VISION / VALUES

“happy”を集めて、つなげて、提案して、いいお店を作っていく。

2025.06.06

INTERVIEWEE
  • ビームス ライフ

photo:Mina Soma
text:Rie Ochi

ビームスの新ビジョンを体現する店舗へ!

2024年11月、ビームスは新たなビジョン「Happy Life Solution Communities」や全スタッフの行動指針となるバリューズを表明しました。同月末にオープンした「ビームス ライフ 横浜」は、このビジョンとバリューを体現する店舗として誕生した新業態です。ビームスの多彩なブランド・レーベルが集結し、さまざまな試みに挑戦する体験型セレクトショップ。大きなカギとなっているのは、happyを提案する力を持つスタッフたちでした。

WHAT'S NEW VISION&VALUES?

  • ビームスの新しいビジョン・バリュー
    ビームスは、2026年2月に迎える創業50周年に向けて、新たなビジョン「Happy Life Solution Communities」を設定し、「明るく楽しい社会現象を起こし、全ての人が幸せになれるコミュニティをめざします」と企業姿勢を表明。あわせて全スタッフの行動指針を初めてバリューズとして設定しました。

「ビームス ライフ 横浜」を知るために大事な3つのこと「ビームス ライフ 横浜」
を知るために大事な
3つのこと

そもそも「ビームス ライフ 横浜」とはどのような店舗なのか。どんなところに新たなビジョンである「Happy Life Solution Communities」や、「自分自身がhappyであれ」「happyを提案する」「happyを生み出す」「happyを社会へ、未来へ」といったバリューズが表れているのか。3つのポイントに分けてご紹介します。

POINT01
HAPPYを生み出す - ビームス初の試みがいっぱい!-
POINT01
HAPPYを生み出す
- ビームス初の試みがいっぱい!-

1・2階のフロアをまたぐ総面積300坪というビームス最大規模を誇る「ビームス ライフ 横浜」。暮らしを切り口に、ファッション、アート、カルチャーとあらゆるジャンルを融合させた、新コンセプトの店舗です。目玉のひとつは、〈B印MARKET〉による初めての食物販エリアとイートインスペース。古着&古本、ヴィンテージウォッチなど、常設としては初めて取り扱うコーナーも満載です。

POINT02
HAPPYを提案する - 偏愛あふれるスタッフが大集合 -
POINT02
HAPPYを提案する
- 偏愛あふれるスタッフが大集合 -

ビームスの原動力はスタッフ。「ビームス ライフ 横浜」にもアート、食、古着、アウトドアと、好きなモノ・コトを探求しているスタッフが勢揃い。例えば、食物販エリアはビームス随一の食いしん坊が集結し、全国から探してきた商品を販売。スタッフの得意を活かし、自身をhappyにしてくれるモノ・コトをお客様に共有することで、新しい出会いを提供しています。

POINT03
HAPPYを社会へ、未来へ - バラエティに富んだイベントを開催-
POINT03
HAPPYを社会へ、未来へ
- バラエティに富んだイベントを開催-

「ビームス ライフ 横浜」は1階、2階の両方にイベントスペースを設置。他店にはない商品が並び、さまざまなポップアップイベントも開催されています。ビームスがこれまでの事業活動で培ってきたコミュニティと協力したイベントも。定期的に内容が入れ替わるため、いつ来てもワクワクが感じられる、エンターテインメント性の高い場所になっています。

「ビームス ライフ 横浜」スタッフ、集まれ〜!「ビームス ライフ 横浜」
スタッフ、集まれ〜!

左から、瀬田恭平さん、上田実生子さん、永井陸さん、吉田ゆりさん

新しいコンテンツを詰め込んだ、エンターテインメント提案型店舗として誕生した「ビームス ライフ 横浜」。オープンにあたって集まったのは、好奇心旺盛で好きなモノに対してとことん突き詰めてきたスタッフたち。それぞれアウトドア、古着、お酒、アートと、好きなモノへの知識を活かした接客でイキイキと働く4人のスタッフに、「ビームス ライフ 横浜」の魅力について語り合ってもらいました。

