FEATURE A story about the culture.

ずっと音楽だけをやってきた。カクバリズムの20年間。 ずっと音楽だけをやってきた。カクバリズムの20年間。
2022.11.18

ずっと音楽だけをやってきた。カクバリズムの20年間。

Twenty years of Kakubarhythm, which has always been only about music.

2002年にスタートした音楽レーベル「カクバリズム」が今年、設立20周年を迎えました。BEAMSではそれを記念して、レーベルを始めるきっかけとなった看板バンド「YOUR SONG IS GOOD(以下、ユアソン)」20周年に共作したアロハシャツのニューカラーを発売。そんな縁もあり、ツアー真っ只中で忙しい代表の角張さんと「ユアソン」のメンバーに20年の道のりを聞いてきました。

Kakubarhythm, a music label started in 2002, celebrated its 20th anniversary this year. To commemorate the occasion, BEAMS released new colors of aloha shirts co-created for the 20th anniversary of YOUR SONG IS GOOD, the signature band that started the label. Because of this connection, we asked the representative Mr. Kakubari, who is busy in the midst of his tour, and the members of YOUR SONG IS GOOD about their 20-year journey.

PROFILE

左:吉澤成友
(ミュージシャン、イラストレーター、デザイナー)
「カクバリズム」所属の6人組バンド「YOUR SONG IS GOOD」のギター担当。バンド結成当初からイラストレーター・デザイナーとしても働き、近年はバンド「yamomo」やソロ活動も活発に。愛称はモーリス。

中:角張 渉
(カクバリズム代表)
設立20周年を迎えた音楽レーベル「カクバリズム」代表。2018年には初の著書『衣・食・住・音 音楽仕事を続けて生きるには』(リトル・モア)を上梓するなど、社長業だけでなく幅広く活躍中。愛称はバリカク社長。

右:サイトウジュン
(ミュージシャン、コンポーザー、プロデューサー)
「カクバリズム」所属の6人組バンド「YOUR SONG IS GOOD」のリーダーでキーボード担当。DJユニット「DISCO MAKAPUU」としても活動中。楽曲提供からプロデュース、リミックスワークなど、さまざまな形で音楽制作を行う。愛称はJxJx。

憧れから始まったカクバリズム。

ー すでにご存知の方も多いと思いますが、いま一度、「カクバリズム」の始まりをお聞きしてもいいですか?

角張:元々、ぼくは学生時代からずっと、ジュンくんとモーリスが過去にやられてた「FRUITY」「NUTS&MILK」「SCHOOL JACKETS」というバンドが好きだったんです。憧れて東京に出てきたぐらいに。それで2001年に、ぼくがアルバイトをしていたライブハウスを辞めるタイミングで最後にイベントをやろうとなって、始めた企画名が「カクバリズム」。その翌年に「ユアソン」だけをリリースするレーベルとして、最初はアナログだけ、それも7インチのみを出そうと始めました。当時は周りでレコードを出す人も少なかったし、7インチだけっていうのがカッコいいなと。それが2002年3月ですね。

ー おふたりはその頃を覚えていますか?

吉澤:最近、たまたま仕舞っていた資料をガサゴソやってたら、まさにその最初の7インチのレコ発、2002年3月17日「下北沢シェルター」のパスが出てきて。忘れてたものが、少し蘇ってきましたね。

角張:ぼくもこの間、1回目のイベントのフライヤーがでてきました。当時のモーリスとジュンくんは普通に働いていて、ぼくは「ディスクユニオン」の下北沢店でアルバイトをしていたんですけど、何かと連絡して週3ぐらいで遊んでたんですよ。ジュンくんが昔やっていた「FRUITY」のディスコグラフィーをぼくのやっていた別レーベルでリリースさせてもらって、それが2001年11月ぐらいでしたね。数ヶ月間、すごく濃密だったのを覚えています。

サイトウ:若者だから勢いがあってね。ぼくらは20代後半で、社長が20代前半でした。

角張:出会った頃のジュン君はBEAMS的に言うと…。

サイトウ:BEAMS的?(笑)、というと〈パタゴニア〉?

吉澤:〈ロウアルパイン〉?

角張:じゃなくて、あのキルティングの…。

サイトウ:〈ラベンハム〉!?

角張:〈ラベンハム〉! 上質っぽいね、おしゃれだな〜って!って。当時、ぼくらの周りではジュンくんがファッションリーダーで、いかに真似をするかっていうのがあった(笑)。「FRUITY」の時は…。

吉澤:ボタンダウン?

サイトウ:ラガーシャツ?

