現代アーティストのグループ展『ATAMI ART GRANT × BEAMS CULTUART Showcase vol.2』開催のお知らせ
2025.02.21

〈B GALLERY〉では3月1日(土)より、『ATAMI ART GRANT 2024』の参加作家から「BEAMS CULTUART」が選抜したグループ展『ATAMI ART GRANT × BEAMS CULTUART Showcase vol.2』を開催します。
アーティストの制作活動支援を目的に2021年から年1回のペースで、熱海の街で展覧会を開催している『ATAMI ART GRANT』の活動に共感した「BEAMS CULTUART」は、これまで後援や協賛で応援してきました。2024年2月には、過去3回の『ATAMI ART GRANT』参加作家より選んだ9組のアーティストの作品を、「ビームス ジャパン(新宿)」5Fにあるギャラリー〈B GALLERY〉にて展示販売しました。
第2回目となる本展では展覧会のテーマを「都市のリフレーミング」とし、『ATAMI ART GRANT 2024』の参加アーティストの中から地域に対して興味深いアプローチをしている6組を「BEAMS CULTUART」が選抜。各作家たちの、本テーマにまつわる作品を展示・販売します。
地域芸術祭と都市におけるアートの役割とその関係性を、アーティストたちはどのように受け止めて再提案していくのか。それぞれの表現にどうぞご期待ください。
また「令和6年能登半島地震」における甚大な被害からの復興は、今なお続いています。
「BEAMS CULTUART」と『ATAMI ART GRANT』は、アートが社会にできる還元として、能登半島の復興支援のために本展での作品販売の収益の一部を公益社団法人『Civic Force』に寄付いたします。
ゲストキュレーター
吉田山(Floating Alps)
キュレートリアルアシスタント
勝又麻耶
【テーマ「都市のリフレーミング」について】
世界の多くの国々は、各主要都市にコンセプチュアルな現代アートの“教育普及”、“作品売買”、“作品鑑賞”などの機能が集中する一方で、その他の地域における現代アート作品を巡る環境は、美術館や芸術祭などの“作品鑑賞”に偏っています。
また地域芸術祭の開催目的は、その地域の外から来る現代アーティストや鑑賞者と地域住民の交流を通して、経済や文化などの総体的な力をつける“地域振興の促進”を第一義とするものが多い状況です。さらに、その構造や内容を作る頭脳も、アートの様々な機能を持つ主要都市で育まれるケースが多いと言えるでしょう。
日本においても、首都・東京を代表とした都市部を中心に作品売買や展覧会が行われ、越後妻有や瀬戸内、そして熱海でも地域芸術祭が開催されています。こうした状況は、「日本全体が東京のバックヤードになっていて、東京が世界の都市と戦っている※」という言葉を想起させます。
そして『ATAMI ART GRANT 2024』では熱海の土地やその歴史を意識した、鑑賞に重きを置くサイトスペシフィックな作品が多く展示されました。参加アーティストたちは、地域芸術祭と都市の関係性を巡り、どのように受け止めて再提案していくのでしょうか?
