カルチャーは現象。誰かと何かが出合って、
気づいたらいつもそこにあった。
世界各地で生まれる新たな息吹を、
BEAMS的な視点で捉えて、育みたい。
きっと、そこにまた新たなカルチャーが
生まれるから。

about

blog

blog

blog

blog

blog

blog

/special/beams_cultuart/

あとで読む一覧 📖

ずっと音楽だけをやってきた。カクバリズムの20年間。

2002年にスタートした音楽レーベル「カクバリズム」が今年、設立20周年を迎えました。BEAMSではそれを記念して、レーベルを始めるきっかけとなった看板バンド「YOUR SONG IS GOOD(以下、ユアソン)」20周年に共作したアロハシャツのニューカラーを発売。そんな縁もあり、ツアー真っ只中で忙しい代表の角張さんと「ユアソン」のメンバーに20年の道のりを聞いてきました。

profile

左:吉澤成友 (ミュージシャン、イラストレーター、デザイナー)

「カクバリズム」所属の6人組バンド「YOUR SONG IS GOOD」のギター担当。バンド結成当初からイラストレーター・デザイナーとしても働き、近年はバンド「yamomo」やソロ活動も活発に。愛称はモーリス。

中:角張 渉 (カクバリズム代表)

設立20周年を迎えた音楽レーベル「カクバリズム」代表。2018年には初の著書『衣・食・住・音 音楽仕事を続けて生きるには』(リトル・モア)を上梓するなど、社長業だけでなく幅広く活躍中。愛称はバリカク社長。

右:サイトウジュン (ミュージシャン、コンポーザー、プロデューサー)

「カクバリズム」所属の6人組バンド「YOUR SONG IS GOOD」のリーダーでキーボード担当。DJユニット「DISCO MAKAPUU」としても活動中。楽曲提供からプロデュース、リミックスワークなど、さまざまな形で音楽制作を行う。愛称はJxJx。

憧れから始まったカクバリズム。

すでにご存知の方も多いと思いますが、いま一度、「カクバリズム」の始まりをお聞きしてもいいですか?

角張 元々、ぼくは学生時代からずっと、ジュンくんとモーリスが過去にやられてた「FRUITY」「NUTS&MILK」「SCHOOL JACKETS」というバンドが好きだったんです。憧れて東京に出てきたぐらいに。それで2001年に、ぼくがアルバイトをしていたライブハウスを辞めるタイミングで最後にイベントをやろうとなって、始めた企画名が「カクバリズム」。その翌年に「ユアソン」だけをリリースするレーベルとして、最初はアナログだけ、それも7インチのみを出そうと始めました。当時は周りでレコードを出す人も少なかったし、7インチだけっていうのがカッコいいなと。それが2002年3月ですね。

おふたりはその頃を覚えていますか?

吉澤 最近、たまたま仕舞っていた資料をガサゴソやってたら、まさにその最初の7インチのレコ発、2002年3月17日「下北沢シェルター」のパスが出てきて。忘れてたものが、少し蘇ってきましたね。

角張 ぼくもこの間、1回目のイベントのフライヤーがでてきました。当時のモーリスとジュンくんは普通に働いていて、ぼくは「ディスクユニオン」の下北沢店でアルバイトをしていたんですけど、何かと連絡して週3ぐらいで遊んでたんですよ。ジュンくんが昔やっていた「FRUITY」のディスコグラフィーをぼくのやっていた別レーベルでリリースさせてもらって、それが2001年11月ぐらいでしたね。数ヶ月間、すごく濃密だったのを覚えています。

サイトウ 若者だから勢いがあってね。ぼくらは20代後半で、社長が20代前半でした。

角張 出会った頃のジュン君はBEAMS的に言うと…。

サイトウ BEAMS的?(笑)、というと〈パタゴニア〉?

吉澤 〈ロウアルパイン〉?

角張 じゃなくて、あのキルティングの…。

サイトウ 〈ラベンハム〉!?

角張 〈ラベンハム〉! 上質っぽいね、おしゃれだな〜って!って。当時、ぼくらの周りではジュンくんがファッションリーダーで、いかに真似をするかっていうのがあった(笑)。「FRUITY」の時は…。

吉澤 ボタンダウン?

サイトウ ラガーシャツ?

