルファティーグパンツ。1969年製造のいわゆる5thタイプで、リップストップの生地感や製造請負メーカーによって微妙に異なる色味に選ぶ楽しさがあり、古着に興味を持つきっかけとなったアイテムです。残念ながら当時のものはサイズアウトしてしまい、今は妻に受け継いでいます。

 

神戸のユーズドショップ『Likelike』で16年前に購入した手刺繍の大判ラグ。織りではなく、刺繍という珍しさや独特の色味が気に入っています。当時飼っていた愛犬がほじくって一部刺繍がほどけてしまったのですが、たまたまハートの形に穴が空いたのが愛らしく、愛犬との思い出も含めて、敢えて直さずに使い続けています。

 

新居のテーブル選びで悩んでいた時、建築家に紹介してもらった〈Tampere〉。三重県の工房を訪れた際、職人の出口さんから「どんなふうに過ごしたいか」をヒアリングしてもらい、自然とこの形に決まりました。5年ほど経って傷だらけですがそれも思い出に。毎年年末に蜜蝋でメンテナンスしながら、一年を振り返っています。

 

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PROFILE

  • 足立章紘スーパーバイザー

    大阪生まれ大阪育ち。今はなき、大阪アメリカ村の「ビームス ストリート 心斎橋」でアルバイトをスタートし、2004年に社員として入社。〈fennica〉〈BEAMS JAPAN〉の担当から、クラフトや日本の物づくりに感銘を受ける。販売員、ショップマネージャーを経て、現在はスーパーバイザーを務める。趣味は、蚤の市と庭いじり。双子の男の子の父ちゃん。