FEATURE A story about the culture.

ディモンシュの堀内さんと話す、コーヒーとブラジル音楽の世界。 ディモンシュの堀内さんと話す、コーヒーとブラジル音楽の世界。
2022.4.27

ディモンシュの堀内さんと話す、コーヒーとブラジル音楽の世界。

Talking with Mr. Horiuchi of “dimanche” about the world of coffee and Brazilian music.

1994年に鎌倉で創業した「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ(café vivement dimanche)」のポップアップショップが、4月29日(金・祝)から5月8日(日)の10日間、「ビームス レコーズ」で開催されます。カフェムーブメントの先駆けとなった同店の店主、堀内隆志さんは大のブラジル音楽好き。今回のポップアップショップでは、堀内さんが監修した新作7インチが先行販売されるほか、コラボアイテムの発売やコーヒー器具、堀内さんの私物レコードの販売など、盛りだくさんの内容です。この試みと、コーヒーと音楽のお話を聞きに、「ビームス レコーズ」ディレクターの廣瀬と一緒に堀内さんのもとを訪れました。

A pop-up shop of "café vivement dimanche," founded in Kamakura in 1994, will be held at BEAMS RECORDS for 10 days from April 29 (Fri., holiday) to May 8 (Sun.). Takashi Horiuchi, the owner of the cafe, which pioneered the café movement, is a big fan of Brazilian music. At this pop-up shop, a new 7 inch record supervised by Horiuchi will be sold in advance. In addition, other collaborative items, coffee equipment, and Horiuchi's personal records will be sold. We visited Horiuchi with Hirose, director of BEAMS RECORDS to hear about this event, coffee, and music.

PROFILE

左:堀内隆志
(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ オーナー)
コーヒーとブラジル音楽とプロレスをこよなく愛する「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」のマスター兼ロースター。これまで数多くのコンピレーション作をリリースしてきており、その数は50作を超えるほど。ラジオMCも務めている。
Official Site

右:廣瀬麻美
(ビームス レコーズ ディレクター)
バイイングや商品開発、イベントの企画などを担当しながら、店頭にも立っている「ビームス レコーズ」のディレクター。モットーは現行のアーティストを積極的に紹介し続けること。

コンピレーションは知らないものに出会える魅力がある。

ー まずは、「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ(以下、ディモンシュ)」のポップアップショップが、どういう経緯で始まったのかを教えてください。

廣瀬:「ディモンシュ」は1994年創業の老舗なので、一方的に憧れていたんですよ。堀内さんがブラジル音楽通ということもあって、カルチャー的に共通する部分もあるのでは?と感じていました。それで、鎌倉在住の弊社スタッフに繋いでもらって、今回のポップアップショップのことを相談させていただいたんです。

堀内:憧れだなんてお恥ずかしい限りです(笑)。ちょうど、うちの常連さんにBEAMSでお仕事されている方がいらっしゃって、廣瀬さんをご紹介いただいたんですよね。

廣瀬:そうですね。それで、どんな展開にするかを考えたとき、堀内さんがカフェとしてだけではなく、幅広く音楽的なカルチャーを発信されてきたところにフォーカスしたいと考えたんです。昔、この「ディモンシュ」の並びでCDショップを運営されてらっしゃった時期もありましたよね?

堀内:そうですね。2005年頃から2011年までやっていました。

廣瀬:私、そこにもお邪魔させていただいて。スタッフの方にリコメンドをお伺いしながら、ブラジル音楽のCDを買ったことがあるんですよ。

堀内:そうでしたか! CDショップをスタートさせた頃は、ちょうどブラジル音楽にハマっていた時期だったんです。

廣瀬:そもそもCDショップを始めようと考えたのは、どういう経緯があったんですか?

