
LE LABO
Vol.1
フランス生まれNY育ちLE LABOに潜入!
Featuring

LE LABO
(ル ラボ)
香水の都として知られるフランスのグラース生まれ、NY育ち。革新性と伝統を組み合わせたスローパフューマリーとして知られるLE LABOは、侘・寂の概念やソローの思想をベースとするユニークな発想も魅力です。クラフトマンシップが息づく、芸術的な香りにはファンが多数。一度は手にしたい憧れのブランドです。

01 Shop Tour!
LE LABOのものづくりのこと。
独自の世界観とアーティスティックなものづくりで人々を魅了するLE LABO。フレグランスに興味津々のbb部の2人が、フランスで生まれ、NYで育ったスローパフューマリーのみなさんに、香りやブランドに対するこだわりをたっぷりうかがいます。

さっそく憧れのお店に潜入!
いつ、どこで創業したの?
(坂井)
2006年にNYで誕生しました。フランス・グラース地方の原料を中心に調合しているので「グラース生まれ、NY育ち」と呼んでいます。もともと大手のフレグランスメゾンにいた2人が独立し、世の中にない特別で芸術的なパフュームを作りたいと思ったのがきっかけ。オープン日には想像以上のお客様が訪れ、お店を一旦クローズしたという逸話もあるほど。初日からニューヨーカーの話題となりました。
ブランドが大切にしていることって何? (抱)
“侘・寂”の概念や“不完全の美”。ソローの思想も大切にしています。手摘みされたバラや手作りのキャンドル、そして手作業での調合。すべてにクラフトマンシップを活かし、丁寧に芸術品を作り上げることをコンセプトとしています。

現在日本に6店舗を構えるLE LABO。その場で香水を調合してもらえる“フレッシュブレンド”を体験できるのは東京では代官山だけ。内装にもこだわりがたっぷり。
ブランドの世界観を表現する上で大切にしていることは何ですか? (坂井)
立ち上げ当時からすべての製品がヴィーガン。動物実験は行わず、動物性の香料も一切使用していません。レフィルサービスも行っていて、ごく自然にサスティナブルな取り組みに関わってきました。

原料や調合についてのこだわりは? (抱)
パフュームの世界では調香師の名前が立つこともありますが、LE LABOでは調香師の名前はご案内していません。それよりも大切なのはクラフトマンシップ。手作業で丁寧に作り上げること。これを私たちは“スローパフューマリー”と呼んでいます。パフュームの創作はより人道的な立場に立つことが大事だと思っているので、原料はヴィーガンです。

製品に使用する材料はすべてヴィーガン。発売したばかりで香水と並んで人気のあるキャンドルは、写真のように素材を並べてレイアウト。環境に優しいソイワックスを使って、手作業で完成させている。ブランドでは“スローパフューマリー”をコンセプトに掲げ、丁寧に芸術品を作り上げている。背景がしっかり見えるから、より安心して使うことができる。
多くの人が訪れるLE LABO代官山の魅力って? (坂井)
今、日本に6店舗あるのですが、その場で自分の欲しい香水を調合してもらえるフレッシュブレンドを実施しているショップは日本では代官山と京都のお店だけです。目の前で調合している光景を見ることができます。フレッシュブレンドは特別感もありますよね。ボトルに貼るラベルには、自分の好きな名前や絵文字を入れることができます。こちらは全店で実施しています。

この場所で、どんな体験ができますか? (抱)
香りは目に見えないもの。例え同じ香りでも、身に付ける人の体温や体調、気候などでも香りが変わります。その繊細でアート的な要素を楽しんでもらえたら嬉しいです。

LE LABOでは、好みの香りを数種類に絞ってもらった後、実際につけて香りの変化を楽しんでもらう。ショップの外や自宅など、場所を変えると感じ方も異なるそう。

02 Talk To Talk!
bb部が気になること、ぜんぶ聞いてみます。
ファッションと同じように、日々の気分で香りを選べるようになりたい。bb部が気になる香りのこと、ぜんぶ質問してみました!

シーンや身につける洋服などによって香りを変化させ、全体のバランスを整えるのも楽しい。香水を暮らしの一部として取り入れられるように、いろいろと学んでいきます。
自分に合った香りを見つけるコツを知りたいです。 (抱)
自分に合うかを考えるより、直感で好きな香りか苦手な香りかを選ぶのが大事だと思います。ジャスミン系は好きとか、つい原料の名前で選ぶことが多い人もいるかと思うのですが、調合によって香りは変化します。固定観念を捨てて、本能的に選ぶといいと思います。それと、選択を焦らないこと。お店や外、自宅など、場所によって香りの感じ方も変わるはず。いつもいる空間で香って頂くのがベストなので、「すぐに判断しなくていいですよ」と接客しています。