角張:そう、ラガーシャツ…! 探したんだけど全然売ってなくて! パンツはショートパンツだった。当時はネットもないし、メディアにもあまり出ていなかったから、何をやってるかわからなくて。中央線で見かけた友達がいたんですけど、『blast』っていうヒップホップの雑誌を読んでたと。ジュン君はヒップホップを聞くんだ!って(笑)。

サイトウ:社長と出会った頃のぼくらは、若い時に勢いのある感じでやってたバンドが終わって、学校を卒業して働きながら新たなバンドをはじめる、「YOUR SONG IS GOOD」のことですが、そんな感じの状況でした。社長と出会う前の数年は、いろいろと模索していた時期で、面白かったけど迷走している感じでもあった。で、ここから心機一転、2周目を始めるぞっていうタイミングで、出会ったんですよね。すごく良いタイミングで威勢のいい若者が登場してきて、ぼくら的にもグッと前に進めたというか。

吉澤:出会ってからはすごく早かったよね。

サイトウ:当時、先輩と同世代はいたけど新しく出会う後輩はいなかったんですよね。そんな時に突然現れて、自分の記憶では、よかったです!ってライブの感想を言ってくれて嬉しかったのと、帰り際に10メートルぐらい離れたところから、「『フジロック』出れますよー!」って言ってきて。

一同:(笑)。

角張:行ったことないし、関係者でもないのにね(笑)。

サイトウ:自分もまったく一緒だから、『フジロック』知らないモノ同志で何をキャッチボールしてるんだっていう(笑)。

吉澤:自分たちと関係のない、別の世界だという感じだったしね。

角張:いまは少しコミットできている気がしますけど、当時は全然でしたよね。イベンターって言葉すら知らなかったですし。

ー そんな『フジロック』にも実際に出演し、今年は「思い出野郎Aチーム」のピンチヒッターとして「ユアソン」が急遽出演しましたね。レーベルの仲間意識を感じました。

角張:あれはブーストかかりましたね! 2日前にオファーしたんですけど、スケジュールが合わなかったらどうしようって不安でした。みんな柔軟にライブを優先してくれて、メンバーの家族には本当にもう20年ずっと迷惑かけ続けてます。ジュン君にもその話はたまにしますけど。

サイトウ:問題なしです、自称レーベル愛ナンバー1なので(笑)。

0から冒険した20年。

ー 実際に20周年を迎えられてみて、いかがですか?

角張:いい意味でみんなベテランになったのもあり、自分らのケツを叩くじゃないですけど、いいタイミングだと思ったので4月からひたすら20周年って言わせてもらっています。この前の仙台からツアーが始まったんですけど、どのバンドもすごくいいライブをするんですよ。つくづくいいレーベルだなっと思いましたね。そして、みんな優しい。特に「ユアソン」だけの頃は経験がなかったんで、デコボコなところを常に補ってくれて。そういう人たちだったから続けられたんだなと。もっと営利的だったり、優先順位が音楽じゃなかったり、他の人たちとだったら無理だったと思う。

吉澤:20年間で考えると、2年目に「MU-STARS」が来たのもデカかったよね。

角張:そうそう、「ユアソン」だけをやってこうみたいな話だったけど、一緒に「ユニオン」で働いていた清水くんが友達の藤原大輔と、「MU-STARS」ってのをやっていて。もらったミックステープがカッコよくてすぐ出そうみたいになって。

吉澤:徐々に仲間が増えて、 大きくなってるという実感はすごくある。

角張:活動の幅が広がってくと同時にシンクロする人たちが増えてきて。それこそ、モーリスとかジュンくんに「SAKEROCK」がやばいって言われたり。

吉澤:「SAKEROCK」はよく覚えてる。ひと目見て、ジュン君とこれはスゴいなと。

角張:高田漣さんのバックバンドを「SAKEROCK」がやっていて、それを見たふたりから「すごくかっこいい若者たちがいる」って。

サイトウ:その場ですぐに電話しましたね。とにかくすぐに一緒にライブをやった方がいい!と。先ほど、ぼくらは2周目と言いましたけど、1周目は先輩とか、周りの同世代の人たちの仲間に入れてもらえて、とてもよくしてもらって純粋に楽しくありがたかった時期。その季節が終わって、2周目に入ってバンドとして進むべき道を考えた時に、やっぱりこれからは自分たちの自発的な居場所、音楽的な意味でも新しい場でやれないかなと思ったんですよね。なので、社長が一緒にレコードを出しましょうって言ってくれた時に、すでに社長がやっていた「stifeen records」とは別で、新たにレーベルをやろう、新しい場所をつくってみないっていう話をして、そういう気持ちだったので、仲間が増えるのはすごく面白かった。

ー レーベルメイトを決めるにあたって、リクエストを出したりもしたんですか?

