“男の子が着る服を着こなしたい”と原宿で生まれた小さなブランド〈ビームス ボーイ〉。
ワークウェアやミリタリーウェアといった揺るがないメンズウェアの定番を軸に、
私たちだけの確固たるスタイルを築いてきました。
これから暖かくなる季節はどうやって定番をベースに服で遊ぶか?その答えがカラー。
〈ビームス ボーイ〉にとって欠かすことのできない7色を通して、
日頃私たちが大切にしている色使いのこだわりをここにまとめました。
私たちはシャツを一枚で着ることはありません。暖かい季節はTシャツを、寒い季節はサーマルをインナーに必ず着用します。では、Tシャツをシャツの下に着る場合、目立たせるべきなのか、それとも控えめにするべきなのか。BOYのスタンスは前者です。コーディネートが必然的に軽くなる時期は、襟から覗く差し色も効果的なのでアクセントになります。毎シーズン色を変えながらリリースしている定番のロゴTシャツは、まさに打ってつけのアイテム。センターに小さくロゴを配置したシンプルなデザイン、私たち好みの首のつまり具合、トレンドに左右されない絶妙シルエット、そして豊富な色展開なのでスタイルに合わせて選ぶことが可能です。素材は30/1の糸をシングル機で編んだ天竺を使用した、これぞ定番という王道の仕上がり。もちろん、インナーとしてだけでなく一枚で着てもOK。シーズン毎に色を変えていくので、少しずつ買い足しながらストックすれば、それだけでもコーディネートの幅が広がります。
ロゴの位置は、オーバーオールやブレザーを着たときにチラリと覗くように計算したもの。ロゴの色はボディと配色に。一枚着るだけですでに差し色がある仕様になっているので、とってもお買い得。それゆえ、色の組み合わせには入念に気を配ります。配色のモチーフはさまざまですが、アメリカの大学やプロスポーツチームのカラーを参考にしたり、シーズンアイテムとの相性も検討しています。今シーズンはワークの土臭い雰囲気に合わせても爽やかに見えるように意識しました。また、ネックのタコバインダーも配色にし、見えない部分にもこだわります。それがBOYの体質なのです。
『BOYʼS RULE』シリーズをご覧になっている読者はすでにお気づきかもしれませんが、改めてお伝えしておくと、私たちはミッキーマウスが大好きです。アメリカ生まれのキャラクターの中でも、やはり別格の存在。ミッキーマウスそのものが好きなのは当然のことながら、ウェアに落とし込まれたミッキーマウスにも目がない私たち。古着で見つけるのもいいけど、せっかくだから私たちの好きなカタチで、溢れる想いを表現したい。そこで今回は、古着によくあるイレギュラーなミスプリントをイメージしたTシャツを作ってみました。センターから微妙にずれたポジションにミッキーマウスを配置し、しかもよく見るとほんの少しだけ傾いているのがわかりますか?大袈裟にデザインを加えるのは私たちらしくないし、何より日常的に着づらくなるようでは本末転倒ですから、ちょっとだけ違和感のあるバランスを大切にしてみました。古着ではあまり見かけないピンクの他に、オフホワイトと杢グレーも展開。そしてTシャツのボディには〈チャンピオン〉を使用。この夢のような組み合わせ、BOY的には最高です。
〈ビームス ボーイ〉の服に合う、私たちらしいネイル。2021年秋冬シーズンの第一弾に作った10色に加え、新たに5色が仲間入りしました。今回もたくさんのカラーパレットの中から、ボーイッシュなスタイルに自然に馴染むように色を調合。もちろん、遊び心を利かせたBOYこだわりのカラーネームも健在です。第二弾となる新色は、パッケージもアップデートし、それぞれの色に合わせたギンガムチェックの巾着に入れてリリース。新色のカラーイメージのストーリーをお伝えするとともに、第一弾もしっかりおさらい。コーディネートに合わせて、ぜひ活用してください。
AMERICANO BROWN: 私たちが好きなコーヒー、アメリカーノをネイルに落とし込みました。アメリカが誇る世界的炭酸飲料の“コーラ”や、ハンバーグの赤茶っぽいムードも◎。
FADE PURPLE: パープルのカットソーを着込んで色落ちしたような、淡くて青みのあるパープル。〈ウエアハウス〉に今シーズン別注しているフットボールTシャツをイメージしました。
BOY FUCHSIA PINK: フューシャピンクは、〈ビームス ボーイ〉が何かと頼りがちな色のひとつで、周年を祝う特別な別注にも何度も採用してきました。チークの色のようで血色も良く見えるし、ボーイッシュなスタイルの差し色におすすめです。
UC GOLD YELLOW: カリフォルニア州の某有名大学のスクールカラーをイメージ。ブルーと一緒に合わせて、ネイルの色だけで大学を表現するのもおすすめ。あのクマが脳裏に浮かんできませんか?