堀内:2002年にナラ・レオンのコンピレーションをリリースして、その流れでお墓参りをしたいと思って、リオデジャネイロを訪れました。それが初めてのブラジルだったんですけど、そのときにまだ知られていない、魅力的なブラジルカルチャーがたくさんあると感じたんですよね。そこで、ぼくらが知ってるようなブラジル音楽だけでなくて、周辺の文化も含めて包括的に紹介できるショップがあったら面白いだろう、ということでやっていたんです。お店の名前は「クラーロ」。当時、日本にもブランジルの方がたくさん住んでいた背景もあり、その方たちと共有できるような、より深いブラジル音楽を日本へ紹介するというようなコンセプトでした。すごく小さなショップでしたが楽しかったですね。

ー 堀内さんはこれまでも数多くコンピレーションを発表されていますよね。

堀内:はい。最初は先ほどお話したナラ・レオンのコンピレーションで、それを皮切りにもう数えてはいないんですけど、50タイトル以上はつくっていると思います。

廣瀬:そんなに出されていたんですね! それは「ディモンシュ」名義ではないものも含めて、ということになりますよね?

堀内:そうですね。個人名義のものもありますし、いろいろとテーマを設けてつくってきました。たとえば、ブラジルのブギーとディスコに特化したコンピレーションも昔つくったことがあって。いま考えると、ちょっと早過ぎましたね。いまならドンピシャなんだと思います。

一同:笑

廣瀬:単純にすごいと思います。そもそも堀内さんにとって、コンピレーションはどういうものだと思いますか?

堀内:テーマがあって、流れがあってというのがやはり魅力ですよね。若い頃はフランス映画が好きだったんですけど、その頃から1本の映画みたいなストーリー展開を意識してつくっています。もちろん最初の頃は、好きな曲を入れるみたいな所からスタートしましたけど。

廣瀬:セレクター側からすると、すごくやり甲斐がある楽しい仕事ですよね。自分でつくったテーマに沿って曲順を考えたり、ちょっと意外な展開を落とし込んだり。聴く人にとっても、自分の知り得なかったものに出会えるチャンスがあるのも魅力です。でも、そんなにつくられるのは大変ではないですか?

堀内:それがね、本当に大変なんですよ(笑)。「ユニバーサルミュージック」から月に1枚ずつリリースする『ミュージック・ダイアリー』という企画を1年ほど続けたことがあって。それと並行して、ブラジル音楽のリイシューの監修もしていた時期があるんです。それももう60枚ほど復刻したんですが、思い返してもあの頃はシビれましたねぇ。お店もやりながらだったので。

廣瀬:それはすご過ぎますよ…。ちなみにブラジル音楽にのめり込んでいったのは、どういう経緯があったんですか?

堀内:実は「ディモンシュ」を始めてからなんです。スタートさせた頃はまだヒマだったので、お客さんとフリーペーパーをつくったり、いろんなお話をしたりしていました。そのうちに、来てくれる人が好きなレコードを持ち込んできて、おすすめを聴かせてくれるようになったんです。その中にブラジル音楽もあって、自分なりに調べていくうちにハマっていって。そこからはどんどん掘るようになっていきましたね。そうなると、だんだん音楽好きの輪が広がっていって、知り合いも増え、気づけばライナーノーツを書かせてもらうようになって。好きなものを知って欲しいという思いの延長で、コンピレーションを始めたんですよ。

ー 音楽好きの間では、堀内さんがつくられているフリーペーパーも有名ですが、昨年久々に出されたのだとか?

堀内:はい、それがこれですね。

堀内:岡本 仁さん(編集者)に編集をお願いしていて、デザインは小野英作さん(グラフィックデザイナー、デザイン事務所 nana代表)。3人で1995年から不定期にリリースしています。喫茶店にまつわるコラムを表面に掲載して、背面には音楽とか好きなものを挙げていくという構成です。今回のポップアップショップで販売するTシャツとキッチンクロスのデザインも小野さんにやっていただいたんですよ。

ポップアップショップでは、 カップオンタイプのドリップコーヒーのアートワークを落とし込んだTシャツ4型(各¥5,280)とリネンキッチンクロス3型(各¥3,300)、スペシャル・ブレンド・コーヒー豆(100g ¥825、200g ¥1,595)を発売。

ブラジル音楽のいまがわかるアルバムからの7インチ。

ー 今回のポップアップでは、堀内さんのコンピレーション・シリーズ第3弾となるアルバム発売に先行して、7インチEP『Coffee & Music Novos Compositores』も先行販売されます。この作品について教えていただけますか?