PROFILE

  • 瀬田恭平
    2018年入社。「ビームス 吉祥寺」「ビームス 六本木」などを経て、「ビームス ライフ 横浜」へ。ヴィンテージコーナーを担当。10年ほど前から古着にハマり、副業でも古着屋で働くほど。音楽、映画、アートなどのカルチャーにも造詣が深い。
  • 上田実生子
    2016年入社。ビームス ゴルフのPR、契約プロサポート、EC運営業務などを経て、「ビームス ライフ 横浜」に異動。食べ歩きが趣味で、ビームス屈指の呑兵衛。お酒に関わる仕事がしたいという希望が叶い、〈B印MARKET〉のフードエリアの担当に。
  • 永井陸
    2020年入社。「ビームス 柏」「ビームス 銀座」を経て、「ビームス ライフ 横浜」に異動。メンズカジュアルのアウトドア担当。デジタル接客も得意で、オムニスタイルコンサルタントを兼任。趣味は登山、キャンプ、自転車、銭湯というアクティブ派。
  • 吉田ゆり
    2021年入社。「ビームス吉祥寺」「ビームス新宿」の〈Ray BEAMS〉担当を経て、「ビームス ライフ 横浜」へ。〈TOKYO CULTUART by BEAMS〉を担当。幼い頃からモノづくりが好きで美大卒。現在もイラスト制作を続け、社内外で意欲的に活動中。

スタッフにも「ビームス ライフ 横浜」について教えてもらいましたスタッフにも
「ビームス ライフ 横浜」
について
教えてもらいました

上田:「ビームス ライフ 横浜」は食物販や角打ち、古着、雑貨とバラエティに富んでいるので目的意識がなくても楽しめるお店。そういうところが新しいなと思います。
吉田:ここに来れば何かいいものが見つかる、宝探しが楽しめる場所ですよね。
瀬田:いろんな趣味に精通したスタッフがいて、その個性を押し出しているところも面白いなと。
永井:オタク気質なスタッフが熱量高く案内してくれる。ぜひ、いろんなスタッフと話していただきたいです。
吉田:噛めば噛むほど味が出てくる人ばかりだし、知識が豊富で怖くなることも(笑)。このカルチャーがあったからこのアート作品が生まれたんだなと発見ができたり、視野が広がりました。

上田:私は趣味だったお酒が仕事に活かせるようになったのも楽しくて、加速度的に知識も飲む量も増えました(笑)。
瀬田:自分も副業として古着屋で働いていたのが、本業でも古着担当になったので、さらに深堀りするようになった気がします。コアなお客様も多く、好きなものを共有できて面白いです。
永井:僕はアウトドア担当ですが、古着も好きで。アウトドア古着好きのお客様が来店された際、1階の新品と2階の古着の両方を一緒にご案内できるのもこの店ならではだなって。
上田:イベントが頻繁に行われているところも魅力です。しかもスタッフが企画したものも。もともと趣味でキューバサンドを作っていたスタッフが販売イベントを行ったところ、お客様に好評でした。今後もスタッフが挑戦する企画が増えていくと思います!

自分自身をhappyにして、お客様までhappyにする
みんなの偏愛、教えてください!
自分自身をhappyにして
お客様までhappyにする
みんなの偏愛、教えてください!

個性豊かで多彩なジャンルのマニアが揃う「ビームス ライフ 横浜」。4名のスタッフがそれぞれ偏愛しているものと、担当しているコーナーを紹介。特に注目してほしいポイントについても語ってもらいました。

OSAKE MANIAOSAKE
MANIA

お酒好きの上田実生子さん

クラフトビールやワインをはじめ、おいしいお酒が大好き。初めておいしいワインを飲んだ瞬間に今まで何をしていたんだろうと衝撃を受けて、もっといろんな味を知りたい、飲んでみたいと世界が広がり、今も探求を続けています。

お酒に関わる仕事がしたいと会社にアピールし続けていたところ、念願が叶い、〈B印MARKET〉のフードエリア担当に。発注業務に加えて、お酒のセレクトも任せてもらっています。ワインは学芸大学にあるワインバー「lulu」と一緒にセレクト。クラフトビールはビームスのクラフトビール好き3人で選んでいます。初心者の方からビアギークの方まで満足していただけるように、国内外の幅広いバリエーションのビールを仕入れています。特にクラフトビールに関しては、新しい商品をどんどんと入れているので、いつ訪れても発見があるはず。飽きさせない売り場づくりを心がけています。今後はいろんな世界のお酒にもチャレンジしたい。メキシコのメスカルというお酒も取り扱う予定です。実際に体験したことを仕入れに活かし、自分の言葉でお客様に伝えていきたいです。

角打ちスタイルのイートインスペースもあり、私もカウンターに入って、サーブしています。甘納豆マスカルポーネやコンビーフサンドといった簡単なおつまみメニューと、ワイン、クラフトビール、ハイボール、レモンサワーなどを用意しています。食事に行く前の待ち合わせなど、ぜひ遊びに来てください!

