スペイン発、インテリア雑誌の第35号
フランス人アーティストであるカミーユ・アンロ(Camille Henrot)が表紙を飾り、マンハッタン、アッパー・ウエスト・サイドに位置する自邸で、ベルリンを拠点に活動する美術批評家のエステル・ホイ(Estelle Hoy)と話す様子が写されている。
このシュールな風景を撮影したのは、ニューヨークを拠点とするフォトグラファーのヘザー・ステン(Heather Sten)であり、同誌史上最多4度目のカバー・フォトグラファーとなる。アンロの新作映像作品「In the Veins」の公開に先駆け、素晴らしき「日々のケアに繋がる行動」によって形作られる未来を想像し、巻頭特集で語る。
本誌背表紙の絵柄は、アメリカ人シンガー・ソングライターであるディートン・クリス・アンソニー(Deaton Chris Anthony)によって描かれたテキストを採用。大きく、そしてホログラムのように輝く文字が目を惹く。イギリスのシンガー・ソングライターであるチャーリー・XCX (Charli XCX) らと行ったコラボレーションへの洞察とともに、アンソニーの別名義での活動の裏話を初めて公開した「admin reveal」が添えられている。
モロッコ出身の作家、ジャーナリストであり、フェミニスト活動家としても知られるレイラ・スリマニ(Leila Slimani)は、同じく作家でジャーナリスト、そして詩人、画家でもあるジーナ・カイヤー(Jina Khayyer)とともにパリからリスボンへ移住したことを振り返る。拠点を変えたのは、作家としてフランスで名が知られていることで生じていた制約から逃れるための試みだという。「アーティストにとって、すべてを理解しているような文脈の中で生活するのはよくないこと。」彼女は語る。「自分が全ての規範を持っているようなところでは。」
映画『ロブスター(原題:The Lobster)』、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(原題:The Killing of a Sacred Deer)』を手がけた脚本家であるエフティミス・フィリップ(Efthimis Filippou)がオリジナル脚本「14 Stout Men」を書き下ろし、即興でお決まりのQ&Aを行う。長年の友人であり共同製作者でもある映画監督のヨルゴス・ランティモス(Yorgos Lanthimos)が撮影を担当している。
他にも、ヴィヴィアン・ズーター(Vivian Suter)、ダリウス・コンジ(Darius Khondji)、ラウル・ロペス(Raul Lopez)、スティーヴ・ベイリー(Steve Bailey)、ロバート・プランケット(Robert Plunket)、フォン・ドディン(Huong Dodinh)、ウェンディー・ホワイトリー(Wendy Whiteley)、カタリーナ・シュローダー(Catherine Schroeder)、チョウ・イールン(Zhou Yilun)、エルナ・アールトネン(Erna Aaltonen)&ハワード・スミス(Howard Smith)、チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)、ダン・フリードマン(Dan Friedman)を特集。
また、作家であり映画ディレクターのドゥルガ・チュー・ボーズ(Durga Chew-Bose)、『Apartamento』の共同創設者であり写真家、出版者、クリエイティブディレクターのナチョ・アレグレ(Nacho Alegre)、ファッション批評家兼ジャーナリストのチャーリー・ポーター(Charlie Porter)、短編小説家のシルビナ・オカンポ(Silvina Ocampo)- 訳:スザンヌ・ジル・レヴィーン(Suzanne Jill Levine)、映画監督であるリナ・ソウアレム(Lina Soualem)、作家のイーリン・ワン(Yilin Wang)、小説家のネイト・リッペン(Nate Lippens)、小山田浩子 - 訳:デヴィッド・ボイド(David Boyd)による文章を収録する。
【仕様・詳細】
・出版社:APARTAMENTO(2025)
・頁数:384ページ
・サイズ:170×240mm
・ソフトカバー
※商品の特性上、本体に折れや汚れがある場合がございます。不良品ではございませんので、あらかじめご了承ください。
BEAMSの原点となる“BASIC & EXCITING”をプロダクトの視点で提案するレーベル。世界中から集めた多種多彩なアイテムを紹介しています。
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商品番号:33-81-0104-082