TEAM MEDICAL CLINIC
TEAM MEDICAL CLINIC

TEAM MEDICAL CLINIC

「チーム メディカル クリニック」のリブランディング

PARTNER
チームメディカルクリニック
YEAR
2019

虎ノ門というオフィス街にできた、“スマートクリニック”と呼ばれるIT技術を活用した新基準のクリニックにふさわしい内装として、徹底的にノイズを減らすことをテーマに掲げ、色調を白とネイビーにまとめ、誰から見ても清潔感のある空間を目指した。検診着はサイズ感と丈、空間に合うことを前提に、どこかにその雰囲気が漂うように意識。男性用はリブ付きのジャケット、女性用はライダースジャケット風にして着丈を少し長めのヒップが隠れる長さにした。身長の違いでパンツ丈の長さが変わってしまうことを考慮し、裾には緩めのリブを施した。スリッパはバブーシュ型にして内側をメッシュにしたことで裸足でも履けるようデザイン。内装、検診着、室内のグラフィックに至るまで、南雲の緻密な計算と徹底的なヒアリングがフィードバックされ、従来のクリニックとは一線を画すデザインとなった。

オーダー内容

TEAM MEDICAL CLINIC の全⾯的なリブランディング。内装、ロゴ、院内ウェアに⾄るまで、全般のディレクションを⼿掛けた。

課題

クリニックという特性上、「信頼」「清潔」「緻密」というワードを踏まえたディレクションを追求する必要があった。ユーザー視点だけでなく働くスタッフの視点も⼤切にしながら、なによりも「正確さと安⼼感」にこだわった。

ソリューション

トレンドやデザインの斬新ではなく、全体をシンプルな世界観でまとめることで、「正確さ」と「安⼼感」を演出。数多くの内装ディレクション経験を活かし、クリニックとしての機能や特性と、⾊褪せないモダンなイメージを両⽴させた。

全⾯的なクリニックのリブランディングをきっかけに、内装、院内着、ロゴなどすべてを⼀新したいというディレクションの依頼がスタートです。「クリニック」という施設の特性を考えると、基本的にはなにかしらの不安を抱いている⼈々来る場所なので、斬新さよりも「正確さ」を軸にソリューションを考える必要がありました。そこで、「信頼」、「清潔」、「精密」などのキーワードに則ったソリューションを実現するべく、内装のイメージは「機能美」を意識し、バウハウスデザインをイメージした世界観で統⼀。院内ウェアのデザインも TEAM MEDICAL CLINIC は健康診断などが多いこともあり、どんな⼈が⾒ても「清潔感」と「精密」さを感じられる紺と⽩にカラーリングを統⼀しました。 プロジェクトが円滑に進んだのは事前のヒアリングに時間をかけたこともちろんですが、私たちが「利⽤者の視点」を⼤切にしたということも⼤きかったです。クリニックだけではなくどんな企業においても、「働いている側」からはつい⾒えなくなりがちな視点が「お客さまの視点」。そこで私たち⾃⾝がクリニックの利⽤者だとイメージして「こんなところが気になるかもしれません」というフラットな意⾒をクライアントに共有ながら、プロジェクトを進めていきました。当然ですが、アイデアや意⾒を押し付けることは絶対にしません。あくまでもクライアントのニーズが重要なので、そのアイデアの必然性をきちんとご理解いただきながら、状況に応じてベストな提案をすることが必要です。例えばロゴデザインひとつをとっても、ファッションブランドではないので、エッジを効かせるよりも、利⽤者にひと⽬でクリニックだと分かるようにデザインしました。その「既視感」が利⽤者の安⼼感に繋がると感じたからです。導線やインテリアの配置も同様です。当然クリニックであるので、機能性や導線が命に関わる最重要事項であり、私たちが触れない部分がたくさんあります。クライアントとのコミュニケーションを深めながら、そうした部分を常に共有し、ユーザーとクライアント、両⽅の⽴場から、最適な導線やインテリアの配置を設計していきました。私⾃⾝も TEAM MEDICAL CLINIC を利⽤していますが、訪れるたびに清潔で安⼼感のある空間が実現できたと感じています。