ファッションの秋、主役はやはり「デニム」です。今季注目のワイドデニムから永遠の定番ストレート、手強い印象のデニムオンデニム、秋に活躍するデニムアウターまで、デニムをとことん着こなすための6つのテーマを徹底解説します。ブラックデニムや加工デニムの攻略法も必見。スタッフスタイリングからあなたにぴったりの秋のデニムスタイルをぜひ探してみてください。
- 1.トレンド・ワイドデニムはトップス次第で表情を変えて
- 2.定番・ストレートデニムで作る、大人のきれいめカジュアル
- 3.デニム オン デニム、セットアップを今の気分で
- 4.デニムジャケット、カバーオールも万能選手
- 5.ブラックデニムは主役を引き立てる名脇役
- 6.主張の強い加工デニムの着こなし方
トレンド・ワイドデニムはトップス次第で表情を変えて
今、最も注目したいのはワイドデニム。カジュアルな印象が強いアイテムですが合わせるトップス次第で、リラックスしたストリートスタイルから、洗練された大人っぽいスタイルまで、全く異なる表情を見せてくれます。ぜひ自分らしい組み合わせを見つけて、その日の気分に合わせたスタイルを楽しんでください。
- 若月 一馬ビームス ストリート 梅田
- SHIONビームス 銀座
- 和田ビームス 名古屋
- BAKU(東江 漠)ビームス ライフ 横浜
- KIOBEAMS HEART
- 和田 怜ビームス ジャパン 渋谷
- 河本 岳ビームス 銀座
- じんや太郎ビームス 二子玉川
- 尾島 凌太ビームス 二子玉川
- 松林 透吾ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーと柏の葉店
ウォッシュ具合やディテールに目をつけて
デニムの魅力といえば色落ちの表情。明るく色褪せたライトブルーは、こなれた古着のような雰囲気を演出し、ストリートスタイルと好相性。一方で、深いインディゴやクリーンなブラックデニムは、着こなしをぐっと引き締め、きれいめなアイテムとも自然に馴染みます。シンプルな5ポケットデザインだけでなく、ワークウェア由来のカーゴポケットやペインターパンツの仕様を取り入れたモデルなど幅広い選択肢があります。テイストによりコーディネートの方向性を考えるのも良いですね。
ラフなトップスでストリート、ジャケットで大人顔にも
ワイドデニムをストリートの気分で着こなすなら、トップスもリラックスしたアイテムを選んで。グラフィックが施されたスウェットやパーカ、あるいはチェック柄のシャツなどを合わせれば、心地よいカジュアルスタイルが完成します。同じワイドデニムもジャケットを一枚羽織るだけでその表情は一変します。かっちりとしたブレザーや、シャープなレザージャケットを合わせることで、デニムのカジュアルさが程よく中和され、洗練された大人のためのミックススタイルが生まれます。足元にも注目。ストリートに仕上げたい日はスニーカーですが、大人っぽさを目指すなら革靴やブーツを。足元を引き締めるだけで、全体の印象がぐっと落ち着きます。
定番・ストレートデニムで作る、大人のきれいめカジュアル
流行の波に左右されないストレートデニム。オーセンティックな魅力は、合わせるアイテム次第で多彩な表情に変化します。定番のストレートデニムを大人っぽく着こなすためのヒントをスタッフスタイリングから探ってみました。
色落ちが際立つ、デニムの個性
長く付き合える一本だからこそ、自分にあったものを見つけたいですね。癖のない素直なシルエットなので色が最も際立ちます。深い藍色を残したダークトーンのものは、着こなしをぐっと引き締め、きれいめなスタイルにも自然に馴染みます。一方で、長年穿き込んだような美しい色落ちのライトブルーは、こなれた雰囲気を演出し、ツイードなど表情のあるジャケットとも好相性です。しっかりとした生地感でありながら、穿いていて心地よいと感じるものを選ぶことも大切です。自分の体に合わせて少しずつ馴染んでいく、そんな確かな品質の一本をぜひ選んでください。
ジャケットを品良く着崩し、シャツやニットでクリーンにまとめる、時には...