サイトウ:ぼくらはこうしていった方がいい、とは特に言ってないですね。そもそも「MU-STARS」が来た時点で、運命的に面白い人が来るような状態になってるぞと。「SAKEROCK」も一緒にやることにしましたって聞いて、やっぱりそうだよね!って(笑)。

角張:イルリメも、 ジュンくんが「スペシャ」の『STUDIO GROWN』って番組に出てた時に少しずつ仲よくなって。そこからイルリメが二階堂和美をプロデュースしているから「カクバリズム」でやらへん?って声をかけてもらって。そういえば、昔はいまより本当にペースが早くて、2、3ヶ月に1回は自主企画をやっていましたね。「下北沢シェルター」とか「恵比寿みるく」でオールナイトもやって、 友達のDJが増え始めて「DMR」とか「JET SET RECORDS」に置かせてもらえるようになって。

サイトウ:さっき新しい場所って言いましたけど、「カクバリズム」が始まってからは、これまでとは違う新たな世界に冒険をしてる感じで、それがこの20年間ずっと続いているような印象です。その後、結婚して、家庭を持って、昔のように週3で遊んで、みたいな関係値ではなくなっちゃったけど、でも、もう転がっているのは止まらないというか。その一緒に転がって進んでいる感覚を5年に1度の周年ライブでは、具体的に実感するっていうところがありますよね。

ー ジワジワと変化して行ったのを、周年で再確認する感じですね。

サイトウ:その変化でいうと個人的な記憶としては、最初期はとにかく「カクバリズム」の仲間たちと一緒にワイワイやるのが楽しくて、そういうノリ全開だったんですけど、数年後に「SAKEROCK」がやってきて、そのレコ発で対バンした時になんだか自分がめちゃくちゃスベッた感じがあって。なんというか近しい世代の友達みたいなノリをそのまま享受するというよりは、どうやらまた違う体験したことのない新しい自立した関係で、でも楽しい。っていう形に進化、変化したんだなっていう。いい意味で。

角張:よく話したのは「ユアソン」はたとえば小田急線、「SAKEROCK」は中央線とか。駅は一緒なんだけど、路線は違うみたいな。あとは世代もあるよね。

サイトウ:レーベル前夜から最初期の頃にくらべると、彼らは僕らの10個ぐらい下で、ここにきてバックグラウンドが違う世代とも関わる感じになってきたんだなっていう。

角張:でも、周年で企画をやると、その一体感が楽しかったですよね。次の周年までに細かい対バンが増えたりして。それまでは一つひとつが独立して、各自のシーンをつくって、自分のホームがあればいいと思ってたんですけど、楽しかったからツーマンしようみたいな話が出たり。ここ最近、また多いよね。

吉澤:この前も、めっちゃ楽しいから5年と言わずこういうのまたやりたいねって「cero」の高城くんと話してたよ。

角張:ところが我々スタッフは鬼のように大変なんですよ(笑)。ぼくもやりたいんですけど。

サイトウ:ぼくは、今回のツアーで感じたんですが、レーベルがはじまって20年目たっていよいよ味がしてきたなって。味がわかるようになってきたってというか。15年目までは夢中で前に進んでて、その勢いのままピークに向かっているムード、空気感があったという印象なんですが、自分的にはここ5年はなんとなく勢いだけじゃない感じがあって。そんななかコロナという大変な状況になって。でも、ゆっくりだけどどうにか前に進んでいて、そんななかまたこうやってレーベルメイトで再び集まって一緒にライブをやっているっていう状況が、未知の体験だったんですけど、なんだか雰囲気がめちゃくちゃいいんですよ。大変なんだけど、ピュアな楽しさで溢れているというか。酸いも甘いもじゃないですが、勢いだけじゃない面白さがあって。そこがすごく味わい深いものになっている。

11月5日に行われた「なんばHatch」でのツアーの様子。

11月6日に「名古屋 ダイヤモンドホール」で開催されたツアーの様子。

角張:みんな言ってますけど、「ユアソン」が一番いいライブをやってますよ。若いお客さんが観たら、びっくりするんじゃないかな。20代前半の若い新人社員の女の子も「圧倒的ですね」みたいな感じになってたぐらい。

吉澤:周年で集まって、久しぶりにみんなのライブ見るじゃない。それがすごくいいんだよ。みんなに感化されたライブだと思う。ここに来て、いい感覚だなと。

サイトウ:ツアー初日の仙台のライブを終えて、あれ?もしかしてレーベルメイトが沢山いるなかで、ぼくらが一番楽しんでしまってる可能性があるかも、と思い始めたんですよね(笑)。で、大阪、名古屋と経て、やっぱり一番楽しんでます!っていう確信に変わりました(笑)。それぞれ、みんなそう言うと思うけど。そのくらい面白い。

角張:あとは多分、お客さんがいようがいなかろうが関係なくなってますね(笑)。新しいユニフォームのおかげもあるだろうし、年齢とかも遠目でわかんないっていうのもあるけど。

一同:(笑)。

サイトウ:気分もいいんです、これが。

吉澤:本当につくってよかった。オン・オフがつきます。みんな私服だと、ステージへ出る前に円陣とか組まなそう。

角張:どんどん動きやすい方になってね。

ユアソンとBEAMSでつくったユニフォーム。

ー ステージ用のユニフォームがあると、やはり違いますか?

サイトウ:いろんな時期を経て、現在の年齢やバンド歴などを加味するとめちゃくちゃ重要です。ちょっと変だし、それがいい(笑)。これは若い時にはない感覚だよね。

吉澤:そうそう。メンバーも多いから、その人の個性が出てバラバラでいいよねっていう姿勢だったんです。昔はずっとつるんで学生時代の仲間みたいな感じだったけど、いまは年と共に本当にみんなバラバラになってるんで、これがすごいまとめてくれる。

角張:お客さんも購入して、この間の大阪で何人か着て来てくれて。

吉澤:そもそも、アロハシャツをつくろうとなったのはなんでだったっけ?

