膨⼤な熱量としなやかな感性。 世界中のカルチャーに、新たな物語を。
1995 年⼊社。店舗スタッフを経験後、「bpr BEAMS」のバイヤーに。単独でニューヨークやパリに渡り、未経験から商品の仕⼊れを学ぶ。「Ray BEAMS」のディレクターを経て、2013 年「BEAMS Planets」のディレクターに。それまでのコネクションを活かし、世界中の商品の魅⼒とストーリーを発信する⼈気レーベルに成⻑させる。現在は⽇本各地の綿織物や陶磁器などをファッションと結びつけて新しい価値を⽣み出す、幅広いクライアントとのコラボ案件を⼿掛け続けている。
出会いにこそ意味がある。そんなスローなクリエイティブを。
すべての仕事において⼀番⼤切にしているのは、あらゆる物事を固定概念に囚われることなくフラットな⽬で⾒て、今まで⾒えなかった「良さ」を⾒つけること。そのためにとにかく実際に⼈に会い、⾃分⾃⾝で話を聞くようにしています。職⼈からクリエイティブディレクターまでどんなジャンルの⼈でも、そのバックストーリーや相⼿が⼤切にしてきたことを「⾃分の⾔葉」で直接聞きたい。⾃分をさらけ出して向き合えば、たいていの⼈は⼼を開いてくれるものですし、その過程でどんどん相⼿のことを好きになっていく。そんな熱量のあるコミュニケーションを通してこそ、⾒えなかった物事の本質的な価値に気づけると信じています。そのスタイルはクライアントワークにおいてもまったく変わらないですね。クライアントが⼤切にしていること、そしてなぜそうしたいのかを、とにかく腹を割って話します。なぜなら相⼿に⼼から喜んで欲しいから。だから仕事はいつも命懸け。そうやって⾒えた特別な価値を起点に、過去の経験をミックスしてどんどんイマジネーションを広げていく。そんな⾵にとことん考え抜きながら、コンセプトが少しずつ固まっていくんです。さらにコンセプトを発⾒した後は、その価値を最適な形でお客さまに「伝える」ためのクリエイティブを追求していきます。どれほど⾯⽩いコンセプトでも、伝わらなければなんの意味もないから。だから私は、ものづくりだけでなく、スタイリング、VMD、時には PR まで「伝える」ために必要なことならどんなことにも深く関わります。ただ、膨⼤な⼯数と熱量をかけてディレクションしても、アウトプットにおいて最も⼤切にしているのはコンセプトよりも実は「感性」。難しく考えなくても、お客さまが直感的に「素敵だな」と感じられるものを提案したいんです。物事の価値基準というのは、本来そういう感覚的なものだと思っています。
現在は“Calling”というプロジェクトが進⾏しています。海外であれ⽇本であれ、何百年も営みとして受け継がれてきたさまざまな伝統や技術が、知らない間に失われてしまうことがありますよね。そんな物事の価値を発⾒して、今の時代に合ったさまざま感性を掛け合わせて、このタイミングでしか⽣まれ得なかった新しいクリエイティブを発信したい。売れるモノをむやみにつくるのではなく、出会うことそのものに意味があるような、もっとスローで本質的な価値を提案していきたいんです。
現在は“Calling”というプロジェクトが進⾏しています。海外であれ⽇本であれ、何百年も営みとして受け継がれてきたさまざまな伝統や技術が、知らない間に失われてしまうことがありますよね。そんな物事の価値を発⾒して、今の時代に合ったさまざま感性を掛け合わせて、このタイミングでしか⽣まれ得なかった新しいクリエイティブを発信したい。売れるモノをむやみにつくるのではなく、出会うことそのものに意味があるような、もっとスローで本質的な価値を提案していきたいんです。
Three Qestions
仕事をする上で⼤事にしていることは?
誰も知らない魅⼒を⾒つけ、意外性のある組み合わせにトライすること。
インスピレーションの源は?
過去に⽬にしたやデザインのアーカイブ。つねにさまざまなものをミックスして考えます。
「ファッション」とはなんですか?
佇まい。話し⽅、歩き⽅、すべてにおいて⼼地よく、センスがいいこと。