V.A.『Coffee & Music Novos Compositores』 ¥2,310
A面:Tó Brandileone『Manhã』
B面:Frederico Heliodoro『Coffee Place』

堀内:タイトルにある“Novos Compositores”は新しい作曲家たちって意味なんです。この言葉はアートディレクションで参加してもらったDani Gurgelと、彼女の旦那さんでもあって、今作のプロデューサーとしてクレジットが入っているThiago Rabelloが深く関係しています。2人は、私が大好きなアーティストで、いまではお店でもライブをしてもらったりと友人関係にあるんですが。

ー と、言いますと?

堀内:2009年頃、彼女は当時若手だった才能豊かなアーティストを大勢呼んで、Dani Gurgel e Novos Compositoresという名義で『Agora』(日本語で“いま”という意味)というアルバムを発表しました。今回はその作品に敬意を表したうえで、コーヒーをテーマに置き、同じように仲間のアーティストたちとアルバムをつくれないかとDaniに相談したんです。それで2人の協力のもと制作しました。実は1年半ほど前に完成していて、リリースのタイミングをうかがっているときに、ちょうど「ビームス レコーズ」さんからお話をいただいたので、いましかない!となって7インチで先行を切ることに。ジャケットはカメラマンとしても活躍しているDaniに撮りおろしてもらったものですね。

廣瀬:最初にお話した段階で、すでにでき上がっていてリリースを待つだけという状況を聞いていたんです。7インチをリリースできるかもということだったので、「ぜひやらせていただきたい!」とお話したんですよね。それに合わせて、ポップアップショップも展開していこうという流れになりました。それに、今回参加している2組のアーティストについてもそうですけど、ブラジル音楽のいまを体現しているアーティストだと思うので、そういった作品を「ビームス レコーズ」で扱わせていただくのは、最適だと感じたんです。

堀内:ちなみに、7インチに収録するTó BrandileoneとFrederico Heliodoroも「ディモンシュ」でライブしたことがあって。2人ともダジャレを言うんですよ。ブラジル人ならではのユーモアがあって。

一同:笑

ー 大変ご多忙かと思うのですが、最近はどのように新譜をチェックされているんですか?

堀内:基本的に9時頃に起きて、11時から18時までお店を営業して、21時くらいまでにお店を出ます。その後に22時から4、5時まで焙煎をしてから寝るというスケジュールなので、焙煎と焙煎の合間の休憩時間に新譜をチェックしています。

廣瀬:それで週5日もお店に立ち続けているのがすごいです…!

ー そこまで情熱をかけられている音楽とコーヒー、2つはどんな関係性にあると思いますか?

堀内:コーヒーと音楽ってすごく相性がいいんですよね。カフェが浸透する以前からジャズ喫茶があったりだとか。お店でコーヒーを飲みながら音楽を聴くということは、随分前から嗜まれてきたことですし、その時代ごとにコーヒーにあった音楽があると思うんですよ。

廣瀬:そうですね。コーヒーを飲むときに音楽を聴くことって本当に心が安らぐというか。私はコーヒーを飲んでいると、音楽を聴きたいなって気分になります。

Coffee & Music selected by Asami Hirose (BEAMS RECORDS)
今回の対談から、「ビームス レコーズ」ディレクターの廣瀬が作成したプレイリスト。リラックスしたコーヒー・タイムに馴染む現代的なブラジル音楽と、歌心あるアコースティック・ミュージック集。

堀内:そうですよね。いまは音楽もいろんなジャンルがありますし、コーヒーも多面性を持っているので、その日の気分によって音楽をセレクトしていく楽しさもありますし。シーンもさまざまで、ドライブしながら飲んだり、カフェに行ってだったり。そういった場面ごとの楽しみ方もありますね。

ー では、今回の7インチはどんなシーンで聴くのがおすすめでしょう?

堀内:A面の『Manhã』は朝という意味なので、モーニングコーヒーと一緒にかけるといいかもしれませんね。土日の朝に、ちょっと時間をかけて豆を挽いてドリップして、そこから1日が始まるなんていいじゃないですか。B面の『Coffee Place』はちょっとルイス・コールっぽい雰囲気があるエレクトロな楽曲で、昨今の多面性があるコーヒーシーンにグッと寄っているような楽曲だと思います。

どこで誰から買うかが付加価値になる。

ー では、最後にポップアップショップの話をもう少し聞かせてください。堀内さんの私物のレコードも販売される予定ですが、どのようなセレクトになっているのでしょうか?

