【モッズコート】とは…モッズとは、1950年後半〜60年代の『ロンドン』に登場したファッションとミュージックを愛する若者のカウンターカルチャー。(モッズという言葉は、ジャズから派生し“モダニスト” “モダーンズ”の短縮とされる。)反体制的なモッズ少年たちは、ビシビシに誂(あつら)えたスリムなスーツを着こなし、ボタンダウンにナロータイ。ベスパなど、イタリアに憧れを抱く系のスクーターバイクに乗る。その際には、スーツを汚さないために『軍用コート』を好んで身につけました。高級スーツに対比して安価でタフなサープラス(余剰、余分)、つまり『軍の放出品』を合わせるあたりが『粋』だったのだとか。ただ、もちろんパーティー会場では、コートを脱ぎさり、自慢のスーツをお披露目する。モッズコートのモデルはアメリカ陸軍の【M51フィールドパーカ】単に『M51』だと、ジャケットやパンツも存在するので“フィールドパーカ”をつける。▪️『M』…ミリタリー。▪️『51』…1951年。当時のアメリカは朝鮮戦争。ディテールはというと、①フィールドジャケットの上から着るために、大ぶりなサイジング。②フロントは、ジップ&スナップ釦。③ウエストにはドローストリング。④着脱不可のフード…よく比較される M65パーカは、フード着脱可能。⑤エポーレットがあるとか、ないとか。⑥後ろのスソは、『フィッシュテール(魚の口みたいな尻尾)』そこには、ヒモがついており、邪魔だと思う方もいるかもだが、本来は、前身のスソヒモと結んだり、太ももに縛ったりして、ヒラヒラしない&防寒の役割を持っている。まさに、陸軍の戦闘用ディテール。さて、そんな『モッズ』たち。スクーター、“股閉じ系”とは、対極にあるのが、『ロッカーズ』。彼らはビシビシの革ジャンにワッペン装着、髪はリーゼントでいかつめバイクに、“またがる系”。そんな若者同士の対立と抗争。切ない終焉とは、、、有名な映画。内容はもうすでに忘れてしまいましたが、気になりますね。久しぶりに見るか、検討しながら今日も寝たいと思います。