

好印象なきれいめスタイルで、働く女性から厚い支持を集めるエディター、三尋木奈保。ビームスで見つけた、私的好みのベーシックを発信する新連載。一回目のテーマは、この春心惹かれたアウターについて
定番を塗り替える、新しい色味とシルエット
「トレンチはすでに何枚か持っているのに、まったく新しい気持ちでときめいてしまったのがこちら。赤みのある、こっくりしたベージュブラウン……ありがちなベージュよりも、ぐっと女らしくて華やかな温度を感じるこの色味、大好きなんです。流行のオーバーシルエットだけど、ゆるくならずに品のあるたたずまいなのもツボ。ハンガーにかかっている状態よりも、実際に着てみたほうが絶対、この魅力が伝わるので、ぜひ袖をとおしてみてほしい」

フェミニン派も、気負わず着られる工夫が随所に
「テーラードジャケットはかっちりマニッシュな印象になりがちで、柔らかい雰囲気の服が好きな私にとっては、ちょっと手が出しづらい存在でした。ところが、見てください、こんなふうにヒップが隠れる長め丈なら、こなれたニュアンスが出せるんですね。ハーフ丈のはおりもの感覚でさらっと着られるから、幅広いボトムに合うのも意外な発見でした。インをTシャツにして、リネンのひざ下タイトとぺたんこサンダルで休日を過ごすのも素敵だなぁ、と妄想しています」
この時季のアウタースタイルに取り入れたいアイテムをピックアップ!

「裾をアウトにして着るのを前提にデザインされたシャツ。一枚持っていると、忙しい朝、本当に助かりますよね。これはバンドカラーとぺプラム風のギャザーディテールに品があって、ラフにならずにきちんときれいなのが魅力。上でご紹介したトレンチのインに似合いそう。細身のパンツですっきり仕上げたい」

「クリーンなトレンドが戻ってきた今季、フラット靴もポインテッドの女性らしいタイプが出そろいました。ラクちんなのにクラス感があり、全身がすらりと見えるのもうれしい。前後セパレートのタイプやプレート飾り付きなど、ひとくせあるデザインのほうが、スタイリングが締まって見えるのでおすすめです」

「トレンチやテーラードをフェミニン寄りに着たいとき、レーススカートはいかが? デミルクス ビームスが毎シーズンこだわっている、立体的で繊細なレース生地がなんとも素敵。聞けば、海外のメゾンブランドでも多く採用されている、日本の老舗のレースメーカーのものだそう。ミディ丈も着こなしやすい」
仕事で会った初対面の方からも、「お酒、強そうですね」とたびたび言われる私。はい、強いかどうかはわかりませんが、好きです、とっても(笑)。ここ数年、よく飲んでいるのがナチュラルワイン。オーガニックならではの独特なブドウの味わいがあって、それがすごーく好みなんです。たくさん飲んでも、翌日身体に残らないのも大きな魅力。最近はナチュラルワインを扱うお店がどんどん増えていますよね。ワインって、いざ勉強しようとなると間口が広すぎて困るものですが、「ナチュラルワイン」に的を絞ってみるのもおすすめです。私は中でもイタリアのものを中心に飲んでいますが、お気に入りの生産者やブドウの品種を少しずつ覚えてきて、ちょっと詳しい気分になれるのもまた、うれしいのです。
三尋木 奈保 Naho Mihirogi
Editor
ファッションエディター。雑誌『Oggi』『Marisol』などを中心に活動。近年はアパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。自身のおしゃれルールを公開した著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。
ファッションエディター。雑誌『Oggi』『Marisol』などを中心に活動。近年はアパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。自身のおしゃれルールを公開した著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。
Photography_Keiichi Suto
Hair&makeup_Wakana Goto[ROI]
Direction_Miku Nishizawa[LVTN]