角張:「Aloha Got Soul」と〈TOKYO CULTUART by BEAMS〉で何度もイベントをやらせてもらっていて。「ユアソン」20周年のタイミングで衣装をつくろうみたいな話が上がって、それだったらアロハシャツとかつくれたらいいよねって流れからBEAMSに相談したんだよね。

吉澤:そうだ、その一歩手前でとりあえずみんな夏っぽいシャツ着ようみたいな流れがあって、柄違いとかキューバシャツとか着て。その段階があって、だったらつくろうと。

サイトウ:ぼくひとりだけ先行して、ひとりアロハ期もあった。

角張:ジュン君はひとりでアロハを脱却したけど、自ら戻って来ましたよね(笑)。間に〈アメアパ〉期もあって。

サイトウ:〈アメアパ〉期ありましたね(笑)。そう、かってに脱却して勝手にまたひとりで戻って、多分これはいいぞっていうのを勝手に確信してました(笑)。それで、せっかくのバンド20周年なら揃えてもいいんじゃないって。

ー そこでアロハシャツを選ぶところが「ユアソン」らしいですよね。

吉澤:2007、8年ごろはアロハを着て、レイを首にかけて、暴れるみたいなライブをやってたからね。

サイトウ:その頃って、秋、冬のライブ用に新しいアロハを購入する難しさとか、衣装にしてみて初めて知るとかあったよね(笑)。自分たちのオリジナルを手に入れて、いまはいつでも大丈夫な状況っていうのは、本当に最高です。

ー デザインはモーリスさんに手掛けていただきました。

吉澤 :叩き代のラフを何パターンか出して、メンバーで意見交換しながら決めましたね。結構いっぱいつくったよね?

サイトウ:10パターンぐらいつくってくれたかな? その中から、20周年というコンセプトがあったんで、バンドのことを表してるデザインがいいんじゃないかなと思ったんです。いまのデザインのものは、各メンバーの楽器が面白く配置されていて、これだ!って思いました。かっこいいです。

吉澤:ありがとうございます。柄の大きさをどれくらいにするかとか色を調整してね。

サイトウ:やっぱりモーリスは、「YOUR SONG IS GOOD」の絵を描かせたら世界一ですね(笑)。

ー 「ユアソン」20周年はネイビーでリリースし、「カクバリズム」20周年は同じデザインでミントグリーンのカラーです。物販で販売できないくらい売れてしまい…。

吉澤:メンバー全員に似合う色、というのも考えたよね。

角張:今回のは最初に見た時、明るくて大丈夫かなと思ったんだけど、すごく似合ってた。ピンクが効いてますよね。パンツも〈mas.〉とつくったんですけど、人気がすごくてすぐに売り切れたみたいで。

サイトウ:ここにきてのこういう熱い展開はうれしいですね。

角張:ジュンくんを若い頃から好きだった人は、いま30代から40代半ばになってると思うんですけど、タイミング的に服を変えて、JxJxに近づきたいっていう感じあるのかも。だから多分、いまは赤いニット帽も人気が出てるはずです(笑)。残るはジュンくんがずっとつけてる黄色の…。

吉澤:何が入ってるか分からないやつ(笑)。

角張:あれの商品化ですね(笑)。

これからは外へと広げていきたい。

ー 20周年を経て、新しい動きはありそうですか?

角張:いままでは全部“Do It Yourself”でやってたんですけど、これからは外と一緒に広げていく作業をやりたいなと。自分らの周りだけでやるのがかっこいいと思っていたし、やりやすくてラクではあるんですけど、最近は新しい出会いを楽しく受け入れるようになって来ました。広げていけたらっていうのが、ぼくの21年目の1つの指針です。

サイトウ:面白いと思う。いいですね。

角張:あとは、レーベルで何かというよりは、もっと聴いてもらいたいですね。「ユアソン」は年明けに「WWW」で若いハウスのDJコレクティヴ「CYK」と一緒にやるんですけど、そんな自分らで想像していないリクエストにもいまなら応えられると思います。モーリスもここ2年でね。

吉澤:活動スタイルとか、いろいろ変わった時期でもあったよね。ソロや、XTALくんと活動をしたり、コロナ禍が理由で「キセル」のふたりと「グッドラックヘイワ」の卓史くんと「yamomo」っていうバンドも始めたりして、そのまま継続して全部を広げていきたい。

角張:BEAMSさんもそうだし、12月2日(金)には「Dommune」の配信もやるんですよ。保守的というか、石橋を叩いちゃうんで腰が重かったんですけど、今後はそんな試みをもっとやっていきたいなと。バンドにもコラボして欲しいし、最終的に「カクバリズム」って名前はぼやっとしてていいんです。頑張って広げて、25周年にまたなにかやれたらね。若い頃は、周年いらなくない?って思ってたんですけど。