熱海とは役割や環境が大きく異なる大都市・新宿で、「都市のリフレーミング」をテーマにした作品を、展示、販売するグループ展を開催したいと思っています。
※幻冬舎文庫『ショッピングモールから考える』東浩紀+大山顕(2016年)より抜粋
- 開催期間
- 2025年3月1日(土)〜3月23日(日) 11:00 - 20:00
※会期中無休
- 開催店舗
- ビームス ジャパン(新宿)5F
「B GALLERY」
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目32-6
- イベント情報
- 2月28日(金)18:00-20:00に展示会場にて、オープニングパーティを開催します。
当日は参加アーティストたちが在廊いたします。ぜひご来場ください。
石﨑朝子 / Asako Ishizaki
1996年栃木県出身。ストリートのリアリティから出発した表現をテーマに、彫刻・映像・パフォーマンスを用いて制作活動を行う。 2023年武蔵野美術⼤学⼤学院修⼠課程彫刻コース 修了。 渋谷の坂と身体の関係をモチーフにした《City Angle》(2021)、スケーターやグラフィティライターによる街へのアクションから連想した《トレーシング・シティ》(2022-23)など、都市空間の漂流で得たリアルな経験を通して、都市の他なる視点を再構築する作品を発表している。近年の主な活動に「ATAMI ART GRANT 2024」 (熱海市内,静岡県,2024)、「P.O.N.D.2023 Dialogue/あたらしい対話に、出会う。」(PARCO MUSEUM TOKYO,東京,2023)、「しじし」(CON_ ,東京,2022)などがある。
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石﨑朝子 / Asako Ishizaki
1996年栃木県出身。ストリートのリアリティから出発した表現をテーマに、彫刻・映像・パフォーマンスを用いて制作活動を行う。 2023年武蔵野美術⼤学⼤学院修⼠課程彫刻コース 修了。 渋谷の坂と身体の関係をモチーフにした《City Angle》(2021)、スケーターやグラフィティライターによる街へのアクションから連想した《トレーシング・シティ》(2022-23)など、都市空間の漂流で得たリアルな経験を通して、都市の他なる視点を再構築する作品を発表している。近年の主な活動に「ATAMI ART GRANT 2024」 (熱海市内,静岡県,2024)、「P.O.N.D.2023 Dialogue/あたらしい対話に、出会う。」(PARCO MUSEUM TOKYO,東京,2023)、「しじし」(CON_ ,東京,2022)などがある。
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椎橋良太 / Ryota Shiibashi
1979年横浜市生まれ。2004年文星芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。
「生命とは何か」という根源的な問いをもとに、自然界と人間世界を行き来しながら、写真を素材としたコラージュ作品を制作している。
これまでに横浜、光州(韓国)、北京でのアーティスト・イン・レジデンスに参加。
主な展覧会に「ATAMI ART GRANT2024(熱海、2024)、「眠るもの、抱くもの」(msb gallery、東京、2024)、「食とアートと人と街 2023」(横浜、2023)、「気の風景」(AnyOne × TEA HERE、北京、2021)など。
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椎橋良太 / Ryota Shiibashi
1979年横浜市生まれ。2004年文星芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。
「生命とは何か」という根源的な問いをもとに、自然界と人間世界を行き来しながら、写真を素材としたコラージュ作品を制作している。
これまでに横浜、光州(韓国)、北京でのアーティスト・イン・レジデンスに参加。
主な展覧会に「ATAMI ART GRANT2024(熱海、2024)、「眠るもの、抱くもの」(msb gallery、東京、2024)、「食とアートと人と街 2023」(横浜、2023)、「気の風景」(AnyOne × TEA HERE、北京、2021)など。
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副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅) / Fukusanbussanten
アーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を"副産物"と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。作品の制作過程で副次的に生まれてくる"副産物"は、アトリエの片隅に置かれいずれは捨てられる運命にあったモノたちです。それぞれの作家の感性を帯びた作品未満のそれらのモノたちに敢えてスポットを当てることで、ものの価値や可能性について改めて考える機会をつくりたいと思っています。主な展覧会に「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」埼玉県立近代美術館・愛知県美術館(2024)、ATAMI ART GRANT2024(2024)、MIND TRAIL2023(2023)やんばるアートフェスティバル2019-2020(2019)など。京都を拠点に活動。
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副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅) / Fukusanbussanten
アーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を"副産物"と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。作品の制作過程で副次的に生まれてくる"副産物"は、アトリエの片隅に置かれいずれは捨てられる運命にあったモノたちです。それぞれの作家の感性を帯びた作品未満のそれらのモノたちに敢えてスポットを当てることで、ものの価値や可能性について改めて考える機会をつくりたいと思っています。主な展覧会に「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」埼玉県立近代美術館・愛知県美術館(2024)、ATAMI ART GRANT2024(2024)、MIND TRAIL2023(2023)やんばるアートフェスティバル2019-2020(2019)など。京都を拠点に活動。
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呂典(リョテン)/ lvdiankk
1995 年中国の重慶生まれ。現在、東京在住。2018 年に中央美術学院(Central Academy of Fine Arts)を卒業後、2022 年に日本に移住し、2024 年から多摩美術大学大学院で彫刻を学んでいる。初期の制作では、現代アートの文脈でタトゥーと絵画の可能性に注目していたが、近年はインスタレーションや空間を使った作品へと移行。噴水、植物、既製品などを素材に、記憶や夢、地域性との関わりをテーマにした表現を追求している。幼少期の記憶や日常の断片的な感覚を掘り下げ、それを「沈黙する」装置の形で表現することで、観る者が自身の内面と向き合い、記憶や感情の共鳴を感じられる空間を作り上げることを目指している。このような作品は、言葉に頼らない開かれた語りの場を提供し、場所と時間、自然と人工物の曖昧な関係性を探る中で新たな感覚を喚起するものである。
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呂典(リョテン)/ lvdiankk
1995 年中国の重慶生まれ。現在、東京在住。2018 年に中央美術学院(Central Academy of Fine Arts)を卒業後、2022 年に日本に移住し、2024 年から多摩美術大学大学院で彫刻を学んでいる。初期の制作では、現代アートの文脈でタトゥーと絵画の可能性に注目していたが、近年はインスタレーションや空間を使った作品へと移行。噴水、植物、既製品などを素材に、記憶や夢、地域性との関わりをテーマにした表現を追求している。幼少期の記憶や日常の断片的な感覚を掘り下げ、それを「沈黙する」装置の形で表現することで、観る者が自身の内面と向き合い、記憶や感情の共鳴を感じられる空間を作り上げることを目指している。このような作品は、言葉に頼らない開かれた語りの場を提供し、場所と時間、自然と人工物の曖昧な関係性を探る中で新たな感覚を喚起するものである。
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【ATAMI ART GRANTについて】
PROJECT ATAMI 実行委員会は、2021年3月より、滞在制作型プロジェクトである「ATAMI ART RESIDENCE」と、アーティストをサポートする仕組み「ATAMI ART GRANT」を二本の柱として取り組んでいます。 「ATAMI ART GRANT」は、アーティストの制作活動支援を目的とした取り組みで、4年目となる2024年は「超 -Beyond ATAMI-」をテーマにアーティストを公募し、20組が決定。GRANTアーティストとRESIDENCEアーティスト合計50組によって制作された作品は、本取り組みに共感してくださった行政・企業・個人のご協力のもと、熱海市内において広く展示されました。「ATAMI ART GRANT 超 -Beyond ATAMI-」では、様々な概念を超え、熱海の新たな価値や意味を見出し、リアル・オンラインの垣根も超えて、熱海市内様々な場所をより多くの方に観ていただける形を実現しました。
【B GALLERYについて】
"新しい時代の幸せのカタチを創造したい。共感の素材を提供し続けたい"というBEAMSの企業理念を受けた"文化発信空間"。アーティスト(=創造者)の知名度やジャンルの枠を超えた作品を発表していくことで、BEAMSならではの時代の気分や感動を提案します。アーティスト、BEAMS、そしてゲストが"感動・創造・刺激"を共有し、共存・繁栄していくスペースです。
BEAMS CULTUART

BEAMSといったら、ファッション?
いえいえ、実はアートやエンタメ、
デザインといったカルチャー領域を発信する
レーベルもたくさんあるんです。
それらをひとまとめにするプロジェクトが
BEAMS CULTUART。
多種多様なスタイルは
好きという気持ちから始まりました。
その気持ちを大切に、
ファッションで培った編集力や
時代を捉えた感性を活かして、
新しい価値を発見したい。
そうすれば、カルチャーの未来はもっと面白くなるはず。
特設サイトをみる
【BEAMS CULTUARTについて】
ビームスのアートやエンタメ、デザインといったカルチャーの領域を、グローバルに推進するプロジェクトです。 新たな時代に向けて、現代アートやアニメ、音楽、グラフィックといった要素を、セレクト、ミックスすることで、未知の思考・感情・感性と出会う幸せを提供します。
【BEAMS CULTUARTについて】
ビームスのアートやエンタメ、デザインといったカルチャーの領域を、グローバルに推進するプロジェクトです。 新たな時代に向けて、現代アートやアニメ、音楽、グラフィックといった要素を、セレクト、ミックスすることで、未知の思考・感情・感性と出会う幸せを提供します。