堀内:まだセレクト途中なのですが、なかなか難しいんですよね。いままでコレクションはしてきたけど、放出ということはしたことがなくて。どういうものを選べばいいのかの塩梅に悩んでいます。マニアック過ぎても手にしてくれる人が困るかもしれませんし、せっかくであれば買ってくれる人が喜んでもらえるものをセレクトしたいですからね。いまの段階では、今日持ってきたレコードなどを考えています。サンバ、ボサノヴァ、AOR、ラップなど、ブラジル音楽って本当に幅広いんですよね。今回は入れなかったんですけど面白いものはたくさんあるんです。

Tim Maia『Tim Maia(1980)』
1970年にデビューしたブラジリアン・ソウルの父、チン・マイア。セルフタイトルのアルバムだけでも10枚ほどリリースがあり、こちらは1980年の作品。ソウル好きはもちろん、ファンクやレアグルーヴ、ソフトロック好きなど、幅広い人におすすめ。

Nara Leão『Dez Anos Depois』
ナラ・レオンがフランス・パリへ亡命した1971年に発表した、ジャケットの空気感と同じく、ノルタルジックな1枚。ボサノヴァのスタンダードナンバーを多数収録し、邦題は『美しきボサノヴァのミューズ』。アナログはレア。

Sandra Sá『Vale Tudo』
ブラジリアン・ソウルのディーバ、サンドラ・サ(別名サンドラ・ヂ・サー)が1983年に出した3枚目のアルバム。ブギーやAORにも通じる80年代ソウルは、いまの気分にぴったり。中央左のサインは、前の所有者が盗まれないように入れたもの。ブラジルではよくあるみたい。

Taxi『Taxi(1980)』
タクシーがリリースした2作目のセルフタイトルアルバムは、山下達郎好きにもおすすめできるシティポップへも通じる1枚。1980年にレコードで発売後、CDでの再販もいまだされていないようで、中古市場にもなかなか出てこないそう。「これはすごいレアですね」と堀内さん。

ー 5月4日(水)には、堀内さんがコーヒーを淹れに店頭までお越しいただけます。コロナ禍によってイベントやパーティが減り、実店舗の在り方も変わってきました。「ディモンシュ」も「ビームス レコーズ」も実際にショップがあり、ポップアップショップも展開されます。実店舗があることのよさはどこにあると思いますか?

堀内:こうしてずっとカフェを続けてきていますけど、やっぱり辞められないのは、お客さんを含めた人との関わりがこの場所にあるからなんです。ぼくはコーヒーと豆、フードやスイーツなどを介してお客さんと接しているわけですけど、人と人との繋がりが産まれていくことがシンプルにすごく楽しいことなんですよ。だから30年も続けられていて、もう辞められないというか。この場所で生まれた人との繋がりがぼくを成長させてくれていますからね。ショップのよさはそこにあると思います。

廣瀬:堀内さんのおっしゃる通りですね。「ビームス レコーズ」もお客様とのコミュニケーションをすごく大事にしていて、セルフで選んでくださいというよりも、どんどんお客様に話しかけようというスタンスなんです。いまは現場以外の仕事もあるんですけど、それでもやっぱりお店にいたいと思っちゃうんですよね。お客様から教えてもらうこともあるし、話をして気持ちが上がって、また頑張ろうと思えますし。

堀内:そうなんですよね。この間、「ビームス レコーズ」にお邪魔したんですけどスタッフの方がすごく素敵な接客をされていて、その光景を見て羨ましいと思いました。こういうスタッフの方がいるお店はいいなと。

廣瀬:そうでしたか! ありがとうございます。

堀内:やはり、どこで買うかということもすごく重要ですよね。コーヒーで言えば、誰が淹れるのか、ということが大切なんだと思います。コーヒー1杯の値段は600円なんですけど、そこに豆のセレクト、焙煎、抽出という行為を含め、その人が淹れてくれたという気持ちが集約されているような気がするんです。ぼくはそこをずっと追求していきたい。「ビームス レコーズ」で廣瀬さんやスタッフの方と話をして買った1枚のレコードに対しても、その体験という付加価値があって、そこにすごく意味がある気がするんです。それが、やっぱり人なんだと思います。

