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レコードに針が落ち、ビートが空間を満たす。その瞬間、初対面同士だった人たちの距離が、自然と縮まっていく——。
韓国・ソウルに店を構えるミュージックバー「Kompakt Record Bar®」が、〈BEAMS CULTUART〉との共鳴によって、東京・原宿に1日限りで出現しました。
インタビューを通して、「Kompakt Record Bar®」が大切にしてきた音楽、DJ、そして“場”のあり方をひも解いていきます。
「Kompakt Record Bar®」を手がけるJinmooに、そのカルチャーの源流を聞く。
「Kompakt Record Bar®」をはじめたきっかけは?
『360Sounds』のDJ活動と、デザインスタジオの運営を続けるなかで、DJとグラフィックデザインその両方を同時に表現できる「自分自身の場所」をつくれたら、と以前から考えていました。ちょうど運良くオフィスの近くに小さなスペースを見つけることができ、そこから「Kompakt Record Bar®」が始まりました。
運営するうえで、最も大切にしていることは?
「Music & DJ First」。
音楽やDJは、世界中どこにいても、誰とでもつながることができると思っています。良い音楽とサウンドがあれば、自然と友達が増えていく。だから「Kompakt Record Bar®」は、国籍を問わず誰でも歓迎し、良質な音楽とコミュニティづくりを何より大切にしています。
空間づくりで意識しているポイントは?
小さなスペースを活かしながら、DJが快適にプレイできること、そして音楽をどう楽しんでもらえるかを、まず最初に考えました。
音楽のキュレーションで最も意識していることは?
“Beat”
韓国と日本で、音楽シーンの違いはありますか?
韓国と日本の「DJの違い」について話すのがわかりやすいと思います。
日本はDJの歴史があって、深みのある選曲と安定感のあるミックスという印象です。 韓国はまだ歴史は浅いですが、成長がとても早い。果敢なミックスとテクニックでフロアがより盛り上がっている感じがします。あと、韓国の仲間たちの方がお酒もたくさん飲みますね(笑)!
今回、BEAMS CULTUARTとの取り組みを通じて感じたことは?
ビームスがカルチャーを大切にしていることは、以前からよく知っていました。 だからこそ、何をすべきか、どこへ向かうべきかを細かく説明しなくても、一緒につくっていけると感じたんです。実際に「BEAMS CULTUART」チームは、DJ文化やアートへの理解度がとても高く、僕自身も多くを学ばせてもらいました。ありがとうございました!
今後の展望について教えてください。
ブランドとしてさらに広がっていくこと、そしてもっと多くのDJや友達に出会いたいですね。
イベントでは、特別アイテムとして〈BIAS DOGS〉を手掛けるデザイナー Kei tanakaによる特徴的なアートワークを全面に配した〈Kompakt Record Bar® × Kei tanaka × BEAMS CULTUART〉のトリプルコラボレーションスウェットをはじめ、Tシャツやスウェット、キャップ、トートバッグといった「Kompakt Record Bar®」のオリジナルアイテムも多数揃い、フロアのムードをより一層高めていました。
一夜限りの出来事だった今回のポップアップ。 それでも、会場に流れていた音と、そこに集まった人たちの記憶が残りました。
「Kompakt Record Bar®」が信じているのは、音楽の力と、そこから生まれるコミュニティ。 そのカルチャーは、ソウルから東京へと、確かに共有されました。
カルチャーは現象。誰かと何かが出合って、
気づいたらいつもそこにあった。
世界各地で生まれる新たな息吹を、
BEAMS的な視点で捉えて、育みたい。
きっと、そこにまた新たなカルチャーが
生まれるから。