〈BEAMS CULTUART〉が現代アーティスト・水戸部七絵による個展 『Painting, Maybe』を開催
2026.04.17

水戸部七絵は「令和7年度文化庁 新進芸術家海外研修制度」に採択され、本年3月から海外研修員として1年間、アメリカに滞在中の注目の現代アーティストです。本展は、作家による「赤いドローイング」シリーズと、都市文化を象徴する「ブランドのショッパー」をモチーフとした作品を並置する試みを展開します。
「赤いドローイング」は、作家が関心を持った記事や人物像に対し、日記のように描き続けてきたシリーズです。自身が長年向き合ってきた「スター(象徴)」や「メディアを通した人物像」というテーマを、より直接的で、時に破壊的ともいえる筆致で表現しています。一方、「ブランドのショッパー」は作家にとって「そのブランドのイメージを象徴し価値を可視化するフィジカルな広告物」として社会に流通するメディアであり、同時に「ショッパーを持つことでブランドへの共感や自身の富をアピールする、資本主義社会における欲望や憧れのサイン」とも捉えられています。
本展では、作家が見つめる“象徴”と、メディアを通した“価値観”を併せ持つ代表的存在といえる“スター”と“ブランド”を通じて、イメージが量産・共有され、共同幻想として社会的な意味が定着した有り様だけでなく、それが鑑賞者自身のナラティブに変容した様をも想起させる作品群が並置されます。
さらに、ビームス創業50周年を記念し、現行の「ビームスのショッパー」をモチーフにした大型の新作も初公開されます。本作は、鑑賞者が作品制作のプロセスに加わることで完成する参加型のアートプロジェクトです。会期中、「ビームス カルチャート 高輪」にてお買い物をされたお客様に、水戸部七絵のドローイングをプリントした限定ステッカーを配布いたします。受け取ったステッカーを、お客様自身の手で大型作品の表面に貼っていただくことで、作品は日々その姿を変え、最終的な完成へと向かいます。
※ステッカーは数に限りがございます。在庫切れの場合はご了承ください。
新作を含む作品群、そして鑑賞者と共に作り上げる特別な一作に、どうぞご期待ください。
コメント
私がポートレートを描き続けているのは、この世を去ったスターたちの輝きが、今の時代になってまた違う意味を持ち始めていると感じるからです。
人種やジェンダーといった問題と向き合い、反戦や平和を訴えてきた彼らの姿を、雑誌の表紙やレコードジャケットなどの身近なイメージから再構築して描いています。
今回、ビームスの50周年という記念すべきタイミングで展示をするにあたって、真っ先に頭に浮かんだのは、ビームスの象徴であり、ブランドの顔とも言える「ショッパー(紙袋)」のことでした。
この街のカルチャーを運んできたあのバッグを、作ってみたらどうなるだろう。
そして、ビームスが積み上げてきた50年の歴史であるショッパーに私たちのサインやマーキング(シール)をして、新たな時代を刻んでみよう。
これからの歴史に刻まれる体験に、ぜひ参加してほしい。
水戸部七絵
水戸部七絵
神奈川県に生まれる。2024年、東京藝術大学大学院美術研究科を修了。
一斗缶に入った油絵具を豪快に手で掴み、重厚感のある厚塗りの絵画を制作する。
初期にはマイケル・ジャクソンなどの著名人やポップ・アイコンとなる人物を描いた作品を制作していたが、2014 年のアメリカでの滞在制作をきっかけに、極めて抽象性の高い匿名の顔を描いた「DEPTH」シリーズを制作し、2016 年愛知県美術館での個展にて発表、2020 年に愛知県美術館に「I am a yellow」が収蔵される。近年では「Dansaekhwa(単色画)」へのアプローチに至るまで、絵画における「顔」の境界を探求し続けている。2022年から23年にかけてウィーン美術アカデミーへ交換留学。2026年には文化庁新進芸術家海外研修員としてアメリカへの派遣が決定しており、国際的な活躍が期待される注目の画家である。主なパブリックコレクションとして、愛知県美術館、ヨンウン美術館(韓国)、アルベルティーナ美術館(オーストリア)などに作品が所蔵されている。
公式サイト:https://nanaemitobe.com/
Instagram:@nanaemitobe
X:@Nanaejp
- 開催期間
- 2026年4月29日(水)〜5月10日(日) 11:00〜20:00
※会期中無休
- 開催店舗
- ビームス カルチャート 高輪
〒108-0074 東京都港区高輪2丁目21−1(ニュウマン高輪 North 4F)
- 企画協力
- 伊藤悠(HARUKAITO by island)
高村佳典