INFORMATION

café vivement dimanche POP-UP SHOP
会期:2022年4月29日(金・祝)〜2022年5月8日(日)
場所:BEAMS RECORDS

PROFILE

Left: Takashi Horiuchi
(Owner of café vivement dimanche)
Master and roaster of “café vivement dimanche” who loves coffee, Brazilian music and professional wrestling. He has released many compilations, more than 50 in total. He is also a radio MC.
Official Site

Right: Asami Hirose
(Director of BEAMS RECORDS)
Director of BEAMS RECORDS who is in charge of buying, product development, and event planning, while also standing in the storefront. Her motto is to continue to actively introduce current artists.

Compilation has the charm of encountering something unknown.

ー First of all, please tell us how the pop-up shop of “café vivement dimanche” started.

Hirose:”dimanche” is a long-established cafe founded in 1994, so I had a one-sided admiration for it. Since Mr. Horiuchi is a Brazilian music connoisseur, I felt that we might have some cultural similarities. So I asked one of our staff members who lives in Kamakura to connect me to him, and I offered him to hold a pop-up shop at BEAMS.

Horiuchi: I’m flattered to hear you admired my cafe (laughs). One of our regular customers works at BEAMS, who introduced me to Ms. Hirose.

Hirose:Yes. Then, when we thought about what kind of pop-up shop we wanted to create, we wanted to focus on the wide range of musical culture that Mr. Horiuchi has been disseminating, not just as a café. There was a time when you operated a CD store alongside this “dimanche,” wasn’t there?

Horiuchi:Yes, I ran it from around 2005 to 2011.

Hirose:I visited there as well. I once bought a Brazilian music CD while asking the staff for recommendations.

Horiuchi:Oh, I see! When I started the CD store, I was just getting into Brazilian music.

Hirose:What made you decide to start a CD store in the first place?

Horiuchi:In 2002, after I released a compilation of Nara Leão’s music, I wanted to visit her grave, and I visited Rio de Janeiro. That was my first visit to Brazil, and I felt that there was a lot of fascinating Brazilian culture that was not yet known. So I thought it would be interesting to have a store that could introduce not only Brazilian music as we know it, but also the surrounding culture in a comprehensive manner. The name of the store was “claro.” At the time, there were many Brazilians living in Japan, and the concept was to introduce deeper Brazilian music to Japan that could be shared with them. It was a very small store, but it was fun.

ー You have released many compilations in the past, haven’t you?

Horiuchi:Yes. The first one was the Nara Leão compilation I mentioned earlier, and I have not counted them all, but I think I have made over 50 titles.

Hirose:I didn’t realize you had released that many! That includes those not under the name “dimanche,” doesn’t it?

Horiuchi:Yes. Some of them are under my own name, and I have created them under various themes. For example, I once made a compilation specializing in Brazilian boogie and disco. Thinking about it now, it was a little too early. I think it would be perfect now.

All: Laughs

I think it is simply amazing. To begin with, why do you think compilations are for you?

Horiuchi:I think the appeal of a compilation is that it has a theme and a flow. When I was young, I liked French films, and since then I have been conscious of compiling music like developing a movie-like story. Of course, in the beginning, I started by just putting in my favorite songs. Hirose:From the selector’s point of view, it is a very rewarding and fun job. You think about the order of the songs according to the theme you have created, or you put in unexpected twists and turns. For the listeners, there is also the chance to encounter something they never knew existed. But isn’t it hard to create that many?

Horiuchi: That’s the thing, it’s really hard work (laughs). I once continued a project called “Music Diary,” in which I released one album a month from Universal Music for about a year. At around the same time, I was supervising the reissue of Brazilian music. About 60 records of Brazilian music were reissued, but looking back on those days, I still get wiped out. I was running the cafe as well.

Hirose:That’s too much… By the way, how did you get into Brazilian music?