CHAMBRAY BLUE: 定番の〈バズリクソンズ〉に別注している定番のシャンブレーシャツをターゲットに色を決定。タテ糸にブルー、ヨコ糸にホワイトを使った生地の特徴を活かし、白みがかったライトブルーに。春夏に爽やかに塗って欲しい!
RESCUE ORANGE: 1960年代初頭の中期型MA-1のライニングにも使われていた鮮やかなオレンジをイメージ。ミリタリーのコーディネートにおすすめです。反戦の意味を込めて、ヒッピースタイルにも相性よし。
REFLECTOR GREEN: ミリタリーやワークに多用されるリフレクターの派手色。メンズライクな差し色として活躍してくれますし、春にもピッタリ。
NO.8 BLUE: 『BOY’S RULE』から生まれた〈オアスロウ〉の別注デニムをターゲットに作成した使い古したインディゴカラー。色名の“NO.8”は、綺麗な薄い水色の希少なターコイズが由来。
VINTAGE DENIM BLUE: デニムパンツは私たちのワードローブに欠かせませんので、深みのあるインディゴブルーを再現しました。色落ちしたヴィンテージデニムのようにグラデーションで塗るのも面白いかも。
CHINO BEIGE: 〈バズリクソンズ × ビームス ボーイ〉のチノパンの色をターゲットに作成。ベージュといってもヌーディなベージュではなく、チノカーキのベージュ!ここは重要です!
BANDANNA RED: 赤いネイルは数え切れないほどありますが、バンダナの赤を再現したネイルはBOYにしかないはず!黄味がかっていて味わいのある、私たちらしい赤です。
NY NAVY: あえて2色作ったネイビー。それだけ私たちにとっては重要な色なのです。こちらはアメリカ・ニューヨークを意識してみました。どことなくニューヨーク・ヤンキースのチームカラーっぽいでしょう?
M65PARKA OLIVE: 数あるミリタリーのオリーブグリーンの中から、私たちがピックアップしたのはシーズン問わず愛用しているM-65パーカの色。深みのあるオリーブなのでスタイルを選ばずに使えます。
ARMY INNER IVORY: 私たちのインナー、そしてパジャマでお馴染みのサーマルを彷彿とさせる柔らかい白を作ってみました。ありそうでない、肌馴染みのいい白です。
PIGMENT PINK: 使い古したピンクのTシャツのような味わいのあるピンクをイメージ。BOYのスタイルに自然と馴染む、甘くなり過ぎないくすんだ色に仕上げました。
1. ピンク、ブルー、グリーンの春らしい淡くて爽やかなカラーリングが特徴。ワークウェアに似つかわしくないギャップが面白い。グリーンのみ「ビームス ボーイ 原宿」のエクスクルーシブ展開。
2. フロントポケットとバックストラップの当て布にあしらったネームは、1960年代に使われていたデザインをアレンジしたスペシャル仕様。私たち的にもすごく嬉しい!
3. ハンマーループ、スケールポケット、カンヌキ、三本針ステッチなど、ヴィンテージに見られる本格ディテールもしっかり踏襲。ただ可愛いだけじゃ物足りない。それがBOYなのです。
Overalls : BIGMAC × BEAMS BOY ¥15,400 (inc.tax)
*「BEAMS BOY HARAJUKU」Limited Item
『BOYʼS RULE』(No.2参照)でもご紹介しましたが、オーバーオールは私たちにとって不動のナンバーワンワークウェアです。ワークをシーズンテーマにしているということもありますが、この春夏だけでBOYのオリジナルで4型、別注で1型をリリース。ウィメンズブランドとしてはもちろん、メンズブランドを含めても異例のボリュームではないでしょうか。いかに私たちがオーバーオールを愛し、着たい(作りたい)と思うオーバーオールがあるかがおわかりいただけるかと思います。その中でもご紹介したいのが、〈ビッグマック〉に別注したオーバーオールです。デザインソースにしたのは1960年代のアーカイブで、コンセプトは古着にありそうでない気の利いたサイズとカラー。キッズウェアにあるような淡くてカラフルな色をチョイスし、アメリカンワークウェアの王道をフレッシュな印象に仕上げました。サイジングはかなりゆったり作っていて、私たちが今着たいと思えるシルエットにオーダー。一見、イレギュラーに感じるルックスですが、胸のポケットデザイン、ハンマーループとスケールポケット、補強のためのカンヌキや三本針ステッチなど、ワークウェアたるディテールは健在で、バリバリの本格仕様です。こういう冒険した別注をできるのは、〈ビームス ボーイ〉がオーバーオールを作り続けてきた成果であり、お客さまの支持を得てきた賜だと思っています。それがなければ、もっとありきたりでベタな別注アイテムを作っていたかもしれませんから。継続は力なり。これからも地道に精進します!