ここがスゴイ!

  • フードエリアのスタッフは食マニアばかりで、みんな料理上手です。私がよく商品を眺めていると、商品の知識だけでなく調理方法も教えてくれる。商品を売るだけではなく、これで料理を作ってみたいと思わせてくれたり、おうちに帰ったときの喜びを提供してくれるところがすごいなと思っています。(吉田)

USED CLOTHES MANIAUSED
CLOTHES
MANIA

古着好きの瀬田恭平さん

学生時代から古着にハマっています。古着は国も年代も異なるアイテムを身につけられる面白さと、そこから派生して音楽、映画、アートなどのカルチャーを深堀りできるところが自分のオタク気質と合致したように思います。1990年代のロックが好きで、最近はバンドTシャツを集めています。好きなバンドのTシャツに出会えた瞬間が楽しいし、幸せを感じますね。

これまでは副業として古着屋で働いていたのですが、「ビームス ライフ 横浜」でヴィンテージコーナーを担当することになりました。古着コーナーはさまざまな古着屋と協力して行うポップアップが多いのですが、常設で置いている古着に関しては、倉庫から商品をピックさせてもらっています。今まで古着の仕入れ経験はなかったので面白いし、単純に服の山から選ぶという作業は楽しいです。

古着コーナーで注目してほしいのは、スタッフの古着。スタッフの私物のヴィンテージアイテムを販売しているんです。古着好きが集めたとっておきの品を、ビームスのスタッフが持っていたという付加価値をつけて提供できれば面白いのではと始まった試みです。いつか自分も出してみたいと思っています。

神保町の古書店「magnif」がセレクトする古本も扱っています。『POPEYE』や『MEN'S CLUB』など、古い日本の雑誌を中心に海外の雑誌も。自分が通ってきたカルチャーに関わるものが多いので、今までの知識を活かしながらご案内しています。

ここがスゴイ!

  • 私は古着屋で洋服を買うことが多いので、自分にフィットするものを探す楽しさが「ビームス ライフ 横浜」でも体験できるようになって嬉しいです。メンズの古着が多いのですが、ユニセックスやレディースサイズのアイテムもあるので宝探し気分。小さいサイズのデニムが入ってないか、常にチェックしています。(上田)

1階〈B印MARKET〉のお酒売り場は、目新しい商品が次々と登場。ジャケ買いをしてほしいと、作り手の思いが伝わるかわいいラベルのアイテムが多め。

2階ヴィンテージコーナーの目玉はスタッフの古着。価値の高いアイテムが揃うため、オープン時は古着目当てのお客様で賑わったとのこと。

ART MANIAART MANIA

アート好きの吉田ゆりさん

幼少期からモノを作ったり、描くことが好きで、中・高・大と美術を学んできました。ビームスは洋服だけでなくアート作品も取り扱っているので、私の居場所はココだ! と入社。今もイラストを描いて展示したり、友人とマガジンフェスに出たり、作品制作を続けています。試行錯誤した作品が出来上がったときの達成感がたまらなくハッピーなんです。イラストを描いていることをSNSで発信していたので、〈Ray BEAMS〉のイベントでイラストを描いたり、以前所属していた「ビームス 吉祥寺」で絵を飾ってもらったり、社内で声をかけてもらう機会も多いです。

念願叶って〈TOKYO CULTUART by BEAMS〉担当になったので、今までの経験を活かせるとやる気に満ちあふれています! ひとつの作品を完成させるまでの葛藤や努力、技法もある程度わかるので、作品から汲み取った内容をお客様にお伝えして、表面だけではわからない作品の魅力を伝えることを心がけています。作品はアーティストにとって血と汗と涙の結晶なので、それが伝わるといいなと思っています。

担当コーナーで特にこだわっているのは、カラフルなアイテムをギュッと詰め込んだ空間にすること。アート作品を整然と並べていると重厚感が増して手が伸びづらい。本、漫画、アートTシャツなども置いていますし、賑やかで、たくさんの中からお気に入りを選ぶ楽しさを感じてもらいたいです。

ここがスゴイ!

