BEAMS F Brilla per il gusto International Gallery BEAMS Instagram Facebook Twitter Page Top

About Us

ビームスが思う理想の男性像

"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。

今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。

本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。

合わせる?合わせない?①

a fashion odyssey | 鶴田啓の視点

合わせる?合わせない?①

 

今から22年前、某セレクトショップでアルバイトを始めた20歳の僕は洋服屋が使う「合わせ」という言葉を覚えた。当時大学生だった僕は「どうやら組み合わせ、つまりコーディネートの意味らしい」と思いながら、いつの間にか自分も「合わせ」という言葉を常用するようになった。22歳でビームス入社後も、先輩たちが「何、その合わせ、ダサくない?」とか「合わせすぎだよ、お前」とか、やはりその言葉を頻繁に使っている姿を見て「洋服屋は服と服を合わせるものなんだ」と覚えた。

「合わせる」の反対は「合わせない」。その前に「合う」の反対が「合わない」だとすれば、「合わせる」には能動的な意味が含まれることになる。勿論「合わせない」にも能動的な意思がある。「組み合わせ方が分からないから、合わせられない」と「合わせない」では意志の乗り方が違う。「合わせられるけど、合わせない」=「コーディネートの仕方は重々承知の上だけど、セオリーどおりには組み合わせない」ということであり、つまり「ハズシ」の誕生である。そもそも「合わせる」って、洋服の何を?
色?素材?テイスト?シルエット?セオリーって、何基準?

ほとんどのセオリーは、その洋服のルーツに関わっている場合が多い。簡単に言うと「ジーンズは作業着として生まれた」とか「トレンチコートは軍服だった」とか、出自に由来する「その洋服の本来の使われ方」を、一旦はセオリーとしよう。その意味で「ジーンズとワークブーツは合う」であり「トレンチコートとビーチサンダルは合わない」。しかし、時代を重ねるたび作業着も軍服も街で一般的に着られるようになると、ルーツやセオリーは忘れ去られてしまう。そして、何でもアリになる。

しかし、このサイトで取り扱うような「ドレスアイテム」に関しては少し違う。例えば、スーツというアイテムは100年以上もの間、着方がほとんど変わっていない。形や素材には多少の変化があったとしても「男性にとってスーツは依然として(ビジネスやフォーマルのシーンで通用する)キチンとした洋服である」ことに変わりがない。つまり、スーツのTPOはジーンズや軍服ほど激しく変化していないのだ。言い換えれば、コーディネートに幅が無い。TPOに応じて完成形が明確にある、とも言える。

合わせるアイテムは「シャツ」「ネクタイ」「ポケットチーフ」「ソックス」「レザーシューズ」が基本形である。スーツコーディネートのように最小限のアイテムを使ってコーディネートをする場合、やはり色、柄、素材を中心に「合わせ」が重要なポイントとなってくる。そして「合わせ」があるということは「合わせない=ハズシ」があるということ。「ウーステッドのスーツを着ているのに、ソックスを履かない」とか「タイドアップしているのにスニーカーを履く」というのは、ソックスを履くと知らなかったわけでも、革靴を持っていないわけでもなく「合わせられるけど合わせない」という意味になる。「ハズシ」を覚えるとコーディネートは俄然楽しくなるし、自由度も上がる。しかし「ハズシ」は諸刃の刃。昔からビームス社内には「ハズシがハズレになってます」という言葉があった。これは先輩が後輩に言うダメ出しの言葉である。「ハズそうと思ってワザとやってるんだろうけど、的(まと)がハズレて、ハズしになっていない」であり「ハズせないのは基本が分かっていないから」というプレッシャーでもあった。基本があっての、応用。「ハズシ」の道は、そもそもいばらの道なのだ。

ここまでくると「ハズシ」の方法論について語りたいところだが(長くなりそうなので)今日のところは一旦筆を置き、次回へと続くことにする…。

Share

Other Posts

もっと見る

Related Post