1. ピンク、ブルー、グリーンの春らしい淡くて爽やかなカラーリングが特徴。ワークウェアに似つかわしくないギャップが面白い。グリーンのみ「ビームス ボーイ 原宿」のエクスクルーシブ展開。
2. フロントポケットとバックストラップの当て布にあしらったネームは、1960年代に使われていたデザインをアレンジしたスペシャル仕様。私たち的にもすごく嬉しい!
3. ハンマーループ、スケールポケット、カンヌキ、三本針ステッチなど、ヴィンテージに見られる本格ディテールもしっかり踏襲。ただ可愛いだけじゃ物足りない。それがBOYなのです。
Overalls : BIGMAC × BEAMS BOY ¥15,400 (inc.tax)
長く使い込まれた〈グレゴリー〉のバッグは美しい。私たちのその思いを、そのままカタチにした別注のヴィンテージシリーズの第三弾が登場します。今回は90年代のヴィンテージに稀に見られるロイヤルブルーが激しくフェードし、フューシャピンクにグラデーションしたカラーを再現しました。ラインナップは、全部で5型。90年代から現在まで人気の〈グレゴリー〉のアイコニックなモデルとBOYだけのバックパックで、前回同様、『紫タグ』を参考にしたスペシャルネームを採用。ヴィンテージでここまで状態のいいものを探すのは至難の業だし、何より自分でここまで使い込んで育てるには時間も手間もかかってしまう。そのすべてを我々の手で解決しました。リアルなフェードを施した生地の色は、タイダイ染めのような表情を持ち、裁断箇所によって微妙に個体差が生まれるため、同じものが存在しません。古着探しのような一期一会感覚が楽しめるのも魅力です。
ソックスはたくさん持っていればいいというわけではありません。正確には、自分に似合う色や柄をたくさん知っている方がいいのです。その数が多ければ多いほどコーディネートの幅が広がって、毎日「今日はどのソックスを履こうかな?」と楽しみも増えます。ここから先は、ソックスに興味はあるけど、なかなか踏み出せないビギナーに向けて初級編として色にフォーカス。色が増えるだけでも、コーディネートの幅を広げてくれますから。
そこで今後のソックス選びの選択肢のひとつに、ぜひとも加えていただきたいのが、〈ビームス ボーイ〉定番のリブソックスです。 2013年秋冬の販売スタート以来、シーズン毎に色を変えながら作り続け、累計販売数6万足にも迫るロングセラーアイテム!左ページの写真はこれまで作ってきた過去のもので、下の写真はこの春夏のカラーバリエーションです。形の変更がないので、色を取り入れる練習にピッタリですし、1シーズンに1~2足ずつ買い足すくらいラフな気持ちで取り掛かれます。
まずステップ1は、デニムパンツかチノパンを穿くときに合わせるソックスを探してみましょう。どちらも基本的には何色でも合ってしまうのですが、よく履く靴と合わせると決めやすいと思います。それでももし迷ったら、どちらにも合う赤をおすすめします。そこから徐々に手を広げながら、自分好みの色や似合う色を見つけられるとスムーズです。
ステップ2は、コーディネートアイテムのひとつに色を合わせてみる。好きな色の服や小物と相性がいい可能性が高く、リンクさせることでまとまりやすくなります。その勢いで全身同色のワントーンスタイルにも挑戦してみてください。私たちはアメリカが大好きなので、アメリカの大学のスクールカラーや、プロスポーツリーグのチームカラーをイメージすることもしばしば。手法はさまざまですが、コツさえ掴めばけっこう自由ですよね。とはいえ、いきなり闇雲に増やす必要はありません。焦らず自分に合うものを少しずつ探していきましょう。
そして、色で遊ぶことを習得できたら、ステップ3に進みましょう。〈ビームス ボーイ〉には、他にも柄、素材、刺繍ものなど、多種多様なソックスをたくさん取り揃えておりますので。いつかソックスを主役にしたコーディネートを考える日が来たら、あなたも上級者の仲間入り。さぁ、底なしのソックス沼へようこそ!