角張 そう、ラガーシャツ…! 探したんだけど全然売ってなくて! パンツはショートパンツだった。当時はネットもないし、メディアにもあまり出ていなかったから、何をやってるかわからなくて。中央線で見かけた友達がいたんですけど、『blast』っていうヒップホップの雑誌を読んでたと。ジュン君はヒップホップを聞くんだ!って(笑)。

サイトウ 社長と出会った頃のぼくらは、若い時に勢いのある感じでやってたバンドが終わって、学校を卒業して働きながら新たなバンドをはじめる、「YOUR SONG IS GOOD」のことですが、そんな感じの状況でした。社長と出会う前の数年は、いろいろと模索していた時期で、面白かったけど迷走している感じでもあった。で、ここから心機一転、2周目を始めるぞっていうタイミングで、出会ったんですよね。すごく良いタイミングで威勢のいい若者が登場してきて、ぼくら的にもグッと前に進めたというか。

吉澤 出会ってからはすごく早かったよね。

サイトウ 当時、先輩と同世代はいたけど新しく出会う後輩はいなかったんですよね。そんな時に突然現れて、自分の記憶では、よかったです!ってライブの感想を言ってくれて嬉しかったのと、帰り際に10メートルぐらい離れたところから、「『フジロック』出れますよー!」って言ってきて。

一同 (笑)。

角張 行ったことないし、関係者でもないのにね(笑)。

サイトウ 自分もまったく一緒だから、『フジロック』知らないモノ同志で何をキャッチボールしてるんだっていう(笑)。

吉澤 自分たちと関係のない、別の世界だという感じだったしね。

角張 いまは少しコミットできている気がしますけど、当時は全然でしたよね。イベンターって言葉すら知らなかったですし。

そんな『フジロック』にも実際に出演し、今年は「思い出野郎Aチーム」のピンチヒッターとして「ユアソン」が急遽出演しましたね。レーベルの仲間意識を感じました。

角張 あれはブーストかかりましたね! 2日前にオファーしたんですけど、スケジュールが合わなかったらどうしようって不安でした。みんな柔軟にライブを優先してくれて、メンバーの家族には本当にもう20年ずっと迷惑かけ続けてます。ジュン君にもその話はたまにしますけど。

サイトウ 問題なしです、自称レーベル愛ナンバー1なので(笑)。

0から冒険した20年。

実際に20周年を迎えられてみて、いかがですか?

角張 いい意味でみんなベテランになったのもあり、自分らのケツを叩くじゃないですけど、いいタイミングだと思ったので4月からひたすら20周年って言わせてもらっています。この前の仙台からツアーが始まったんですけど、どのバンドもすごくいいライブをするんですよ。つくづくいいレーベルだなっと思いましたね。そして、みんな優しい。特に「ユアソン」だけの頃は経験がなかったんで、デコボコなところを常に補ってくれて。そういう人たちだったから続けられたんだなと。もっと営利的だったり、優先順位が音楽じゃなかったり、他の人たちとだったら無理だったと思う。

吉澤 20年間で考えると、2年目に「MU-STARS」が来たのもデカかったよね。

角張 そうそう、「ユアソン」だけをやってこうみたいな話だったけど、一緒に「ユニオン」で働いていた清水くんが友達の藤原大輔と、「MU-STARS」ってのをやっていて。もらったミックステープがカッコよくてすぐ出そうみたいになって。

吉澤 徐々に仲間が増えて、 大きくなってるという実感はすごくある。

角張 活動の幅が広がってくと同時にシンクロする人たちが増えてきて。それこそ、モーリスとかジュンくんに「SAKEROCK」がやばいって言われたり。

吉澤 「SAKEROCK」はよく覚えてる。ひと目見て、ジュン君とこれはスゴいなと。

角張 高田漣さんのバックバンドを「SAKEROCK」がやっていて、それを見たふたりから「すごくかっこいい若者たちがいる」って。

サイトウ その場ですぐに電話しましたね。とにかくすぐに一緒にライブをやった方がいい!と。先ほど、ぼくらは2周目と言いましたけど、1周目は先輩とか、周りの同世代の人たちの仲間に入れてもらえて、とてもよくしてもらって純粋に楽しくありがたかった時期。その季節が終わって、2周目に入ってバンドとして進むべき道を考えた時に、やっぱりこれからは自分たちの自発的な居場所、音楽的な意味でも新しい場でやれないかなと思ったんですよね。なので、社長が一緒にレコードを出しましょうって言ってくれた時に、すでに社長がやっていた「stifeen records」とは別で、新たにレーベルをやろう、新しい場所をつくってみないっていう話をして、そういう気持ちだったので、仲間が増えるのはすごく面白かった。

レーベルメイトを決めるにあたって、リクエストを出したりもしたんですか?