サイトウ:周年、いります(笑)。でもよく考えたら、ぼくら一番楽しんでるとか言ってしまってたんですけど、実はめちゃくちゃピンチなんですよね。コロナで何もできなかったし、ギターのシライシくんが離脱してしまったし、ドラムのタナカさんもお休み中で。でも、不思議とめちゃくちゃ楽しくやれている。だから、なんだかわからないですが今後もいける手応えがあります。

吉澤:これからレイジくんが戻ってきて、さらにその先の展開が楽しみだよね。

角張:この前「音楽だけやってるよね」って細野さんに言われて、浜野君が俳優をやってるんですけど、たしかに基本的には音楽だけをやってきたなって。今後、レコード屋を開く予定があって、いろいろつくって行きたいと思うんですけど、まだまだ忙しくて手が回ってないのが現状です。

ー 残すは11月23日(水・祝)の「立川ステージガーデン」で20周年ツアーも幕を下ろします。楽しみにしています!

角張:昼から夜まで10時間ちょっと、もう登山ですね(笑)。頂上でいい景色が見れると思います!

吉澤:それから! 立川でギターのシライシが一夜限りで復活するんですよ。

サイトウ:そうそう! レーベル20周年の節目に、立ち上げから一緒に歩んだメンバーともう一回演奏します。一緒に楽しみましょう。

角張:でも、いまはみんなキャンプとか行っちゃうんですよね(笑)とはいえみんな本当に良い音楽を鳴らしているので、見逃さず、聞き逃さずにお願いしたいです!!! いつまでやれるかわからないってのもあるので(笑)、周年に限らず遊びに来て欲しいです!

INFORMATION

KAKUBARHYTHM 20years Anniversary Special Vol.10 Final
日時:11月23日(水・祝)12:00〜
場所:立川STAGE GARDEN
出演:YOUR SONG IS GOOD、キセル、二階堂和美、cero、片想い、VIDEOTAPEMUSIC、スカート、思い出野郎Aチーム、在日ファンク、mei ehara、Hei Tanaka、Homecomings、Ogawa&Tokoro、MU-STARS(DJ)

PROFILE

Left: Masatomo Yoshizawa
(Musician, illustrator, designer)
Yoshizawa is the guitarist of YOUR SONG IS GOOD, a six-member band belonging to Kakubarhythm. He has also worked as an illustrator and designer since the band’s formation, and in recent years has been active in the band “yamomo” and doing solo activities. His nickname is Maurice.

Middle: Wataru Kakubari
(Representative of Kakubarhythm)
Representative of the music label Kakubarhythm, which celebrated its 20th anniversary, he is active not only as president but also in a wide range of other activities, including publishing his first book, “Clothing, Food, Housing, and Sound: How to Continue Living with Music Work” (Little More) in 2018. His nickname is President Barikaku.

Right: Jun Saito
(Musician, composer, producer)
Jun Saito is the leader and keyboardist of the six-piece band YOUR SONG IS GOOD, which belongs to Kakubarhythm, and is also active as a member of the DJ unit DISCO MAKAPUU. He produces music in various forms, from providing songs to producing and remixing. His nickname is JxJx.

Kakubarhythm started from a longing.

ー I am sure many of you already know about this, but may I ask how Kakubarhythm began?

Kakubari: Originally, since I was a student, I had always liked the bands FRUITY, NUTS&MILK, and SCHOOL JACKETS that Jun and Maurice had played in the past. I even came to Tokyo longing for these bands. In 2001, when I quit my part-time job at a live music club, I decided to hold one last event, which I named “Kakubarhythm”. The following year, I started a label with the same name. The only release was YOUR SONG IS GOOD, and at first I decided to release only 7 inch records. At the time, there were not many people around me who were releasing vinyls, and I thought it would be cool to release only 7 inches. That was in March 2002.

ー Do you two remember that time?

Maurice: Recently, I happened to be rummaging through my archives and found the entrance pass for the very first 7″ record release party at Shimokitazawa Shelter on March 17, 2002. It brought back some memories.

Kakubari: I also found the flyer for the first event recently. At the time, Maurice and Jun were both working full-time, and I was working part-time at the Disk Union Shimokitazawa store, and we would contact each other and hang out like three times a week. In November 2001, Jun let me release the discography of FRUITY, his band in the past, on my different label that I was running at the time. I remember it was a very intense few months.

Jun: We were young, so we had a lot of energy. We were in our late 20s and President was in his early 20s.

Kakubari: If I were to tell you what kind of Beams-like clothes you were wearing around the time we first met….

Jun: Beams-like clothes? (laughs) Like Patagonia?

Maurice: Lowe Alpine?

Kakubari: No, that quilted one….

Jun: Lavenham!?

Kakubari: Lavenham! It’s so high quality, so fashionable! At the time, Jun was the fashion leader around us, and we were trying to imitate him (laughs). When he was doing FRUITY…

Maurice: A button-down shirt?

Jun:A rugger shirt?

