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人生の半分損してる
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STAFF'S EYE 〜人気スタッフ発信。私達のケーススタディ〜

人生の半分損してる

『大人BEAMS』だけで読むことができるBEAMSスタッフのコラム。今回は「ビームス ハウス 丸の内」のショップスタッフ、古牧が登場。ときどき耳にするあのフレーズについて。

「人生の半分損してる」
このフレーズで激昂する人もいるかもしれませんが、私は何故かキライな言葉ではありません。むしろ残りの半分の未知の世界にワクワクしてしまいます。理由は後ほど。
辛いカレーが食べられない。お寿司屋さんのお寿司よりも回転寿司の方が好きだと言う同僚に、冗談混じりで人生の半分損してる。イヤそれ以上だ。とヤジる面白いコラムを以前拝見しました。
「人生の半分損してる」

私はこのフレーズを言われた経験が2回あります。

もちろん冗談ですし、2回言われたから半分の半分なのか?という変な計算をしてしまいそうになる。厳密に言うと終わっている場合も。
1回目は甘いものがあまり得意ではないので、職場でケーキの取り合いに参加しなかった時。閉店後、じゃんけんで勝った人から選んで決めようという提案に「要らない」と帰ろうとすると「人生の半分損してると」と言われました。
こちらから言わせると、閉店後に残ってまでケーキを食べるのも、私が勝ってケーキを食べれない人が出るのもイヤだったのです。
もう一回は実家でたわいもない兄弟の会話から、兄が好きなボクシング漫画を読んでいない事から言われました。
兄は「人生の半分損してる」をこれから楽しめる事を羨ましそうに言っていました。
後者の影響もあってか、なんだかワクワクする希望に満ち溢れた言葉にすり替わった“人生の半分損してる”。
気分を害される人が多い理由は、人生の半分損してるが使われる圧倒的多数が、お酒を飲まない人に対してや食の好き嫌いに対して。
大事なのは自分が良い事=みんなが良い訳ではないし、他人の人生を自分の尺度で図ってはいけないという事。
主観ではなく客観的に見る事は簡単な様で難しい。
選択権は誰しも自分にある訳で、お酒を飲む選択肢も自己責任で当然だ。
今はお酒を飲む、飲まないの選択肢も広がり、ノンアルコールビールを飲んだり、0.5%ビールを飲む事も出来る。
お酒が飲めないのではなく、“飲まない”を選択するサーバーキュリアスという人もいる。
お酒を飲まない方の中に、ビールは体に良くないと言う人もいるけど、私はビールを飲む事を選択する。
こんなにビール愛を語っても、私の人生の半分がビールなんて思っていない。
ケーキを食べなくて人生の半分損してるなら、それで良い。
子供の頃家族でご飯を食べに行き、食後にケーキを頼めば店員さんは満面の笑みで、迷わず末っ子の私の前にケーキを運んでくる。
成人して家族で焼肉に行き、大生を頼めば父の前に運ばれる。
前者のケーキは私のものではなく、後者の大生は私のものだ。

店員さんにありがとうございますと言って、去ってからささっと直せば良い。

不意に聞かれるお休みの日何してるんですか?に正解が無いように。
おそらく人生の半分損してるの返答にも正解はない。
お休みの日に何もせずに休んでいても、旅行や映画が趣味でなくても。それで人生損はしていない。
会話の相手との関係性もあるが、若者に「昔、携帯の着信って単音だったんだよ」といってもキョトンとされるだけだ。
お酒を飲みながらお笑い番組を見ると楽しさは倍増するし。
お酒が無ければ出会わなかった友人もいるし、お酒で失った友達もいる。
ある時は強気になって上司に絡んでみたり。
たまたま居合わせたおじいちゃんが戦争の話しをしてくれたり。
知らない歌を無理やり歌わされたり…
お気に入りの靴にビールをぶっかけられたり。
有る事無い事無責任な会話で盛り上がって、次の日には誰も覚えてない。
お金を多めに下ろした財布の中もすっからかん。
お酒の楽しい事や失敗談を思い浮かべて…
人生の2割位損してるかな?と思ったが。ほとんど損だった。
古牧ゆり

古牧ゆり Yuri Komaki

ビームス ハウス 丸の内

ビームス ハウス 丸の内・ショップスタッフ。ファッションの楽しさを少しでも多くのお客様にお伝えできるよう。常に新しい提案が出来る様に、自分自身も貪欲である事。趣味はご飯を食べること。飲むこと。主に後者。最近は日々のことを交えたショップブログを書くことが日課になりストレス発散にもなっている。皆さまのちょっとした空き時間を埋めて、クスッと笑えて読みやすい文章を模索中です。

@komakiyuri

ビームス ハウス 丸の内・ショップスタッフ。ファッションの楽しさを少しでも多くのお客様にお伝えできるよう。常に新しい提案が出来る様に、自分自身も貪欲である事。趣味はご飯を食べること。飲むこと。主に後者。最近は日々のことを交えたショップブログを書くことが日課になりストレス発散にもなっている。皆さまのちょっとした空き時間を埋めて、クスッと笑えて読みやすい文章を模索中です。

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