上品なツイードジャケットや、端正なネイビーのブレザーを合わせることで、デニムの持つカジュアルさが程よく中和され、洗練された休日のスタイルに。やや軽快な方向性ならクリーンなシャツやニットとの組み合わせがおすすめ。定番のボタンダウンシャツや、シンプルなプルオーバーを合わせるだけで、気負わないカジュアルスタイルに。ナイロン素材のシェルジャケットやスポーティーなブルゾンなど、機能的なアウターともストレートデニムは良く合うので、気分次第で都会的で洗練されたミックススタイルを楽しむことができるのも魅力です。
デニム オン デニム、セットアップを今の気分で
いつの時代も特別な存在、「デニム オン デニム」のセットアップスタイル。普遍的でありながらも、少し難しくも感じてしまうスタイルです。スタッフの着こなしを参考に、自由な発想で組み合わせを楽しみながら、自分だけのセットアップにトライしてみてはいかがでしょうか。
- 藤井 洸太ビームス 梅田
- 文太ビームス 名古屋
- 与那嶺 凜BEAMS PLUS
- 坂本 翔一BEAMS PLUS
- ioriビームス アウトレット 軽井沢
- 武藤 友裕ビームス 町田
- カジビームス アウトレット 越谷
- 大内 翔平ビームス アウトレット 土岐
- 齋藤 涼ビームス 辻堂
- テツビームス アウトレット 垂水
シャツでも、ジャケットでもカバーオールでも
軽やかな「デニムシャツ」、軽めのアウターの分類になる「デニムジャケット」、あるいは武骨な雰囲気の「デニムカバーオール」。どれを選ぶかで全体の印象は変わりますが、まずは、自分が一番しっくりくると感じる一着を見つけるのが良さそうです。色の濃いリジッドに近いもので上下を揃えれば、クリーンで統一感のある装いに。長年着込んだような淡いブルーで合わせれば、リラックスしたこなれた雰囲気が生まれます。あえて上下で色落ちの具合を変えて、コントラストを楽しむのも良いですね。シルエットは今ならリラックスしたものが吉です。
インナー、上下のバランス、足元と小物をトータルで
着こなしで、まず重要なのがインナーの選び方です。違う素材や色を挟むことで、コーディネートに奥行きが生まれます。クリーンな白Tシャツは、爽やかさを加えてくれる最も簡単な選択肢。ボーダー柄のカットソーや、チェック柄のシャツを挟めば、より豊かな表情のレイヤードスタイルが楽しめます。シャツをタックインして、つなぎの様に見せるのも面白いですね。その日の気分で、全体のバランスを調整してみてください。最後に足元と小物使いです。レザーシューズやブーツを合わせれば、全体が引き締まり、ぐっと大人びた印象に。シンプルなスニーカーなら、軽快なカジュアルスタイルになります。帽子やバッグなどの小物で、自分らしさを加えるのも楽しいですね。
デニムジャケット、カバーオールも万能選手
秋が徐々に深まってくると羽織りものが欲しくなる。そんな時はデニムアウターの出番です。定番のデニムジャケットやカバーオールは、合わせる服を選ばない懐の深さが魅力。休日のラフなスタイルの主役としても、きれいめな装いのハズしとしても。ここでは、その変幻自在な着こなしをスタッフスタイリングから探ってみました。
- 武藤 友裕ビームス 町田
- よっしービームス アウトレット 北陸小矢部
- 野口 健太朗BEAMS
- 齋藤 聖彦ビームス 新潟
- chibaビーミング ライフストア by ビームス ららぽーと柏の葉店
- 和田 怜ビームス ジャパン 渋谷
- 末永ビームス ハウス なんば
- 小林 俊BEAMS F
丈感と色の印象で自分らしいものを選んで
まずはシルエットの印象から。腰丈ですっきりとした「デニムジャケット」は、シャープで象徴的なスタイルを作ります。一方、少し着丈が長く、大きなポケットが特徴の「カバーオール」は、よりリラックスしたワークウェアの雰囲気をまとっています。次に色です。色の濃いインディゴやブラックは、コーディネートをぐっと引き締め、クリーンな印象を与えます。着込んだように色褪せたブルーは、それだけでこなれた雰囲気を演出してくれます。最後に今なら少しゆとりのあるものがおすすめです。これからの季節、インナーにスウェットやパーカ、あるいは薄手のニットを着込むことも多くなると思います。それらの掛け合わせで自分らしいものを選んでみてください。
大人っぽさから、ラフなスタイルまで、インナー選びも重要
