#001 2008.12.01-25 Report

<BEAMING ARTS>第一弾は、2008年のクリスマスの季節にスタートしました。
“BEAMSからアートに触れるきっかけをプレゼントする”をテーマに、1人の作家による作品のイメージを使った全国での展開と、原宿のショップ「International Gallery BEAMS」における5人の作家の実作品による展示でアートを感じて頂きました。

第一弾のメイン作家として名和晃平氏をフィーチャー。彫刻作品の「PixCell」シリーズをモチーフにショッピングバッグ、カタログカバー、ウィンドウディスプレイなどに展開し、作品のイメージがBEAMSから全国の街に放たれていきました。
鹿の剥製をガラスビーズで覆った作品は、それを見た人の中に様々な感覚を呼び起こし、アートに触れるきっかけともなりました。

Words from Art Director

ショッピングバックをデザインするうえで、一番意識したことは、まだあまりなじみのない現代美術作品を‘生’の状態でビジュアライズさせるということ。途中、作品のディテールを抽出したり、商用にやや作品画像にアレンジを加えた提案などもありましたが、最終的にはなるべくストレートに、むしろ作品カタログに図版を掲載するように、美術の日常の作法をショッピングバックに適用することにしました。デザインはノートリミング、ホワイトキューブに作品を設置するように十分な余白をとりレイアウト。マットホワイトなバックに対し、ビーズで光る作品部分だけをグロスニスで艶面に仕上げ、作品の素材感や存在感を強調しています。もちろんキャプション(作品名、作者、制作年、等)の表記もわすれず、バックのマチの部分にしっかりと記載されています。非日常のアートが日常に存在するコントラストが面白い、素敵なバックに仕上がりました。

Art Director : 豊永 政史

名和晃平 イメージを行き来させるシステム

Exhibition at International Gallery BEAMS

「INTERNATIONAL GALLERY BEAMS」では5名のアーティストによる“光”を感じさせる作品を店舗に展示し、ご紹介しました。
ここでは各アーティストの作品を解説。そして展示の様子もお伝えします。

天野亨彦 線を現実に機能するものとする
磯邉一郎 指向性の中でものをよくみるということ
大庭大介 ただよう光の網の中へ
栗山斉 キャプチャーした光からみえる存在論
田幡浩一 像を認識するという過程

協力:「THE ECHO」実行委員会、SCAI THE BATHHOUSE、GALLERY KOYANAGI、山本現代、magical, ARTROOM

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