こんにちは無藤です。
今日は、お客様だけにとどまらず、是非、BEAMSスタッフの皆さんにも知って頂きたい、ブリッラ・ベル・イル・グストのカシミアジャケットの裏地に関するこだわりです。
今シーズンは、LORO PIANA社 CARLO BARBERA社の最高級のカシミアジャケットをカラーバリエーションでラインナップしておりますが、カシミアといえば、やっぱりラグジュアリーな質感と細かい原毛が生み出す自然な光沢感、そして肌触りだと思います。折角こんな高級カシミア素材を仕入れたので、仕立てにもこだわりを注入しなければなりません。良い素材には良い調理です。そこで、「ナポリのサルトリア」を訪問した際に何度か見たことのある、「一枚仕立て」に近い「半裏づくり」に工場様と一緒に挑みました。なぜあえて「一枚仕立て」にしなかったかというと、秋冬でニットアウターを着た時やデニムなどの厚手のシャツ、ベストを挟んだ時などに、極端に滑りが悪くなってしまう事で着心地に影響が出て、ジャケット対しての満足度を損ねてしまうという点が、どうしても納得できなかったからです。そこで、限りなくカシミアの一枚仕立ての着心地に近づけるために、背中の部分は限界まで細く、見返し部分も「半裏づくり」の限界ギリギリ、内ポケットの裏袋が隠れるギリギリの裏地しか使っていません。そのため、本来裏地で隠れてしまう縫い代やポケット裏も丁寧に縫製しなくてはなりません。手間ひま惜しんで作り上げたのがこのカシミアジャケットなのです。通常、高級仕立てとされている「半裏仕立て」のさらに上を行く仕様なのです。自分で言うのもなんですが、この裏地仕様にしたことで、カシミアの持つラグジュアリー感が何倍にも膨らんだと思います。カシミアのブランケットを肩にかけたような柔らかな着心地のこのジャケット、是非一度お袖を通されてみてください。