大人っぽく着こなすにはきれいめなアイテムと組み合わせることです。上品なスラックスや襟付きのシャツの上に、あえて洗いざらしのデニムジャケットを羽織るのも意外性があって面白いです。もちろん、ラフなアイテムとの相性は抜群です。パーカやスウェット、あるいは武骨なカーゴパンツなど、気取らない休日の装いにデニムアウターを一枚加えるだけで、ぐっとスタイルが引き締まります。インナーは、シンプルな白Tシャツを合わせればクリーンな印象に、ボーダーやストライプ柄を覗かせれば爽やかなアクセントが加わります。鮮やかな色を選んで、コーディネートに遊び心をプラスするのも良いですね。
ブラックデニムは主役を引き立てる名脇役
ブラックデニムの魅力はどんな色とも馴染む懐の深さと、着こなしを引き締めてくれるシックさにあります。主役のアイテムを引き立てる「名脇役」として、あるいは全身をダークトーンでまとめる主軸として改めて魅力を探ってみました。
- あいるたかおビームス ライフ 横浜
- あいるたかおビームス ライフ 横浜
- BAKU(東江 漠)BEAMS
- BAKU(東江 漠)ビームス ライフ 横浜
- Kazuma SekiPilgrim Surf+Supply
- 髙松 龍ノ介ビームス ジャパン 渋谷
- 田中昂河ビーミング ライフストア by ビームス アーバンドック ららぽーと豊洲店
- 澁谷 雅大ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーと立川立飛店
色のニュアンスの印象で選んで
ひと言でブラックデニムと言っても様々。洗い加工によって生まれた、チャコールグレーのような柔らかな色合いは、着こなしに奥行きとこなれた雰囲気を与えてくれます。一方で、色の濃いリジッドに近いものは、よりシャープで都会的な印象です。シルエットは今ならリラックスしたものがおすすめです。ブルーデニム同様、普遍的なストレート、あるいは少しだけ裾が広がるフレアカットなど、力の抜けたシルエットがより現代的に見せてくれます。トップスについても同様です。
派手アイテムを支えたり、同色コーデにも奥行きを出す名バイプレイヤー
鮮やかな色のアウターや、ポップなカラーのウィンドブレーカー、あるいは柄の効いたシャツや小物など、コーディネートの主役となる「パンチの効いたアイテム」を着たい日。そんな時こそ、ブラックデニムの出番です。ボトムスが静かに全体を支えてくれることで、それぞれの持つ魅力が最大限に引き立ちます。対照的にブラックデニムを軸に、トップスも黒やグレー、ネイビーといった落ち着いた色でまとめるのも洗練された方法です。デニムという素材感が色数の少ないコーディネートでも豊かな表情を与えてくれます。
主張の強い加工デニムの着こなし方
ブリーチやペイント、ダメージ加工が施されたデニムは、一本でコーディネートの主役になる力強い存在です。その個性に惹かれつつも、どう着こなせば良いか、勇気が必要と感じるかもしれませんね。ここでは、そんな主張のあるデニムを自分らしく楽しむためのアプローチをご紹介します。
- 大石 渉ビームス アウトレット 多摩南大沢
- 坂井 秀博ビーミング ライフストア by ビームス アミュプラザ長崎店
- アキヤマビームス 横浜東口
- ずみくん。ビームス 恵比寿
- 中井 利紀ビームス 広島
- さすけビーミング ライフストア by ビームス アーバンドック ららぽーと豊洲店
それぞれの印象を今らしい気分で選んで
大胆なブリーチ加工は偶発的であり力強さを、ペンキを散らしたようなペイント加工はアート性を、そしてダメージ加工は長年穿き込んだような愛着と反骨精神を印象付けます。表情を持つ加工デニムも、今ならリラックスしたワイドシルエットが気分です。ゆったりとしたストレートやバギーなラインが、現代的なバランスの着こなしを可能にしてくれます。
反対にクリーンなアイテムで落ち着かせるか、混沌の中に秩序を作るか
加工デニムの着こなし方の一つは、あえて対極にあるクリーンなアイテムと合わせることのようです。例えば、洗いざらしのシンプルな白シャツや、ミニマルなデザインのトップス。上品なアイテムと組み合わせることで、デニムの持つ荒削りな魅力が際立ち、遊び心のある大人のスタイルが生まれます。ファッションをより自由に楽しみたいなら、加工デニムに、あえてもう一つ主張のあるアイテムを重ねてみるのも面白いです。同じ加工のデニムジャケットを合わせたり、ペイント加工のスウェットを組み合わせたり。一見、混沌として見えるそのバランスの中に一つの秩序を作ることで、他にはない自分だけのスタイルを作り上げられます。
以上、デニムをテーマにスタッフのスタイリングから6つのテーマで着こなし方を紹介しました。他にもたくさんのアイデアをもらいましたので、ぜひスタイリング一覧を覗いてみてください。次回もどうぞお楽しみに!