Kakubari: Yes, a rugger shirt! I looked for one like yours, but they didn’t sell them at all! The pants were shorts. There was no Internet and not much media coverage back then, so I didn’t know what you were up to. One of my friends saw you on the Chuo Line and said you were reading a hip-hop magazine called “blast”. I was like, “Wow, Jun listens to hip-hop! ”(laughs).

Jun: When we met President, we had just finished playing in a band that had been very active when we were young, and were starting a new band called YOUR SONG IS GOOD while working after graduating from school. The years before meeting President were a time of searching for things, and it was interesting but also a time of feeling lost. So I met him at a time when I was ready to make a fresh start and begin my second round. A dynamic young man appeared in front of us at a very good time, and we were able to move forward quickly.

Maurice: It was very quick after we met.

Jun: At that time, we were surrounded by seniors and peers, but didn’t really have a chance to meet new younger people. Then suddenly he showed up, and from what I remember, he told me how he liked the show and made me feel happy. And then on his way home, from like 10 meters away, he yelled at me, “You should play at Fuji Rock!”

Everyone: (laughs).

Kakubari: I’d never been to Fuji Rock, and I wasn’t at all related to it (laughs).

Jun: I was the same. So, we had a mysterious exchange although both of us had no idea about what Fuji Rock was like (laughs).

Maurice: We felt that it was a different world that had nothing to do with us.

Kakubari: I feel like I am a little more committed now, but at that time, I had nothing to do with it. I didn’t even know what an event coordinator was.

ー Then you actually performed at Fuji Rock, and again this year YOUR SONG IS GOOD performed as a pinch hitter for Omoide Yaro A-Team on short notice. I felt the camaraderie of the label.

Kakubari: That was encouraging. I made the offer two days before the show, but I was worried what would happen if the members’ schedules didn’t work out. Everyone was flexible and prioritized the live show as a result. I have been really inconveniencing the members’ families for 20 years now. I sometimes talk about that with Jun, too.

Jun: No problem. I call myself the biggest supporter of this label. (laughs).

20 years of adventure from zero.

ー How do you feel now that you are actually celebrating your 20th anniversary?

Kakubari: We have all become experienced in a good way, and it seemed like a good time to motivate ourselves. So since April, I have been saying “20th anniversary”.
The tour started in Sendai, and all the bands put on very good shows. I really felt that this is a good label. And everyone is so kind. Especially when I only had YOUR SONG IS GOOD, I had no experience, so everyone always made up for what was missing. It was people like that that kept me going. I don’t think it would have been possible if we had been more commercial, or if our priority had not been music, or if I had been with other people.

Maurice: Thinking about the past 20 years, the fact that MU-STARS joined the label in the second year was also significant.

Kakubari: Yes, we had talked about just releasing YOUR SONG IS GOOD, but Shimizu, who was working at Disk Union with me, started MU-STARS with his friend Daisuke Fujiwara. The mixtape he gave me was so cool that we decided to release it right away.

Maurice: I really feel that we are gradually gaining more and more friends and getting bigger.

Kakubari: As the scope of our activities expanded, the number of people with whom we synchronized increased. For example, Maurice and Jun told me that SAKEROCK was sick.

Maurice: I remember SAKEROCK vividly. At first sight, Jun and I thought it was great.

Kakubari: SAKEROCK was the backing band for Ren Takada, and when Jun and Maurice saw them, they said, “There are some really cool young people here”.

Jun: I called President right away. I said, “We should do a live show with them right away!” I mentioned earlier that I was ready to begin my second round., The first round was a period of pure fun when we were included in the company of seniors and peers around us, and we were treated very nicely. When that ended and we entered the second round, we were not sure if that was still where we belonged. When we thought about the path we should take as a band, we decided that we wanted a place where we could be spontaneous, and a new venue in the musical sense as well. So when President said let’s put out a record together, we talked about starting a new label and creating a new place apart from “stiffen records,” which President was already running. That was how I felt, so it was very interesting to have more friends.

ー Did you make any requests when deciding on label mates?

Jun: We didn’t really make any specific requests. When MU-STARS joined us, we thought that this label was destined to find an interesting person. When we heard that SAKEROCK was also joining , we were like, “We knew it!!”

Kakubari: Regarding Illreme, Jun became friends with him when Jun was on a program called “STUDIO GROWN” on Space Shower TV. I was asked if I would like to release Kazumi Nikaido via Kakubarhythm since Illreme was producing her. Come to think of it, the pace was much faster in the old days, and we used to do an independent project once every two or three months. We did all-nighters at Shimokitazawa Shelter and Ebisu Milk, and as my DJ friends started to increase, DMR and JET SET RECORDS started dealing with our records.

Jun: I mentioned “a new place” earlier, but after Kakubarhythm started, I felt like I was venturing into a new world that was different from the one I was used to, and that has been going on for the past 20 years, that’s my impression. After getting married and having families, we no longer hang out together 3 times a week as we did in the past, but we still keep on rolling together. The anniversary live concert once every five years gives me a tangible sense of rolling with them.

ー It is like reconfirming the gradual changes that have taken place over time at the anniversary.