LIVE COLORFULLY
LIVE COLORFULLY
バンダナを着てしまおう!毎日欠かさずにバンダナを持ち歩く私たちですが、その愛があまりに強すぎて、ついに洋服を作るまで辿り着いてしまいました。初の試みとなる今回は、ブラウスとスカートの2型。バンダナをリメイクした古着から着想を得ていますが、ただリメイク風にするのではなく、オリジナル柄のバンダナを一から作り、それをきちんと洋服として成立するように組み合わせていくという、実際のリメイクのような手法を取り入れました。色展開は、バンダナの退色の過程をイメージして4段階に濃度や色味を変えたネイビーバンダナの微配色クレイジーの他に、無地のハンカチを用いたマルチカラーを用意。私たちのバンダナ愛をたっぷり詰め込んだ、まさにBOYらしい仕上がりです。
私たちが大好きな映画、『スタンド・バイ・ミー』の舞台となった1950年代のレトロな色合いをイメージしたマルチボーダーTシャツ。こちらも気づけば4年目を迎える好評アイテムに。今年はボーダーのピッチ幅を細めに変更し、古着などを参考にしながら、一から配色を考え直しました。紡績の過程で生まれる落ち綿を原料にしたラフィ糸(再生糸)を使用した生地は、ヴィンテージTシャツのようでナチュラルな風合いが特徴。首のつまり具合、ステッチの色合い、縫製方法など、年代に合わせたディテールを採用しながら、夏に一枚で着ても様になるようにこだわりました。ボーダーTシャツのことを考えているうちに、なんだかまた『スタンド・バイ・ミー』が観たくなってきちゃった。何度観ても飽きない名作映画同様、このボーダーTシャツもガシガシ着倒してもらえたら嬉しいです。
『BOYʼS COLOR』を語る上で、重要なのは洋服だけではありません。主役にはならない(ときには例外もありますが)名バイプレイヤー、アクセサリーも欠かせないポイントです。首元や腕周り、指先、そして足元に色のアクセントをつけることでコーディネートの完成度が変わる。その余地が残されているのだから最後まで気を抜けない!と考え過ぎは禁物ですが、仕上げに小物の色でちょっぴり遊び心を加えてみるといいものですよ。
アメリカのカレッジ古着に見られる寄せ書きや、寄せ書き風の刺繍が施されたアイテム。持ち主はどんな人で、当時はどんな風に過ごしていたのだろうと、あれこれストーリーを勝手に妄想してしまいます。そして、それをわざわざ形にしてしまったのが、このギャザースモックです。以下、フィクション。ときは1950年代、私はアメリカの高校に通う卒業間近の学生。もうすぐ離れ離れになってしまう大好きなクラスメイトたちのことを絶対に忘れたくないから名前を書いてもらおう。でももし名前が消えてしまったら、大切な思い出まで消えてしまうようで悲しい。そうだ、みんなの名前にチェーンステッチをかけよう!私って天才なのかも……。という友だち思いの女子が着ていたであろう洋服を表現しました。ちょっと重めに感じてしまうかもしれませんが、ご了承ください。夏にも爽やかに着られるように刺繍はプリントにアレンジ。生地は超長綿で紡績した糸を使用したローンを甘い密度で織り上げているため、通気性がよく、真夏にも着られる長袖アイテムです。
バンダナを着てしまおう!毎日欠かさずにバンダナを持ち歩く私たちですが、その愛があまりに強すぎて、ついに洋服を作るまで辿り着いてしまいました。初の試みとなる今回は、ブラウスとスカートの2型。バンダナをリメイクした古着から着想を得ていますが、ただリメイク風にするのではなく、オリジナル柄のバンダナを一から作り、それをきちんと洋服として成立するように組み合わせていくという、実際のリメイクのような手法を取り入れました。色展開は、バンダナの退色の過程をイメージして4段階に濃度や色味を変えたネイビーバンダナの微配色クレイジーの他に、無地のハンカチを用いたマルチカラーを用意。私たちのバンダナ愛をたっぷり詰め込んだ、まさにBOYらしい仕上がりです。