サイトウ ぼくらはこうしていった方がいい、とは特に言ってないですね。そもそも「MU-STARS」が来た時点で、運命的に面白い人が来るような状態になってるぞと。「SAKEROCK」も一緒にやることにしましたって聞いて、やっぱりそうだよね!って(笑)。

角張 イルリメも、 ジュンくんが「スペシャ」の『STUDIO GROWN』って番組に出てた時に少しずつ仲よくなって。そこからイルリメが二階堂和美をプロデュースしているから「カクバリズム」でやらへん?って声をかけてもらって。そういえば、昔はいまより本当にペースが早くて、2、3ヶ月に1回は自主企画をやっていましたね。「下北沢シェルター」とか「恵比寿みるく」でオールナイトもやって、 友達のDJが増え始めて「DMR」とか「JET SET RECORDS」に置かせてもらえるようになって。

サイトウ さっき新しい場所って言いましたけど、「カクバリズム」が始まってからは、これまでとは違う新たな世界に冒険をしてる感じで、それがこの20年間ずっと続いているような印象です。その後、結婚して、家庭を持って、昔のように週3で遊んで、みたいな関係値ではなくなっちゃったけど、でも、もう転がっているのは止まらないというか。その一緒に転がって進んでいる感覚を5年に1度の周年ライブでは、具体的に実感するっていうところがありますよね。

ジワジワと変化して行ったのを、周年で再確認する感じですね。

サイトウ その変化でいうと個人的な記憶としては、最初期はとにかく「カクバリズム」の仲間たちと一緒にワイワイやるのが楽しくて、そういうノリ全開だったんですけど、数年後に「SAKEROCK」がやってきて、そのレコ発で対バンした時になんだか自分がめちゃくちゃスベッた感じがあって。なんというか近しい世代の友達みたいなノリをそのまま享受するというよりは、どうやらまた違う体験したことのない新しい自立した関係で、でも楽しい。っていう形に進化、変化したんだなっていう。いい意味で。

角張 よく話したのは「ユアソン」はたとえば小田急線、「SAKEROCK」は中央線とか。駅は一緒なんだけど、路線は違うみたいな。あとは世代もあるよね。

サイトウ レーベル前夜から最初期の頃にくらべると、彼らは僕らの10個ぐらい下で、ここにきてバックグラウンドが違う世代とも関わる感じになってきたんだなっていう。

角張 でも、周年で企画をやると、その一体感が楽しかったですよね。次の周年までに細かい対バンが増えたりして。それまでは一つひとつが独立して、各自のシーンをつくって、自分のホームがあればいいと思ってたんですけど、楽しかったからツーマンしようみたいな話が出たり。ここ最近、また多いよね。

吉澤 この前も、めっちゃ楽しいから5年と言わずこういうのまたやりたいねって「cero」の高城くんと話してたよ。

角張 ところが我々スタッフは鬼のように大変なんですよ(笑)。ぼくもやりたいんですけど。

サイトウ ぼくは、今回のツアーで感じたんですが、レーベルがはじまって20年目たっていよいよ味がしてきたなって。味がわかるようになってきたってというか。15年目までは夢中で前に進んでて、その勢いのままピークに向かっているムード、空気感があったという印象なんですが、自分的にはここ5年はなんとなく勢いだけじゃない感じがあって。そんななかコロナという大変な状況になって。でも、ゆっくりだけどどうにか前に進んでいて、そんななかまたこうやってレーベルメイトで再び集まって一緒にライブをやっているっていう状況が、未知の体験だったんですけど、なんだか雰囲気がめちゃくちゃいいんですよ。大変なんだけど、ピュアな楽しさで溢れているというか。酸いも甘いもじゃないですが、勢いだけじゃない面白さがあって。そこがすごく味わい深いものになっている。

11月5日に行われた「なんばHatch」でのツアーの様子。

11月6日に「名古屋 ダイヤモンドホール」で開催されたツアーの様子。

角張 みんな言ってますけど、「ユアソン」が一番いいライブをやってますよ。若いお客さんが観たら、びっくりするんじゃないかな。20代前半の若い新人社員の女の子も「圧倒的ですね」みたいな感じになってたぐらい。

