⻯泉寺の湯 スパメッツァオオタカ
⻯泉寺の湯 スパメッツァオオタカ

⻯泉寺の湯 スパメッツァオオタカ

スーパー銭湯の名付け親、竜泉寺の湯が作る新しいブランドをプロデュース

PARTNER
竜泉寺の湯
YEAR
2022

大垣共立銀行の地方商社機能を活用し、「竜泉寺の湯」を運営するオークランド観光開発株式会社を紹介してもらうことから始まったこのプロジェクト。千葉県流山市に誕生する竜泉寺の湯の新店舗の、施設名称やグッズ開発、スタッフユニフォーム、岩盤着作成、休憩場のプロデュースと多岐に渡って監修。グッズでは、温浴施設で利用しやすいメッシュバッグやサンダル、オリジナルTシャツなどをプロデュース。買い物をするという新しい目的ができたことで、滞在時間、客単価ともにアップさせることに成功。また、岩盤浴の休憩スペースには若者が集いやすいような大型のティピを設置し、家具やブランケットにはペンドルトンを採用。おおたかの森という立地をイメージして、サウナ発祥の地であるフィンランドの言葉で「森」を意味するメッツァという言葉をネーミングに採用。スパメッツァオオタカは、ネーミング、施設の雰囲気、グッズに至るまで、今までの竜泉寺の湯とは一線を画すブランドになりました。

オーダー内容

2022年に千葉県流⼭市にオープンしたスーパー銭湯「⻯泉寺の湯」の全⾯的なブランドディレクション。

課題

サウナブームによる若いお客さまが、さらに知⼈を連れて来たくなるような魅⼒ある空間づくりを実現する。

ソリューション

「オロポ」グッズや T シャツ、枕、アイマスクなどを販売したポップアップに⽌まらず、空間全体をディレクションすることで今までにないスーパー銭湯のイメージを確⽴。

正直に⾔えば、プロジェクトがスタートした当初は「BEAMS にお願いして⼤丈夫かだろうか…?」という空気を少なからず感じていました(笑)。千葉県流⼭市「おおたかの森駅」から徒歩2 分程度のところにあって、去年のサウナシュランに 1 位に輝いたというこの施設でしたが、特に⾃分はサウナ好きという訳ではなかったので。そこで、他のプロジェクトと同じようにまずは⾃分⾃⾝が実際にサウナを体験してその魅⼒をきちんと理解した上で、施設がある流⼭市について細かく調べることから始めました。市役所のマーケティング課を訪ねた際には、この地域の歴史や⽂化を詳しく教えていただいただけでなく、施設のプロデュースそのものに対してもていねいなアドバイスをいただけました。そのリサーチの中から、⾃分が⾯⽩いと思える切り⼝を探していったんです。そうやってプロジェクトに誠実に取り組んでいるうちにいつの間にかクライアントにも信頼していただいて、いわゆる王道ではない、私個⼈が⾯⽩いと感じたパーソナルな視点のアイデアも次々と採⽤されるようになっていきました。施設名をスタートに館内インテリア、スタッフの制服に館内着、オリジナルグッズなど施設全体にわたるディレクションを⼿掛けました。「スパメッツァ オオタカ」というネーミングは、「おおたかの森」から、世界⼀サウナの多い国フィンランドの⾔葉で森という意味を表す「メッツァ」と、温泉を表す「スパ」を組み合わせたもの。若いお客様が多いと聞いていたので、岩盤浴のウェアをシンプルにしたりスタッフのユニフォームをワークっぽいイメージでディレクションしていわゆるスーパー銭湯とは違ったイメージを持たせたり、ティピを設置してプライベートなスペースを作って誰かと⼀緒に来て和んでもらえるようにもしました。ちなみに私の息⼦がサウナ上がりに「オロポ」を飲んでいるという話を聞いて、オロポグッズも製作しました。なによりオロポという「⾔葉」がキャッチーだなと感じたからです。⾔葉はとても強い印象を残しますから。ちなみにポップアップを開催する時は、たいてい私も現場に⽴って販売します。魅⼒を⼀番語れる⼈間が販売するのが、最も売れるものなんです。これからサウナブームは落ち着いていくので、いかに施設をリピートしていただけるかが鍵だと思っています。だからつねに新鮮なコンテンツを提供し続けたい。その時その時で⾃分が「⾯⽩い」と感じるフレッシュなコンテンツを取り⼊れていきたいんです。