Jun: In terms of changes, my personal memory is that in the beginning, I was just having a lot of fun with my friends from Kakubarhythm, and I was in full throttle. However, a few years later, SAKEROCK came along, and when I played with them at their record release event, I felt like I bombed. Since then my view on label mates evolved and changed in a good way. Rather than going along like friends of a close generation, it should be more independent. We are friends, but not just friends, not like seniors or juniors, but we can have fun together.. that sort of thing.

Kakubari: We often talked about how YOUR SONG IS GOOD is like the Odakyu line and SAKEROCK is like the Chuo line, for example. The stations are the same, but the lines are different. There is also the generation gap.

Jun: They are about 10 years younger than us. Compared to the pre-label days and the early days, I felt that we are now getting involved with a generation with a different background.

Kakubari: But it was fun to have that sense of togetherness when we did a project on our anniversary. By the time of the next anniversary event, we would have more bands or something like that. I used to think that each group should be independent and create its own scene and have its own home, but since it was so much fun, there was talk of doing a two-man show. Recently, there have been a lot of them again.

Jun: The other day, I was talking with Takagi of “cero” about how much fun it was and how we wanted to do this kind of thing again, even without waiting for another 5 years.

Kakubari: But it’s devilishly hard for us staff (laughs). I want to do it, too, if possible.

Jun: I felt during this tour that 20 years have passed since the label started and that it is finally starting to have a taste of its own flavor. Up to the 15th year, the label was moving forward enthusiastically, and I got the impression that the mood and atmosphere was toward its peak with the momentum it had built up. But for me, the last five years have been more than just momentum. We went through a difficult situation with Coronavirus, but we are somehow moving forward, albeit slowly. Now we are back together as label mates and doing live shows together. It is an unknown experience for all of us, but the atmosphere is really good. It’s hard work, but it’s filled with pure fun. After tasting the sweets and bitters of life, it has become interesting in a true sense, not just vigorous. That’s what makes it so enjoyable.

The photos of the tour held on November 5 at Namba Hatch.

The photos of the tour held on November 6 at Nagoya Diamond Hall.

Kakubari: Everyone says it, but YOUR SONG IS GOOD has the best live performance. I think young audiences would be surprised to see it. Even a young new employee girl in her early twenties said, “It’s overwhelming.”

Maurice: When we get together for the anniversary, it’s the first time in a while to see everyone’s live performance. That has a great effect. I think the live show is inspired by everyone else. It’s a good feeling.

Jun: After the Sendai show on the first day of the tour, I started to think that we might be having the most fun out of all the label mates (laughs). Then, after the Osaka and Nagoya shows, I became convinced that we were having the most fun! (laughs). I think everyone would say the same thing, but that’s how interesting it is.

Kakubari: I can also say that it doesn’t matter anymore whether or not there is an audience (laughs). It’s probably because of the new uniforms, and partly because you can’t tell from a distance how old we are.

Everyone: (laughs).

Jun: Uniforms make us feel good.

Maurice: I’m really glad we made it. It makes it easy to turn on and off. If everyone wears their own clothes, I don’t think we will huddle up before going out on stage.

Kakubari: The band feels more and more comfortable moving around.

Uniforms made by YOUR SONG IS GOOD and BEAMS.

ー Does it make a difference if you have a uniform for the stage?

Jun: We went through a lot of different periods, but it’s crazy important when you take into account our current age and our band history. It’s a little weird, and that’s good (laughs). This is a feeling you don’t get when you’re young.

Maurice: Yes, yes. There are a lot of members, so we used to think that it was okay for each person’s individuality to come out and be different. In the past, we used to hang out together all the time, like friends from school, but now everyone has become more spread out over the years, so this is a great way to bring us together.

Kakubari: Audience bought them and some of them wore them in Osaka the other day.

Maurice: What made you decide to make aloha shirts in the first place?

Kakubari: We had done a number of events with Aloha Got Soul at TOKYO CULTUART by BEAMS. We talked about making costumes for the 20th anniversary of YOUR SONG IS GOOD, and we thought it would be great if we could make aloha shirts, so we asked BEAMS about it.

Maurice: That’s right. And one step before that, there was this agreement that everyone should wear summery shirts, like different patterns or Cuban shirts. Then we decided to create a new shirt.

Jun: There was a period when I was the only one wearing aloha ahead of everyone else.

Kakubari: Jun wore aloha, then stopped wearing it, then came back to it (laughs). There was also the “American Apparel” period in between.

Saito: There was the “American Apparel” period (laughs). Yes, I broke away and came back on my own, and I was convinced on my own that this was probably a good idea (laughs). Then, I thought that since it was the 20th anniversary of the band, it would be a good idea to have a uniform.

ー I guess it is typical of YOUR SONG IS GOOD to choose an aloha shirt for a uniform.

Maurice: Around 2007 or 2008, we used to do live shows where we would wear aloha shirts and leis around our necks and go wild.

Jun: Back then, there was the difficulty of buying new aloha for fall and winter gigs, which we didn’t know about until we tried it on as a costume (laughs). It is really great to have our own originals and be in a situation where we can perform anytime now.

