誰もが1本は持っているであろうミリタリー・デニム・チノという3種類の定番パンツ。すでにあるからいいやと思わず、ちょっとBEAMSで展開しているオリジナルのパンツを見てほしい。ミリタリーパンツは過酷な環境ではくために開発されたものだし、デニムやチノパンツは生産性を高めるための作業着として生み出されたワークウェア。どれも定番ゆえにすでに完成されたデザインだけれど、長い年月を経るとシルエットや素材感にちょっと野暮ったい印象を抱いてしまうのも否めない。BEAMSのパンツはそんなオーセンティックなデザインを見直して、素材やシルエットをアップデート。たとえば、デニムパンツは他ではなかなか見つからないワイドシルエットになっていたりと、新鮮な仕上がりが魅力だ。かといって、見かけだけ定番の形を真似たパンツとは違い、ちゃんと本物のディテールを押さえつつ、足しすぎず引きすぎず、そのさじ加減が絶妙。BEAMSのフィルターを通した新しいスタンダードパンツで、手持ちの服がぐっと格上げされるはず!
一口にミリタリーパンツといっても種類は豊富。なかでも、圧倒的な人気を誇るのが米軍のM-51フィールドカーゴパンツ。そんな人気パンツをビームス流にアレンジ。ウエストがドローコード仕様だったり、カーゴポケットの内側がメッシュになっていたりと、快適なはき心地を目指した作りになっている。オリジナルはコットン100%に対して、こちらはコットン×ナイロンの平織物でしなやかな肌触りだ。一度はいたらもうこれしかはけない!また、はき込んでいくと味が出るので、育てる楽しみがきちんとあるのがうれしい。
Buy! MILITARY PANTS ¥15,400 BEAMS王道アメカジをクリーンな印象に仕上げる
スタジャンにスウェットパーカ、チェックシャツにミリタリーパンツと、アメカジど真ん中のアイテムが集まった組み合わせだけど、どこかクリーンな印象を感じない?オーセンティックな雰囲気ときれいに見えるバランスを意識しているからこそ。黒や白、イエローといった色を上手く馴染ませる、オリーブのミリタリーパンツが重要なパートを担っている。
足元で大人っぽさをプラスして引き締める
足元をシックに引き締めてくれるのは、パドモア & バーンズ × ビームス ライツのミッドカットのモカシンシューズ。パンツの裾についているドローコードを絞れば程よいクッションができるので、ミドルカットの靴とも好相性。オリーブパンツとブラックシューズのつなぎには、杢っぽい質感のブラウンソックスがしっくり馴染む。
デニムパンツはワードローブに一本は欲しい必需品。ただし、シルエットやインディゴの色合い、細かなディテールなど少しの違いで雰囲気が大きく変わる。こちらのビームスオリジナルは、普段デニムをはかない人まで魅了する新定番。その理由は丸みのあるシルエットにある。プリーツ入りのゆったりとした腰周りや、裾にかけてスーッと細くなるテーパード具合って、他のデニムパンツではちょっと見かけない。ワンウオッシュの絶妙な青みといい、適度なハリ・コシといい、とにかくちょうどいいのだ。
Buy! DENIM PANTS ¥12,100 BEAMS肩肘張らないフレンチカジュアルが好印象
イメージはフランスの学生が着ていそうなカジュアルシックスタイル。デニムパンツを軸に、シャンブレーシャツやボーダーニットをブルートーンでまとめ、バサッとダッフルコートを羽織ることでマリンな空気をつくり出した。ニューヨークヤンキースのニットキャップでストリート感をプラス。懐かしいけど新しい、そんなバランスで着こなしたい。
トリコロールカラーで足元に目線を向ける
デニムパンツにオールスターの王道の組み合わせも、青・白・赤のトリコロールのカラーマッチングにすればフレンチ感を後押し。ジーンズの裾を折って、ちょっぴり味付けをするのもいい。その際、普通の白ソックスでもいいけど、靴とデニムに同調するようなブルーライン入りの白ソックスを取り入れれば、よりアクセントになる。
チノパンツってゆったりシルエットでラフなイメージが強いけど、こちらはきれいなスラックスのような佇まいもあって新鮮。だけど、ちゃんとカジュアルの雰囲気はキープしている絶妙なバランス感にやられた。
縫製技術では右に並ぶものがいないと言われるほどの日本有数の工場「新見ソーイング」で作られた一本で、“本物”を作るためのBEAMSの心意気が伝わる。近くで見ると、ピシッときれいに揃った縫い目や、わずか2ミリ幅の両玉縁ポケットなど、細かな部分にも決して手は抜かない。シンプルなデザインゆえに作りの丁寧さで差が出ている。合わせるアイテムを選ばない器の広さは随一。
ベージュワントーンでまとめて、
ほんのり上品に仕上げる
チノパンが上品なので、ボリューミーなダウンジャケットやビルケンシュトックのサンダルなどカジュアルなアイテムでギャップを狙うのがいい。ただ、あくまで品のよさはキープしたいので、ベージュのワントーンでまとめよう。ただ、ベージュだけですべて揃えるとぼやけた印象にもなるので、インに寒色ブルーのニットを差し色にメリハリをつけて。
ビルケンシュトックの「ボストン」で抜け感を
普通のベージュのチノパンツとサンダルではちょっと野暮ったくなるところだけど、こちらは細身のシルエットが特徴的なので、ビルケンシュトックの「ボストン」でハズして遊ぶのもいい。さらに細リブのハイゲージソックスが見えると程よく品の良さがプラスされる。硬軟ミックスがおしゃれのカギ!ちなみにパンツとシューズの色を揃えると、視覚的に脚長効果もある。