CHECK
じゃあ具体的にどこがわきまえているかと言うと、どんな場でも間違いのない三つ釦段返りに、日本が誇るスーツ地の名産地・尾州で製織したメリノウール生地を合わせる磐石のチョイス。冠婚葬祭は誰しもに訪れます。そのときはやっぱりプレーンがいい。デコに盛られたベリー&ベリーのパンケーキもいいけど、ツウになると最後はプレーンパンケーキで生地の(粉の)味を楽しむ、みたいな。ブラックスーツも生地の質感が味の決め手。冠婚葬祭オールOKと汎用性の高い黒スーツですが、こんな風にこだわっていれば玄人もまず認めるはず。苦労せずに洒落者たちを唸らせる一着といえましょう。
華美になりすぎない、肌触りのいい綾織り生地。豪州産のメリノウールを用い、尾州にて製織。
DETAIL
日本の、日本人による、
日本人のための懇切丁寧な国内仕立て
主張はしないけどなんだかお洒落。そのためには生地だけでなく、美しいシルエットも肝要。となるとパターン設計に加えて仕上げの段階でのアイロンワークも重要で、だからこそ信頼のおける日本の工房との協業を貫いています。日本人の体型に合わせて繊細な縫製が行われ、シーズンごとにミリ単位の細かな修正もプラス。平板な日本人が着て適度に立体的になるよう作り込まれているのは、肩回りを見れば一目瞭然。パンツだって一見プレーンでも、穿けば見惚れる「フツー」の美が込められまくってます。
例えばホラ、ふっくら立体的なラペルの返りに確かな仕立ての技術がキラリ。同じく百名品の光沢麗しいシルクチーフとも相性やよし。