

『大人BEAMS』だけで読むことができるBEAMSスタッフのコラム。今回はビジュアルマーチャンダイザー安藤が考える知識の得方やセンスの磨き方に関して。
『大人BEAMS』だけで読むことができるBEAMSスタッフのコラム。今回はビジュアルマーチャンダイザー安藤が考える知識の得方やセンスの磨き方に関して。彼女に影響を与えた人物のエピソードも必見です。

初めまして。
(では、ない方もいらっしゃるかもしれません…)
<Demi-Luxe BEAMS(デミルクス ビームス)>、<EFFE BEAMS(エッフェ ビームス )>のディレクターを経て、この9月から、ビジュアルマーチャンダイザー=VMDという、長い横文字の肩書きの仕事をしております、安藤です。

(写真を撮られるのが得意ではなく…、こちらは先日センス抜群のお家でセンスの塊みたいな<International Gallery BEAMS(インターナショナルギャラリー ビームス)>ウィメンズディレクターの片桐に撮ってもらった、お気に入りの1枚。)
今回、初めてコラムを書かせて頂くことになり、そもそもコラムってなんなの?エッセイと、何が違うの?と、思い始めて、人生で初めてコラムという言葉について調べてみました。そうなると、余計に頭が混乱してしまい、更に自分が書いた文を読み返してみると、どちらかというとエッセイ寄りな文章になってしまっているなと…、文章を書く難しさを実感しております。
まず、今回のタイトル。
某、酒のツマミになる番組をご覧になられた方はピンときたかと思いますが、目の前のおしぼりを誉めれます?と、言われたアンミカさんの第一声です。
コップ一個でも何に対しても、良いところを探せないと生きていけないとおっしゃっていたアンミカさん。
この後、とても流暢におしぼりを褒め倒していたのですが、私はまず、この第一声でその場の全員の心と笑いをグッと掴んだアンミカさんの言葉のチョイスと、一言目の絶妙な間が最高だなと思いました。
そして、とにかくめちゃくちゃ笑ったのですが、これも全て、沢山の知識量のなかからこのワードをこのタイミングで出したことのセンスの結果なんだろうなと…。
そんなことをつらつら書いたことで、私の思考が割とお笑いに占拠されている事は伝わってしまったかもしれませんが、今回お伝えしたいことは、白が200色あるという話ではなく、おしぼりの話でもなく、知識とセンスについてです。
VMDになり改めてまず思ったのは、インテリアや建築、アートのことなどももっと知らなければ、説得力のある仕事は出来ないですし、センスを磨くことに重きを置くのは知識を得てからということです。
ただ、ある人物の話を聞いたら、更にそれよりも先にすることがあることに気付かされました。
いや、先とかではなく…それをすることが知識を得ること、センスを磨くことに繋がるのかもしれません。
その人物とは、雑誌の取材やプレススタッフ安武の記事などにも登場したことのある、社内随一の知識の持ち主である大先輩、南雲。
https://www.beams.co.jp/blog/69/42753/
※南雲のことをご存じない方は、安武が紹介している、こちら↑の記事をご覧ください。完全に男性のファッション内容ですが、女性が読んでも面白いです。

(南雲が監修している骨董のイベントで出会い、我が家に迎えいれたインドの樽)
様々な国のインテリアや建築、その他沢山のことに精通していて、無国籍な空気を纏っている不思議な南雲先生。それは沢山のことを勉強され、鍛えられてきたからなんだろうなと。そんな人が側にいるなら、お勉強させてもらうっきゃない!と、勉強会のお願いをしたところ(社内の方は分かると思いますが、ドキドキしたー。VMD巡回チームでリハーサルもしました。笑)まずは基本のスキンケアからしてみなさいと言われ、目から鱗。思わずハッとさせられましたよ。
私ったら、スキンケアもせずにメイクアップばかりに気を取られて!!って。
知識を蓄えることよりもセンスを磨くことよりも、まず、今ある違和感に敏感に、自分が好きなもの嫌いなものについて、なぜ好きなのか嫌いなのかを説明できる様になりなさいと。
例えば、私は、皆さまの中でもご存知の方が多いであろう、オーストリアの画家であるグスタフ・クリムトの作品が好きです。

しかし、クリムトと師弟関係でもあり影響も多いに受けたと言われている、同じくオーストリアの画家エゴン・シーレの作品は苦手でした。
それぞれの理由を聞かれた時に、なぜ、クリムトの絵画がなぜ好きなのかは、答える事が出来ます。
描かれている女性達が魅力的だから。
単純に、色使いが美しいから。
デザインがモダンでお洒落だから。
自分のオリジナルを作っていった画家の様な気がするから。
伝統に甘んずる事なく、当時の芸術に疑問を抱き、挑戦的だから。
パートナーの女性である、エミーリエ・フレーゲのファッションが好きだから…etc
でも、上記理由はエゴン・シーレの作品にも通ずるものがいくつかあるはずなのに、シーレがなぜ苦手なのかは、はっきり説明出来ませんでした。
単純に好みじゃない…としか…。
でも、これを機会に、改めてエゴン・シーレについて調べてみて、なぜ私が苦手なのか、少し説明出来る様になりました。それを書くと更に長くなるので、ここでは控えておきますが…、私はゴッホの絵も苦手なのですが、調べた結果シーレに繋がったんですよ。自分の嗜好に対して、ある程度理由を調べるって面白いなと思いました。
そして、これを機会に好きな画家と苦手な画家を書き出して、理由を書いてみようかなと思っております。それを、ファッション、ブランド、インテリア、様々な分野でやってみたら、何かが見えてきて、知識を得ること、センスを磨くことに繋がるのではないかと。
沢山の知識量とセンスが共存した結果、アンミカさんみたいに、グッと空気を変えられることもあるんじゃないかと夢みながら、日々に向き合ってみようと思います。
あ、あと、VMDとして、ふとした日常の違和感にも敏感に。
では、また次回。
今日も笑顔で。
安藤由美子 Yumiko Ando
Visual merchandiser
販売スタッフ、<Demi-Luxe BEAMS><EFFE BEAMS>ディレクターを経て現職へ。店内美化や商品が美しく見えているかという基本的なことから、レイアウト場所によって空間との調和がとれているかに意識を向けVMDとして邁進中。最近、暮らしの習わしに纏わる季節のしつらえとお盆点を習い始め、日本文化の奥深さを体感している。
@yunko0401販売スタッフ、<Demi-Luxe BEAMS><EFFE BEAMS>ディレクターを経て現職へ。店内美化や商品が美しく見えているかという基本的なことから、レイアウト場所によって空間との調和がとれているかに意識を向けVMDとして邁進中。最近、暮らしの習わしに纏わる季節のしつらえとお盆点を習い始め、日本文化の奥深さを体感している。
@yunko0401