〈ビーライン〉の
ボビーワゴン 2×2 カラー

SELECT by ENDO / HARADA / MIYANO

B-JIRUSHI MARKET AWARD ー No.001

前回に続き、インテリアスタイリストの遠藤慎也さんが選ぶオススメ家具をピックアップ。 収納力たっぷりでルックスも洒落たワゴンは、プロダクトデザインの歴史に名を残す名作中の名作です。ビームスで取り扱う日本版の、とある“トクベツ”な仕様もポイント!

私たちが選びました!

SELECTOR

  • 遊びと実用性が伴った
    非常にきれいなデザイン

    遠藤 慎也

    INTERIOR/PROP STYLIST

  • リプロダクト品もありますが
    これが正真正銘の本家

    原田 大嗣

    BEAMS Press

  • 使ってみて気付く
    ありがたみがたくさん!

    宮野 さやか

    bPr BEAMS Buyer

〈B-LINE〉BOBYWAGON 2×2 Color

時を経て愛される
遊びが効いた働きモノ

宮野 :  今回紹介するのは、ミッドセンチュリー後期の代表作。1970年にイタリア人デザイナー、ジョエ・コロンボが生み出した収納ワゴンです。
遠藤 :  デザイン専門学校の教科書に載っているレベルの有名なアイテムですね。前回の〈フロス〉のライト同様、僕の事務所にも置いてあります。15年ほど前に先輩からいただきましたが、今でも現役バリバリ。

原田 :  ミーハーな僕でも知っています! くるっと回して引き出せるトレーがアイコニック。この構造、今では本家をオマージュしたリプロダクト品も出ているようです。

宮野 :  版権が切れた今は多くのバリエーションが存在しますが、それだけ便利で完成度の高いデザインだということですよね。

遠藤 :  底部にキャスターが付いているから気軽に動かすことができる。僕はオフィス周りのサイドテーブル兼収納として使っていますが、便利だし見た目がいいから気分が上がります。
宮野 :  しかもこちら、ジャパン企画だけの内部に取り付けられる仕切りトレーも付属しているんです。

この仕切り用のトレーは日本限定ですが、
めちゃくちゃ評判いいです!

遠藤 :  それ、ビックリしました。僕がいただいたものには仕切りがなくて、実は自作したんですよ。正四角形ではなく一部の角に丸みがあるから、その形に沿って切り取るのが大変でした。仕切りトレー単品でも売ってほしい……。
原田 :  几帳面な日本人には、特にうれしいプラスワンですね。僕としては、このつるんとした発色の良さがお気に入り。ポップな色が部屋のアクセントになるし、かといって周囲から浮かずに馴染みやすい。

宮野 :  ビームスでは赤のほか、黄色と白のワゴンも取り扱っています。サイズも「2段2トレイ」と「3段5トレイ」の2種類があります。
遠藤 :  僕はデザイナーの思想も込みで惹かれています。ジョエ・コロンボは残念ながら短命で、このワゴンを作った翌年に亡くなりました。彼が作るものはこれに限らず、すごく使いやすい一方でユニークなフォルムが追求されている。デザインとして、非常にきれいなんです。

宮野 :  わかります!  私もウンチクや背景に惹かれるタイプで……。
遠藤 :  例えば、サイドポケットの取り出し口は楕円形にくり抜かれていますが、これは手を入れやすくすると同時に、見た目の面白さを高めています。細かいところに遊びが効いているんですよ。

宮野 :  ぱっと見がキュートで、使っているうちに奥深さに気付く。だからこそ、長い時を経て世界中で愛されているのかもしれませんね。
遠藤 :  当時の社会と現在とでは、仕事で使う道具がそもそも異なるはず。でも、しっかり今の生活にも根付いてくれる。デザインの力を、あらためて実感します。
原田 :  キャスターも、小回りが利くように全部で5つ付けられていますしね。
遠藤 :  え、本当だ! 実際に使っていながら、今まで気付きませんでした。どうりでやたらと動かしやすいなと思っていたんです(笑)。見えないところも、ちゃんと考えられている。さすがジョエ・コロンボ。

底部には5つのキャスターが付き、
移動も自在です!

宮野 :  遠藤さんは、このワゴンにどんなものを収納していますか?
遠藤 :  最上段には時計やカメラなどの趣味のアイテムを置いて、引き出しトレーにはステーショナリーをジャンルごとに整理しています。ワゴンそのもののデザインがいいから、とことん機能的に使いたいというモチベーションが強く湧いてくるんです。

原田 :  やる気にさせるインテリア。いいですね。僕はキッチンに置いて、コップ類や調味料を並べたいな。
宮野 :  私はリビングのサブテーブルとして使いながら、サイドポケットには趣味で集めているバンダナをたくさん詰め込みたい!
原田 :  ビームススタッフのなかには、ベビーグッズを収納している人もいるみたいです。そうやって自分らしい使い方を探って、時には内容物を入れ替えてみたり。気分を変える、小さな模様替えとしても楽しめますね。

仕切り用の
トレーが羨ましい!

艶のある赤い色が
お気に入り

ポップなカラーで、
機能は奥深い

BOBYWAGON 2×2 Color

B-LINE

¥66,000 (inc.tax)

その他のおすすめ
  • BOBYWAGON 2×2

    B-LINE

    ¥60,500 (inc.tax)

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PROFILE

  • 遠藤 慎也

    INTERIOR/PROP STYLIST

    1984年生まれ、埼玉県出身。立教大学社会学部を卒業後、インテリアの専門学校に入学。その後はインテリアスタイリスト窪川勝哉氏のアシスタントを6年勤め、2011年に独立する。現在は「BOOTSYORK」の代表を務め、TVや雑誌をはじめ様々な媒体で活躍。住宅展示場や商業施設のディスプレイ、VMD・レストランの内装などの空間プロデュースにおいてもグッドセンスを発揮している。趣味は釣りやキャンプで、昨年末より保護猫の「ぶん」が家族の仲間入り。目下、やる気と丁寧さを持つアシスタントを募集中。

  • 原田 大嗣

    BEAMS Press

    1998年生まれ、静岡県出身。大学時代のビームス 二子玉川でのアルバイト経験を経て、2022年に入社。ビームス 新丸の内にてスタッフとして経験を積み、2024年からはプレス業務を担当する。小学生の頃から続けるサッカーを今も愛し、社会人リーグで活動。ポジションはSBもしくはCB。体育学部出身ゆえ、救命救急士の国家資格を取得済み。好物はラーメン。

  • 宮野 さやか

    bPr BEAMS Buyer

    東京都出身。2013年からビームスでアルバイトを始め、2017年に入社。実はアルバイト経験の前に、某メンズスタイリストのアシスタントを務めたという経歴も。2023年より現職につき、主に国内でのバイイングやオリジナル企画の構想に携わる。趣味は、入社後にハマり出したバンダナ集め。一風変わった柄物に目がなく、今いちばんのお気に入りは黒地にクマの総柄が描かれたもの。

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