【トレンチコート】とは…言わずと知れた『キング・オブ・メンズコート』第一次世界大戦で、イギリスの陸軍が採用した戦闘用コート。“トレンチ”とは=塹壕(ざんごう)敵からの銃乱射を避けるため、穴を掘る、隠れる、それらが長距離にわたり、繋がり、“溝(ミゾ)”となる。移動する。《基本的ディテール》は、みなさん、知ってそうなので端的に。①生地は防水綿ギャバジンが本格②ダブルブレスレットのコンバーティブル衿(左右どちらでも留められる両用衿、アルスターカラーが元ネタ。③チンストラップ(あごのストラップ)④肩にはエポーレット⑤ケープドバックヨーク(後身肩に、雨しのぎ用に浮かせた生地)⑥ガンフラップ(ライフル用、右肩に補強生地)⑦バックルドカフ(袖の絞り用ストラップ)⑧共生地ウエストベルト⑨そこに『D』字型の金具(手榴弾、ぶら下げ用。)⑩インパーテッドプリーツ(後身の腰下、ボタン式の隠れるプリーツ、大股で走りやすい。)①①ラグランスリーブ(腕を負傷しても脱ぎやすい)さて、イギリスは、何のために、どこの国と戦っていたかは、忘れてしまいましたが、、、“溝”ということは、当然、雨が降れば、水溜まりができあがる。ブーツはズブ濡れ、不衛生。当時は、感染症の対策がままならない(水虫)過酷な状況。そんな環境下に採用された男のコート。ものものしい数々のディテールには(飾りではなく)理由があり、全てにおいて機能性がある。そしてディテールや生地開発の考案、『バーバリー』が先か、『アクアスキュータム』が先か、いまだに論争が続いている。(通称AB論争)。今回はそれらはさておき、古き良きを重んじる『オーベルジュ』こちらのブランドのトレンチコート、いかがでしょうか。