

きれいめなベーシックスタイルに、働く女性からの厚い支持が集まるエディター三尋木奈保。ビームスで見つけた、私的好みのベーシックを発信する当連載。今回は、冬の基本アイテム、ニットについて。
ふんわり包み込んでくれる優しいニット、女性には必要です
「冬のおしゃれでコートと同じくらい大事なのがニット。いえ、直接肌に触れるものだから、もしかしたらコート以上に真剣に選ぶべきものかも?私はとにかく、着心地重視派です。寒い朝、すぽっとかぶった瞬間に幸せな気持ちになれるものが好き。そういうニットを持っているかどうかで、毎日の幸福度が確実に変わってくると思うのです。
こちらのニットが、まさにそう。<Demi-Luxe BEAMS(デミルクス ビームス)>定番のフラッフィニットシリーズですが、毎回着るたびに、‟はあ♡”と声が出ちゃいます。あまりにもふんわり柔らかくて!そして軽くて、ものすごく暖かいこの着心地、みなさんにもぜひ体験してほしい。しつこいのですが、本当に‟はあ♡”と声が出ますから(笑)。こういうニットはシルエットが大きくもたついて見えるものも多いのですが、こちらは女性らしく華奢に見えるのもいい。身頃や肩はゆったりしているけれど、袖口や裾はキュッとタイトに留まるようになっていて、すっきり。そして、私の大好物のボートネック!上品な女っぽさが好きなんです」

トラディショナルなアラン編みを、 黒のオーバーサイズで今っぽく
「私は世代的にアメカジ育ちなので(アメカジ!懐かしい言葉!)、アランニットのトラッドな感じ、元々大好きです。そういえば高校生のころ、バイト代をにぎりしめて渋谷のRay BEAMSにアランニットを買いに行ったなぁ……いい思い出です♡
さて、ここ数年アランニットは再びトレンドですね。私も何枚か試してみましたが、アランニット本来のマニッシュなタイプは、大人の女性が着るとほっこり素朴に見えて、なんというか‟おじさん化”しちゃうんですよねぇ(泣)。高校生のころはあんなに似合っていたのに、もう着られないのかぁ、と悲しんでいたところ、これなら!と思える一枚を見つけました。ほんのり立ち上がるハイネック&裾までまっすぐ落ちるボクシーなシルエットで、今っぽくモダンな雰囲気で着られるんです。大人の女性のためにつくられた、というのがよーくわかるフォルムなので、決しておじさんになりません。そして黒を選ぶと、より洗練された印象になることも、今回発見。アランニットのトラッドな魅力はそのままに、現代風にアレンジされた一枚。冬のレパートリーが広がりますよ。ここではデニムを合わせましたが、揺れるプリーツスカートを合わせても素敵です」

冬のベーシックスタイルに映える品のいいニットアイテムを、三尋木視点でリコメンド。

「今季はきれい色ニットをぜひ一枚。私はサックスブルーが気になっています。白やベージュのボトムはもちろん、黒レザーでもデニムでも何にでも合わせやすく、必ず品よく仕上がるのが魅力。こちらはなめらかな風合いの上質なカシミヤ混で、ブルーの色味が美しく引き立ちます」

「ベーシックなニットも、<INSCRIRE(アンスクリア)>の手にかかるとモダンな雰囲気に。カーディガンは前身頃の裾がさりげなくアシンメトリーになっていたり、絶妙な位置にロゴマークが配されていたり。大人の女性のこだわりに応える、ちょっとした洒落感が上手いなぁ、と。オリーブの色味もおしゃれ」

「上質ニットの信頼ブランドといえば、<SLOANE(スローン)>。定番のラムカシミヤのタートル、本当に暖かいんです。純血種の羊毛からしか採取できないラムウールを使っているそうで、もっちりと柔らかで、ボリューミーな風合いにも癒されます。‟いいニット”ってこういうこと、を実感できる名品」
人生でもっとも自炊の日々が続く今年、私の愛読書はこちら。食べるのは大好きだけれど、料理の経験値がなにしろ低いので、本やサイトのレシピを見ないことには何もつくれないトホホな私。『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』……このタイトルに飛びつきました。野菜の下ごしらえだったり、塩のタイミングだったり、火加減の意味だったり。今までだれも教えてくれなかった素朴な疑問が、この本で解決されて、すっきり!料理の基本の理論がわかりやすい言葉でつづられています。タイトルどおりのレベルにいくにはまだまだ道のりは遠そうですが、実験気分で(?)キッチンに立つのが楽しくなりました♪
三尋木 奈保 Naho Mihirogi
Editor
ファッションエディター。雑誌『Oggi』『Marisol』などを中心に活動。近年はアパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。自身のおしゃれルールを公開した著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。
ファッションエディター。雑誌『Oggi』『Marisol』などを中心に活動。近年はアパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。自身のおしゃれルールを公開した著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。
Photography_Keiichi Suto
Hair&makeup_Harumi Kanbe
Direction_Miku Nishizawa[LVTN]