コレクターの多い DEAN & DELUCA のクーラーバッグとジップロックを掛け合わせたトリプルコラボを企画。

クーラーバッグそのもののリメイクをはじめ、コラボ実現までに2年以上を要したこと。

平⾏して進めていたジップロックとの取り組みの成功事例によって、トリプルコラボが実現しました。実施することに。DEAN & DELUCA が実際に販売しているクーラーバッグとジップロックのロゴを組み合わせ、両ブランドの魅⼒を最⼤限活かしたクリエイティブを提案。

DEAN & DELUCA とのコラボレーションは実現までかなり時間がかかったプロジェクトのひとつです。まずは DEAN & DELUCA というブランドを正しく理解するため、ブランドの歴史や背景をリサーチすることから始めました。こうした取り組みにおいては、そのブランドについて深い知識を持っていて、価値を正しく理解しているかどうかがクライアントの信頼に繋がると思うからです。ジップロックとのコラボが先に発表になったことがプロジェクトが進展したきっかけのひとつですが、リサーチャー的な視点で、ブランドと真摯に向き合ってきた姿勢を評価していただいた部分も⼤きかったですね。プロダクトを製作する上で⼤切にしたのは、なによりも DEAN & DELUCA のファンの⽅々に喜んでいただけるものにしたいということ。ですから DEAN & DELUCA が創⽴以来ずっと⼤切にしてきた哲学や世界観をリスペクトしながらデザインを施し、最終的にはクーラーバッグにジップロックをポケットにしたようなデザインに落とし込みました。ブランドを象徴するプロダクトのひとつでもあるクーラーバッグのデザインを基本的に崩さないようにしたかったんです。販売を開始すると、ブランドの⼈気も相まってすぐに完売しました。私たちが考えるあらゆるデザインのアイデアはそのブランドの哲学を起点に⽣まれる必然的なものばかりですし、そこに私たちだから提案できるクリエイティブをどう掛け合わせてお客さまにとっての新しい価値を⽣み出すか。そのすべてのプロセスにブランドやお客様へのリスペクトが込められています。そういうマーケター的な視点はクリエイティブディレクターの神⽥恵介さんから学んでいます。だからこそ、私がプロジェクトに関わる意味や、その熱意をクライアントにきちんと伝えたいと考えています。その甲斐もあって DEAN & DELUCA が 20 周年を迎えた時には、「またご⼀緒しませんか？」とブランドのみなさんからお声がけいただけるような関係性を築くことができました。