ジェンダーレスで使える香りはありますか? (抱)
基本的には年齢、性別、国籍を問わず愛用できる香りを展開していますが、LE LABOで言うなら「ローズ 31」や「アイリス 39」ですかね。ローズは人の手が加わったブーケなどではなく、森で自生している野ばらのような香り。ぐるぐるに蔦が絡んでいて、トゲや根っことか、すべてを表現しているよう。クミンも入っています。ローズは女性のイメージが強いかもしれませんが、LE LABOのローズはワイルドさもある。男性がつけると色気が出るような感じです。アイリスは菖蒲の根っことジンジャーが入っています。土の中で育つものが2つもあるので、乾いた大地の香り、パウダー感もある。幅広い人が愛用できると思います。一番人気の「サンタル33」もおすすめ!‘80年代のマルボロのポスターをイメージした香りなのですが、男らしさと華やかさが共存しています。「サンタル33」はLE LABOを代表する香りでリピーターも多いです。

日本における認知度はどうやって高めていったのですか? (抱)
LE LABOでは、こんな人に使ってもらいたいというガイドラインがあります。日本でもそれに合わせたインフルエンサーの方たちに、店舗でご案内するという活動を1年半前くらいから行ってきました。彼らは、アーティストやスタイリスト、ヘアメイク、シェフなど、各々の世界で自分の軸をきちんと持って活動されている方ばかり。クリエイティブな方々の発信を通して、わざわざLE LABOを探しに来てくれるお客様も増えました。実は店舗を構える場所も大通りの一本裏などが多いんです。興味を持って探しにきてもらいたい。そんな想いがブランドにはあります。

どういうお客様が多いのでしょう? (坂井)
ショップによって客層は異なるのですが、今回みなさんに訪れて頂いた代官山のお店では、自分の好きなファッションに合わせて香りを変えていくような方が多いです。ファッションが好きで、良いものの価値を理解できる方。フレッシュブレンドができるのは関東ではココだけなので、海外からのお客様も多いです。

コロナ禍で、お客様が選ぶ香りやアイテムは変わりましたか? (坂井)
香り自体は変わってないのかなと思います。ただ、ホームアイテムの人気は高まりました。仕事も家、休みも家なので香りでリセットしたいという声は良く聞きます。ハンドソープなどは必需品。せっかく使うのであれば、好きな香りで満たされたいと思う方が増えているように思います。

「香りは直感で選ぶのが一番」と菅谷さん。素材の名前に引っ張られたり、難しく頭で考えるのは失敗のもと。自分の感性や五感で選ぶ香りは、必ずその人に似合うはず。
香りを変えるのは気分だけ?季節なども関係してくる? (坂井)
気候や洋服などで香りを変える人は多いです。例えば洋服がガーリーな時はスパイシーな香りを選んだり、マニッシュなスタイルでは甘めの香りを纏うなど、ファッションのひとつとして香りをチョイスするのも楽しいです。逆に同じ香りをリピートして、自分の香りにするという人もいます。

香水にも消費期限はありますか?(坂井)
LE LABOでは1年をフレッシュポイントにしています。ボトルに日付が入っているので目安がわかりやすいかと思います。50ml、100mlはレフィルサービスも行っているので、ぴったり1年ですね、なんて会話をお客様とすることも多いです。
モノとコトを同時に味わえるLE LABO時間を2人とも大満喫。
香水を一度も手にしたことがないというビームススタッフ(以下、bb部)坂井ひろかと、甘めの香りに偏りがちだった抱ふうこが、改めて香りの奥深さと魅力を知るため、代官山にあるスローパフューマリーのLE LABOに潜入!ソウル(店頭スタッフ)の菅谷さんと、PRの木村さんに香水の詳しいお話や選び方をうかがいます!