ー The design was done by Maurice.

Maurice: I submitted several rough patterns, and the members exchanged opinions while deciding on the design. I made quite a lot, didn’t I?

Jun: I think you made about 10 patterns. Since we had the concept of the 20th anniversary, we thought a design that represents the band would be good. The current design has each member’s instrument arranged in an interesting way, and I thought, “This is it! It’s cool”.

Maurice: Thank you very much. Then I adjusted the colors and the size of the pattern.

Jun: After all, Maurice is the best in the world at drawing YOUR SONG IS GOOD pictures (laughs).

ー The 20th anniversary of YOUR SONG IS GOOD was released in navy, and the 20th anniversary of Kakubarhythm is the same design in mint green. It sold so well that we couldn’t sell it through merchandising…

Maurice: We also thought of a color that would suit all the members.

Kakubari: When I first saw this one, I wondered if it would be too bright, but it looked great on everyone. The pink works well, doesn’t it? We also made pants with “mas.”, but they were so popular that they sold out quickly.

Jun: I’m glad to see such an exciting development.

Kakubari: People who have liked Jun since they were young are now in their 30s or mid-40s, and they may want to change their clothes to be closer to JxJx’s at this time. So, red knit hats are probably popular now (laughs). The only thing left is the yellow one that Jun has been wearing….

Maurice: I don’t know what’s in it (laughs).

Kakubari: That one should be commercialized (laughs).

From now on, we would like to expand outward.

ー After the 20th anniversary, are there any new developments?

Kakubari: Until now, we have done everything in the spirit of “Do it yourself”, but from now on, we would like to work on expanding our activities together with the outside world. I thought it was cool to do things only around ourselves, and it was easy and comfortable, but recently I have come to enjoy and accept new encounters. One of my guidelines for the 21st year is to expand the scope of my work.

Jun: I think it’s exciting. I like it.

Kakubari: Also, rather than sticking to the label, I would like to increase opportunities for people to listen to us more. YOUR SONG IS GOOD is going to perform with a young house DJ collective CYK at WWW early next year, and I think we can respond to unexpected requests like that now. Maurice has also been expanding his field for the past two years.

Maurice: It was a time of various changes in my style of activities. I have been working solo and working with XTAL. And because of the pandemic, I started a band called “yamomo” with the two members of Kicell and Takuji of Good Luck Heiwa. I would like to continue and expand all of them as they are.

Kakubari: Collaboration with BEAMS is one of them, and we’ll also be streaming the show on Dommune on December 2 (Friday). I have been conservative, or rather, I have been excessively cautious, but I would like to make more attempts like that from now on. I want bands to collaborate more, too. And in the end, the name Kakubarhythm can be vague. I hope to expand it and do something for the 25th anniversary. When I was younger, I used to think that there was no need for an anniversary.

Jun: Yes, we do need an anniversary (laughs). But now that I think about it, I said that we were having the most fun, but in fact we are in a really tight spot. We couldn’t do anything due to the pandemic, guitarist Shiraishi left the band, and drummer Reiji is on leave. But strangely enough, we are having a lot of fun. So, I don’t know what it is, but I have a good feeling that we can continue to do so.

Maurice: I am looking forward to the return of Reiji and what will happen after that.

Kakubari: The other day, Mr. Hosono said to me, “You only do music, don’t you?” Hamano-kun is an actor, but it is true that I have basically done only music. I have plans to open a record shop in the future, and I would like to make various kinds of products, but I am still too busy to do so.

ー The 20th anniversary tour will come to an end on November 23 (Wed., national holiday) at the Tachikawa Stage Garden. We are looking forward to it!

Kakubari: It will be a little over 10 hours from noon to night, so it’s like mountain climbing (laughs). I’m sure we’ll get some great views at the top!

Maurice: And also, guitarist Shiraishi will come back for one night only in Tachikawa.

Jun: That’s right! On the occasion of the label’s 20th anniversary, we will play one more time with the members who have walked with us since the start-up. Let’s have fun together.

Kakubari: But now everyone would rather go camping or something like that (laughs). That said, they all sound really good, so please don’t miss out on seeing and hearing them!!! We don’t know how long we can do this for (laugh), so please come and hang out with us, not just for the anniversary!

INFORMATION

KAKUBARHYTHM 20years Anniversary Special Vol.10 Final
Date & Time: November 23 (Wed., holiday) from 12:00
Place: Tachikawa STAGE GARDEN
Featuring:YOUR SONG IS GOOD, Kicell, Kazumi Nikaido, cero, Kataomoi, VIDEOTAPEMUSIC, Skirt, Omoide Yaro A-Team, Zainichi Funk, mei ehara, Hei Tanaka, Homecomings, Ogawa & Tokoro, MU-STARS (DJ)

  • Photo_Masashi Ura(Interview)、Tomoya Miura(Live)
  • Edit&Text_Shuhei Wakiyama(HOUYHNHNM / Rhino inc.)
  • Translation_Yoko Oyabu
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