無藤 和彦

都会のど真ん中、青山通りから一本入ったところにスチールの壁で全面を覆われた区画があるのをご存知でしょうか。 まさに進撃の巨人の中に出てくるシガンシナ区といった様相。旧都営団地の大規模な建て替えだそうです。 英国の生地メーカー「アーサー・ハリソン」のハウンドトゥース柄(千鳥格子)のジャケットは英国らしいしっかりした生地の打ち込みでしっかりした肉感のある手触り。 それでいて、生地に滑らかな質感と柔らかさを蚊の備えているという、素晴らしい素材です。イタリアの素材に比べると、「カチッとした」印象になるのが英国服地の特徴です。

寒くなってきた季節に意外と似合うカラーが、「ホワイト」だと思っています。吐く息の白さだったり、雪が降って木々が白く雪化粧をした景色などからイメージされるのでしょうか。 ロロ・ピアーナ社の原毛を彩色せずにそのまま使用する「ペコラ ネラ」シリーズのジャケットです。真っ白ではないですが、ナチュラルな羊毛本来のカラーが魅力的です。

「羊の島」フェア・アイランドで生まれた「フェアアイル柄ニット」　柄の持つ意味合いには諸説あるようですが、一番の特徴としては圧倒的な綺麗な配色にあります。 このところ若者たちを中心に人気があってよく目にするようになりました。 これを大人っぽく知的にコーディネートするには、「フェアアイル　一点豪華主義」といったフェアアイルニットだけを際立たせたコーディネートがが良いと思います。 女の子たちも褒めどころがハッキリするので、間違いなく「かわいいですね～」って言われますよ。 間違っても、若者たちに対抗して、太めのコットンパンツにオールデンみたいなコーディネートは、「野暮ったいおじさん」になるのでご注意ください。(笑)

カラージャケットとカラーニットのコーディネート。モノトーンにカラーというコーディネートだけでなく、たまには、カラー×カラーのコーディネートも良いですね。 さらっと着こなすためボトムスは、ホワイト・ブラック・デニムなど、無彩色にすると良いですね。 このカラーコンビネーションのボトムスに、カーキやオリーブ、ブラウン系を持ってくると、一気におじさんっぽくなってしまいますので、ご注意ください。

自分の中では今シーズンの定番となってきた、モノトーンにカラーニットのコーディネート。くすんだ色目よりも鮮やかな色目を合わせるのが新鮮です。でも、鮮やかな色目は今シーズンのメンズ売り場であまり見ませんね。 今まで眠っていたニットを復活させるチャンスです。ジャケットのインナーに着るのでしたら、多少袖が太かったり、身幅がユルくても何とか着こなせますよ。

王道のモノトーンコーディネートです。カラーを極限までに削り落としたミニマリズムの真骨頂。自分で言うのもおかしいですが、やっぱりビシッと決まりますね。 ジャケットは、リングヂャケットメイド「FERLA」ファブリックです。黒×白のざっくりとしたメランジ糸をホップサック風に折り込んで立体的な凹凸感が面白い素材です。

ブラックスエードは、最近のコーディネートでよく使う自分のお気に入りになっています。表側のライダースジャケットを着た時のようなラギット(男らしい・無骨といった意味)な印象よりも柔らかく見えるのと、フレンチテイスト風の大人っぽさが感じられます。 今の季節に羽織るのに、ちょうどよい肉感の0.5ｍｍのナッパスエードを使っています。アームの動きやすさを追求した別注パターンのＥＭＭＥＴＩ/ＪＵＲＩの着用感は、袖を通していただくと必ずその違いにご納得いただけると思います。

ＴＡＧＬＩＡＴＯＲＥのブラックスエードのジャケットです。デザイナーでパターンに精通しているピーノ・レラリオ氏らしいテーラードのパターンメイキングを採用したレザージャケットは着用感がものすごく良いのが特徴です。 ブラックスエードはなんとなくパリの香りが感じられ、フレンチスタイルをイメージしたコーディネートです。