吉澤 周年で集まって、久しぶりにみんなのライブ見るじゃない。それがすごくいいんだよ。みんなに感化されたライブだと思う。ここに来て、いい感覚だなと。

サイトウ ツアー初日の仙台のライブを終えて、あれ?もしかしてレーベルメイトが沢山いるなかで、ぼくらが一番楽しんでしまってる可能性があるかも、と思い始めたんですよね(笑)。で、大阪、名古屋と経て、やっぱり一番楽しんでます!っていう確信に変わりました(笑)。それぞれ、みんなそう言うと思うけど。そのくらい面白い。

角張 あとは多分、お客さんがいようがいなかろうが関係なくなってますね(笑)。新しいユニフォームのおかげもあるだろうし、年齢とかも遠目でわかんないっていうのもあるけど。

一同 (笑)。

サイトウ 気分もいいんです、これが。

吉澤 本当につくってよかった。オン・オフがつきます。みんな私服だと、ステージへ出る前に円陣とか組まなそう。

角張 どんどん動きやすい方になってね。

ユアソンとBEAMSでつくったユニフォーム。

ステージ用のユニフォームがあると、やはり違いますか?

サイトウ いろんな時期を経て、現在の年齢やバンド歴などを加味するとめちゃくちゃ重要です。ちょっと変だし、それがいい(笑)。これは若い時にはない感覚だよね。

吉澤 そうそう。メンバーも多いから、その人の個性が出てバラバラでいいよねっていう姿勢だったんです。昔はずっとつるんで学生時代の仲間みたいな感じだったけど、いまは年と共に本当にみんなバラバラになってるんで、これがすごいまとめてくれる。

角張 お客さんも購入して、この間の大阪で何人か着て来てくれて。

吉澤 そもそも、アロハシャツをつくろうとなったのはなんでだったっけ?

角張 「Aloha Got Soul」と〈TOKYO CULTUART by BEAMS〉で何度もイベントをやらせてもらっていて。「ユアソン」20周年のタイミングで衣装をつくろうみたいな話が上がって、それだったらアロハシャツとかつくれたらいいよねって流れからBEAMSに相談したんだよね。

吉澤 そうだ、その一歩手前でとりあえずみんな夏っぽいシャツ着ようみたいな流れがあって、柄違いとかキューバシャツとか着て。その段階があって、だったらつくろうと。

サイトウ ぼくひとりだけ先行して、ひとりアロハ期もあった。

角張 ジュン君はひとりでアロハを脱却したけど、自ら戻って来ましたよね(笑)。間に〈アメアパ〉期もあって。

サイトウ 〈アメアパ〉期ありましたね(笑)。そう、かってに脱却して勝手にまたひとりで戻って、多分これはいいぞっていうのを勝手に確信してました(笑)。それで、せっかくのバンド20周年なら揃えてもいいんじゃないって。

そこでアロハシャツを選ぶところが「ユアソン」らしいですよね。

吉澤 2007、8年ごろはアロハを着て、レイを首にかけて、暴れるみたいなライブをやってたからね。

サイトウ その頃って、秋、冬のライブ用に新しいアロハを購入する難しさとか、衣装にしてみて初めて知るとかあったよね(笑)。自分たちのオリジナルを手に入れて、いまはいつでも大丈夫な状況っていうのは、本当に最高です。

デザインはモーリスさんに手掛けていただきました。

吉澤 叩き代のラフを何パターンか出して、メンバーで意見交換しながら決めましたね。結構いっぱいつくったよね?

サイトウ 10パターンぐらいつくってくれたかな? その中から、20周年というコンセプトがあったんで、バンドのことを表してるデザインがいいんじゃないかなと思ったんです。いまのデザインのものは、各メンバーの楽器が面白く配置されていて、これだ!って思いました。かっこいいです。

吉澤 ありがとうございます。柄の大きさをどれくらいにするかとか色を調整してね。

サイトウ やっぱりモーリスは、「YOUR SONG IS GOOD」の絵を描かせたら世界一ですね(笑)。

「ユアソン」20周年はネイビーでリリースし、「カクバリズム」20周年は同じデザインでミントグリーンのカラーです。物販で販売できないくらい売れてしまい…。

吉澤 メンバー全員に似合う色、というのも考えたよね。

角張 今回のは最初に見た時、明るくて大丈夫かなと思ったんだけど、すごく似合ってた。ピンクが効いてますよね。パンツも〈mas.〉とつくったんですけど、人気がすごくてすぐに売り切れたみたいで。

サイトウ ここにきてのこういう熱い展開はうれしいですね。

角張 ジュンくんを若い頃から好きだった人は、いま30代から40代半ばになってると思うんですけど、タイミング的に服を変えて、JxJxに近づきたいっていう感じあるのかも。だから多分、いまは赤いニット帽も人気が出てるはずです(笑)。残るはジュンくんがずっとつけてる黄色の…。

吉澤 何が入ってるか分からないやつ(笑)。

角張 あれの商品化ですね(笑)。

これからは外へと広げていきたい。

20周年を経て、新しい動きはありそうですか?

