WHY
そんなコインローファーの中でも、随一の品質と人気を誇る超メジャー級の大物(もとい、本物)が〈ジェイエムウエストン〉の『180』でしょう。1946年に誕生し、当時と変わらぬ木型のまま息づく名品は、しなやかで均整のとれたプロポーションがまずもって美しい。本国パリの直営店ではキツめのフィッティングを勧められる(※革がいいからいずれは伸びて足に馴染み、まるで靴下のような履き心地になる)という逸話があります。ビームスでもこの「初恋の背伸び」的洗礼を受けた先輩諸氏がいるとのことですが、それもあってか、〈ビームスF〉では今日的なフィッティングで気兼ねなく購入できますので、どうぞご安心くださいませ。
ブランドの象徴と言っていい代表的モデルが、この『180』シグニチャーローファー!
サドル部分に切り込みを設けたデザインで、かつて学生たちがここに硬貨を挟んで履いたことからコインローファーと呼ばれるように。
DETAIL
職人の手仕事を経て製靴される
最高に“革いい”ローファー
自社で皮革タンナーを所有するシューメーカーは、他にレッド・ウイングだけと目されるほど、革へのこだわりが深い〈ジェイエムウエストン〉。実際にレザーソールは自社謹製。創業以来変わらずフランス・リモージュ地方の工場で、ベジタブルタンニン鞣しによって革を作っています。わずかに磨くだけで自然な光沢が放たれる宝石のような素材は、文字通り唯一無二の輝き。初恋のあの人はもとより、もしかしたら結婚指輪よりも付き合い長~くなりそうな一生モノとなることでしょう。
高級紳士靴メーカーとして唯一、レザーソールを自社で用意。それにしても細部の仕上げが美しすぎ、そりゃあ一目惚れしちゃいますって。