オールブラックのコーディネートです。ワントーンコーディネートの場合、単調になりがちなので、同色系のストールをアクセントに使いました。鮮やかなカラーのストールをワンポイントアクセントとして使ってもカッコイイと思います。 アウターで着ている「EMMETIモデルJURI」は、アームホールのパターンを修正して動きやすさを追求したBEAMS別注モデルです。

BAGUTTAのコーデュロイジャケットとPT TRINOのコーデュロイジーンズのコーディネートです。ジャケットの太畝とジーンズの細畝を組み合わせてみましたが、これが意外に面白いマッチングでイケてました。同じような色目(ト―ン)にしたほうが相性が良いと思います。(ブラック × ブラック　/　ネイビー×ネイビーなど)　 インナーをモノトーンにすればシックに、今年っぽくするならば、カラーニットでしょうか。

あるスパイ映画には、いつもハラハラドキドキさせられました。私も主役のスパイのように敵のアジトへ潜入捜査ww　今日のジャケットは、「ロロ・ピアーナ」の「PECORA・NERA ペコラ・ネラ」です。 ブラウン系～ベージュ系のカラードウールと呼ばれる色のついたメリノウールの原毛を染色することなく織り上げた生地です。染色をしていないことで、自然なメリノウールそのものの柔らかさが味わえるジャケットです。染色したベージュとは一味違ったMIXカラーが、品質の良さを感じてさせます。

今シーズン注目されている「モノトーン」大きめの千鳥格子柄のジャケットに鮮やかなターコイズブルーのニットでコーディネートをしてみました。例年なら、ブラックやホワイトのタートルでモノトーンを表現するところですが、今年のインナーは「鮮やかな色目」が気分です。 素材は英国の「ＡＲＴＨＵＲ ＨＡＲＲＩＳＯＮ」しっかりと糸の打ち込みが感じられる手触りは英国素材ならではの特徴です。

鮮やかなグリンジャケットに、同じく鮮やかなカラーニットのコーディネート。ジャケットのインナーにキレイな色目を入れるのが今シーズンは新鮮に感じています。 ジャケットはロロ・ピアーナの「ＤＲＥＡＭ ＴＷＥＥＤ 」です。特徴は、ツイード風に見えてカシミアのような柔らかい手触りを持つ素材です。

ＨＥＶＯのゆったりとしたベルテッドコートを「カジュアルアウター」として着ています。コートをアウターとして着るとリッチな雰囲気が出ておすすめです。少し細めのパンツ(ジーンズ)のほうが、バランスがとりやすいです。

TAGLIATOREのブラックスエードジャケットです。ウール素材のジャケットとは違ったハードな印象とキザっぽさがうまく混ざり合った「男っぽさ」を感じさせられるジャケットです。何と言っても「タリアトーレ」のパターンメイキングですから着用感は抜群です。

そろそろコーデュロイジャケットがちょうどよい季節になってきました。BAGUTTAのシャツ仕立てジャケットは、ラペルのデザインを修正したビームスオリジナルです。

EMMETIのモデルJURIです。今シーズンはスエード素材でも展開してます。シンプルなシングルライダースなので、どんな服とコーディネートしてもばっちり決まります。

ブラックコーディネートでちょっと都会的な雰囲気に仕上げてみました。それにしてもＴＡＧＬＩＡＴＯＲＥのスエードジャケットは、使い勝手がイイですね。今年一番のヘビーローテーションになる予感大です。８０’Ｓ ＲＯＣＫ Ｔシャツは最近のお気に入りです。

ブルー系のワントーンコーディネートでまとめてみました。シャツとベルトにウエスタンテイストを加えてアクセントとしていますが、プリントシャツやクルーネックニットなども良いと思います。『ブルー系でキメている』というところが肝です。 ブラックスエードの足元で、大人っぽいカジュアルスタイルに見せています。

TAGLIATOREのブラックスエードジャケットをロックスターっぽくコーディネート。デニムはYCHAIのブリーチ、シューズはPOLPETTAのスリッポン。これからのシーズンなら、ブーツもおすすめです。ちなみにインナーは、「DURAN DURAN」のプリントTシャツです。