Horiuchi:Actually, it was after I started “dimanche.” When I started, I didn’t have much to do, so I was making free newspapers with customers and talking with them about various things. Eventually, people started bringing in records they liked and giving me their recommendations. One of them was Brazilian music, and as I looked into it in my own way, I got into it. From there, I started digging more and more. As I did so, my circle of music lovers gradually expanded, I made more and more acquaintances, and before I knew it, I was being asked to write liner notes. I started compilations as an extension of my desire to let people know what I liked.

ー Your free paper is famous among music lovers, and I heard that you published one last year after a long time.

Horiuchi: Yes, here’ s the paper

Horiuchi: I asked Hitoshi Okamoto (editor) to edit, and Eisaku Ono (graphic designer, representative of the design office nana) to design it. The three of us have been issuing the paper irregularly since 1995. It is composed of a column on the front page related to coffee shops, and on the back page, we list music and other things we like. Mr. Ono also designed the T-shirts and kitchen cloths that are sold at the pop-up store this time.

At the pop-up store, four T-shirts (5,280 yen each) and three linen kitchen cloths (3,300 yen each) with artwork of one-cup-drip coffee and Special Blend coffee beans (100g ¥825, 200g ¥1,595) will be available.

A 7-inch EP from an album that reveals the current state of Brazilian music.

ー “Coffee & Music Novos Compositores”, a 7-inch EP, will be sold at the pop-up store prior to the release of the album, the third in your compilation series. Can you tell us about this work?

V.A. “Coffee & Music Novos Compositores” ¥2,310
Side A: Tó Brandileone “Manhã”
Side B: Frederico Heliodoro “Coffee Place”

Horiuchi: The title “Novos Compositores” means new composers. The word is closely related to Dani Gurgel, who participated in the art direction, and her husband, Thiago Rabello, who is credited as the producer of this album. They are two of my favorite artists, and now we are friends, having them perform live at the cafe.

ー What do you mean by that?

Horiuchi: Around 2009, she released an album called “Agora” (which means “now” in Japanese) under the name Dani Gurgel e Novos Compositores, inviting many talented young artists at the time. This time, I asked Dani if we could create an album inviting fellow artists again, but with the theme of coffee, as a tribute to that album. So, with their cooperation, I made the album. It was actually completed about a year and a half ago, and when we were looking for the right time to release it, we got a call from BEAMS RECORDS, so we decided it was now or never! So we decided to go ahead with the 7-inch release. The jacket was shot by Dani, who is also active as a photographer.

Hirose:When we first talked about it, I was told that it was already finished and all we had to do was wait for the release. I was told that we might be able to release a 7-inch, so I said, “We’d love to do it!” We also decided to develop a pop-up shop to coincide with the release of the 7-inch. And, as for the two artists participating in this project, I think they embody the current state of Brazilian music, so I felt that it would be ideal for BEAMS RECORDS to carry their works.

Horiuchi:By the way, Tó Brandileone and Frederico Heliodoro, who are on the 7-inch, have performed at “dimanche” before. They play on words. They have a sense of humor that is unique to Brazilians.

All: LOL!

ー I know you must be very busy, but how do you check out new releases these days?

Horiuchi: Basically, I wake up around 9:00 a.m., open the store from 11:00 a.m. to 6:00 p.m., and leave the store by 9:00 p.m.. After that, I roast from 10:00 p.m. to 4 or 5:00 a.m., then go to bed, so I check out new releases during the breaks between roasting.

Hirose:It’s amazing that you are able to be in the store 5 days a week…!

ー What do you think is the relationship between music and coffee, two things you are so passionate about?

Horiuchi:Coffee and music go very well together. There were jazz cafes before cafes became widespread. Listening to music while drinking coffee has been enjoyed for a long time, and I think that each era has its own music that goes well with coffee.

Hirose:That’s right. Listening to music while drinking coffee is really comforting. When I drink coffee, I feel like listening to music.

Coffee & Music selected by Asami Hirose (BEAMS RECORDS)
A playlist created by Hirose, director of BEAMS RECORDS, based on this dialogue. It is a collection of contemporary Brazilian music which is perfect for a relaxing coffee break and acoustic music with a singing heart.

Horiuchi:That’s right. Nowadays, there are many genres of music and coffee has many facets, so it is fun to select music and coffee according to your mood. There are also many different occasions to enjoy music and a cup of coffee, such as while driving or at a cafe. There are many ways to enjoy each scene.

