INFORMATION
- ビームスのピンクリボンキャンペーンとは?
- 2017年から乳がんに関する理解とブレスト・アウェアネスを呼びかけるピンクリボンキャンペーンを実施。2023年には、“HUG YOURSELF”をスローガンに掲げ、国内134店舗(試着室のない店舗やメンズ店舗を除く全店)の試着室にセルフチェックガイドを掲出、さらに国内ボディパーツケアブランド『アンティームオーガニック』によるバスト用クリームの配布も行った。
TOPICS :
HEALTH
CARE
ピンクリボン
キャンペーン
ビームスでは毎年10月、乳がんに関する理解とブレスト・アウェアネスを呼びかけるピンクリボンキャンペーンを実施しています。2017年からキャンペーンに関わっているサステナビリティ推進部・木下に活動が始まったきっかけや届けたいメッセージについて語ってもらいました。

乳がんに関する理解と早期発見を促すアクション乳がんに関する理解と早期発見を促すアクション
お客様やスタッフ、
まわりの大切な人のためにお客様やスタッフ、
まわりの大切な人のために
ピンクリボンキャンペーンが始まったきっかけは、ウィメンズレーベル〈Demi-Luxe BEAMS(デミルクス ビームス)〉で取り扱いのあったジュエリーブランド〈QUELLE CHANCE(ケルシャンス)〉との出会い。乳がんを患っていたデザイナーの山吹祥子さんが企画されたチャリティブレスレットを取り扱うにあたって、ビームスとして乳がんに関する理解と早期発見を促す活動ができないかと担当バイヤーたちから相談を受けました。
乳がんは日本の女性の9人に1人(*1)がかかると言われ、30代後半から40代以降に増えていく病気です(*2)。ビームスのお客様やスタッフの年齢層とも重なり、セルフチェックで発見できる可能性も高い。お客様とスタッフの健康のためにどういったことができるか、当事者の方々やさまざまな部署のスタッフと一緒に考えました。
2017年に〈Demi-Luxe BEAMS〉を展開する一部店舗でキャンペーンを始め、3年目からはメンズを含む多くの店舗で実施するようになりました。乳がんは女性が秘めている問題ではなく、男性にも知ってほしいという思いからです。
*1:参考元:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2024」
*2:参考元:東京都保健医療局ウェブサイト「TOKYO #女子けんこう部」

以前、チャリティ商品として販売していた〈Quelle Chance〉のピンクリボンブレスレット。
試着室で着替えるついでにセルフチェック試着室で着替えるついでに
セルフチェック
2017年からビームスならではのアクションとして続けているのが、セルフチェックを促す活動。10月の1ヶ月間、試着室にセルフチェックガイドを貼っています。乳がん検診に行こうと思っても時間がなく、ためらってしまう方が多いので、着替えるついでに鏡で見ながら触ってみようというアクションにつなげたかった。また、おうちでセルフチェックするきっかけ作りのため、2021年と2022年は入浴剤、2023年はバストケアクリームの配布も行いました。自分をいたわり、胸に触れることが日常的な習慣になってほしいという願いを込めています。
2023年には新しい取り組みとして、アーティストの一乗ひかるさんにキャンペーンビジュアルを描き下ろしていただきました。ぱっと目を引くビジュアルで、女性にも男性にも、多くの方に興味を持っていただけたと思います。

活動の意義に共感したアーティスト一乗ひかるによる、ピンクリボンキャンペーンビジュアル。

これまでに試着室に設置したセルフチェックガイドやお客様へ配布したノベルティなど。


2023年10月に配布した、ボディパーツケアブランド〈INTIME ORGANIQUE(アンティームオーガニック)〉のバストケアクリーム。
きちんとした理解がハッピーを生むきちんとした理解が
ハッピーを生む
正しい知識を身につけ、
ファッションのプロとしての提案を正しい知識を身につけ、
ファッションのプロとしての提案を
キャンペーンに対して、乳がん患者のサポート団体の方から、「素敵なお店が乳がんのことを理解してくれていて嬉しい。勇気が出る」という声をいただいたことがあります。乳がんに対する誤解はまだまだ多く、療養中のさまざまな悩みと相まって、引け目を感じてしまう方もいらっしゃるそうなんです。
もし、お店にいる女性の9人に1人が乳がんを患う可能性があるのなら、病気をきちんと理解して、寄り添えた方がお互いにハッピーになれる。そしてビームスに期待されていることは、ファッションの力だと思っています。外見の悩みに対し、スタイリングでの解決策をアドバイスするのは、いつもの接客と変わりないこと。胸のシルエットを気にしている方に胸元が華やぐ襟付きの服を提案したり、髪が気になる方にスカーフを頭に巻く方法を提案したり。ファッションのプロとして、親身に寄り添いつつも、いつも通りのご提案スキルを発揮することが、お客様に喜んでいただけるきっかけになるのではないでしょうか。
身体と心をいたわる気持ちが、
より遠くまで届くように身体と心をいたわる気持ちが、
より遠くまで届くように
ピンクリボンキャンペーンは、今年で8年目を迎えます。最初はご案内に不安を感じていたスタッフも、年々知識を深めていくことで、活動に共感を示す人が増えてきました。スタッフに浸透することで、お客様にも伝わる。継続は力なりだと感じています。
最近はさまざまな部署からメンバーを集めたチームで企画に取り組んでいます。毎年メンバーを変えることで、フレッシュな意見が出てくるようになりました。例えば、男性スタッフから「パートナーに寄り添うために、男性であっても乳がんのことをもっと知りたい」という声が出ました。毎年、ビームス公式サイト内で乳がんに関する特集を掲載しているのですが、男性視点で乳がんを取り上げた年もあります。
今後もそうやって、いろんな立場から大切な人を思う気持ちをこめて、身体や心をいたわるきっかけを生み出していきたい。皆のクリエイティビティと力を合わせて、より広く、遠くまで、大切な知識や優しい気持ちを届けていきたいと思っています。
今後もビームスらしいやり方でキャンペーンを続けていきます

PROFILE
- 木下香奈
- 2007年にビームス入社。サステナビリティ推進部でピンクリボンキャンペーンや被災地支援などCSR施策を主に担当。広報業務、VR事業も手がけている。