おはようございます、和田です。
久しぶりにブログを更新させていただきます。皆様に是非とも拝見頂きたい展覧会がある為、お知らせしたい思いで更新いたしました。
2016年3月に46歳という若さで急逝した柳本浩市氏を追悼する展覧会。私の中では、家具のコレクターと言うばかりの認識しか無かった事に後悔する程、多岐にわたる見聞の広さ、情報収集力、その他、氏のモノに対する「知識欲」、幼い頃から目覚めたモノへの「研究心」に、ただただ驚かされるばかりでした。

倉庫の様な開放感あるエントランスから、わくわく感満載です!。

1)世界各国の洗剤ボトル、牛乳パック。(現地で購入し、中身を廃棄してまで持ち帰っていた事もあるようです)

2)未整理の収集物(自宅に収納されていたクリアケース(大)40個、(小)30個分の収集物。)
ここには、歯磨き粉、鉛筆、メジャー、エアライングッズ、チーズ、医療器具など理解に苦しむものまで、本人にしか分からないものでいっぱいでした。

3)アーキヴィストについて。
4歳でチューインガムの包み紙のコレクションを始める。

アレキサンダー・ジラルド展や様々なデザイン展を監修し、書籍を刊行、多岐ジャンルにわたりイベントの協力などされていました。

幼少期からvintageに目覚め、アメリカへ通販や、オークションなど漁っていたようです。
ここで、まずは、柳本さんの経歴の一部を紹介。
1975年(6歳)読売出版社「Made in USA Catalog」が発行、アメリカ文化へ衝撃を受け、通信販売で洋服や雑貨を買い始める。
1979年(10歳)夏休みの自由研究「ビンテージデニム表」(株価、綿の収獲高、事象から分析するジーンズの価格表)。ジョン・ロブで初めてオーダーの靴を作る。
1980年(11歳)原宿の輸入雑貨店「フルハムロード」(ロス疑惑の三浦和義氏経営)に通う。ヴィンテージ・ジーンズのコレクションが
2万本を超える。
1981年(12歳)コム デ ギャルソンの服を買い漁る。初めてオークションに参加する。アフリカのフォークアートを集め始める。
1983年(14歳)YMOの解散コンサートに行く。隕石を集め始める。ホテルのグッズを集め始める。ポリネシアとメキシコのフォークアートを集め始める。
1986年(17歳)サザビーズなどのオークションで絵画を買い漁る。
1994年(25歳)インターネットで海外から通販をし始める。
1997年(28歳)北欧の陶器や、ガラス、家具を集め始める。
などなど、まだまだ驚くことばかり、、、。
と、ここで、柳本さんの経歴をなぞり、同い歳の私の経歴にも触れてみると、、、
1975年(6歳) 水疱瘡にかかり遠足にいけず、パジャマ姿の写真あり。
1979年(10歳)ひとたび遊びに出ると暗くなっても家に帰らず「鉄砲玉」(撃ったら帰ってこない)と父親から呼ばれていた。
1980年(11歳)思春期にて不安定な時期を過ごす。
1981年(12歳)ツネヨシスポーツフェア(セール)にてasics、Super Star(mizuno)のジャージを買いまくる。
1983年(14歳)鹿児島ジャングルパークにて、石川秀美プチコンサートを見て衝撃を受ける。
1986年(17歳)鹿児島伊集院山中での寮生活が青春の思い出。
1994年(25歳)ビームス原宿店勤務時代、一人でMIXへ通い詰める。
1997年(28歳)北欧家具や柳宗理のバタフライスツールなど買い始める。
と、この経歴の「差」に驚かされる所ですが、この後の膨大な収集物&資料には更なる衝撃が!。

4)ファイルのアーカイヴ
この膨大な資料は、寝る間も惜しまず作製され続けられたもの、あらゆるジャンルに渡ります。

様々なコト、モノに触れてきたた柳本さんの言葉が印象的でした。

時間がいくらあっても足りない程の情報量、あらゆるコレクションが見られます。
弊社も協力させて頂いている展覧会です。是非、足をお運びください。
今回は、全体像を見て、次回にじっくりと興味のある分野を攻めてみたいと思いました。
6月4日(日)までやってます!。
展覧会名:柳本浩市展
サブタイトル:「アーキヴィストー柳本さんが残してくれたもの」
会期:2017.04.29(土)〜06.04(日)
開場時間:12:00-18:00
開場:@SIX FACTORY 東京都目黒区八雲3−23−20
入場料:一般500円、大学生200円、高校生以下無料

私もこの仮面は捨てずにとっておこう。
by ショーグン