  • アートは好きなものの、〈TOKYO CULTUART by BEAMS〉で扱っているジャンルは詳しくないので、よく売り場に行っては吉田さんに話を聞いています。アーティスト目線の説明ってなかなか聞けるものではないし、素人ではわからない部分も多いので、理解が深まって面白いです。(永井)

OUTDOOR MANIAOUTDOOR
MANIA

アウトドア好きの永井陸さん

登山やキャンプ、最近は自転車やスキーにもハマっています。普段は日帰り登山を楽しんでいて、夏はアルプスに登ることも。登山は自分を追い込むことが好きでハマってしまいました。頂上へ登り切ったときの気分や山で食べるごはんも格別ですが、一番好きなのは下山後に入る温泉。このために登っていると言っても過言ではないほど気持ちいいんです。

アウトドア古着も好きで収集しています。古着全般に言えることですが、ロマンを感じるんです。最近の服は多機能で幅広く使えますが、昔はひとつの機能に特化していたものが多く、当時はこれで山に登っていたのかと思いを馳せるのが面白い。実際にアウトドア古着で登山することも。とはいっても、登山に使うのであればお客様には新品をおすすめすると思います(笑)。

アウトドア担当になって、自分が好きなアウトドアウェアの機能や素材について、一歩踏み込んだ接客ができるようになったので楽しいです。売り場づくりで心がけているのは、セレクトショップっぽくない雑多なレイアウト。遠くから見て何が並んでいるのかパッとわかるよりも、探ってもらえるように商品を詰め込んでいます。ギアとしても、ファッションとしても、アウトドアウェアを着る楽しさを伝えていきたいです。

売り場の注目ポイントは、カヤックが吊り下がっていること。去年、アメリカのアウトドアショップに行ったときに、カヤックが吊り下げられている光景がかっこよかったので、意見を出したら採用されました。

ここがスゴイ!

  • 専門的なスタッフがいることが魅力! 自分はアウトドアに疎いので、ついアウトドアウェアの見た目のカッコよさに目が行きがちですが、実際に使っている人から話を聞くと商品を深く知れて、さらに魅力的にうつると思います。(瀬田)

1階〈TOKYO CULTUART by BEAMS〉の一角。土産物屋をイメージして、カラフルなアイテムをギュッと集めた心ときめく雑多な空間に。

1階アウトドアコーナーで一際目を引くのは、カヤックを吊り下げたレイアウト。もちろん販売している商品なので、興味がある方はスタッフにお声がけを!

「ビームス ライフ 横浜」だからできること「ビームス ライフ 横浜」
だからできること

吉田:せっかくイベントスペースがあるので、私も企画を立ててみたいです。週末は子連れのお客様が多いので、木綿のハンカチを染めたり、モールで花束を作る体験など、お子様にもビームスを好きになってもらえるようなアプローチができれば。あと、ウィメンズ古着のポップアップをやってほしいです!
瀬田:実は計画中なんです。今はメンズ中心なので、ウィメンズやキッズの古着も置けたらいいなと。
永井:僕が一番やりたいのがアウトドア古着のイベント。現行と古いアイテムを並べて、着くらべができるようにしたい。
上田:面白そうだし、まさに体験型! 私は「ビームス ライフ 横浜」に入っていないレーベルを含めて、複数のレーベルをかけ合わせたイベントをやってみたい。かゆいところに手が届くような企画を届けていきたいですね。

Happy Life Solution
Communities
Happy Life
Solution
Communities

MESSAGE

「ビームス ライフ 横浜」で、どんなhappyを届けたい?

  • お客様の一人ひとりにとって、好きなものが見つかるきっかけになったり、こんなものがあるんだと発見できるお店になれればいいなと思っています。(上田)
  • 古着目当てで来たけど、スタッフの話を聞いてワインも好きになったとか、アウトドアも面白そうだなとか、趣味の幅が広がるような経験をしていただきたい。それがお客様にとってのhappyにつながると嬉しいです。(瀬田)
  • 僕はアウトドア担当として、アウトドアウェアをギアとしてだけでなく、ファッションとしても着る楽しさを伝えられたらいいなと思っています。なおかつ、ほかの分野にも興味を持っていただけるご案内をしていきたいです。(永井)
  • 私は「人からのhappy」と「買い物するhappy」のふたつをお客様に感じていただきたくて。スタッフと話す時間を楽しみながらお気に入りのアイテムを見つけてもらい、ライフスタイルを彩るhappyを届けたいと思っています。(吉田)