地域の隠された魅⼒を、パーソナルな視点で「掘る」。
地域ブランディングのプロジェクトに関わる時、まず最初に着⼿するのが地域ごとの「隠された魅⼒」をビームスらしい視点で探ってみるというプロセスです。それも、WEBサイトや⽂献など⼆次資料的な情報を⾒ることからはじめるのではなく、ごく「パーソナル」な感覚を起点に、できる限りフラットな⽬線で⾯⽩そうなモノコトをリサーチするようにしています。例えばその⼟地をあちこち⾃由に歩いたり、地域のいろいろな⼈たちに直接会いに⾏ったりするのはもちろん、スタッフも含めたビームスコミュニティの⼈脈を駆使してその地域や⽂化に詳しい⼈たちを⾒つけてはとにかく話を聞いてまわります。たとえ僕たち⾃⾝がその地域のことを詳しく知らなくても、その地域や周辺のカルチャーに対して濃度が⾼い独⾃の情報を持っているメンバーが必ず⾒つかりますから。あらゆるジャンルの専⾨誌の、それも熱量⾼めの編集者が無数にいるようなイメージですね。そういうフィジカルなプロセスを通して、その地域や産業を実際に⽬で⾒て、感じて、誰かとつながりながら「⾃分ごととして」情報を集めていく。僕たちの仕事は、お客さまと地域をつなぐ新しいきっかけを作ることだと思っています。だからこそ、ありきたりな⼊り⼝ではなく、まだ誰も気づいていないような鮮度の⾼いタッチポイントを⾒つけ出したいのです。例えば⼤分県の別府市は「温泉街」として広く認知されていますが、全く違う⾓度から調べてみると、スポーツ施設が豊富にあってラグビーの⽇本代表チームなどスポーツチームの遠征の場としてよく使われていました。別府はウェルネスの街でもあったんです。そうやって視点を変えてみることで発⾒した、意外な切り⼝から⽣まれたコンテンツが「BEAMS STAFF meets BEPPU」という企画でした。ランニング、サイクリング、キャンプといったアクティビティと温泉を掛け合わせた別府温泉の新しい楽しみ⽅を、アクティブカルチャーを愛するビームススタッフが実際に体験して伝えるWEBコンテンツなのですが、まったく新しいターゲット層に向けて、それまでは⾒えなかった新しい別府市の魅⼒を発信できたのではないかと思っています。
「好き」と「⾯⽩い」を形にする。
もうひとつ⼤切にしていることが、僕たちが関わるすべてのプロジェクトにおいてどんな時でも「その⼿があったか!」という鮮度と驚きのある、ビームスらしい課題解決の⽅法論を提供させていただくこと。つまりそれは、あらゆるクリエイティブが、そのプロジェクトのターゲットだけではなく、ビームスというブランドのファンに対しても本当に刺さる企画であるかどうかを考えるということです。僕たちが仕事をさせていただいている⾏政や地域の事業者の⽅々の多くは、感度が⾼いポジティブな世界観のクリエイティブはもちろん、ビームスというブランドが持っているファン・コミュニティそのものへのアプローチにも⼤きな期待をお持ちいただいているのだと理解しています。だからこそすべてのアウトプットは、⾃信を持って「⾯⽩い!」と思えるようなものでなければいけない。もちろんその地域の課題に合わせて価値を届けたいターゲットを意識しながらも、僕らはあえてニーズや制約条件に捉われすぎない⾃由な視点や発想で企画を設計していきます。たくさんのコンテンツが世の中に溢れている今、ただ整理されただけの情報はお客さまにどんどん届きづらくなってきています。だからこそクリエイティブに関わっている⼈間が⼼から「⾯⽩い!」と思える熱量のあるコンテンツこそが、お客さまの⼼を直接的に揺らし、局地的な話題を⽣むトリガーになるのだと思っています。
関わる⼈すべてをハッピーにするクリエイティブを。
創業以来、ビームスは世界中からあらゆるジャンルの⾯⽩いモノコトを独⾃の視点でセレクトし、その魅⼒を⾃分たちらしい熱量のある伝え⽅を通してお客さまに紹介し続けてきました。今後はそうした経験で培った「ビームスらしい視点」を起点に、⽇本国内に無限に存在する地域の新たな魅⼒や本質的な価値を発⾒し、さまざまな地域の⾏政や事業者の⽅々と並⾛しながら世界中に発信していくようなプロジェクトをどんどん増やしていきたい。僕たちはいつだって、新しいことへのチャレンジが⼤好きです。地域のブランディングにまつわる新たなプロジェクトがスタートするときには、いつも⼼からワクワクしています。あらゆる分野のプロジェクトに全⼒で向き合いながら、関わる⼈全員がハッピーになれるようなポジティブなクリエイティブを提供し続けていきたいですね。
仕事の向き合い⽅。
⼀番⼤切にしているのがお客さま視点であること。それは接客で培った誰かを「楽しませる」経験からきています。
ビームスの必殺技。
さまざまな異なるカルチャーをバックボーンに持つ集団だからこそ、あらゆる⾓度の「⾯⽩い」情報が集まること。
クリエイティブの掟。
感覚的であったり、どんなモノでも許容してしまうのではなく、様々な情報を収集しその中で抽出したいポイントや本質的な部分を見出す。