2017年10月のピックアップ・アーティストは、
シンプルな中に複雑さや混沌ををたたえたギターサウンドを鳴らし、今や東京のインディシーンをひっぱる存在となった4ピースバンド、ミツメ。
都内の倉庫を自分たちの活動スペースとしたり、クリエイターとともに企画したグッズを販売するなど、
そのDIY精神溢れる活動のスタイルも多方面から注目されてきた。
今回彼らのプランは、今年8月にDYGLと中国・7箇所とその後の単独で台湾を巡ったツアーのドキュメンタリーを軸としたもの。
ただし、その作品の主観は彼らではなく、「中国のユース層から見た」ミツメ及び日本のインディシーン、という一捻りが加えられている。
映像化はミツメのジャケット、アーティスト写真などを長く手がけている1988年生まれの写真家・トヤマタクロウが担当した。
破壊と創造を猛スピードで繰り返しながら、急激に成長を遂げている大国。
そこに生きるユースに響く音楽は、どのような姿なのか。
ミツメはもちろん、中国の今を切り取ったものとしても価値のあるドキュメントとなっている。
ARTIST PROFILE
ミツメ
2009年、東京にて結成。4人組のバンド。
2016年6月に4th アルバム「A Long Day」をリリース。
国内のほか、インドネシア、台湾、上海、アメリカなど海外へもツアーを行い、活動の場を広げています。
オーソドックスなバンド編成ながら、各々が担当のパートにとらわれずに自由な楽曲を発表し続けています。
そのときの気分でいろいろなことにチャレンジしています。
トヤマタクロウ (Takuroh Toyama)
写真家。東京都在住。
主な作品集に『A LONG DAY』(YYY PRESS)、『DAYS GONE』(YYY PRESS)、『SILENCE FELL』(LOCALS AND THE COMMITTEE)など。
Photographer : Takuroh Toyama