ー What kind of atmosphere would you recommend while listening to this 7-inch?

Horiuchi:The A-side “Manhã” means morning, so it would be good to play it with morning coffee. Wouldn’t it be nice to take a little time on Saturday or Sunday morning to grind and drip the beans and start the day from there? The B-side, “Coffee Place,” is an electronic song with a Louis Cole-like atmosphere, and I think it is a song that is very close to the multifaceted coffee scene of today.

Where and from whom you buy is an added value.

ー Lastly, tell us a little more about the pop-up shop. Your personal records will also be available for sale, but what kind of selection?

Horiuchi:I am still in the process of making the selection, but it is quite difficult. I have collected records before, but I have never released them. I am struggling to find the right balance between what to select and what not. If it is too maniacal, it might be a problem for the people who will get it. I want to select items that will make the people who buy them happy. At this point, I am thinking about the records I brought today. Brazilian music is really wide-ranging, including samba, bossa nova, AOR, and rap. There is a lot of interesting stuff that we didn’t include this time.

Tim Maia, “Tim Maia (1980)”
Tim Maia, the father of Brazilian soul, debuted in 1970. He has released about 10 self-titled albums alone, and this one is from 1980. Recommended for a wide range of people, including soul lovers as well as funk, rare groove, and soft rock lovers.

Nara Leão, “Dez Anos Depois”
Released in 1971, the year of Nara Leão’s exile to Paris, France, this is a nostalgic piece that is as atmospheric as the cover. It contains many standard bossa nova numbers, and the Japanese title is “Beautiful Muse of Bossa Nova.” Analog copies are rare.

Sandra Sá, “Vale Tudo”
This is the third album by Brazilian soul diva Sandra Sá (aka Sandra De Sá), released in 1983. Her 80’s soul, which has a touch of boogie and AOR, is perfect for today’s mood. The signature in the center left was put there by the previous owner to prevent it from being stolen. It seems to be common in Brazil.

Taxi, “Taxi (1980)”
Taxi’s self-titled second album is a city pop album that can be recommended to Tatsuro Yamashita lovers. After its release on vinyl in 1980, it has not been re-released on CD, and it is not easy to find on the secondhand market. “This is a great rarity,” says Horiuchi.

ー On Wednesday, May 4, Mr. Horiuchi will be at the pop up shop to brew coffee. The pandemic has reduced the number of events and parties, and changed the way actual stores operate. Both “dimanche” and BEAMS RECORDS have actual stores and pop-up stores can be held. What do you think is the advantage of having actual stores?

Horiuchi: I have been running the café for a long time now, and the reason I can’t quit is because of the relationships I have with people, including customers. I interact with customers through coffee, beans, food, and sweets, and I simply enjoy the connections that are formed between people. That is why I have been able to continue for 30 years, and I can’t quit. The connections I have made here have helped me grow. I think that is the beauty of the actual store.

Hirose:You are right. BEAMS RECORDS also places great importance on communication with customers. Rather than asking customers to make their own selections, we encourage them to talk to us. Even though I have other work outside of the shop now, I still want to be in the shop. I learn things from customers, and talking with them lifts my spirits and makes me want to do my best again.

Horiuchi: That’s right. I visited BEAMS RECORDS the other day, and the staff treated customers very nicely, and I felt envious. I thought it would be nice to have staff like that.

Hirose:I see. Thank you very much.

Horiuchi:After all, where you buy it is also very important. In the case of coffee, I think who brews it is the important factor. The price of a cup of coffee is 600 yen, but I feel that the price includes the selection of beans, roasting, and extraction, and grateful feelings for someone who brews it. That is what I want to keep pursuing. Even a single record that you buy after talking with Hirose and the staff at BEAMS RECORDS has the added value of the experience, and I think that is what makes it so meaningful. I think it’s people that mean the most.

INFORMATION

café vivement dimanche POP-UP SHOP
Period: April 29, 2022 (Fri., holiday) – May 8, 2022 (Sun.)
Location: BEAMS RECORDS

  • Photo:Yuji Sato
  • Text : Ryo Tajima(DMRT)
  • Edit : Shuhei Wakiyama(Rhino inc.)
  • Translation: Yoko Oyabu
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