私たちが大好きな映画、『スタンド・バイ・ミー』の舞台となった1950年代のレトロな色合いをイメージしたマルチボーダーTシャツ。こちらも気づけば4年目を迎える好評アイテムに。今年はボーダーのピッチ幅を細めに変更し、古着などを参考にしながら、一から配色を考え直しました。紡績の過程で生まれる落ち綿を原料にしたラフィ糸(再生糸)を使用した生地は、ヴィンテージTシャツのようでナチュラルな風合いが特徴。首のつまり具合、ステッチの色合い、縫製方法など、年代に合わせたディテールを採用しながら、夏に一枚で着ても様になるようにこだわりました。ボーダーTシャツのことを考えているうちに、なんだかまた『スタンド・バイ・ミー』が観たくなってきちゃった。何度観ても飽きない名作映画同様、このボーダーTシャツもガシガシ着倒してもらえたら嬉しいです。
『BOYʼS COLOR』を語る上で、重要なのは洋服だけではありません。主役にはならない(ときには例外もありますが)名バイプレイヤー、アクセサリーも欠かせないポイントです。首元や腕周り、指先、そして足元に色のアクセントをつけることでコーディネートの完成度が変わる。その余地が残されているのだから最後まで気を抜けない!と考え過ぎは禁物ですが、仕上げに小物の色でちょっぴり遊び心を加えてみるといいものですよ。
アメリカのカレッジ古着に見られる寄せ書きや、寄せ書き風の刺繍が施されたアイテム。持ち主はどんな人で、当時はどんな風に過ごしていたのだろうと、あれこれストーリーを勝手に妄想してしまいます。そして、それをわざわざ形にしてしまったのが、このギャザースモックです。以下、フィクション。ときは1950年代、私はアメリカの高校に通う卒業間近の学生。もうすぐ離れ離れになってしまう大好きなクラスメイトたちのことを絶対に忘れたくないから名前を書いてもらおう。でももし名前が消えてしまったら、大切な思い出まで消えてしまうようで悲しい。そうだ、みんなの名前にチェーンステッチをかけよう!私って天才なのかも……。という友だち思いの女子が着ていたであろう洋服を表現しました。ちょっと重めに感じてしまうかもしれませんが、ご了承ください。夏にも爽やかに着られるように刺繍はプリントにアレンジ。生地は超長綿で紡績した糸を使用したローンを甘い密度で織り上げているため、通気性がよく、真夏にも着られる長袖アイテムです。
ワークをシーズンテーマにしようと考え始めた序盤の段階から、すでに作ると決めていたエプロンベスト。その昔、アメリカの新聞配達員が使っていたニュースペーパーバッグのフォントを元に、大胆にプリントをあしらいました。プリントは実際にあったアメリカの歴史的な出来事である、エンパイアステートビルが完成したニュースを採用しています。超アナログですが、紙に出力した文字を切り貼りして入念に位置をチェック。ラフなプリントを演出するため、ポケット口部分からはみ出るようにプリントをのせているのもこだわりです。ベストのデザインは古着にはないBOYのオリジナルで、前後両面で着用できる仕様に。大きなポケットを全体に配置した豊富な収納力は、まるで古着のニュースペーパーバッグを洋服化して着ているかのよう。手ぶらで出歩けることを好む私たちらしい一着です。色展開とプリントの文言は異なりますが、同じシリーズでジャケットとスカートもあります。
元々は運動着として作られたリンガーTシャツですが、ジョン・レノンの影響で1970年代中頃からファッションアイテムとして認知されるようになりました。あの『NEW YORK CITY』のロゴTシャツを着たジョン・レノンの写真は、あまりにも有名ですよね。80年代以降はアメカジアイテムとしても定着し、今では古着で安くていいものがたくさん見つかります。では、BOYらしいリンガーTシャツってどういうものだろう?私たちが辿り着いたのは、やはりジョン・レノンでした。とはいえ、直球で表現するのはBOYらしくありませんので、あくまで彼が着ていた当時のムードです。BOY女子を連想したメッセージ(“色気より食い気”と“急がば回れ”)を、あえて微妙なフォントを選び、位置をズラしてプリント。それもわざわざフロッキープリントにするこだわりぶり。古着にあるような薄手の粗野な生地感を使い、古着にはあまりない配色で仕上げる。いなたさをとことん狙った、こだわりの一枚です。カレッジプリントの一歩先を行くロゴTシャツをお探しの方に、ぜひ!
LIFE IS ABOUT USING
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THE WHOLE BOX OF
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CRAYONS
CRAYONS
BOY’S COLOR