角張 いままでは全部“Do It Yourself”でやってたんですけど、これからは外と一緒に広げていく作業をやりたいなと。自分らの周りだけでやるのがかっこいいと思っていたし、やりやすくてラクではあるんですけど、最近は新しい出会いを楽しく受け入れるようになって来ました。広げていけたらっていうのが、ぼくの21年目の1つの指針です。

サイトウ 面白いと思う。いいですね。

角張 あとは、レーベルで何かというよりは、もっと聴いてもらいたいですね。「ユアソン」は年明けに「WWW」で若いハウスのDJコレクティヴ「CYK」と一緒にやるんですけど、そんな自分らで想像していないリクエストにもいまなら応えられると思います。モーリスもここ2年でね。

吉澤 活動スタイルとか、いろいろ変わった時期でもあったよね。ソロや、XTALくんと活動をしたり、コロナ禍が理由で「キセル」のふたりと「グッドラックヘイワ」の卓史くんと「yamomo」っていうバンドも始めたりして、そのまま継続して全部を広げていきたい。

角張 BEAMSさんもそうだし、12月2日(金)には「Dommune」の配信もやるんですよ。保守的というか、石橋を叩いちゃうんで腰が重かったんですけど、今後はそんな試みをもっとやっていきたいなと。バンドにもコラボして欲しいし、最終的に「カクバリズム」って名前はぼやっとしてていいんです。頑張って広げて、25周年にまたなにかやれたらね。若い頃は、周年いらなくない?って思ってたんですけど。

サイトウ 周年、いります(笑)。でもよく考えたら、ぼくら一番楽しんでるとか言ってしまってたんですけど、実はめちゃくちゃピンチなんですよね。コロナで何もできなかったし、ギターのシライシくんが離脱してしまったし、ドラムのタナカさんもお休み中で。でも、不思議とめちゃくちゃ楽しくやれている。だから、なんだかわからないですが今後もいける手応えがあります。

吉澤 これからレイジくんが戻ってきて、さらにその先の展開が楽しみだよね。

角張 この前「音楽だけやってるよね」って細野さんに言われて、浜野君が俳優をやってるんですけど、たしかに基本的には音楽だけをやってきたなって。今後、レコード屋を開く予定があって、いろいろつくって行きたいと思うんですけど、まだまだ忙しくて手が回ってないのが現状です。

残すは11月23日(水・祝)の「立川ステージガーデン」で20周年ツアーも幕を下ろします。楽しみにしています!

角張 昼から夜まで10時間ちょっと、もう登山ですね(笑)。頂上でいい景色が見れると思います!

吉澤 それから! 立川でギターのシライシが一夜限りで復活するんですよ。

サイトウ そうそう! レーベル20周年の節目に、立ち上げから一緒に歩んだメンバーともう一回演奏します。一緒に楽しみましょう。

角張 でも、いまはみんなキャンプとか行っちゃうんですよね(笑)とはいえみんな本当に良い音楽を鳴らしているので、見逃さず、聞き逃さずにお願いしたいです!!! いつまでやれるかわからないってのもあるので(笑)、周年に限らず遊びに来て欲しいです!

INFORMATION

KAKUBARHYTHM 20years Anniversary Special Vol.10 Final

–  日時

2024年11月23日(水・祝)12:00〜


–  場所

立川STAGE GARDEN


–  出演

YOUR SONG IS GOOD、キセル、二階堂和美、cero、片想い、VIDEOTAPEMUSIC、スカート、思い出野郎Aチーム、在日ファンク、mei ehara、Hei Tanaka、Homecomings、Ogawa&Tokoro、MU-STARS(DJ)


カルチャーは現象。誰かと何かが出合って、
気づいたらいつもそこにあった。
世界各地で生まれる新たな息吹を、
BEAMS的な視点で捉えて、育みたい。
きっと、そこにまた新たなカルチャーが
生まれるから。

about