四季をつむぐ、ものと暮らし。

静けさの中にひろがる、
夏の音と涼やかな気配。

照りつける日差しに、本格的な夏の訪れを感じる季節。
涼やかな風を呼び込む家の中には、この時期を心地よく過ごすためのちいさな工夫が散りばめられています。今回訪ねたのは、ビームス スタッフ・猪原さんの住まい。
日常にそっと寄り添い、気負わず使い込むことで愛着を増していくお気に入りの品々。
猪原さんの暮らしのひとコマから、季節に寄り添う心地よい“もの選び”と、豊かな夏の表情をお届けします。

夏を届ける道具たち

日常風景1
日常風景2
猪原 佳博

猪原 佳博

BEAMS STAFF

昨年11月より入居。この部屋を選んだ決め手は最上階メゾネットならではの吹き抜けが生み出す開放感や、天窓からの採光など珍しい条件。趣味は世界各国の民藝品収集、読書、音楽鑑賞。

Q.家具やインテリアアイテムを選ぶ際のこだわりは?
インテリア1 インテリア2 インテリア3 インテリア4
うちの部屋を見渡すと、日本の民藝品はもちろん、メキシコや南米、北欧のものまで、いろんな国のアイテムが混ざっているんですよ。入社2年目の頃に先輩から教えてもらった「民藝の思想」みたいなものが自分の根っこにあるんですが、だからってそれ一色にならないように気を付けていて。自分の好きなものをうまくミックスして、空間を作るのが好きなんです。
Q.夏の生活で心掛けていることは?
夏の生活
ちょっとした涼しさを取り入れるよう意識していますね。普段は陶器ばかりなんだけど、最近はガラスの器もちょこちょこ買うようになりました。アイスコーヒーを入れたときの「カラン」って鳴る氷の音とか、見た目や音から涼しさを感じるのっていいですよね。
Q.長く大切にしているアイテム
小鹿田焼などの器
〈fennica(フェニカ)〉で少しずつ集めている小鹿田焼(おんたやき)などの器たち。主張が強すぎない、ちょっと青みがかった色合いが夏らしくて気に入っています。和食にも、オリーブオイルを使ったイタリアンっぽい料理にも、すっと馴染んで料理を引き立ててくれる絶妙なバランスなんですよね。
ピッチャーのカトラリー立て
このピッチャーは以前、作家さんのイベントで器を買ったとき、「きれいに飾ろうと思います」って伝えたら、「いやいや、使わなきゃ」って言われたことがあって。民藝の「用の美」っていう言葉があるように、日常の中で使ってこそ輝くってことなんだなと。それからは「飾るのも使うことの一種」と割り切って、ピッチャーをカトラリー立てにしてみたり、自分なりの解釈で愛着を持って使い込んでいます。

思い入れのあるものを、日常の中で気負わずに使う。それが今の自分にとって、一番心地よいスタイルなんです。
お気に入りの生活シーン